SEO
公開日2024年2月13日
更新日2024年02月13日
【2024年2月改訂】検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドとは?PDF版はまだある?要点や活用方法
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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Webサイトの運営では検索エンジンへの最適化が重要です。
そこで参考になるのが「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」です。
この文書はGoogleが公式に提供しているドキュメントで、サイトやコンテンツの作成方法、検索エンジンのクローラーやインデックスの仕組みなどが広い範囲で解説されています。
最近では2024年2月に改訂が行われ、従来よりもコンパクトな内容に再編されました。
そこでこの記事では最新版のスターターガイドについて、要点や活用方法などを分かりやすく解説します。
ガイドに不足している観点や、それ以外に読むべきGoogle公式資料一覧も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドとは
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドとは、Googleが推奨するSEOの手法や実際の事例などをまとめた文書です。
このガイドを読むことによって、検索結果のランキング向上や、検索エンジンからのペナルティを避けられる可能性が高まるでしょう。
ガイドの内容はGoogleのアルゴリズムやSEOに関する傾向の変化に合わせ、定期的に更新されています。
2024年の2月に公開された最新版では、以前の情報の半分程度のボリュームになりました。
今後も内容が更新されたらチェックするようにしてください。
※2/9現在では最新版がまだ日本語化されていません。
ガイドの対象者
検索エンジン最適化スターターガイドが対象とするのは、Webサイトを活用し自社の宣伝や収益を強化したい、サイトの所有者や管理者です。
具体的には、企業の経営者やネット施策の担当者、個人事業主などが該当するでしょう。
また、当然ながらWebサイトの制作を担う人たちも対象です。
いかに見栄えの良いサイトを作っても、検索エンジンからの評価が低ければサイトの収益性は高まりません。
検索を通じて多くの人にWebサイトを知ってもらいたいなら、誰でも必ず目を通しておくべき文書と言えます。
なお、2024年の2月の改訂で情報が整理された事により、これまでよりも初心者を対象とした文書になりました。
SEOの全体像をつかめていない初心者は、このスターターガイドを参考にして勉強していくと良いでしょう。
PDF版は最新版ではない
スターターガイドは元々はGoogleの社内文書であり、当初はそれをPDFに再編集したものがネットで公開されていました。
しかしその後はHTML版としてWebサイト上に移植され、現在に至っています。
検索をかけると今でも昔のPDF版が表示されますが、情報として古くなっているので、最新のHTML版を参考にしてください。
SEOの根幹は変わっていませんが、過去数回の改訂を経て情報の追加や削除が行われています。
今回の2024年2月の改訂のポイント
2024年の2月の改訂版における主な変更点は、下記の情報が削除されて分量が大きく減ったことです。
- 用語集:
削除した代わりに、個々の用語を文脈に沿って説明。 - 構造化データ:
初心者には内容が難しく、多くのCMS(コンテンツ管理システム)では自動化が進んでいるため。 - モバイルフレンドリー:
現在ではWebサイトやプラットフォームの殆どが既にモバイルフレンドリーになっているため。 - サイトパフォーマンスの分析:
高度な内容で、基礎的なSEOを施した次のステップであるため。
また、下記も扱いが縮小されています。
逆に、新規参入者に重要な領域に集中してもらうため、下記が追加、強化されました。
- 重複コンテンツ
- 動画
- 一般的なSEOの理論とアイデア
- 効果が確認されるまでにかかる時間
Googleアルゴリズムに関する理解を深めよう
SEOでは、ある程度Googleのアルゴリズムを理解しておくことも必要です。
ガイドにはGoogleが推奨するSEOの事例が載っているので、専門的な知識がなくても理解を深める効果があるでしょう。
アルゴリズムに関する理解で重要なのは下記のようなポイントです。
- コンテンツの質:
Googleのアルゴリズムは、コンテンツの質を重視します。 - リンクの重要性:
Googleのアルゴリズムは、Webサイトへのリンクの質と量、内部リンク構造の最適化などを重視します。 - 検索意図の理解:
Googleのアルゴリズムは、検索者の意図を理解し、それに最適なコンテンツを提供します。 - ユーザーの利便性の重要性:
Googleのアルゴリズムは、Webサイトの速度、モバイルフレンドリー、ナビゲーションの使いやすさなどを重視します。 - アルゴリズム変更への対応:
Googleのアルゴリズムは、定期的に更新されるため最適化させることが重要です。
SEOスターターガイドには、これらを実現するための具体的な方法などが掲載されているので、Googleアルゴリズムに関する理解が深まるでしょう。
Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説
検索エンジン最適化スターターガイドの要点
最新版のガイドは、下記のように構成されています。
- Google検索の仕組み
- 結果が反映されるまでの時間
- Googleにコンテンツを見つけてもらう
- サイトを整理する
- 興味深く役に立つサイトにする
- Google検索でのサイトの表示に影響を与える
- サイトに画像を追加して最適化する
- 動画を最適化する
- 焦点を当てるべきではないと思われること
- 次のステップ
最後の項目(次のステップ)では、以下への導線があり、スターターガイドが初心者向けに位置付けられていることが分かります。
- Googleサーチコンソールを使ってみる
- 長期にわたってWebサイトのSEOを維持する
- Google検索結果でのサイトの表示を強化する
Google検索の仕組み
Googleは自動化された検索エンジンであり、クローラーと呼ばれるプログラムを使ってWebサイトを巡回、インデックスに追加するページを探していることが説明されています。
簡潔な解説で、詳しい情報は他ページに遷移させる構成です。
検索エンジンとは?仕組みや種類、特徴をわかりやすく解説
結果が反映されるまでの時間
一般的に、SEOの効果の有無を評価するには、数週間程度は待った方が良いと説明されています。
ここも非常に簡潔な解説です。
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Googleにコンテンツを見つけてもらう
被リンクが重要であることが説明されています。
インデックスが遅い場合はサイトマップの送信が推奨されていますが、必須とはされていません。
また、Googleの検索結果にページを表示したくない場合、その方法を記した別ページへのリンクが用意されています。
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サイトを整理する
サイトが合理的かつ構造的に構成されるよう、下記が説明されています。
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興味深く役に立つサイトにする
目指すべきは「人々が魅力的で役に立つと感じるコンテンツ」です。
そのため、下記が説明されています。
- テキストが読みやすく整理されている
- コンテンツに独自性がある
- コンテンツは最新になっている
- コンテンツは役に立ち、信頼でき、ユーザーファーストになっている
- ユーザーの検索キーワードを予想する
- 気が散る広告を避ける
- 信頼性の高い出典のリンクを明記する
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Google検索でのサイトの表示に影響を与える
検索結果ページでクリックされやすくなるための方法です。
そのため、下記が説明されています。
- 適切なタイトルを書く
- ページの説明文(メタディスクリプション)を工夫する
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サイトに画像を追加して最適化する
画像の使用も推奨されています。
- 関連するテキストの近くに高品質の画像を配置する
- 説明的な代替テキストを追加する
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動画を最適化する
近年、重視されているのが動画コンテンツです。
- 高品質のビデオを関連するテキストの近くに配置する
- ビデオのタイトルと説明文を工夫する
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ウェブサイトを宣伝する
各種の手法で自ら宣伝することが推奨されています。
- ソーシャルメディアでのプロモーション
- コミュニティでの口コミ
- オフラインとオンラインの両方での広告
最も効果的で永続的な方法として口コミが紹介されているのが注目点でしょう。
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焦点を当てるべきではないと思われること
下記は検索結果に影響を与えないか、より重視すべき他のことがあるので、初心者が焦点を当てる必要はないと説明されています。
- メタキーワード
- キーワードの詰め込み
- ドメイン名またはURLパス内のキーワード
- コンテンツの文字数
- サブドメインかサブディレクトリか
- ページランク
- 重複コンテンツ
- 見出しの数と順序
- E-E-A-T(ランキング要素ではない)
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検索エンジン最適化スターターガイドの活用方法
ガイドを活用する具体的な例をいくつか挙げます。
内容が絞らえたおかげで、初心者でも取り組みやすくなっているでしょう。
- リンクの強化
- サイトの構造化
- キーワードリサーチ&タイトルと説明文
- ユーザーファースト&ユーザーエクスペリエンス
- 画像と動画の活用
- ウェブサイトを宣伝する
リンクの強化
外部サイトからのリンクの獲得と内部リンク構造の最適化が強く推奨されています。
外部サイトから高品質なリンクを獲得することを意識しましょう。
すなわち、有意義で信頼性の高いコンテンツを作るということです。
一方、内部リンクは自身の頑張りで改善できます。
Googleが多くのページを迅速にクロールし、インデックス登録するために内部リンクは役立ちます。
リンクの起点となるアンカーテキストには、重要なキーワードを埋め込みましょう。
被リンクとは?SEO効果や増やし方、自分で獲得する方法
サイトの構造化
構造化と言うと難しそうですが、技術的なことではありません。
類似のコンテンツをグループ化してカテゴリーにしたり、カテゴリー同士に関連性を持たせたりするなど、要はサイト全体の設計をしっかりと行うということです。
なんとなくコンテンツを作り始めるのではなく、最初に全体像を明確にして、整理された構造のサイトを作りましょう。
そのためにはサイトのコンセプトや、どのようなキーワードを軸にして組み立てていくかなどを十分に吟味しなくてはなりません。
Webサイト設計のやり方とは?手順やポイント、サイト形態別の理想的な構造図をご紹介
キーワードリサーチ&タイトルと説明文
サイト全体のコンセプトでも、個々のコンテンツの作成でも、絶対に欠かせないのがキーワードリサーチです。
ガイドではキーワードの適切な使い方について詳しく説明されています。
- どんなキーワードが実際に検索されているか?ユーザーが真に求めることを表すキーワードは何か?を十分に調査する
- コンテンツの公開後も、どのようなキーワードで検索されてくるかなどを調べて改善する
- そうして得られた重要なキーワードは、タイトルや見出しに反映させる
- タイトルはキーワードを含める最も重要な場所
- h1・h2見出しにも重要なキーワードを埋め込む
- ディスクリプション(説明文)も魅力的に書く(説明文自体は検索評価に大きな影響はないが、それを検索画面で見たユーザーのクリック率に影響する)
SEOキーワードの入れ方とは?検索キーワードの設定方法と確認ツールを紹介
興味深く役に立つことをユーザーファーストで
ガイドでは、「人々が魅力的で役に立つと感じるコンテンツを作成することは、このガイドの他の提案よりも、検索結果におけるWebサイトの存在感に大きな影響を与える可能性があります」という意味の紹介がされています。
単に「正しい情報」 だけではなく、実際に生活の中で役に立つことを、分かりやすく面白く伝えるための技術も必要です。
SEOは、名目上は検索エンジンに対する対策ですが、その向こう側には情報を受け取る人々の満足度があります。
いくら検索エンジンに評価されても、ユーザに評価されないコンテンツでは意味がありません。
「ユーザーファースト」という大きな原則を大事にしましょう。
良質なコンテンツとは何か?Googleの定義や作り方のポイントを解説
ユーザーの満足度や利便性
ガイドでは、ユーザーエクスペリエンスの向上についても言及がされています。
ユーザーエクスペリエンスを日本語にするなら、満足度や利便性という意味になるでしょう。
単に情報の内容に満足すると言うだけではなく、Webサイトの使い勝手が重要です。
見た目で言えば、読みやすいタイトルや文字の色や大きさ、モバイルデバイスで見たときのデザインの最適化などが欠かせません。
機能面では、使いやすいナビゲーションの提供や分かりやすいカテゴリーの名前、的確な内部リンクの配置などもユーザーエクスペリエンスに関わります。
スペック面では、高速なWebサイトの表示も求められます。
そのために一定以上の性能のサーバ環境や、画像や動画などの軽量化も必要性が高いでしょう。
記事コンテンツSEO対策
100のチェックリスト
画像と動画の活用
テキスト以外のメディアコンテンツの重要性は年々高まっています。
最近はスマホや高速回線が一般化したことにより、動画もストレスなく視聴できるようになりました。
画像では的確なキーワードを代替テキストに使うことで、検索エンジンにコンテンツの内容をより的確に伝えられます。
画像SEOのやり方とは?alt属性や画像検索、サイズ、ファイル名など施策を一気にご紹介
検索エンジン最適化スターターガイドに不足している観点
スターターガイドは情報が包括的に収録されていますが、いくつかの観点では不足している可能性もあります。
具体的には別途、以下について学習する必要があるでしょう。
- ローカルSEO
- コンテンツマーケティング
- 長期的な視点、サイトパフォーマンスの分析
ローカルSEO
地域に特化して営業している店や会社等では、ローカルSEOと呼ばれる施策が欠かせません。
例えばマップ上に情報が表示されることで、ユーザはお店や施設に行きやすくなるでしょう。
そのためにはマップに最適化した情報の 準備が必要になってきます。
キーワードの適切な使い方や地域コンテンツへの参加など、ガイドには書いていない対応が求められます。
ローカルSEOの対策方法とは?MEOとの違いや効果・メリット、順位が決まる仕組みを解説
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、中長期的な視点でWebサイトやコンテンツのファンを増やし、商品やサービスの販売に繋げる手法です。
その手段として、SNSやWebサイトでの情報発信、また広告費を払って宣伝などを行います。
コンテンツを作ったら基本的に待ちの姿勢となるSEOとは異なり、コンテンツマーケティングでは攻めの姿勢も必要です。
その点が、SEOをテーマにしているスターターガイドでは不足している観点とも言えるでしょう。
SEOとコンテンツマーケティングの違いとは?混同される理由とリスクを解説
長期的な視点、サイトパフォーマンスの分析
スターターガイドは初心者向けに、Webサイト運用の初期の段階を踏まえています。
そのため、運用中に必要となる長期的な視点や施策などは割愛されているのが現状です。
サイトパフォーマンスの分析では、Googleサーチコンソールの他、第三者が提供している分析ツールも利用すると良いでしょう。
特に検索順位の計測は必須と言えます。
例えば弊社が提供する検索順位チェックツール「Nobilista(ノビリスタ)」なら、365日自動で検索順位を記録します。
クラウドで稼働するのでマルチデバイスで利用でき、ダウンロードやインストールの必要もありません。
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それ以外に読むべきGoogle公式資料一覧
SEOを進める上では、スターターガイド以外にもチェックしたいGoogleの公式資料が幾つもあります。
以下は、ガイドでの不足を補うために読むべき公式資料です。
- Googleが掲げる10の事実
- Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)
- 検索品質評価ガイドライン
- Google Search Consoleヘルプ
- 公式開発者向けドキュメント(Google Developersサイト)
Googleが掲げる10の事実
Googleではその創業時から、企業理念の基礎として「Googleが掲げる10の事実」が定められています。
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
引用:Google が掲げる 10 の事実
2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3.遅いより速いほうがいい。
4.ウェブ上の民主主義は機能します。
5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7.世の中にはまだまだ情報があふれている。
8.情報のニーズはすべての国境を越える。
9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10.「すばらしい」では足りない。
冒頭が「ユーザー」という言葉から始まるように、Googleはユーザーを第一に考えており、Webサイトにもそれを求めています。
他にもコンテンツの方向性や一貫性、表示のスピードやユーザーからの支持が重要であるなど、SEOにも展開できる要素が多分にあるでしょう。
Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)
サイトやページのインデックスに関する基本的な内容をまとめたものです。
以前は「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」という名称でしたが、2022年10月13日に「Google検索の基本事項」に変更されました。
内容は大きく以下に分けられます。
- 技術要件
- スパムに関するポリシー
- 主なベストプラクティス
いずれも、検索エンジンからの評価を上げるための要素を、より詳細かつ高度に解説したものです。
特に重要なのは「スパムに関するポリシー」で、Webサイトの運営において問題となるケースが記されています。
ガイドラインに抵触する行為(スパム)を行ってしまうと、ペナルティの対象となって検索順位を落とす危険があるので、必ず読んでおきましょう。
「主なベストプラクティス」ではその逆に、検索エンジンに評価される要素が紹介されています。
SEOスパムとは?種類一覧や行為によるリスク、判定基準を解説
検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)
検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)も、目を通しておきたい資料の1つです。
このガイドラインは社内向けだったスターターガイドとは異なり、外部のスタッフ向けにGoogleが提供していた資料が元になっています。
ここでの外部スタッフとは、サイトのコンテンツを評価する業務に携わる人たちです。
Googleは自動巡回でページをインデックスしていくクローラーに加え、人の目でもコンテンツの品質を評価しています。
そこで彼らが評価のために使う基準をまとめたものが「検索品質評価ガイドライン」であり、それはそのまま、サイトを運用する側にも役に立つというわけです。
資料はPDFで公開され、概ね年に1回程度の頻度で更新されています。
内容は大きく以下のような構成になっています。
- Part 1: ページ品質評価(Page Quality Rating)のガイドライン
- Part 2: モバイルユーザーのニーズを把握する
- Part 3: Needs Met レーティングのガイドライン
- 付録1:評価プラットフォームを利用する
- 付録2:ガイドラインの変更ログ
Google検索品質評価ガイドラインとは?日本語訳の見方や要点、SEOへの活用方法
Google Search Consoleヘルプ
ガイドラインでも最後に紹介されている「Googleサーチコンソール」の利用マニュアルです。
サーチコンソールはGoogleが提供している無料ツールで、どのようなキーワードで何回検索されたか?などが分析できます。
このヘルプではツールの利用方法の他、サイトを検索エンジンに登録する流れなども詳しく解説されているので、早い時点で読み込んでおくと良いでしょう。
また、利用していく中で発生した問題の解決方法なども解説されています。
Google Search Consoleヘルプ
Googleサーチコンソールとは?できることや使い方、登録方法・設定方法を解説
公式開発者向けドキュメント(Google Developersサイト)
やや専門的となりますが、開発者向けのドキュメントが豊富に提供されているのが「Google Developersサイト」です。
この中には下記のように、一般のサイト運営者にも有用なSEO関連の情報も多く含まれています。
検索エンジン最適化(SEO)クイックチェックシート
SEOの初心者向けに作成されたチェックシートです。
スターターガイドと重複する部分もありますが、イラスト入りでSEOのコツが分かりやすく説明されてます。
PDFで公開されているので、A4で出力することもでき、SEO対策の第一歩として活用しやすいでしょう。
検索エンジン最適化(SEO)クイックチェックシート
スマートフォン向けWebサイトの構築
現在ではあまりに当たり前になったため、ガイドラインからは削除されてしまったのが、スマートフォン向けの対応です。
モバイルフレンドリーなWebサイトが前提となっている以上、それが欠けてしまうと致命的なマイナスになってしまいます。
この資料では、スマートフォンへの対応で注意すべき情報が説明されているので、念の為に確認しておきましょう。
スマートフォン向けWebサイトの構築
モバイルサイトとモバイルファーストインデックスに関するおすすめの方法
「モバイルファーストインデックス」とは、同じサイトでもパソコン向けのページではなく、モバイル向けのページを評価するというものです。
従来の検索エンジンでは、パソコン向けのページを重視してきました。
その評価の基準をモバイル向けのページに切り替えるのが「モバイルファーストインデックス」です。
殆どのページでマルチデバイス向けにレスポンシブ対応が実現された今、同じページでも、パソコン画面とモバイル画面では、デザインや表示速度などが異なります。
すると、ユーザーエクスペリエンスや、検索エンジンからの評価にも差が出る可能性が高まるでしょう。
それを受けて進んでいるのが「モバイルファーストインデックス」ですが、インデックス登録でトラブルが発生することもあります。
そんな時に役立つのが、この資料です。
モバイルサイトとモバイルファーストインデックスに関するおすすめの方法
モバイルファーストインデックス(MFI)とは?SEOへの影響や対策・確認方法、完全移行した理由をわかりやすく解説
AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス
最近になって一般化してきたのが、AIによるコンテンツの自動生成です。
それをGoogleがどう扱うのかを記した資料になります。
ここでは以下の記載があります。
- 制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価
- 自動化による有用なコンテンツの作成
- AI生成によるコンテンツ作成を検討している方へのアドバイス
- よくある質問
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