SEO
公開日2022年6月20日
更新日2024年04月26日
SEOと文字数は関係ない?長文コンテンツほどSEOに強い理由
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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「SEO対策における文字数と検索順位の関係を知りたい・・・」
「SEO対策に、文字数は関係ないと言われているけどそれって本当なの・・・」
このようにお考えではないでしょうか?
結論から言うと、文字数はSEO対策に直接的な影響を与えない。
(これはディスクリプションの文字数やタイトルの文字数も同じです。)
しかし、文字数が多いことで間接的にSEO対策に繋がることがあります。
本記事では、この点について詳しく解説していますので、SEO対策と文字数の関係性に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
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SEO対策とは?初心者にも分かりやすく上位表示の基本的なやり方を解説
SEOと文字数の関係性とは
まず、Google公式の見解(ウェブマスター)をご覧ください。
私たちはあなたのページの単語を数えて100語までが悪い、100語から500語の間のすべてが大丈夫で500以上になるとさらに良いと言うアルゴリズムを持っていません私たちは、ページ全体を見て評価してる本当にユーザーにとって魅力的で関連性の高い検索結果(ページ)であれば、長いか短いか、またはたくさんの画像であったとしても、全く問題ない
引用:English Google Webmaster Central office-hours hangout
このことから、「文字数の多さ」が検索順位を決定するアルゴリズムにはないことがわかります。
しかし、実際にサイトを運営するSEOの専門家達はこの意見に反対しています。
- ahrefs
- backlinko
ahrefsのレポート|SEOと文字数の関係性
ahrefsの見解では「0字から2000文字までは正の相関関係だが、2000文字から10000文字に行くにつれて若干の負の相関関係が成り立つ」と公表しています。
参考:https://ahrefs.com/blog/blog-post-length/
彼らは、文字数が多くなることで被リンクを獲得できる可能性が高まり、結果的に検索順位に影響を与えているとまとめています。
こちらの研究は英語の場合なので、日本語にすると4000~5000文字程度になります。
backlinkoのレポート|SEOと文字数の関係性
backlinkoの見解では、「文字数と検索順位には正の相関関係があること」を公表しています。
参考:https://backlinko.com/search-engine-ranking
ちなみに、backlinkoは検索順位1位の単語数平均は「1447単語」であることも公表しています。
日本語に換算すると、約3000文字程度です。
このように、海外の有名SEO情報メディアでは「SEOと文字数には大きな関係性がある」と結論づけています。
Noblistaの見解
弊社でも上記の会社同様に「SEO対策において、文字数と検索順位は正の相関関係である」と考えています。
具体的に「ドラマ おすすめ」と「ドラマ おすすめ 大学生」の検索順位1位〜10位の文字数を見ていきましょう。
ボリュームのあるキーワードを調べて見たところ、完全に正の相関ではありませんが、文字数の多いコンテンツが検索上位を獲得していることがわかりました。
ロングテールキーワードでも、ビックワードと同じように文字数の多さと検索順位の結果には正の相関関係があります。
以上のことから、NobilistaではSEOと文字数の関連性について、次のような答えを導き出しました。
- 検索ボリュームのあるキーワードでは文字数に加えてドメインパワーの強さがランキングに影響を与えている可能性が高い
- 検索ボリュームの少ないキーワードに関しては、文字数が多いコンテンツほどランキング上位にある傾向が高かった
注意点として、弊社は文字数が多い=検索上位を獲得できるとは考えていません。
その辺りを次の章で詳しく解説していきます。
検索ボリュームの調べ方とは?無料ツールを用いたGoogle検索ボリュームの調べ方を解説
文字数が多いコンテンツほど上位表示されている強い理由
ここからは、なぜ文字数が多いコンテンツほど上位表示されているのかを解説していきます。
結論から言うと、弊社では下記の理由で文字数が多いと検索上位を獲得できると考えています。
- 質の高いコンテンツを作ろうとすると文字数が増えるから
- ロングテールに対応すると文字数が増えるから
- 文字数が増えると行動データの数値が上昇するから
1つずつ解説していきます。
質の高いコンテンツを作ろうとすると文字数が増えるから
1つ目の理由は「質の高いコンテンツを作ろうとすると文字数が増えるから」です。
当たり前のことですが、内容の濃い・わかりやすいコンテンツを作ろうとすると文字数が増えます。
なぜなら、物事をわかりやすくする事例や具体例、実体験などが追加されるからです。
具体的な例として、本記事をご確認ください。
- seoと文字数の関係性
- 関係性を裏付ける証拠(海外のデータなど)
- 弊社が所有するデータ
上記のように、seoと文字数の関係性をわかりやすく解説するために、たくさんの証拠や具体例を取り入れています。
そうすると、自然と文字数が増えていきます。
つまり、内容の濃いコンテンツを作ろうとすると、自然と文字数が増え、その記事は読む価値の高いものになります。
Googleは、読者にとって有益な記事を検索上位に上げるので、結果的に検索上位を獲得することができるのです。
記事コンテンツSEO対策
100のチェックリスト
ロングテールキーワードに対応すると文字数が増えるから
2つ目の理由は「ロングテールキーワードに対応すると文字数が増えるから」です。
ロングテールキーワードとは、2,3の単語を組み合わせたキーワードを言います。
具体的に「日本旅行 おすすめ 冬 一人」や「お風呂 リフォーム 業者 栃木県」のようなキーワードのことを言います。
検索するユーザーは単語1つだけではなく、色々な単語を組み合わせて検索を行います。
しかし、専門的な話になりますが、SEOにおいてはロングテールキーワード1つに対して、必ずしも1記事を作成する・・・というわけではありません。
1つの記事で複数のロングテールに対応していくことも多いです。
また、対応するロングテールキーワードの個数を増やしていくと、自ずと記事の文字数も増えていきます。
まとめると、多くのロングテールキーワードに対応するコンテンツは文字数が多いと言えるでしょう。
ロングテールSEOとは?メリットや対策キーワードの見つけ方・選び方を紹介
文字数が増えると行動データの数値が上昇するから
3つ目の理由は「文字数が増えると行動データの数値が上昇するから」です。
ここまでお伝えしたように、「内容の質が良い・ロングテールを含める」という点を網羅していると、自然と読者にとって「価値の高いコンテンツ」になっています。
価値が高く、ボリュームがあるコンテンツだと自然と「読了率」や「滞在時間」のデータが向上していきます。
ちなみに、読了率とは、ユーザーがコンテンツの何%読み進めているかのデータのこと。
最後まで読むユーザーは読了率が100%になります。
上記のデータが平均値より上昇すると、Googleはコンテンツを検索上位に上げる傾向があります。
滞在時間の意味とは?GA4で調べる方法や平均値目安、改善方法を解説
SEOに最適な文字数はどれくらい?
結論、SEOに最適な文字数はジャンルやキーワードによって異なります。
競合が多く難易度の高いジャンルであれば、文字数が自然と増えていきます。
一方で、競合が少なく難易度が低いジャンルであれば、文字数が少ない傾向にあります。
具体的に、競合が多い「金融系」と競合は多いが難易度の低い「語学系」で比べて見ましょう。
ジャンル | キーワード | 検索ボリューム (Ahrefs調べ) | 1ページ目の 平均文字数 |
金融 | 投資 おすすめ 会社 | 30 | 23,268 |
語学 | 英語 独学 | 3,200 | 8,936 |
このように、難易度の高いジャンルは、検索ボリュームが少なくても自然と文字数が増える傾向にあります。
また、難易度の低いジャンルであってもキーワードによっては文字数が多いこともあります。
なぜなら、どのようなジャンルにも「収益化できるキーワード」が存在するので、このようなキーワードでは競合が多く文字数が増える傾向にあります。
具体的に「英語 スクール おすすめ|検索ボリューム40/月」をご覧ください。
このように、難易度が低いジャンルでも収益性の高いキーワードは競合が多く文字数が増えます。
まとめると、SEOに最適な文字数は下記のように言えます。
- 競合が多く難易度の高いジャンルは文字数が増える傾向にある
- 競合が少ないジャンルでも収益化できるキーワードでは競合が多くなり文字数が増える傾向にある
文字数を増やすときの注意点
ここからは、実際に文字数を増やすときに気をつけるべきことについて解説していきます。
- 文字数が多いだけの質の低い記事を作らない
- 文字数を増やすために他社記事をコピーする
- キーワードとコンテンツ内容が一致していない
1つずつ解説していきます。
文字数が多いだけの質の低い記事を作らない
1つ目は「質の低いブログ記事」に注意しましょう。
文字数が多いだけの質の低い記事を作ってもGoogleは評価してくれません。
「文字数が多い=SEO対策に良い」と考えている方によくあることなので、注意が必要です。
先ほども解説した通り、基本的には質の高いブログ記事を作ると自然と文字数が増えます。
「自然と」というのが重要です。
故意的に文字数を増やすだけだと、中身のない低品質な記事ができてしまうので、記事を実際に作るときは、文字数をあまり意識せずに執筆しましょう。
SEOに強いブログ記事の書き方とは?初心者がブログでSEO対策を始めるメリットも解説
文字数を増やすために他社記事をコピーしない
2つ目は「他社記事をコピーする行為」に注意しましょう。
Googleは他社のコンテンツをコピーする行為に対して、マイナス評価を与えると公表しているので、この点には注意が必要です。
とはいえ、他社からの内容を活用したい。
そのような時は下記の施策を講じれば問題ありません。
- 他サイトの内容を抜粋し、引用サイトor参考サイトとしてURLを掲載する
- 他サイトの情報を参考にする
コピーではなく参考にする程度であれば、問題ありません。
記事コンテンツSEO対策
100のチェックリスト
キーワードとコンテンツ内容が一致させる
3つ目は「キーワードとコンテンツ内容の不一致」に注意しましょう。
ターゲットとしているキーワードと、違った内容を公開してしまうと、SEOにおける評価は低くなってしまいます。
例えば、「宅建 おすすめ 本」を紹介する記事で、「宅建 おすすめ スクール」の内容を執筆してしまうなどです。
狙っているキーワードに関係ないことを書いてしまうと、読者およびGoogleからマイナス評価されてしまうので、注意が必要です。
文字数が多くSEOに強いコンテンツの作り方
最後に、文字数が多くSEOに強いコンテンツの作り方を解説していきます。
- 競合を徹底分析する
- 質の高い記事構成を作成する
- ユーザビリティを高める
競合を徹底分析する
まず、始めに狙っているキーワードの競合を分析していきましょう。
使うツールは「ラッコ見出し(hタグ)抽出」です。
こちらのツールを活用して、競合のhタグを分析していきます。
まず、検索窓に指定のキーワードを入力し、次に【検索上位サイトから抽出】をクリックします。
数秒すると、下記のように画面が表示されるので、1位〜3位までの記事構成を抜き取りましょう。
CSVをダウンロードして展開すると下記のように表示されます。
質の高い記事構成を作成する
続いて、質の高い記事構成を作成していきましょう。
手順としては、下記の通りです。
- 競合1位〜10位までの記事構成をmixさせる
- 競合サイトに不足しているキーワードを追加する
手順1に関しては、先ほど取得した競合データを基に作成するだけです。
競合サイトに不足しているキーワードを追加する
次に、ご自身が使用しているツールで抜けているキーワードを取得していきましょう。
このように、「副業 おすすめ」に関連するキーワードを出した後は、実際にそれらのキーワードを検索します。
検索してみて、「副業 おすすめ」と似た検索結果が表示されるキーワードがある場合、そのキーワードを記事構成に追加します。
今回の場合で言うと、「副業 おすすめ 安全」の検索結果が「副業 おすすめ」と似ているので、「安全」というキーワードを追加する必要があります。
検索結果が異なるものに関しては、別記事を作成して関連性を高めましょう。
記事構成案の作り方とは?SEO記事のプロットを作るコツや初心者におすすめのテンプレート
ユーザビリティを高める
ここまでの内容でコンテンツを作成すると、ボリュームのあるコンテンツができます。
内容が濃いボリュームのあるコンテンツは読者にとって不便になることがあります。
なぜなら、文字数が多く読むのに時間がかかる上、どこになんの情報があるのか分かりづらいからです。
そのような問題を解決するために「目次の設置」「記事内リンク」を推奨しています。
目次を設置する場合は、下記の方法がおすすめです。
- プラグイン「Table Of Contents Plus」を活用する
- コーディングで作成する
- テーマの標準機能で実装する
記事内リンクを設置する場合は、下記の方法がおすすめです。
- ジャンプボタンにhref=”#id名”を実装する
- ジャンプ先にid=”id名”を実装する
長文コンテンツのユーザビリティ向上施策を行うときは、まず上記のページ内ジャンプの施策を取り入れてみてください。
ページ内リンクのHTMLタグの作り方とは? ジャンプやスクロールで飛ばない・ずれる原因と解消法
SEOと文字数に関するよくある質問
ここでは、SEOと文字数に関するよくある質問に回答していきます。
メタディスクリプションに最適な文字数を教えてください
メタディスクリプションに最適な文字数はおよそ120文字以内です。
なぜなら、Googleの検索結果では、メタディスクリプションが120文字程度までしか表示されないからです。
そのため、120文字以上の文章でメタディスクリプションを設定しても、ユーザーに見られず、CTRに対する影響も出ないでしょう。
ちなみに、メタディスクリプションの文字数によって、検索順位が上下することはありません。
記載する文章を考える際は、ターゲットとなるキーワードを含めることや、思わずクリックしてしまいそうな内容になっているかを考えると良いでしょう。
メタディスクリプションとは?SEO効果の高い文字数や書き方を例文を交えて解説!
タイトルに最適な文字数を教えてください
タイトルに最適な文字数はPCであれば28文字〜30文字以内がおすすめです。
スマホであれば23文字程度を心がけると良いでしょう。
検索結果に表示されるタイトルの文字数は限りがあります。
よって、表示されるエリアに重要なキーワードや、キラーワードを入れると良いでしょう。
SEOに最適なタイトル文字数とは?PC/スマホ別に効果的なtitleタグ文字数を調査
10,000文字以上の記事であれば上位表示できますか?
前提として、「1000文字以上、2000文字以上で上位表示できる」といった絶対的な考え方はSEOでは通用しません。
基本的に、競合や検索ユーザーとの相関関係で成り立つため、検索ユーザーが10,000文字の情報量で納得しないのであれば、上位表示できないでしょう。
文字数よりも、検索ユーザーの検索意図やニーズに焦点を当て、それを満たすための情報量を意識すると良いでしょう。
検索意図とは?分類や調べ方、分析に役立つSEOツールを紹介
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