SEO
公開日2023年2月14日
更新日2024年07月25日
検索ボリュームの調べ方とは?無料ツールを用いたGoogle検索ボリュームの調べ方を解説
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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検索ボリュームとは、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードがどのくらい検索されたかを示す数値です。
キーワードを選定する際に使用する指標の一つで、SEOとも大きく関係します。
ユーザーのための記事を作るためには、需要があるキーワードであるか、事前に確認しなければいけません。
ユーザーの需要は、検索ボリュームの大きさによって調べることができます。
検索ボリュームが大きい(需要が高い)キーワードで上位表示できれば、効率的にアクセスを増やせますが、検索ボリュームが大きいと上位表示する難易度も高まります。
そのため、アクセスを増やすためには、サイトの状況に合ったキーワードを選定しなければいけません。
この記事では、検索ボリュームの考え方や無料ツールを用いたGoogle検索ボリュームの調べ方、サイト状況に応じたキーワード選定のやり方を解説します。
ぜひ本記事を参考に、サイトの状況に合ったキーワードを選定して、効率的にアクセスを増やしていきましょう。
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SEOキーワード選定のやり方・コツとは?初心者に役立つ便利ツールも紹介
検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードがどのくらい検索されたかを示す数値です。
基本的に月間の検索回数を指し、SEO対策のキーワード選定に利用します。
例えば、1か月で1,000回検索されたキーワードの検索ボリュームは「1,000」になります。
検索ボリュームは、Webサイトやブログのアクセスを増やす上で最も重要な数字です。
検索ボリュームが多いキーワードで上位表示できれば、多くのアクセスが期待できます。
ただ、検索ボリュームの多いキーワードは競合サイトも対策するため、上位表示する難易度が高いです。
検索ボリュームによってコンテンツの需要を確認できるため、キーワードを選定する際は、検索ボリュームに基づいて行うことが大切です。
SEO対策とは?初心者にも分かりやすく上位表示の基本的なやり方を解説
検索ボリュームの考え方・注意点
検索ボリュームは、対策キーワードを決める重要な指標です。
ここでは、SEO対策をする上での検索ボリュームの考え方・注意点をご紹介します。
- 検索ボリュームの目安
- 検索ボリュームの目的
- 検索ボリュームによる上位表示の難易度
順番に詳しく解説していきます。
検索ボリュームの目安
検索ボリュームは、キーワードの注目度を示す指標になります。
月間の検索ボリュームに応じて、3種類の呼び方に分類されます。
- ビックキーワード:月間10,000回以上
- ミドルキーワード:月間1,000回~10,000回
- ロングテールキーワード:100回~1,000回
明確な定義があるわけではなく、上記はあくまでも目安です。
中には検索ボリュームが10万・100万とさらに大きいキーワードもあるため、対策キーワードによって読み方が変わります。
ロングテールSEOとは?メリットや対策キーワードの見つけ方・選び方を紹介
検索ボリュームの目的
検索ボリュームは、主にキーワードを選定する際に利用します。
検索ボリュームは大きいほど需要が高く、上位表示できれば多くのアクセスが期待できます。
逆に、検索ボリュームが0回のキーワードで上位表示できても、アクセスは増えづらいです。
ただ、いざ記事を書いてみると、思った以上にアクセスが集まる可能性もあります。
そのため、検索ボリュームが0回だからといって、絶対に記事を書かないと判断するのはおすすめしません。
コンテンツを作成する際は検索ボリュームを参考に、ユーザーが抱える悩みを想定して、キーワードを選定しましょう。
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検索ボリュームによる上位表示の難易度
検索ボリュームが大きいほど、そのキーワードに対する需要は高く、検索上位に表示できた時に多くのアクセスが期待できます。
多くのWebサイトが検索ボリュームの多いキーワードで、検索上位に表示されることを目指します。
そのため、競合性が高く、上位表示する難易度は高いです。
一方、検索ボリュームが少ないロングテールキーワードなどは、競合が比較的少ないため、上位表示する難易度は下がりやすいです。
あえて検索ボリュームが少ないロングテールキーワードを選び、検索上位を目指す方法を「ロングテールSEO」と言います。
ロングテールSEOとは?メリットや対策キーワードの見つけ方・選び方を紹介
検索ボリュームを調べられる無料ツール4選
検索ボリュームはツールを使うことで、簡単に調べることができます。
ここでは、検索ボリュームを調べられる無料ツールを4つ紹介します。
- Googleキーワードプランナー
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- Googleトレンド
- Aramakijake.jp
順番に詳しく見ていきましょう。
Googleキーワードプランナー
キーワードプランナーは、キーワードの検索ボリュームや難易度が調査できるツールです。
Googleが提供するツールであり、利用するにはGoogleアカウントへの登録が必要になります。
メインとなるキーワードを入力すれば、関連するキーワードの候補やおおよその検索ボリュームが調べられます。
CSV(またはエクセル)ファイルで、キーワードを一覧にしてダウンロードできる機能も便利です。
基本機能は無料で利用できますが、無料版の場合は「1,000〜1万」「100〜1,000」といった一定の範囲の検索ボリュームしか調査できません。
少額でもGoogle広告を出稿すれば、より正確な検索ボリュームが調査できます。
Googleキーワードプランナーの使い方とは?無料で使う方法や基本機能を紹介
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、無料で検索ボリュームが調査できるSEOツールです。
キーワードの検索ボリュームだけでなく、様々なデータも取得できます。
無料でも利用できますが、無料版では利用回数が1日3回のみに制限されます。
無料版では1日に調べられる回数が限られているので、重要なキーワードに対して使うことをおすすめします。
Googleトレンド
Googleトレンドは、キーワードが実際に検索された回数の推移が確認できるツールです。
Googleが提供するツールで、ログイン不要で利用できます。
指定した期間・地域などにおける、検索回数の推移がグラフで表示されます。
同時に5つのキーワードを検索できるため、複数キーワードの検索ボリュームを調べたい時にも便利です。
検索ボリュームを数値で確認することはできませんが、ワールドカップなど時期によって検索回数が変動するキーワード調査には便利なツールです。
Aramakijake.jp
Aramakijake.jpは、ブラウザ上で利用できる無料ツールです。
Goolge以外に、Yahooの検索ボリュームの調査もできます。
ただ、検索数(ボリューム)予測ツールは、一度に複数のキーワードを調べることはできません。
キーワードごとの1〜50位の月間検索ボリュームや関連語、検索順位別の月間検索アクセス予測数などを確認できることが特徴です。
Yahoo!のSEO対策のやり方は?仕組みやGoogle検索エンジンとの違いも解説
無料ツールを利用した検索ボリュームの調べ方
今回は、キーワードプランナーを利用した検索ボリュームの調べ方をご紹介します。
キーワードプランナーで検索ボリュームを調べる手順は、以下の4ステップです。
- Google広告にログイン
- 「新しいキーワードを見つける」を選択
- 検索ボリュームを調べたいキーワードを入力
- 検索結果をチェックする
順を追って詳しく解説していきます。
1.Google広告にログイン
まずは、キーワードプランナーにアクセスして、Google広告にログインします。
画面右上の「ログイン」をクリックして、Googleアカウントにログインしてください。
2.「新しいキーワードを見つける」を選択
続いて、画面左の「新しいキーワードを見つける」を選択します。
なお、すでに別のツールでキーワードを一括取得している場合は、画面右の「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択してください。
3.検索ボリュームを調べたいキーワードを入力
続いて、検索ボリュームを調べたいキーワードを入力します。
ここでは、例として「クレジットカード」というキーワードの検索ボリュームを調べます。
キーワードを入力したら「結果を表示」をクリックしましょう。
4.検索結果をチェックする
検索結果が表示されるので、チェックしましょう。
「月間平均検索ボリューム」タブをクリックすると、検索ボリュームが大きい順、小さい順に並び替えることができます。
画面右上のボタンから、CSVファイルまたはGoogleスプレッドシートで、ダウンロードすることも可能です。
検索ボリュームを調べた後は、キーワードを選定してコンテンツを作成していきましょう。
ちなみに、検索ボリュームが多いキーワードから順に記事を書けば良いと考える人もいるかもしれませんが、そのやり方はおすすめしません。
Webサイトのレベルに合った検索ボリュームのキーワードを選定しないと、全くアクセスが増えない可能性があるからです。
サイト状況に応じたキーワードの選定方法については、次の章(または以下の記事)で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
SEOキーワード選定のやり方・コツとは?初心者に役立つ便利ツールも紹介
検索ボリュームを意識したキーワード選定のやり方
それでは、検索ボリュームを意識したキーワード選定のやり方をご紹介します。
サイト開設直後に、いきなり検索ボリュームが大きいキーワードを狙って記事を書いても、上位表示される可能性は低いです。
サイトの状況に応じたキーワードを選定することで、効率的にサイトを成長させ、アクセスを増やすことができます。
- サイト立ち上げ期はロングテールキーワード
- アクセスが増えたらミドルキーワード
- 最後にビッグキーワード
順番に詳しく解説していきます。
サイト立ち上げ期はロングテールキーワード
サイト立ち上げ直後は、検索ボリューム「100回〜300回」程度のロングテールキーワードで記事を書きましょう。
サイト立ち上げ期は、合計記事数が100記事未満・被リンクもゼロで、ほとんどアクセスがない状態です。
ロングテールキーワードに明確な定義はありませんが、検索ボリュームが少なく、かつ3語以上の複合キーワードで成り立っています。
「クレジットカード 審査 落ちた」「クレジットカード 審査 甘い 学生」などが、ロングテールキーワードです。
ロングテールキーワードは、検索ボリュームは少ないものの、上位表示の難易度は低く、一定数の流入が見込めます。
検索ボリュームの少ないキーワードをあえて狙う「ロングテールSEO」は、新規サイトや個人サイトでも比較的上位表示を狙いやすく、おすすめの戦略です。
また、ロングテールキーワードはユーザーニーズを捉えやすいため、コンバージョン率(CVR)が高まりやすいといった特徴もあります。
まずは、ロングテールキーワードを狙った記事を作成して、小さいアクセスを集めていきましょう。
ロングテールSEOとは?メリットや対策キーワードの見つけ方・選び方を紹介
アクセスが増えたらミドルキーワード
ロングテールキーワードのコンテンツでアクセスが増えてきたら、続いて検索ボリューム「300回〜1,000回」程度のミドルキーワードで記事を作成しましょう。
目安としては、コンテンツ数が100記事、月間アクセス数が5,000回〜20,000回程度の時期です。
ミドルキーワードは、ロングテールキーワードとビッグキーワードの中間的な立ち位置で、2語の複合キーワードで成り立っています。
「クレジットカード 学生」「クレジットカード 年会費」などが、ミドルキーワードです。
ロングテールキーワードでいくつかの記事が上位表示されると、Webサイト自体の評価が高まり、ミドルキーワードでも上位表示されやすくなります。
ロングテールキーワードより検索ボリュームの大きいミドルキーワードで上位表示ができれば、多くのアクセスが期待できます。
SEOのためには何記事必要?ページ数とSEOの関連性や記事数を増やすときの注意点
最後にビッグキーワード
記事数・アクセスが増えてきたら、ビッグキーワードで記事を作成しましょう。
目安としては、コンテンツ数が150記事を超えて、月間アクセス数が2万以上の時期です。
ビッグキーワードは検索ボリュームが10,000を超える1語のキーワードです。
ミドルキーワードで上位表示できるようになると、サイト全体の評価が高まっているため、ビッグキーワードでも上位表示できる可能性が高まります。
また、ミドルキーワードやロングテールキーワードのコンテンツから、ビッグキーワードのコンテンツへの内部リンクの設置なども行います。
競合が強いビッグキーワードで上位表示するには、コンテンツの質だけで勝負するのは難しく、内部対策なども必要です。
これまで作成して上位表示された個別記事をまとめて、網羅的に解説する「まとめ記事」の作成(トピッククラスター構築)も効果的です。
ビッグキーワードで上位表示できるようになると、アクセスも大きく伸びていきます。
ただ、ビッグキーワードの記事をすぐに上位表示するのは非常に難しいです。
記事公開後も、定期的に記事のリライト(メンテナンス)を行いながら、少しずつ検索順位を上げていきましょう。
ビッグキーワードとは?ミドル・スモールキーワードとの違いやSEO上位表示する方法を解説
検索ボリュームに関するよくある質問
検索ボリュームに関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
検索ボリュームに分類はありますか?
検索ボリュームに明確な定義はありませんが、月間検索回数によって呼び方が変わります。
- ビックキーワード:月間10,000回以上
- ミドルキーワード:月間1,000回~10,000回
- ロングテールキーワード:100回~1,000回
その他、1語のキーワードを「ビッグキーワード」、2語を「ミドルキーワード」、3語以上を「ロングテールキーワード」と呼ぶ場合もあります。
記事コンテンツSEO対策
100のチェックリスト
検索ボリュームを調べられる無料ツールはありますか?
検索ボリュームを調べられる無料ツールはいくつかあります。
代表的なものは以下の4つです。
- Googleキーワードプランナー
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- Googleトレンド
- Aramakijake.jp
有料ツールの方がより詳細なデータを分析できますが、無料ツールでも十分調べられます。
まずは、無料ツールを使い、必要に応じて有料ツールを導入することをおすすめします。
SEOツールおすすめ16選!無料・有料、Google公式ツールまで価格や機能を比較
検索ボリュームを調べるおすすめの有料ツールはありますか?
無料ツールの機能だけでは満足できないという方は、有料ツールを使うことで、より詳細なデータを調べられます。
検索ボリュームを確認できる、おすすめの有料ツールは以下の4つです。
- ahrefs(エイチレフス)
- MIERUCA(ミエルカ)
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- Nobilista(※7日間無料トライアルあり)
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新規サイトはどのくらいの検索ボリュームを狙うのがおすすめですか?
サイトを立ち上げたばかりは、検索ボリュームが100回〜300回程度のロングテールキーワードで記事を書きましょう。
ロングテールキーワードなら、上位表示する難易度も比較的低いため、新規サイトでも上位表示できる可能性があります。
ロングテールキーワードで徐々に上位表示できたら、ミドルキーワード、ビッグキーワードにも挑戦していきましょう。
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