SEO

2022年12月8日

トピッククラスターとは?SEO的なメリットや作り方の例、導入時の注意点を解説

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トピッククラスター(トピッククラスターモデル)」とは、内部リンクを使って記事を整理し、わかりやすいサイト構造に整えることでSEO効果をねらう、いま注目のコンテンツ戦略です。

複数のトピックを簡易的に網羅した「まとめ記事」を作り、さらに各トピックを深掘りしている「詳細記事」と互いに内部リンクさせることで、記事の関連性をわかりやすく検索エンジンに伝えられるほか、ユーザビリティに優れた記事設計を行えるといったメリットが挙げられます。

現在、日本では徐々に注目が集まっているといえる戦略で、すでに「トピッククラスター」というキーワードの月間検索数は「720」ほど。
これからさらに増えていくのではないでしょうか。

実際、有力サイト(とくにWebマーケティング関連のサイト)ほど、トピッククラスターに取り組んでいる印象があります。

といっても、日本ではまだまだ馴染みのない戦略。
トピッククラスターって何?」と思われて、このページにたどり着いた方が大半ではないでしょうか。
そんなトピッククラスターについて、ここでは基礎が学べるのはもちろん「実際は……」といったディープな部分にも触れていきたいと思います。

内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説

トピッククラスターとは

「トピッククラスター(トピッククラスターモデル)」とは、複数のトピックを広く浅く扱う「ピラーページ」と、各トピックをさらに深掘りした「クラスターページ」を内部リンクでつなぎ、サイト構造をわかりやすくすることで、SEO効果をねらうといった戦略です。

また、別の側面では、検索意図が複数あるビッグキーワード(※1)やミドルキーワード(※2)の対策としても利用されます。

(※1)ビッグキーワード=月間検索数が「1万回以上」のキーワード
(※2)ミドルキーワード=月間検索数が「1,000〜1万回」のキーワード

トピッククラスターモデルの構図で再度考えると、複数の検索意図に網羅しつつ、簡潔に触れる「ピラーページ」と、よりくわしく検索意図を満たせる「クラスターページ」といった感じです。
記事全体として検索意図が満たせる構造をしているため、ビッグキーワードやミドルキーワード対策に有効とされています。

このように、トピッククラスターは、ピラーページと複数のクラスターページという構図によって、ブログなどの記事がわかりやすく整理されるのが特徴です。

結果、検索エンジンのサイト理解を助けるSEOの観点で優れていたり、記事のユーザビリティを向上させたり、さまざまな面での効果が期待されています。
また、ツールを使うことで低コスト、少リソースで実施できるという点も魅力でしょう。

そんなトピッククラスターモデルを構成する、重要な3つの要素とその役割を見てみましょう。

  1. ピラーページ
  2. クラスターページ
  3. 内部リンク

テーマを広く浅く扱う「ピラーページ(ピラーコンテンツ)」

「ピラーページ」とは、複数のトピックを広く、浅くまとめた、トピッククラスターモデルの中心となるページです。
各トピックには、対応しているクラスターページへの内部リンクを設置するため、ポータル的な役割も担っています。

狭いトピックを深掘りする「クラスターページ」

ピラーページで扱っているトピックの一つを取り上げ、さらに深掘りしたものが「クラスターページ」です。
基本的に内容は、検索ボリューム数の少ないミドルキーワードやスモールキーワードなど、ロングテールキーワードをねらったもの。
内容によっては、クラスターページからさらに詳細のページへと、記事のリンクが続くこともあります。

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ページ同士をつなぐ「内部リンク」

トピッククラスターにおける、内部リンクの主な役目は、ピラーコンテンツとクラスターページをつなぐことです。

上記記事は、内部リンクについて、基礎的なことは知っている、という方にもおすすめの内容となっています。
なぜなら、SEO上級者ほど内部リンクの重要性を説いていること、内部リンクにもSEO効果を高めるためにコツがあること、これらを知らない方は意外と多いからです。

トピッククラスターの実施を考えているのであれば、ぜひ内部リンクについてあらためて確認されることをおすすめします。

内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説

トピッククラスターモデルの実例(キーワード「SEO対策」)

トピッククラスターがどういったものかわかったところで、より具体例として実際に弊社「Nobilistaブログ」のピラーページとクラスターページをご紹介します。

ピラーページ(タイトル)クラスターページ(タイトル)
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※クラスターページ先は、記載されているほかにももっとあります。

「SEO対策」と調べるユーザーの背景には、さまざまな悩みがあります。
SEOとは何かを知りたいという人もいれば、具体的な施策の取り組み方について知りたいという人もいるでしょう。

そのため、あらゆるユーザーの、あらゆるSEO対策に関する疑問にまんべんなく答えるイメージでピラーページを作りました。
また、よりくわしい情報はクラスターページを見てもらえるよう、各所に内部リンクの設置を徹底しています。

【おまけ】「Hubspot」によって提唱されたトピクラ

トピッククラスター(トピッククラスターモデル)という言葉をはじめて知った、という方は多いのではないでしょうか。
かくいう私も、SEOに携わってしばらく経ったあとに、たまたまその存在を知りました。
それもそのはず、トピッククラスターは基本的に、SEOの書籍では触れられません。

もともとは2017年頃に「Hubspot」という米国サイトで提唱されたもので、調べたところ日本ではすでに2018年頃に「Hubspot」の日本語版サイトにて紹介されていたようです。

いまになってトピッククラスターモデルが注目されているのは、やはりコンテンツの質の時代になったからだと思います。
他サイトと差別化をしたい、次の一手となる何かがほしい。
そう思う方が、いま多いのでしょう。

とはいっても、あくまで海外のサイトで提唱された戦略の一つ。
やはり本当にやる意味はあるのか、SEO効果は期待できるのか、気になるところだと思います。
そこで、次の章ではトピッククラスターのSEO効果についてお話ししていきましょう。

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トピッククラスターのSEO観点でのメリット

トピッククラスター(トピッククラスターモデル)に、SEO効果は期待できるのか。
リソースを割いてまでやる意味はあるのか。

結論から言うと、トピッククラスターはSEOの観点からはもちろん、それ以外にも複数のメリットがあります。

実際、提唱者のHubspotさんはもちろん、トピッククラスターを行って効果が出たという話はよく耳にします。
たとえば、海外サイト「MOZ」では、トピッククラスターを導入したことで、SEO(順位の上昇)効果が出たというデータを掲載。
また、TwitterなどのSNSでも、効果が出たと報告されているサイトさまを複数見かけました。

おそらく、これから紹介するトピッククラスターのメリットをご覧いただいたら、それも納得されると思います。
さっそく見ていきましょう。

  1. ビッグキーワードやミドルキーワードとの相性がよい(上位表示が期待できる)
  2. キーワードのカニバリゼーションを防ぐ
  3. サイト構造が整理される
  4. ユーザーのサイト滞在時間が延びる
  5. 検索エンジンがよりページを理解しやすくなる
  6. お問い合わせや購入、認知拡大など「CV」が期待できる

ビッグキーワードやミドルキーワードとの相性がよい

すでにお話したとおり、ピラーページ(ピラーコンテンツ)とクラスターページを内部リンクで関連づけることで、広範囲の情報を網羅することができます。
つまり、さまざまな検索意図を持ち、幅広いユーザーが調べるビッグキーワードやミドルキーワードとの相性が非常によいのです。

もともと、とくにビッグキーワードは、以下の点から対策が後回しにされがちでした。

  • 検索意図が複数ある(もしくは不明瞭)
  • 検索ユーザーの人物像が推測しづらい(検索した背景や状況が異なる)
  • ユーザーによっては、必要な情報に差がある
  • コンテンツのボリュームが多くなる
  • 不要な情報が続くと、ユーザーに離脱や再検索をされてしてしまう
  • 競合が多い・強い

たとえば「SEO対策」と検索する人の検索意図をざっと出してみましょう。

  • SEO対策って何?
  • SEOと上位表示の関係は?
  • SEO対策のマーケティングにおける効果は?
  • SEOのメリット、デメリットは?
  • SEOを行う際の注意点は?
  • SEO対策の具体的な方法は?
  • SEO対策で使えるツールは?
  • SEO対策でかかる費用は?

ビッグキーワードで推測できるすべての検索意図を、一つの記事でカバーするのは相当なボリュームとなります。
このような無謀な行為は、おすすめしません。

また、たとえ作れたとしても、ユーザーによって知りたい情報の密度(軽く知りたい、くわしく知りたいなど)は違います。
つまり、ユーザーによっては大ボリュームの記事を見て「いらない情報が多いな」と感じる可能性があるでしょう。

もしあなたが、SEO対策の具体的なやり方について知りたいのに、SEO対策とは何かやSEOの歴史など、的外れな情報を長々と語られたらどうしますか。
おそらく読み飛ばすか、もっとピンポイントに解説してくれる別のサイトに行くはずです。
または、別の単語で再検索をする可能性もあるでしょう。

そこで、関連する情報を「広く・浅く」扱うピラーページであれば、たとえ不要な情報があっても、各トピックの量はそれほどありません。
ユーザーの読む意欲を妨げることもないでしょう。

また、もっとくわしく知りたいと思ったユーザーには、内部リンクから簡単にクラスターページへ行くこともできます。
ユーザビリティという点でも、トピッククラスターは高い効果が期待できるといえるでしょう。

このとおり、トピッククラスターモデルは幅広い検索意図にも、さまざまなユーザーにも満足度の高いコンテンツが提供できます。
これまで後回しであったり、対策をあきらめていたビッグキーワードやミドルキーワードをねらえる唯一の手段といってもよいかもしれません。

キーワードのカニバリゼーションを防ぐ

トピッククラスターを行うには、キーワード(検索意図)ごとに記事を分類(グルーピング)する必要があります。
この作業は、キーワードのカニバリゼーションの予防に効果的です。

キーワードのカニバリゼーション(カニバり)とは、内容が似通っているページ(=重複コンテンツ)同士が、同じキーワードで順位を争うこと。
カニバリゼーションが起きている時は、どちらかを表示したりしなかったりが繰り返されます。
これは、検索エンジンがどちらを表示するか、どちらを上位にするか悩んでいると思ってください。

ちなみに、基本的に同じサイトの、さらに内容が似通ったページが、一緒に上位を独占することは少ないです。
カニバリゼーションが起こった記事の結末は、クリック数が分散されるため、順位が下落して消えることがほとんど。
カニバリゼーションは、非常にもったいない現象といえます。

実際に、私が過去に携わったサイトで、キーワードのカニバリゼーションを経験したのですが、そのサイトでは似た記事が代わるがわる 5~6位あたりに表示されたあと、最終的に2ページ目以降へと下落していきました。

カニバリゼーションが起こる主な要因は、一言で言うとキーワード選定(整理)の甘さです。

  • キーワード一つに対して、一つの記事を作っていた
  • 検索意図が同じキーワードを別々の記事で対策していた

先ほどカニバリゼーションを経験したサイトは、スマホをテーマにしているサイトでしたが、なんとスマホの解約方法に関する記事が数十記事もありました。
記事の内容は、一字一句一緒というわけではないものの、触れている内容はほとんど変わりません。

このように、トピッククラスターには、キーワードのカニバリゼーションを事前に回避できるというメリットがあります。

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サイト構造が整理される

記事のリンクが整理され、サイト全体の構造がわかりやすくなる点も、メリットといえるでしょう。
ユーザーがわかりやすい構造は、検索エンジンにとってもわかりやすい構造です。
Googleも、サイトの構造はできるだけ複雑でないことを推奨しています。

ユーザーのサイト滞在時間が延びる

最初に、トピッククラスターのピラーページには、関連性のある記事へのポータルとしての役割もあるというお話をしました。

この点から、トピッククラスターには、ユーザーの再検索の手間をなくし、利便性を高める効果があるといえます。
さらに、別のページを見てもらえるということは、サイトの滞在時間が延びるということ。

もちろん、現在ユーザー行動(ユーザビリティ)は、それほど順位決定において重要とされておらず、滞在時間についても検索意図によってコンテンツ量は変わるため、かならずしも長ければよいというわけではありません。

それでも、ユーザーがサイトを回遊することで、CVのチャンスが増えるという意味では、利便性が高まること、滞在時間が延びることもまた、トピッククラスターのメリットといえるでしょう。

検索エンジンがよりページを理解しやすくなる

関連性の高い記事同士を内部リンクさせるトピッククラスターは、検索エンジンのページ理解を助ける効果も期待できます。
検索エンジンは、ページの内容を理解する際に、内部リンクのアンカーテキスト(リンクで使われているテキスト)を参考にしているようです。

このテキストはユーザーや Google に対して、リンク先のページについての情報を伝えます。

(中略)

どちらの場合も、アンカー テキストが効果的であればあるほど、ユーザーはナビゲートしやすくなり、Google はリンク先のページを理解しやすくなります

引用:効果的なリンクテキストを記述する

つまり、トピッククラスターを行うなかで適切に内部リンクが設置できれば、検索エンジンもより正確にページを理解してくれ、検索順位への影響も期待できるといえます。

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「CV」が期待できる

「カスタマージャーニー」という、マーケティング用語をご存じでしょうか。
簡単にいうと、顧客がどのような行動や心理を経て、商品やサービスの購入へ至るかを推測するものです。

まず、カスタマージャーニーのなかでも、基本の購買に至る流れ(フェーズ)をご紹介します。

  1. 課題・興味関心(認知)
  2. 情報収集
  3. 評価・比較検討
  4. 購入(※)

※ 5として「共有・拡散」がありますが、今回は割愛します。

そして、トピッククラスターのピラーページは、このカスタマージャーニーのフェーズを活用しやすい記事といえます。
つまり、その記事からCVにつながる可能性が高いということです。
たとえば「ヒゲ 脱毛(月間検索数 88,000)」というキーワードで、簡単なピラーページを考えてみます。
すると、以下のような内容になるのではないでしょうか。

  • 導入文
  • ヒゲの脱毛方法(一時的、永久)
  • 自宅で永久脱毛はできないか、脱毛器について(効果や問題など)
  • ヒゲの永久脱毛の効果
  • かかる回数や時間
  • かる費用
  • 実際に脱毛した人の感想・声
  • デメリット(メリット)
  • 心配事への回答(脱毛時は痛くないか、肌荒れしないか、赤みはでないか、青くならないか)
  • クリニックやサロンの選び方
  • おすすめのクリニックやサロン
  • まとめ

では、ピラーコンテンツの各トピックを、フェーズに当てはめてみます。

フェーズ対応するトピック
課題・興味関心(認知)導入文
(濃いヒゲがコンプレックス、ヒゲを毎日剃るのが面倒、俳優の○○のようになりたい=「ヒゲ 脱毛」で調べたきっかけ)
情報収集・ヒゲの脱毛方法
・自宅で脱毛できないか、脱毛器について
・ヒゲの永久脱毛の効果
・かかる回数や時間
・かかる費用
・実際に脱毛した人の感想・声
・デメリット(メリット)
・心配事への回答(脱毛時は痛くないか、肌荒れしないか、赤みはでないか、青くならないか)
評価・比較検討・クリニックやサロンの選び方
・おすすめのクリニックやサロン
購入まとめ
(CTA=お問い合わせボタン)

いかがでしょうか。
一連のフェーズとピラーコンテンツの各トピックが、対応していることがわかります。

SEOの観点としてのメリットではありませんが、トピッククラスターによって、CVがアップする可能性もあるというのは大きなメリットだと思います。

【補足】リンクジュースとトピッククラスターの気になる話

トピッククラスターの効果を考えるうえで、リンクジュースという概念もよく出て来るため触れておこうと思います。

「リンクジュース」とは、評価を得ているページからリンクをもらうことによって、リンク先のページに一定数の評価が分け与えられるという考え方です。

基本的に、外部リンク(被リンク)関連で話題に出るもので、実際にGoogle検索セントラルのSEOスターターガイドにも以下のような内容が記載されています。

他のサイトにリンクすると、自分のサイトに対する評判の一部を別のサイトに与えることになります。

引用:リンク先に注意する

そして、このリンクジュースの概念は、内部リンクにも当てはまるといわれています。
つまり、ピラーページに内部リンクを集めることができるトピッククラスターとの相性は抜群といえるでしょう。

ただし、リンクジュースについては、注意したい点もあります。
それは、Google のジョン・ミューラー(John Mueller)氏によって、リンクジュースは強く否定されているということです。

(意訳:リンクジュースについて読んだことは、すべて忘れてください。それは、時代遅れで、間違っていて、誤解を招く可能性が非常に高い。その代わり、ユーザーのためになるウェブサイトを作りましょう。)

(意訳:「リンクジュース」についての話はすべて無視すべきだ。実在する人のためになり、感動を与えるコンテンツをもって最高のウェブサイトを作っていこう。)

実は、リンクジュース自体、昔からある概念です。
たとえば、外部サイトにリンクをするとき、「nofollow」をつけないと自サイトの評価が流れてしまうといった話を聞いたことはありませんか。
この考え方も、リンクジュースの概念から来ています。

そのため、ジョン・ミューラー氏の発言は見方を変えれば、このSEO中心的な考え方に対する苦言ともとれるでしょう。

もちろん、これだけ人々を諫めているにもかかわらず、多くの人がいまだにSEO中心的な考え方をしていることから、Googleも被リンクの影響力に頼らないアルゴリズムへとアップデートを行っています。

以下は、YouTube の Google 公式チャンネルで、Google 社員が質問に答えるオフィスアワーでのコメント。
質問内容は、どうして問題の多い被リンクをいまだにランキング要因として使っているのかというものです。

(意訳)まず、ランキング要因としての被リンクの影響力は、Google検索が始まった何年も前に比べて、かなり小さくなっています。

引用:YouTube”English Google SEO office-hours from November 2022”

もしこのとおりであれば、今後トピッククラスターにおいてリンクジュースの影響力は気にしなくてよいことになります。
これまでであれば、リンクジュースもトピッククラスターのメリットと大きな声で言えたのですが、この現状を見るになんともいえないのが正直なところです。
あえてリンクジュースについて触れましたが、ひとまずは頭の片隅に、リンクジュースという概念を知っておく程度でよいでしょう。

それでも、これまでのお話から、トピッククラスターをやる理由も、意味も、メリットも十分にあることがわかったと思います。

  • ビッグキーワードやミドルキーワードとの相性がよい(上位表示が期待できる)
  • キーワードのカニバリゼーションを防ぐ
  • サイト構造が整理される
  • ユーザーのサイト滞在時間が延びる
  • 検索エンジンがよりページを理解しやすくなる
  • お問い合わせや購入、認知拡大など「CV」につなげやすい

そして、次に気になるのは、トピッククラスターをどのようにやっていくか。
具体的な方法、ではないでしょうか。
さっそく見ていきましょう。

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トピッククラスターモデルの作り方と具体例

それでは、トピッククラスターモデルの作り方を、具体例とともにご紹介します。

  1. キーワードをすべて洗い出し、キーワード選定を行う
  2. ピラーページのキーワードを選定する
  3. 検索意図を推測し、キーワードを分類する(=クラスターページのキーワードを選定)
  4. クラスターページを作る
  5. ピラーページを作り、内部リンクを張る

【STEP1】キーワードをすべて洗い出し、キーワード選定を行う

新規サイトでこれから記事を増やしつつ、トピッククラスターを行っていきたいという方は、まずサイトで対策したいキーワードをすべて洗い出す必要があります。
また、洗い出したキーワードから、ターゲットが検索しそうなキーワードや、CVが達成できそうなキーワードを選ぶ「キーワード選定」も一緒に行いましょう。

例として今回は「ブログサイトをこれから開設する引越し会社」という設定で、キーワードの洗い出しを行ってみます。

まず、Googleのキーワードプランナーなどのキーワードツールを使い、関連するキーワードをまとめて出しましょう。
メインキーワードはひとまず「引越し」とします。

もし、あきらかにターゲットの対象から外れているキーワード(たとえば他社のブランド名など)が多いようであれば、キーワードプランナーの場合「不必要なキーワードを除外する」を使いましょう。
不要なキーワードの属性を外したうえで、データも一括ダウンロードできます。(ただし精度はイマイチの模様です)

ちなみに、キーワードプランナーであれば、競合サイトのURLからキーワードを出すことも可能です。

たとえば「引越し やること(1万〜10万)」「引っ越し 手続き(1万〜10万)」など、検索ボリュームが多く、記事向きのキーワードを実際に検索します。
そして、上位に来ているサイトのURLを入力しましょう。
すると、そのサイトが獲得していると考えられるキーワードが、一覧で出てきます。
ただ、検索ボリュームが多くても、たとえば「引越し 業者」「引越し 見積もり」といった、ブランドサイトが上位に出て来るようなキーワードは、参考にならないため避けてください。

また、入力するURLは、ブログトップのディレクトリにするのがおすすめ。
当サービスNoblistaのサイトでたとえたら、トップページの「https://co.nobilista.com/ja/」ではなく「https://co.nobilista.com/ja/column/」です。
「このページのみ使用」にチェックを入れるのも忘れずに。

キーワードを入力する方法でも、競合サイトを入力する方法でも、最終的に「キーワード候補をダウンロード」からファイルでデータを落とします。

ほかにも、今回は割愛しますが、以下のような点も意識することで、より広範囲のキーワードを拾うことができます。

  • サジェストキーワード、ロングテールキーワード
  • 表記ゆれ(運動靴とスポーツシューズなど、異なる単語で同じ意味を持つ言葉)
  • 類似率の高いキーワード

どのような方法でもかまわないので、このステップではとにかく、関連するキーワードを徹底的に集めるようにしてください。

SEOキーワード選定のやり方・コツとは?初心者に役立つ便利ツールも紹介

【STEP2】ピラーページのキーワードを選定する

ピラーページで対策するキーワードの検索意図を推測し、書く内容を決定します。
ピラーページで書く内容が決まるということは、クラスターページで書くべき内容も決まるということです。

このとき、検索意図が同じキーワードを徹底的に分類、まとめる作業をまずは行っていきましょう。
一番簡単なのは、以下のようなキーワードを入力するだけで、検索意図ごとにキーワードを分類してくれるツールを使うことですが、基本的に有料となっています。

検索意図の推測は、キーワードを見て安易に推測するのでなく、しっかりと調査を行ったうえで判断してください。
一見違うキーワードでも、検索意図が同じだったり、逆に似ているキーワードでも別の検索意図があったり。
いざ調査をしたら、意外な検索意図だったということは、経験上多くあります。

たとえば「引っ越し 役所」と「転居 手続き」は、一見異なるキーワードですが、求められている情報は「役所で行う引越しの手続き」です。
実際、それぞれのキーワードを検索すると、ほとんど同じ結果になります。
つまり、この二つのキーワードは、検索意図もユーザーの検索背景も一緒ということです。

一方「pc 引越し」と「引越し pc」はどうでしょう。
一見すると、検索意図は一緒だと思いますが、いざ調査して見るとおもしろいことがわかりました。

実は、検索するとわかるように「pc 引越し」というキーワードは、データの移行という意味で「引越し」という単語が使われています。
つまり、検索意図は「パソコンのデータを移行する方法を知りたい」です。

一方「引越し pc」は、引越しにおけるパソコンの梱包方法や事前にやっておくことという検索意図があることがわかります。

このとおり、キーワードの検索意図は憶測でなく、しっかりと「推測」することが大切。
でなければ、間違った検索意図の記事を作ってしまったり、キーワードのカニバリゼーションの原因となってしまいます。
手作業での検索意図の推測、分類は、かなり労力が必要な作業ですが、ここを手を抜かずにやっていきましょう。

検索意図を深掘りして推測する方法はいくつかありますが、以下の方法は最低限行うようにしてください。

  • キーワードを実際に検索して、どのようなページがあるか見る
  • サジェストキーワードを見てみる
  • 検索したユーザーになりきって考える
  • 「キーワードの類似率」を見る

キーワードを検索意図ごとに分類し終わったら、ピラーページの内容を考えます。
まず行いたいのは、ビッグキーワードは検索意図の推測が難しいという前提で、一度自分の頭で検索意図を考えることです。

ツールはあくまで、ツールでわかる範囲しか教えてくれません。
そして、それは、ほかの人も見ることができる程度の情報です。

同じ人間が考えるからこそ、気づくことや思いつくこともあるため、まずはツールに頼らずにユーザーが求めるものを考えてみましょう。
たとえば「引っ越し 費用」であれば、引越しの費用について考える人をまず出します。
次にその人になりきって、思い浮かぶ悩みや疑問をブレインストーミングしましょう。

ある程度出し切ったら、以下の情報も参考にしてください。

  • ピラーページキーワードのサジェスト、関連キーワード
  • 類似率の高いキーワード
  • 検索結果の上位サイトの内容
ピラーページクラスターページ
引っ越し 費用(50,000)・初期費用について
 キーワード:引越し 初期 費用(5,000)etc
・シーズンごとの費用について
 キーワード:引っ越し 費用 3 月(500)etc
・一人暮らしの引越し費用(目安)
 キーワード:引っ越し 費用 一人暮らし(5,000)etc
・家族の引越し費用(目安)
 キーワード:引っ越し 費用 家族(500)etc
・距離ごとの費用
 キーワード:県外 引っ越し 費用(500)etc

【STEP4】クラスターページを作る

ピラーページもクラスターページも、すでにキーワード選定できているので、あとは検索意図に沿って記事を書くだけです。

個人的には、クラスターページを書いて、それを参考にピラーページを作るといった流れの方が効率的だと思います。
ピラーページが出来た後に、クラスターページから内部リンクを張ることを忘れないようにしましょう。

【STEP5】ピラーページを作り、内部リンクを張る

最後にピラーページを作って、各クラスターページに内部リンクを張ります。
これで完成です。

既存メディアにトピッククラスターを導入する際の注意点

もし、すでにコンテンツがある状態で、トピッククラスターを行う場合は、以下の2点に気をつけましょう。

  1. 記事の分類をしっかり行う
  2. 記事のリライトは慎重に判断する

記事の分類をしっかり行う

既存メディアでトピッククラスターを行う場合、事前にすべての記事を整理しておきましょう。

どのような記事が、どのようなキーワードをとっているか。
どのような内部リンクの構造になっているか。

トピッククラスターで新規記事を作ってしまったばっかりに、キーワードのカニバリゼーションが起こってしまうという残念なケースもあります。

記事のリライトは慎重に判断する

既存の記事を、ピラーページやクラスターページへ流用したいと思っている場合。
その記事の「価値」を調べてから判断することをおすすめします。
たとえば、Google サーチコンソール(Google Search Console)では、どのような検索キーワードから記事がクリックされているかを見ることが可能。

ねらっていたキーワードで上位表示していなくても、別の魅力的なキーワードで上位表示されてはいませんか。
もしくは、思わぬお宝ワードで、流入していませんか。

検索ボリュームが少なくても、CVにつながりやすいキーワードで上位表示しているのなら、記事を思い切り別のものに書き換えるのはもったいないといえます。

以下は、Google サーチコンソールで流入の多いキーワードを見る方法です。

  1. 「+新規」を選択
  2. 「ページ…」を選択
  3. 該当ページのURLを入力する
  4. 該当URLが露出しているクエリを確認する
リライトのやり方とは?事例や効果が出るまでの時間、注意点を解説

トピッククラスターを導入したら順位の経過を観察しよう

トピッククラスターを行ったら、かならず効果測定を行いましょう。
トピッククラスターで測定したい部分は、以下の点です。

  1. 設置した内部リンクのクリック状況
  2. キーワードごとの順位

それぞれにおすすめのツールと、数値の見方もご紹介します。

設置した内部リンクの「クリック状況」がわかるツール

内部リンクのクリック状況は、次にどのページに行ったのかがわかる「Google アナリティクス」を使いましょう。

  1. サイドメニューから「行動」をクリック
  2. 「▼サイトコンテンツ」の「すべてのページ」を選択
  3. 絞り込みスペースにピラーページの「スラッグ」を入力
    例:https://co.nobilista.com/ja/column/seo/internal-links/ であれば「/internal-links/」がスラッグ
  4. 「セカンダリディメンション▼」を選択
  5. 「▼行動」の「2ページ目」を選択

「2ページ目」の列には、遷移したぺージのスラッグ(URL)が表示されます。

また「ページビュー数」は、何回そのページに遷移されたかを数値化したもの。
内部リンクが機能しているかの参考となるため、ぜひ定期的に確認することをおすすめします。

ちなみに「(not set)」と表示される場合は、どこにも遷移せずに直帰しているという意味です。
そして、ピラーページ(ピラーコンテンツ)と同じスラッグが表示されている場合は、ページをリロードしたり、遷移しようとしたけどページが表示される前に元のページに戻ったなど、さまざまな理由が考えられます。

ただし、一点注意したいのは、表示されている数値がかならずしも記事内に設置した内部リンクで遷移したとは限らないという点です。

たとえば、グローバルナビゲーションやサイドにあるメニューから、記事内に設置した内部リンク先と同じ記事に遷移できる場合。
ツールの数値は、どこを通って遷移したかがわかりません。

そのため、事前に記事外の内部リンクについても、よく把握しておくことをおすすめします。

キーワードごとの順位」が追えるツール

トピッククラスターのピラーページ(ピラーコンテンツ)は、その網羅性の高さから、複数のロングテールキーワードをまとめてねらうことに長けています。

そこで、使いたいのが「検索順位チェックツール」です。
順位を追いたいキーワードを事前に登録することで、現在自サイトのどのページが登録したキーワードでランクインしているか、さらには何位に位置しているかを、ツールから見ることができます。

残念ながら、キーワード順位チェックツールに関しては、現在無料で使いやすいものはありません。
そのため、本格的にトピッククラスターを行っていくのであれば、有料ツールの導入をおすすめします。

たとえば、弊社「Nobilista(ノビリスタ)」は、個人サイト運営者さまや中小企業さまに多く選ばれている、クラウド型のキーワード順位チェックツールです。

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使いやすいシンプルなインターフェースと手の出しやすい価格帯が特徴。
まさに「まずはコストをかけずにサイトを運営していきたい」という方に最適なツールとなっています。

  • キーワードごとの順位と表示されているURL(ページ)
  • キーワードの検索ボリューム
  • 想定CTR(クリック率)
  • 強調スニペットなど検索結果への表示状況
  • キーワード難易度
  • 競合サイトとの順位比較

もちろん、機能面でも十分にご満足いただいております。
その証に、Nobilistaを選んでくださったサイトさまの多くが、別のツールに変えることなく長く当ツールをご愛用くださっています。

また、クラウド型のツールのため、さまざまなデバイスで使える点も選ばれている理由でしょう。

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登録キーワード:150登録キーワード:200~登録キーワード:カスタム

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トピッククラスターに関するよくある質問

トピッククラスターを行ううえで、よくある質問にお答えします。

  • トピッククラスターをはじめるタイミングはいつがベスト?
  • 内部リンクを張る際の注意点は?
  • ピラーページ同士、クラスターページ同士の内部リンクはしてもいい?
  • ピラーページとクラスターページのカニバリゼーション対策

トピッククラスターをはじめるタイミングはいつがベスト?

既存記事との重複コンテンツを気にしなくてよいという点では、早ければ早いほどよいといえます。

トピッククラスターを行う際の注意点は?

内部リンクのアンカーテキスト(リンクのテキスト部分)をどのような文言にするかは、とくに気をつけましょう。

また、すべての記事をトピッククラスターモデルにする必要はありません。
あくまで、ユーザーが次に知りたくなる情報を、内部リンクですぐ得られるようにして利便性を高めるのがトピッククラスターの考え方です。

SEO全般に言えることですが、やはりユーザーファーストこそ正義。
あえてトピッククラスターモデルにしない、という選択肢もあってもよいと思っています。

内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説

ピラーページ同士、クラスターページ同士の内部リンクはしてもいい?

ユーザーにとって役に立つもの、必要なものであれば、ピラーページ同士/クラスターページ同士の内部リンクは問題ありません。

ピラーページとクラスターページがカニバリゼーション対策

カニバリゼーションが発生している記事は良くも悪くも、検索エンジンにとって区別のつかない記事です。
そのため、まずは内容が似通っているものを作らないのが一番。

まずは、ピラーページとクラスターページの記事内容に、メリハリをつけることを意識してください。

ピラーページはたしかに、クラスターページの検索意図を一部内包しているといえます。
しかし、ピラーページの内容は、クラスターページのキーワードを調べるユーザーが満足するような情報密度はありません。

逆に、クラスターページは、幅広いユーザーの検索意図を満たせるほどの網羅性はなく、満足感の得られるユーザーはピラーページよりも少ないといえるでしょう。

トピッククラスター(トピッククラスターモデル)とは、一言でいうと「木」です。
内部リンクという枝によって、幹であるピラーページから広がるようにクラスターページへリンクが張り巡らされているもの。

そして、SEOの観点でも、ユーザビリティの観点でも、やる価値のある戦略です。
ブログやメディアサイトの記事を上位表示したいと考えている方は、トピッククラスターを検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、成功のカギは、キーワードのカニバリゼーションを避ける「キーワードの選別」にあります。
この部分をいかに手を抜かずできるか。

また、効果測定をすることも大切です。
トピッククラスターのデータは、浸透するのが遅かった日本では、まだまだ貴重といえます。
どれほどの成果が出たのか、公開しているサイトも少ないため、自身のノウハウのためにもしっかりと効果測定をすることをおすすめします。

もちろん、その際はぜひ弊社のキーワード順位チェックツール「Nobilista」を思い出していただければ幸いです。

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