SEO

更新日2024年01月09日

SEO外部対策とは?施策例や具体的な方法、成果測定ツールを紹介

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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SEO外部対策(外部SEO)とは「他サイトがかかわるSEO施策」の総称です。

他サイトがかかわるSEOの代表といえば「被リンク構築」でしょう。
しかし、最近では被リンク構築ともうひとつ、外部対策で挙げられる施策があります。

それが「サイテーション」です。
サイテーションはもともと、ローカルSEOで重要とされる施策。
しかし、いまは外部対策のひとつとして数えられることが増えています。

そんな外部対策の効果は、SEO施策のなかでも「とくに高い」とされてきました。
しかし、ガイドライン違反が絶えないことから、外部対策は今後衰退していくという話もあるようです。

ということで、今回の「Nobilistaブログ」のテーマは「外部対策」です。
基本的な知識はもちろん、施策例あまり知られていないSEOのディープなお話までお伝えします。

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SEO外部対策とは

SEO外部対策(外部SEO)とは、SEOの種類のひとつ。
おもに、被リンク構築のような、外部のWebサイトがかかわる施策をまとめて「外部対策(外部SEO)」と呼びます。

これまで外部対策というと「被リンク構築」を指していましたが、最近ではローカルSEOの施策であった「サイテーション」も含めて、外部対策ということが増えています。

外部対策と内部対策の違い

SEOの施策をざっくりと分類した場合、大きく2つの種類に分けられます。

  • 外部対策(外部SEO):他サイトに向けて行う施策
  • 内部対策(内部SEO):自サイトのなかで行う施策

具体的に、外部対策と内部対策はどのように違うのか、見てみましょう。

外部対策内部対策
目的被リンクやサイテーションといった
外部からのリンク評価を獲得することで、
Webサイトの信頼性を高め、
上位表示につなげる。
Webサイトのインデックス
ページ理解を促し、
かつユーザーにとっても
有益なコンテンツを作る。
施策のしやすさ外部サイトの協力が必要
(成果も相手の意思や
Webサイトの質に依存)
自身のサイト内で完結
(いつでも好きな時に施策が行える)
効果の高さ難しい分、他サイトと差別化でき、
効果も期待できる。
(ただし、昨今は影響力が弱まっている
との情報もある)
コンテンツの内容効果は確実だが、
基本的な施策ともいえるため、
他サイトと差をつけるほどの効果はない。

ところで、さきほどSEOの種類を、外部対策と内部対策の2つに分けましたが、これがSEOにおいてスタンダードな分類方法というわけではない、ということにご注意ください。

SEOの種類や分類の仕方は、人によって異なります。
内部対策テクニカルSEOがひとまとめにされていたり、内部対策とコンテンツSEOが別々だったり。

そもそも、SEOの施策について正式な定義や分類があるわけではないので、どの分類方法が正解ということはありません。

基本的には、よく参考にしているWebサイトの分類のとおりで問題ないでしょう。
ただ、解説しているSEOの定義や説明とその分類に整合性がとれているか、矛盾はないかは、Webサイトの信頼性を見るという意味で、確認してもよいかもしれません。

たとえば、テクニカルSEOと内部対策を「違うもの」と紹介しておきながら、同一の説明をしているといった、矛盾した解説を行っているWebサイトを過去に見たことがあります。
まさに、テクニカルSEOと内部対策の定義と分類に、整合性がとれていない状態といえるでしょう。

ちなみに、弊社では、SEOの先進国であるアメリカといった海外の分類を参考に、以下のようにSEOの種類を定義しています。

SEOの種類内容
テクニカルSEOクローラーインデックスの促進
コアウェブバイタルに関する対策
(その他、Webサイトの構造・構成まわりの作業)
コンテンツSEOSEOを考慮したコンテンツの企画
キーワード選定検索意図の調査、構成作成など)
内部対策SEOを考慮したコンテンツ作り
(おもにSEOライティング
ローカルSEOローカル検索やローカルパックの対策
SEO対策とは?初心者にも分かりやすく上位表示の基本的なやり方を解説

SEO外部対策の効果

SEO外部対策の効果は、大きく以下の2つです。

  1. クロールとインデックスがされやすくなる
  2. Webサイトの評価を高めてくれる

とくに、立ち上げたばかりのWebサイトや、コンテンツが充実してきてひと通りのSEOを行ってきたWebサイトが注目したい効果といえます。

クロールとインデックスがされやすくなる

外部対策の被リンク構築には、検索結果への表示に欠かせないクロールとインデックスを促す効果が期待できます。
あらためて、Webサイトやブログ記事といったページができてから、検索結果に表示されるまでの流れを見てみましょう。

  1. クローラーがWebサイトを巡回し、中身を把握する(=クロール)
  2. Webサイトの情報を持ち帰り、データベースに「インデックス」する
  3. ユーザーが検索するたび、アルゴリズムによって適切なページをインデックスから選出する
  4. 検索結果に選出したページを「有益なものから順番に」表示する

ご覧のとおり、検索結果に表示されるには「クロール」が必要です。
クロールには、クローラーと呼ばれるプログラムを呼ばなければならないのですが、クローラーは「リンク」を経由してしか移動ができません。

つまり、被リンク構築(外部対策)を行えば、クローラーがWebサイトへ訪れやすい環境を作ることができます。

クロールが速ければ、その分インデックスも速くなると考えられるでしょう。
実際、更新頻度が低いと、クロールの頻度(Webサイトを訪れる回数)が落ちる可能性があるようです。

サイトに変更頻度が低い情報がある場合や、サイトの品質があまり高くない場合は、サイトのクロール頻度が落ちる可能性があります。

引用:クロールの統計情報レポート
クローラーとは?意味や仕組み、巡回を促す対策、拒否する方法をわかりやすく解説

Webサイトの評価を高めてくれる

被リンクは、Googleによってランキング要因だと明言されています。
つまり、確実にSEO効果があるということです。

ユーザーは閲覧したときに良いコンテンツだと感じると、他のユーザーに知らせたいと思うものです。その際、ブログ投稿、ソーシャル メディア サービス、メール、フォーラムなどの手段が使われます。

(省略)

クチコミによる自然な評判はユーザーと Google の両方に対してサイトの評価を高めるのに役立ちますが、質の高いコンテンツなしにそうした評判が生まれることはめったにありません。

引用:興味深く有益なサイトにする

Googleがどこを見て、上位表示をするWebサイトを決めているか。
そのランキング要因(アルゴリズムの内容)は、基本的に公にされていません。
そのなかで、被リンクは数少ない、公開されているランキング要因のひとつです。

実際に、弊社が運営するWebサイトのなかにも、被リンクによって順位が大きく向上した記事があります。

青いラインは被リンク数、オレンジ色はサイト流入数です。
たった1つの被リンクによって、流入数が増えていることがわかります。

もちろん、外部対策を行ったからといって、かならず同じ成果が得られるとは限りません。
それでも、確実に何かしらの効果が得られるという点では、やる価値はあるのではないでしょうか。

【おまけ】今後、外部対策は「衰退していく?」

Googleは過去に、アルゴリズムに関する論文を公開したことがあります。
結果、技術の裏をかいた、ユーザーを無視する外部対策が横行。
Googleは、意図的な外部対策のためのアルゴリズム開発と、度重なるアップデートを余儀なくされたのです。

そんな外部対策の効果は、いまもあるのでしょうか。
そして、今後もあり続けるのでしょうか。

実は、2022年にGoogle関係者の発言によって、現在のアルゴリズムは被リンクに頼らないものへとなりつつあることがわかりました。

まず、ランキング要因としての被リンクの影響力は、Google検索が始まった何年も前に比べてかなり小さくなっています。

引用:English Google SEO office-hours from November 2022

つまり、被リンクの効果は、少なくなっている可能性があります。
ただ、同じくGoogleが提供する、ガイドラインの記載を見てみましょう。

良いコンテンツだと感じると、他のユーザーに知らせたいと思うものです」といったように、被リンクなどの外部対策を依然として重要視していると感じられる記載がいくつも見られます。
このことから、影響力は下がったとしても、被リンクがランキング要因でなくなることはないでしょう。

Google「興味深く有益なサイトにする」

また、極端な見方をすると、Google関係者の発言は、検索エンジンの文脈を理解する精度が格段に高まっているからこその可能性もあります。

上位表示のために意図的に張られた被リンクであれば判断ができるため、リンクの影響力は弱まっていると考えられます。

Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説

SEO外部対策の方法と施策例

SEO外部対策の代表的な施策を見てみましょう。

  1. 被リンク構築
  2. サイテーション

被リンク構築

おなじみの「被リンク構築」は、外部対策に数えられます。
被リンクとは、外部のサイトに張られた自サイトへのリンクのことです。

Googleは過去に、被リンクのことを「信頼の投票」と例えました。
つまり、リンクを張ることは、そのWebサイトに信頼があることを意味するのだとGoogleは考えているのです。
被リンクの多さは、信頼の高さであり、質の高いコンテンツの証ということでしょう。

PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。

引用:Google が掲げる 10 の事実

ただし、基本的に他サイトのため、好きにリンクを張ることはできません。
そのため、被リンク構築でのおもなアプローチは、大きく分けて以下です。

  • 質の高いコンテンツを作り、自発的にリンクを張ってもらう
  • リンクを張ってもらえないか提案をする(通称「被リンク営業」)
  • Q&Aサイトなどの書き込みできる外部サイトにて「有益な形」でリンクを張る

被リンク構築でもっとも気をつけたいのが、ガイドライン違反による「ペナルティ」です。

上記の施策を行っていくなかでも、つねに相手の意思にゆだねられる状態でなければなりません。
また、そのリンクがあることで、よりコンテンツが有益になる必要もあります。

そして、リンクの種類にも気を付けましょう。
たとえば「nofollow」といったタグがついた「nofollow属性のリンク」は、被リンクの効果が得られないとされています。

また、低品質なサテライトサイトからの自演リンクもペナルティの恐れがあります。
被リンク構築における注意点や具体的な増やし方などは、以下のページをご覧ください。

被リンクの増やし方とは?良質な被リンクの獲得方法や事例を紹介

サイテーション

サイテーション(Citation)とは、本来「引用」という意味を持つとおり、サイト名や運営者情報といった、Webサイト固有の単語(サイテーションキーワード)が、他サイトでも使われている状態です。
つまり、何かしらの話題として、他サイトで取り上げられているともいえるでしょう。

たとえば、弊社の場合「Nobilistaっていうキーワードの順位がわかるツール使ってるんだけど……」といったように、個人のサイトで言及されたとします。
「Nobilista」という単語が使用されたことで、サイテーション(引用)されている状態といえるでしょう。

画像の線の部分は、すべてサイテーションとされるキーワードです。
サイテーションキーワードの具体例は次のとおり。

  • サイト名
  • 運営者情報(運営会社の名前、住所、電話番号、メールアドレス)
  • 商品名、サービス名
  • ブランド名
  • 経営者などの代表的な人物の名前
  • サイトURL(リンクのないテキスト)
  • ほかでは使われていない略称、略語、ハンドルネーム、ニックネーム
  • SNSのアカウント名
  • 資格や認可など業種特有の番号(例:古物商許可証の番号、宅地建物取引業者票の番号など)

サイテーションは被リンクと違い、ランキング要因と明言はされていません。
しかし、Webサイトの信頼性と関係があるのではないか、と最近では考えられています。

たとえば、最近注目されている「E-E-A-T」のひとつ「権威性」。
実は、サイテーションが有効とされているローカル検索のランキング要素「知名度」とほぼ同じものです。

つまり、サイテーションもまた、権威性への効果が期待できるといえるでしょう。

サイテーション対策でもっとも始めやすい施策は、Yahoo知恵袋のようなQ&Aサイトを活用する方法。
また、プレスリリースの発信もおすすめです。

サイテーション対策は、結果的に被リンク構築にもつながります。
Webサイトの認知を高めることもでき、かつガイドライン違反の心配も現状ないため、積極的に対策するようにしましょう。

サイテーションとは?SEO効果や獲得方法、数量の調査方法を解説

SEO外部対策の優先順位とタイミング

SEOには外部対策以外にも、さまざまな施策があります。
外部対策はどのタイミングで行っていくと、効率的なのでしょうか。

おすすめとしては、以下の2つのタイミングです。

  1. Webサイトの立ち上げ時に軽く行う
  2. コンテンツ制作と同時進行

基本的に、外部対策の優先順位は低いと考えましょう。
なぜなら、質の高いコンテンツが作れれば、外部対策をする必要がないからです。

また、外部対策はコントロールできないという特性上、成果も相手(他サイト)に依存することになります。
つまり、施策が成功すれば効果が期待できますが、施策がうまくいかず何も得られない可能性もまた高いということです。

そのため、まずはSEOの基礎ともいえる内部対策コンテンツSEOを行い、質の高いコンテンツが充実してきたら、外部対策に取り掛かる。
この流れが一番効率的でしょう。

Webサイトの立ち上げ時

外部対策の効果でもお話したとおり、被リンク構築はクロールとインデックスを早めることにつながります。
ただし、インデックス目的の外部対策は、そこまで力を入れる必要はありません。
一か所や二か所からの被リンクで十分でしょう。
もちろん、所有する既存のサイト(オウンドメディアなど)からの被リンクでも目的は果たせると思います。

Googleにインデックスされない原因別の対策方法を解説!クローラーが来ない問題の解決方法やインデックスを促進する方法とは

コンテンツ制作と同時進行

質の高いコンテンツは、ときに被リンクやサイテーションをもたらしてくれます。
そのため、次点で外部対策を行うなら、ある程度コンテンツが充実してきたときでしょう。

ただし、外部対策の対応は先でも、早めに外部対策の知識を入れておくことは大切です。
被リンクが得られやすいコンテンツの作り方など、事前に知っておくことで、後々の外部対策を優位に運ぶことができます。

【おまけ】外部対策は本来「するべきではない?」

SEO対策において、代表的な施策とされる「外部対策」。
しかし、本来は「対策すべきものではない」ということも、矛盾はしていますが、これから外部対策を行っていくうえで、理由とともに知っておくべきでしょう。

Googleは、被リンクを「信頼の投票」と例えています。
つまり、ユーザーが公正に、自由な判断でリンクを張ること(自然とリンクが増えていくこと)を大前提としているということです。

そのため被リンクだ、サイテーションだ、と意識して対策してもらっては「信頼の投票」といった意味がなくなる、というのがGoogleの思うところでしょう。
だからこそ、意図的といえる外部対策のほとんどは、ガイドライン上で禁止されています。

また、はじめにこのような話もしました。

「そもそも、SEOの本来の意味を考えれば、外部対策を『SEO』ということ自体、不適切なのかもしれません。」

SEOの本来の意味は「検索エンジン最適化」です。
つまり、SEOとは上位表示という意味ではなく、検索エンジンにも理解しやすいWebサイトを作ることといえます。

SEO – 検索エンジン最適化の略称。検索エンジンが検出しやすいようにサイトを改善するプロセスです。

引用:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

一方で、外部対策とは、他サイトがかかわる施策と説明しました。
ここまでくれば、外部対策をSEOとする違和感に、気づく方も多いのではないでしょうか。

このように、外部対策は「(Googleから見て)するべきではないSEO」というのが、正直なところです。
では、外部対策はしなくていいのかというと、そうではありません。
ガイドライン違反にならず、またGoogleの意向を汲んだ施策もなかにはあります。

外部対策は、本来対策するものではない。
けれども、Googleの求める「ユーザーのためになる」ものであれば、得られる効果を考えて「外部対策はするべき」。

このような考え方をしていただければよいと思います。

外部リンクとは?SEOで重要な理由や獲得状況の調べ方、注意点を解説

SEO外部対策の成果を判断する指標

被リンクもサイテーションも、ただ数が多ければ良いというわけではありません。
そこで、成果を左右する、外部対策で気を付けたいポイントをご紹介します。

  1. 外部サイトの評価
  2. 取り扱うトピックとの関連性
  3. 外部サイトの数(ドメイン数)

外部サイトの評価

外部サイトの評価が高いほど、外部対策の効果も期待できます。
評価の高さは、ドメインパワーを参考にしましょう。

ドメインパワー(ドメインの強さ・ドメイン評価)とは、検索エンジンからの信頼性の高さを独自の算出法で数値化したものです。

ドメインパワーの数値は、無料のツールで見ることができます。たとえば、Ahrefs(エイチレフス)の「権威性チェッカー」を使ってみましょう。

「ドメインレーティング」という箇所がドメインパワーにあたる部分です。
もちろん、ドメインパワーの数値だけに頼らず、実際に外部サイトを訪れて、質が低くないか目視で確認することもかならず行ってください。

【無料アリ】被リンクチェックツール5選!リンク元の調べ方やデータ活用例を解説

取り扱うトピックとの関連性

自サイトと関連性の高いWebサイトかどうかも重要です。
たとえば、自サイトで扱っているトピックがダイエットの場合。

英会話教室とフィットネスクラブ。
どちらのWebサイトからの被リンクが効果が高いかと聞かれたら、もちろん後者のフィットネスクラブでしょう。

人も、英語塾の講師がおすすめするスポーツドリンクより、フィットネスクラブのトレーナーがおすすめするスポーツドリンクの方が、説得力も信頼性もあり、魅力的にうつるのではないでしょうか。
外部対策においても、同じことがいえます。

外部サイトの数(ドメイン数)

被リンクの数、サイテーションの数ではなく「外部サイトの数」もポイントです。
つまり、同じサイトから100の被リンクをもらうよりも、10サイトから1つずつの被リンクを獲得する方が効果は高いといえます。

どれほどのWebサイトから、被リンクやサイテーションがあるかによって、外部対策の成果も左右されると考えましょう。

【無料アリ】被リンクチェックツール5選!リンク元の調べ方やデータ活用例を解説

SEO外部対策の成果を測定するツール

外部対策におすすめのSEOツールをご紹介します。

  1. Googleサーチコンソール
  2. Ahrefs(エイチレフス)

【無料】Googleサーチコンソール

Googleが提供していることでおなじみの「Googleサーチコンソール(Google Search Console)」。
「リンク」の項目で、被リンクについての各種数値を見ることができます。

Googleサーチコンソールの「リンク」でわかることは次のとおり。

  • 上位のリンクされているページ(被リンクの多いページ)
  • 上位のリンク元サイト(被リンクを多くもらっているWebサイト)
  • 上位のリンク元テキスト(被リンクのアンカーテキスト)
Googleサーチコンソールとは?できることや使い方、登録方法・設定方法を解説

【有料】Ahrefs

さきほど紹介した、権威性チェッカーを提供している「Ahrefs(エイチレフス)」の有料版です。

もともと、被リンクをはじめとした外部対策に強いツールとして有名。
世界中のユーザーから利用されています。

自サイトの被リンクのみならず、他サイトの被リンク状況も見られるなど、Ahrefsを使うことで、より外部対策の幅を広げることができるでしょう。

Ahrefsでわかることは次のとおりです。

  • 被リンク先サイトの情報
    サイト名、ドメインパワー、流入数、被リンク数、上位100位以内のキーワード数
  • 被リンクをもらっているページ
  • 被リンクのアンカーテキスト
  • リンクが切れた日にち
【無料アリ】被リンクチェックツール5選!リンク元の調べ方やデータ活用例を解説

SEO外部対策の注意点や禁止事項

SEO外部対策を行っていくうえで注意したい点。
また、かならず確認しておきたい点をご紹介します。
場合によっては、Webサイトの運営に影響をあたえるため、事前によく確認しておきましょう。

ガイドライン違反になる施策はしない

Googleのガイドライン、とくに「Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー」に当てはまる行為は、ペナルティを受ける可能性があるため、絶対に行わないようにしましょう。

ペナルティを受けた際は、以下のことが考えられます。

  • 検索順位の大幅な下落
  • インデックスからの削除(検索結果からWebサイトが削除)
  • ドメインの削除、利用停止

万が一、ペナルティを受けた場合。
解除には、半年~1年かかるといわれています。

なぜここまでかかるのかというと、ペナルティになった理由や原因の箇所を、Googleははっきり示してくれないからです。
そのため、まずはペナルティの原因を探るということから、はじめなくてはなりません。
さらに原因を解決する必要もあるため、時間がかかるのもうなずけるというもの。

いずれにせよ、Webサイトの運営において、大きな損失になることは間違いないでしょう。
とはいえ「外部対策は本来対策するものではない?」でも触れたとおり、基本的にSEOを念頭に置いた外部対策は、すべてガイドライン違反といえます。

  • SEOを目的としたリンクのやりとり
    リンクの売買、リンク設置のかわりに物・サービスを提供
  • 過剰な相互リンク
    リンクする代わりにリンクしてもらう
  • コメント欄での投稿、署名などに無作為にリンクを含める行為

リンクスパム

すでにお話したとおり、被リンクもサイテーションも、ユーザーが自分の意思で張ることが理想です。
だからこそ、私たちがおもに外部対策でできることは、ユーザーに有益な形でコンテンツや情報を提供し、かつ被リンクやサイテーションを獲得することです。

ガイドライン違反にならないような具体的な被リンク構築の方法やその他のガイドライン違反については、以下の記事をご覧ください。

被リンクの増やし方とは?良質な被リンクの獲得方法や事例を紹介

つねに最新の情報を参考にする

外部対策は、Googleがとくに厳しく監視や対策を行っている部分です。
そのため、つねに最新の情報を追い、対応するようにしましょう。

いままでよかった施策が、気づけば効果がなくなっていたり、ガイドライン違反になっていたりという可能性はおおいにあります。

SEO最新ニュース情報が収集できるまとめサイト一覧!日本国内・海外に分けて紹介

外部SEO対策の外注は慎重に

外部対策まで手が回らないから外注したい。
そう思っている方は、多いと思います。

以下は、外部対策(とくに被リンク構築)を、SEO会社に依頼した際の金額の目安です。

初期費用3000円〜1万5000円
(※キーワードごとの価格)
月額費用3万円〜10万円

とはいえ、ガイドライン違反やペナルティの可能性を考えて、外部対策の外注はおすすめしません。(そもそも、売買を伴うリンクの構築はガイドライン違反です)

どうしても外部に依頼したいのであれば、SEO会社や代行業者は、慎重に選びましょう。
なぜなら、いまだにブラックハットSEOを行っているSEO代行業者は多いからです。

たとえば、所有するWebサイトから大量にリンクを張るといった外部対策は、リンクを張った直後は良いものの、数か月後にペナルティを受けて取り返しのつかない状態になります。

また、SEOの効果は、基本的にすぐには出ません。
悪質なSEO代行業者も成果を誤魔化しやすく、それも被害やトラブルに巻き込まれやすい原因のひとつといえるでしょう。

外部に依頼するのなら、最低限以下の点は確認してください。

  • どのような外部SEO対策を行うか
  • 外部サイトの情報
    扱っているトピックに関連性はあるか、コンテンツ量やデザインなどWebサイトの質は高いかなど
  • リンクやサイテーションの設置の仕方
    自然な形で発リンクしているかやnofollow属性のリンクでないか、アンカーテキストは適切か、サイテーションキーワードの位置など

上記の点を確認しつつ、外部対策をまかせられるほどの知識をSEO会社が持っているか、あらためて考えましょう。
実際にあった悪質なSEO業者のトラブル例は次のとおりです。

外部施策に強みがあるとのことで、依頼しました。
結果を楽しみにしていたのですが、とくに変化が見られず……気になって被リンク元であるWebサイトを調べてみました。
すると、アクセス数の低いWebサイトだったんです。

さらに自サイトとまったく関連性のないサイトだから、とても驚きました。
もちろん、被リンク元からの流入はまったくナシ。
ペナルティの恐れもあるので、急いで外してもらいました。

期待していただけに、ふたを開けたらこれだったので、騙された気分です。

引用:SEO対策・コンサル会社おすすめ10社を比較

今回のNobilistaブログでは「SEO外部対策」について解説しました。
SEO外部対策は、おもに被リンク構築とサイテーションを指しますが、本来は外部のWebサイトがかかわるSEO施策をまとめてこのように呼びます。

外部対策で期待できる効果は、クロールやインデックスの促進や検索順位の向上です。
とくに、被リンクはランキング要因のため、大なり小なりの効果があるといえるでしょう。

ただし、SEO全体から見た外部対策の優先度はそれほど高くありません。
まずは、基礎的な内部対策を行い、コンテンツを充実させることを優先しましょう。
具体的な、SEO外部対策の方法やサイテーションに関するくわしい情報は以下の記事をご覧ください。

被リンクの増やし方とは?良質な被リンクの獲得方法や事例を紹介
サイテーションとは?SEO効果や獲得方法、数量の調査方法を解説

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