SEO

更新日2024年04月26日

コンバージョン率(CVR)とは?計算方法/求め方や平均値の目安、改善方法を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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Webマーケティングで頻出する専門用語「コンバージョン率(CVR)」。
文字通り、アクセス数に対して、どれだけコンバージョンに至ったか、その割合を出した数値です。

コンバージョン率(%)=コンバージョン数÷アクセス数など×100

コンバージョン率は、記事などのコンテンツや Web広告の成果を測るうえで重要な指標といえるでしょう。

一般的な平均値は「1〜3%」。
ただし後述の理由から、平均値を目安にするのはおすすめしません。
今回の Nobilistaブログでは、このコンバージョン率(CVR)が重要な理由数値の改善方法についてくわしく解説したいと思います。

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コンバージョン率(CVR)の意味とは

Webマーケティングにおける「コンバージョン率(CVR)」とは、アクセス数など特定の数値に対して、どれだけお問い合わせや購入といったコンバージョンにつながったか、その割合を示した数値です。

一般的にコンバージョン率が高いと、ユーザーへの訴求が成功し、コンバージョンにつながっていることを意味します。
つまり、そのコンテンツや広告は、成果を出しているといえるでしょう。

一方で、コンバージョン率が低いと何らかの問題があり、コンバージョンにつながっていない状態といえます。
成果が出ていないと判断し、改善を検討すべきです。
さらに、ただ訴求が失敗しているだけでなく、ほかにもコンバージョンにつながらない原因があると考えられます。

このように、成果を判断し、改善を検討する指標となるのがコンバージョン率です。

コンバージョン率は「獲得率」といったり「CV率」と略されたりもします。
なお、英語では「コンバージョンレート(Conversion Rate:顧客転換率)」といいます。

Webマーケティングとは?基本施策の種類や始め方、担当者の仕事内容、勉強方法を解説

そもそも「コンバージョン(CV)」とは

コンバージョン(CV)とは、お問い合わせや購入といった Webサイトで達成したい「最終目的」を指す言葉です。
利益のために「Webサイト上でユーザーにとってほしい行動」ともいえるでしょう。

ただし、基本的に SEOツールが計測できるもの、数値化できるものに限られます。

コンバージョンは、購入のような利益に直結するものだけとは限りません。
ほかにも、以下のようなものがあります。

  • カート投入
  • 無料サンプル、体験・トライアルの申し込み
  • 見積もり依頼
  • イベントの参加予約、応募
  • アプリのダウンロード
  • メルマガ登録
  • SNSのフォロー・シェア
  • 資料請求・ホワイトペーパーのダウンロード
  • 来店予約
  • ページの閲覧(アクセス数)
  • 指名検索

このコンバージョンには、Webサイトに適したものを設定しましょう。

なお、コンバージョンはひとつに絞る必要はなく、複数設定してもかまいません。
そこで知っておきたいのが「マイクロコンバージョン」です。

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コンバージョンの種類のひとつ「マイクロコンバージョン」

「マイクロコンバージョン」とは、コンバージョンに至る過程に設定するもの。
つまり、ゴールに到達するために達成したい「中間目標」といえるでしょう。

たとえば「アプリのダウンロード」がコンバージョンだった場合。
マイクロコンバージョンは、ダウンロードページに遷移するボタン(リンク)のクリック数やページアクセス数です。

マイクロコンバージョンがあることで、コンバージョン率が低い原因をさらに細かく追及することができます。

コンバージョンは、Googleアナリティクス(GA4)で事前に設定しておきましょう。
具体的な設定方法は、以下記事の「コンバージョン設定」をご覧ください。

GA4 (Googleアナリティクス4)とは?設定方法や導入方法、見方・使い方を解説

CVRとCTRの違い

クリック率、またはクリックスルー率(CTR)とは、Webサイトへのリンクや広告が、検索結果に表示された回数に対してどれだけクリックされたか、その割合です。

クリック率(%)=クリック数÷(検索結果への)表示回数×100

コンバージョン率(CVR)とクリック率(CTR)は、割合を出すという点では同じですが、その割合が何か(コンバージョン数かクリック数か)という点で違います。

検索順位とクリック率(CTR)の関係とは?1位と2位のアクセス数の差は?

コンバージョン率(CVR)の計算方法・求め方

ここからは、コンバージョン率(CVR)の求め方についてお話します。
一般的な計算式はこちら。

コンバージョン率(%)= ①コンバージョン数÷②アクセス数など×100

①と②にどのような数値を入れるかで、コンバージョン率は大きく変わります。

①のコンバージョン数は、Webサイトごとに設定しているものを使ってください。
②のアクセス数は、Googleアナリティクスであれば、以下のような数値から選びます。

  • アクティブユーザー
  • 総ユーザー数(合計ユーザー数)
  • 新規ユーザー数
  • 既存ユーザー数(リピーター)
  • セッション数
  • PV数
  • 広告クリック数

上記の用語で、意味や違いがわかりづらい数値を以下の表にまとめてみました。
なお、意味は Googleアナリティクスの最新版(GA4)におけるものです。

アクセス数の例意味
アクティブユーザー
(GA4の表記「ユーザー」)
自発的な操作や積極的、活発的な行動(=アクティブな行動)が見られたユーザーの数。
厳密には「特定の行動」をおこなった(=イベントが発生した)ユーザー数。

▼「特定の行動」の例
(1)画面が最前面に出ている状態で「1秒以上」経過
(2)ページの読み込み
(3)ページの最下部までスクロールする
(4)コンバージョンイベントが発生したセッション
(5)PVが 2件以上発生したセッション
(6)新規ユーザー(=「first_visit」や「first_open」のイベント発生)

※ちなみに(4)(5)と併せて「10秒以上続いたセッション」の 3つのうち、いずれかの条件を達成しているセッションを「エンゲージメントセッション」と呼ぶ
総ユーザー数
(合計ユーザー数)
Webサイト、または該当ページに訪れたユーザーの数。
厳密には、計測可能なイベントが発生したユーザーの数(=実質すべてのユーザー)。

アクティブユーザーと違い「特定の行動」など条件はない。
新規ユーザーはじめて Webサイトに訪れた、ユーザーの数。
既存ユーザー
(GA4では「リピーター」)
過去に 1回以上 Webサイトに訪れたことがある、ユーザーの数。
セッション
(セッションの開始)
ユーザーが Webサイト、または該当ページに訪れた回数。
厳密には「session_start」イベントが発生した回数を指す。

アクセスしてから離脱するまでを「1」とカウントする。

▼注意点
・画面(タブ)が前面に出ている(閲覧できる)状態のページしかカウントされない
・同一ユーザーが再訪問した際に、初回セッションから 30分超えていなければ同一のセッションとみなされる(=セッションの計測が継続される)
PV(ページビュー)
(GA4では「表示回数」または「ビュー」)
ページの閲覧数。
または、ユーザーに見られたページの数。
厳密には「page_view」や「screen_view」のイベントが発生したもの。

再読み込みや戻るボタンで、同じユーザーが同じページを閲覧した際も、1PVとしてカウントされる。

Google検索に絞ってコンバージョン率を出したい場合は、Googleサーチコンソールの「クリック数」も使用できます。

クリック数は、検索結果のサイトリンクがクリックされた回数です。
ただしクリック後にすぐ離脱し、再度同じリンクをクリックしても、それはカウントされません。

また②は、マイクロコンバージョンのように、アクセス数以外の数値でも計算が可能。
いずれにせよ、自サイトの Web戦略に適した数値で計算することが大切です。

Googleサーチコンソールとは?できることや使い方、登録方法・設定方法を解説

コンバージョン率(CVR)が重要なワケ

ここでは、なぜコンバージョン率(CVR)を気にかける必要があるのか。
コンバージョン率の重要性について見ていきましょう。

  1. 成果や改善の必要性を判断できる
  2. 改善コストの節約ができる
  3. アクセス数が増えれば利益の向上が期待できる

成果や改善の必要性を判断できる

コンバージョン率は、コンテンツ記事や広告の成果を判断するうえで重要な指標です。
改善の必要性を判断するためのもの、ともいえるでしょう。

たとえば、ある記事のコンバージョン数が「10」だったとします。
しかし、それだけでは多いのか少ないのか、記事が成果を出しているのかわかりません。

では、コンバージョン率を出して成果を判断してみましょう。
コンバージョン数が「10」でアクセス数が「1万」であれば、コンバージョン率はたったの「0.1%」です。
もちろん、その記事が成果を出しているとはいえません。
ただちに改善が必要だと、判断できるでしょう。

今度は、アクセス数が「20」であればどうでしょうか。
コンバージョン率は「50%」で、なかなか良い数値です。
そのため、その記事はひとまず成果を出していると判断してよいでしょう。

であれば、優先したいのは記事のリライトよりもアクセス数を増やすことです。
そのほうが効率的に利益を増やすことができます。

このように、成果と改善の必要性を的確に判断するには、コンバージョン率は欠かせない数値だといえます。

SEOのリライトのやり方とは?効果や記事選びのコツを解説

改善コストの節約ができる

コンバージョン率の計算、とくにマイクロコンバージョンによって、具体的にどこでユーザーが離脱しているのかがわかります。
それにより、コンバージョンにつながらない原因も、ある程度絞れるでしょう。

コンテンツや広告の問題点が明確になれば、不要な作業も省け、効率的に改善がおこなえます。
つまり、改善コストの節約ができるのです。

コンバージョンにつながらない原因は、コンテンツや広告の内容とは限りません。
たとえば、お問い合わせフォームが原因の可能性もあるでしょう。

漠然と「お問い合わせが少ない」という理由で闇雲にリライトしても、的外れな改善では意味がなく、それだけ不要なコストがかかります。
また、問題のない部分も変えてしまい、コンバージョンが下がるおそれがあるでしょう。

このように、コンバージョン率は効率的な改善や改善コストの節約に欠かせない数値です。

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アクセス数が増えれば利益の向上が期待できる

コンバージョン率の高いコンテンツや広告は、すでにコンバージョンにつながっているため、ひとまず訴求面の改善は不要といえます。

であれば、優先したいのはアクセス数を増やすこと。
SNSやメルマガなど流入経路を広げ、見てくれるユーザーが増えれば、それだけコンバージョン数も増えると考えられるからです。

効率的に利益を増やすためにも、コンバージョン率の把握は大切といえるでしょう。

コンバージョン率(CVR)の平均値や良し悪しの目安

コンバージョン率(CVR)の平均値は、一般的に「1~3%」といわれています。

ただ、この平均値を鵜呑みにするのはおすすめしません。
すでにお伝えしたとおり、何をコンバージョンとするか、計算方法などでコンバージョン率は大きく変わるからです。

さらに Web戦略をはじめ、業界やコンテンツのテーマ(ジャンル)、扱っている商材、コンバージョン設定、ターゲットユーザーなど、さまざまな要素が数値に影響を与えます。

たとえば、コンバージョンが「サプリの無料お試し」と「中古車の契約」では、コンバージョンに対するハードルも変わるでしょう。
そのため、コンバージョン率の平均値は、あくまで目安とすべきです。

では、どのようにコンバージョン率の良し悪し、高い低いを判断するのか。
基本的に自サイトで平均値を出して、それを目安にすることをおすすめします。

または、業界やジャンルごとに出してある平均コンバージョン率を参考に、簡易的に確認するのがよいでしょう。

コンテンツテーマ
(広告ジャンル)
平均コンバージョン率
(リスティング広告)
組織・団体1.96%
自動車6.03%
BtoB3.04%
BtoC(消費者サービス)6.64%
出会い・恋愛・結婚9.64%
EC(オンラインショップ)2.81%
教育3.39%
雇用サービス(就活・転職)5.13%
金融・保険5.10%
健康・医療3.36%
インテリア・雑貨2.70%
産業サービス3.37%
法律(法的サービス)6.98%
不動産2.47%
テクノロジー2.92%
旅行・観光3.55%

引用(弊社で意訳):Word Stream

平均値よりもコンバージョン率が低いものは、改善をおすすめします。
ただし、改善はコンバージョン率だけを見るのでなく、複合的に判断すべきです。

たとえば、コンバージョン率が高くても、そもそも需要の低い、検索されないキーワードであれば、いくら力を入れても意味がありません。

また、利益を考えるときにかかったコスト、つまり費用対効果にも目を向ける必要があります。
コストの方が高く、最終的に利益が出ていなければ、それもまた意味がないでしょう。

コンバージョン率(CVR)の改善方法

コンバージョン率を上げるための改善方法を紹介しましょう。
いわゆる「コンバージョン率の最適化(CRO)」です。

コンバージョン率の改善は、A/Bテストなどユーザーの反響を参考におこなっていきます。
そのため、試行錯誤が基本であり、時間がかかるものだと覚えておきましょう。

また、費用対効果を意識し、かかる工数やコストが少ないもの、利益につながりやすいものから優先的に対応します。
代表的なコンバージョン率の改善方法は、以下です。

場所改善方法
入力フォーム入力フォームの項目と操作性を見直す
コンバージョンボタン・ボタンの位置やデザインを変える
・CTAの内容を変える
コンテンツや広告の内容・ファーストビューを改善する
コンテンツの質を見直す
・コンバージョンにおける不安や疑問を取り除く
Webサイト全体ページの読み込み速度を改善する
・ユーザビリティを改善する
Web戦略・コンバージョンのハードルを下げる
・ユーザーニーズを見直す

入力フォームの項目と操作性を見直す

まず疑いたいのは、入力フォーム自体です。

  • 入力項目が多くて面倒
  • 入力の仕方がわかりづらい(使える文字や記号、エラーの有無など)
  • 操作性が悪い
  • 入力フォームの機能にエラーがある

入力フォームへ遷移しているにもかかわらず、コンバージョン率が低い場合に考えたい改善箇所です。

このとき、フォーム分析ツールの利用を検討してもよいでしょう。
どの項目で入力に時間がかかっているか(手こずっているか)、どの項目を記入中に離脱したかなど、フォームの課題をツールが明確にしてくれます。

以下の記事でフォーム分析ツールを含めたおすすめのアクセス解析ツールを紹介しているので、参考にしてみてください。

アクセス解析ツールおすすめ4選!種類ややり方、有料・無料別に比較

ボタンの位置やデザインを変える

「コンバージョンボタン」に問題がある場合にも注意しましょう。
たとえば、ボタンの視認性が悪く、ユーザーがボタンに気づいていないケース。
入力フォームに遷移しているユーザーが少ないときに、まず考えたい改善箇所です。

実際に筆者も、コンバージョンボタンを追従式ボタン(スクロールしても、つねに画面についてくるデザイン)に変えただけで、問い合わせが増えた経験があります。
自分ではとても目立っていると思っていた分、意外と目に入らないのだなと驚きました。

追従式以外にも、コンバージョンボタンの改善方法はいくつかあります。

  • 動きをつける
  • 色や形を変える
  • 大きさを変える
  • ボタンの位置を変える

ただし、追従式や動きのあるコンバージョンボタンは、デザインによってユーザーの閲覧を阻害することがあるため注意しましょう。
ユーザーのストレスとならないデザインかどうかを見極めることが大切です。

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CTAの内容を変える

CTAは「行動喚起(Call To Action)」の略で、要するにコンバージョンボタンに添えるキャッチコピーのようなものです。
ユーザーが、コンバージョンしたくなる内容にする必要があります。

この CTAがユーザーにとって魅力的なものでなければ、もちろんコンバージョンにはつながりません。
効果的な CTAを考えるポイントをいくつか紹介しましょう。

  • ユーザー視点で具体的なアクションを伝える
    例)ボタンをクリックして無料サンプルを受け取る
  • ユーザーの潜在ニーズに具体的に触れる
    例)「見積もりを取る」→「一人暮らしの引越し料金をチェック」
  • 得られる体験や良い変化、理想的な未来の姿を伝える
    例)プロのイラストレーターとして働く
  • コンバージョンのハードルを下げる表現を使う
    例)中学英語から勉強しなおしたい!大人のための英語教材
  • マイナス表現を避ける(逆に意識させてしまい、不安となってしまう)
    例)「故障も迅速に対応」→「修理も迅速に対応」

もちろん、商材やターゲットユーザーにもよるため、上記のポイントを参考にしつつ、自サイトに合ったものを考えてください。

ファーストビューを改善する

ここからは、コンテンツや広告自体に問題がある場合の改善例です。

まずは、ファーストビューに問題がないか考えてみましょう。
ファーストビューとは、アクセス後にスクロールしない状態で見られる画面の範囲です。

たとえば、ファーストビューに広告を大きく表示していたり、ユーザーの検索意図とは関係のない Webサイトの情報を掲載していたりしませんか。
これでは、別のサイトに来たと勘違いし、すぐ離脱してしまう可能性があります。

ファーストビューに問題がある Webサイトは、アクセス数はあるもののすぐに離脱しているためコンバージョン率が低いです。

また、Googleアナリティクスの「ページ滞在時間」も参考となります。
コンテンツ量に対して極端に滞在時間が短い場合は、即離脱している可能性を考えましょう。

改善方法としては、ファーストビューに検索結果と同じタイトルを表示させる。
また、検索意図にかかわる導入文を入れるなどがあります。

いずれにせよ意識したいのは、検索意図と関係のないものをファーストビューに表示させないことです。

検索意図とは?分類や調べ方、分析に役立つSEOツールを紹介

コンテンツの質を見直す

もちろん、コンテンツや広告の内容に問題があるときも、コンバージョン率は下がります。

コンテンツであれば、ユーザーの検索意図に応えているか。
内容に過不足はないか。
読みやすく、わかりやすい文章か。
これらをよく見直して、さらに第三者に確認してもらうのがよいでしょう。

広告であれば、広告とコンテンツの内容がかけ離れていないか。
売り手目線のコンテンツになっていないか。
売りたい気持ちがコンテンツから透けていないか、よく考えてみましょう。

わかりやすい文章の書き方・コツとは?10の基本ルールと簡潔で正しい文章の作り方

コンバージョンにおける不安や疑問を取り除く

コンバージョンを増やすには、ユーザーの不安や疑問をできる限り取り除く必要があります。

もともと購買意欲が高ければ問題ありません。
ただ、そうでない人はつねに「買わない理由」を考えるものです。

そこで起こりうるのが「情報がないから購入をやめる」という選択。
たとえば「薬との飲み合わせはどうだろう?」「国産の野菜かな?」といった不安や「送料込みでいくらだろう?」「ギフト用にできる?」などの疑問です。

このようなユーザーの不安や疑問を想定し、事前にすべて Webサイトに掲載、回避することでコンバージョンの増加、さらにはコンバージョン率の向上につながります。

改善はコンテンツの中身だけでなく「よくある質問」を充実させること、不安や疑問を解決できるページへの内部リンクを積極的に設置することもひとつの方法です。

どのような悩みや疑問に答えればよいかは、これまでに来たお問い合わせ内容を参考にしましょう。
また、アンケートを取ったり、口コミ・レビューを参考にしたりするのもおすすめです。

ユーザーの「買わない理由」、言い換えるなら「コンバージョンしない理由」をていねいに無くしていくことが、結果的にコンバージョン率アップへとつながります。

内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説

ページの読み込み速度を改善する

ここからは、Webサイト全体にかかわる改善方法を中心にご紹介します。

ページを読み込む速度が遅ければ、離脱するユーザーも多いでしょう。
実際、Googleの調査によると、読み込み速度が 1秒から 3秒に落ちただけで、離脱率が 32%も上昇したというデータがあるほどです。

また、ページの読み込み速度は SEOにもかかわります。
読み込み速度が遅い Webサイトは、以下の記事を参考に改善をおこないましょう。

Webサイト表示速度の改善方法とは?読み込みスピードを計測するツールや数値の目安を紹介

ユーザビリティを改善する

ページの読み込み速度以外にもユーザビリティ、つまり閲覧における快適性や操作性で意識したいことは多くあります。

  • 閲覧や操作を妨げるボタンやメニューはないか
  • スマホなど PC以外のデバイスでも見やすいかレスポンシブデザイン推奨)
  • ポップアップ広告のような、閲覧を阻害する広告はないか
  • 検索意図と関係のない、不要な広告はないか

また「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」の数値を改善するのもおすすめです。

コアウェブバイタルとは、Googleが独自に定めたユーザビリティの指標。
指標は大きく 3つあり、それぞれ理想的な数値が設定されています。

コアウェブバイタルについて、くわしくは以下の記事をご覧ください。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?対策や改善方法、評価を計測するツールを紹介

コンバージョンのハードルを下げる

コンバージョン率は、コンバージョンのしやすさやハードルによっても変わります。
そのため、Web戦略を見直し、コンバージョンのハードルを下げるというのも、ひとつの改善方法です。

たとえば、コンバージョンを「契約申し込み」でなく「資料請求」に変えることで、コンバージョンのハードルはグッと下がります。
もちろん、商材や費用対効果など、複合的に考えて検討しましょう。

上記の例では、Webサイトから直接的な利益を獲得する戦略をやめ、顧客育成(ナーチャリング)のきっかけ作りとして Webサイトを活用する戦略に切り替えたともいえます。
つまり、Web戦略の変更に伴って、Webサイトの役割が変わったともいえるでしょう。

そして、資料を作る作業や資料請求後から契約の申し込みにつなげるための導線を考える必要性なども発生しています。
このとおり、見切り発車でおこなえる改善でない点に注意しましょう。

ユーザーニーズを見直す

基本的に、コンテンツや広告はターゲットを軸に作られます。

コンバージョン率は、この想定しているターゲット像と Webサイトに訪れているユーザーにズレがある場合にも下がるため注意しましょう。
もちろん、ユーザーニーズが合ってなければ訴求がうまくいかないからです。

そこでおこなうべき改善が、ユーザーニーズの再確認です。
具体的には、アクセス解析と検索意図の分析を再度徹底しておこないましょう。

アクセス解析は、専用ツールの使用をおすすめします。
ビッグデータなどを用いて、膨大かつ複雑なユーザー情報を瞬時に出してくれるからです。

一方で、検索意図の深掘りはツールに頼らず、自分自身でおこなうのがコツ。
くわしくは以下記事の「検索意図をさらに分析する方法(深掘り編)」をご覧ください。

検索意図とは?分類や調べ方、分析に役立つSEOツールを紹介

コンバージョン率(CVR)に関するよくある質問

コンバージョン率(CVR)とは?

コンバージョン率(cvr)とは、アクセス数などある数に対して、どれだけコンバージョンに至ったか、その割合を示す数値です。

コンバージョン率が高いほど、コンバージョンにつながっている、成果を出していると考えられます。
コンバージョン率を求める計算式は以下です。

コンバージョン率(%)=コンバージョン数÷アクセス数など×100

計算式以外でコンバージョン率(CVR)を出す方法は?

Googleアナリティクス(GA4)では、以下 2つのコンバージョン率を自動で出すことができます。

  • ユーザーコンバージョン率
  • セッションのコンバージョン率

そのためにはまず、コンバージョンの設定が必要です。
設定がまだの方は、以下をご覧ください。

GA4 (Googleアナリティクス4)とは?設定方法や導入方法、見方・使い方を解説

コンバージョンが設定できたら「ユーザー コンバージョン率」または「セッションのコンバージョン率」の項目でコンバージョン率が表示されます。

項目がない場合は、画面右上にある「レポートをカスタマイズ」から設定しましょう。

上部にある「指標」を選択します。

一番下に「指標を追加▼」という欄が出るので「ユーザー コンバージョン率」または「セッションのコンバージョン率」から適した方を選びましょう。
「コンバージョン率」と入力すると、指標の候補がすぐに表示されるのでラクです。

「適用」選択後に「保存」ボタンと保存形式を選び、画面左にある「←戻る」をクリックすることでレポートにも反映されます。

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