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更新日2024年07月25日

BingのSEO対策は必要!ウェブマスターツールやガイドラインを踏まえた基本的なやり方を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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日本では多くの人が検索エンジンとしてGoogleを使っていますが、海外に目を移すと、Google以外の検索エンジンも一定のシェアを占めています。
中でも有力な検索エンジンがMicrosoftが提供するBingです。
今後はBingへの対応も重要になってくると言う見方が強くなってきています。

しかし、国内でのシェアが低いため、現在ではあまり重要視されていません。
そのため、どのような対応をしたら良いのかわからない人も多いでしょう。

そこでこの記事ではBingに対するSEO対策の必要性その方法Google等との違いなどについて、詳しく説明をしています。
また、BingのSEO対策で利用するべきツール勉強に役立つ資料も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

なお、BingのSEO対策をするのであれば、弊社で提供している検索順位チェックツール「Nobilista(ノビリスタ)」がおすすめ
Googleだけでなく、Bing・Yahoo!の検索順位取得に対応しており、365日完全自動でYahoo!の順位取得を行います。
ブラウザで利用できるため、PCの立ち上げも不要です。
BingでのSEOを重視されておりましたら、ぜひNobilista(ノビリスタ)をご利用ください。
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Bingとは?

Bingは正式名称を「Microsoft Bing」と言い、Windowsを開発しているMicrosoft社が提供する検索エンジンです。

Windows10以降の標準ブラウザである「Microsoft Edge」でデフォルトの検索エンジンとなり、最近ではGPT4を導入したAIチャットぼっとを採用した事でも話題になりました。
日本では知名度が高くありませんが、 世界ではGoogleに次ぐ第2位のシェアを持っています。

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Bingのシェア

日本を含め、検索エンジンではGoogleが最大手ですが、実際にBingがどの程度のシェアを持っているかを見てみましょう。
下記は、日本国内の検索エンジンの過去1年のシェアの推移です(デスクトップPC・2023年7月時点)。

  • 1位:Google 69.5%
  • 2位:Bing 20.8%
  • 3位:Yahoo! 8.74%
  • 4位:DuckDuckGo 0.36%
  • 5位:YANDEX 0.2%
  • 6位:Baido 0.17%

依然としてGoogleが大きなシェアを持っていますが、Bingが急上昇しています。
3位のYahoo!もGoogleのシステムを使っているので、依然として検索エンジンの約8割がGoogleです。
しかしBingも2割を突破してきており、Google以外では唯一、対応を検討すべき検索エンジンと言えるでしょう。

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アルゴリズムはGoogleに近い

独自の開発コンセプトは持ってはいますが、実際の検索アルゴリズムはGoogleと大差ありません。
それは下記のような理由からです。

  • 同じキーワードでの検索結果が全く違うわけではない
  • 検索順位を決める要素(被リンクやコンテンツ品質など)も大きくは変わらない

ただし、下記のような部分はGoogle以上に重視されます。

Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説

BingでSEO対策は必要?

Bingに対するSEO対策が必要とされるのには、下記のような理由があります。

  1. 一定のアクセスが見込める
  2. シェアが年々増えている
  3. 高齢者や初心者にアプローチできる
  4. ただし対策への負荷は少ない
  5. 他サイトと差別化できる

それぞれ解説します。

一定のアクセスが見込める

Bingのシェアは確かにGoogleほどは大きくはありません。
しかし国内でも、実際には2割以上の人が使っているのです。
GoogleだけでなくBingでも上位表示できれば、それだけ多くのアクセスが見込めるでしょう。

全く対策をしない場合、2割ものアクセスを失う可能性があります。
それだけでも、一定の対策を行う価値はあるでしょう。

また、Bingはパソコンやスマホの検索画面だけではなく、音声による検索にも対応しています。
スマートスピーカーなどにも採用されているため、生活がデジタル化するに従って、使われる場面も増えていくでしょう。

さらに、今後Bingのシェアが増えていく可能性が高いことも、背中を押す材料です。
この点は、以下でも詳しく説明します。

Bingのシェアは年々増えている

これまでBingのシェアは非常に低い数値でしたが、ここ数年で次第に増えてきました。
実際の推移を見てみると、下記のようになっています。

これは、日本国内の検索エンジンのシェアの推移を、過去5年に広げたものです(デスクトップPC・2023年7月時点)

直近の2,3年で増加に転じ、長らく2位をキープしていたYahoo!をあっさり抜き去ったことが分かります。
この原因として、下記のような環境変化が考えられます。

Windows10以降、Bingがデフォルトになった

現在販売されている多くのパソコンにはWindowsが搭載されていますが、標準ブラウザにはEdgeが設定されています。
従来はIEが標準ブラウザでしたが、それが切り替わった形です。

Edgeでは標準検索エンジンがBingのため、それが近年のシェア拡大に繋がったと考えられます。
今後、古いパソコンの買い換えが進むことでEdge、更にはBingのシェアが拡大する可能性は高いでしょう。

人工知能技術を活用している

Bingの最大の特徴とも言えるのが、最新の人工知能技術である「GPT」を活用していることです。

MicrosoftはGPTを開発しているOpenAI社に対し、巨額の資金協力をしています。
GPTはその派生であるChatGPTが2023年の春にブレイクし、Googleの登場にも匹敵するインパクトを与えたとも言われる技術です。

そのGPTをBingが検索技術に取り込んだ事が、シェアを大きく引き上げた理由にもなっています。
GPTは今後も機能強化が予定されるため、Bingの人気も高まっていく可能性が高いでしょう。

日本のYahoo!が検索エンジンをBingに変える可能性がある

これは確定情報ではありませんが、将来、Yahoo!がBingを採用するかもしれません。

もともとYahoo!は独自の検索エンジンを開発していましたが、現在はGoogleからサービス提供を受けています。
その契約が2025年の3月に切れるため、そこでBingに切り替える可能性が考えられるのです。

報道においても、下記のような情報が流れました。

ヤフーが検索エンジンサービスを巡り、米グーグル関連企業から提供されている検索エンジン技術について他社への切り替えを検討していることが分かった

引用元:ヤフーの検索エンジン技術契約、Googleから変更検討

実際、アメリカのYahoo!では既にBingが採用されています。
日米のYahoo!に資本関係はありませんが、Bingを使っているサービスは他にも多いため、日本でも可能性は十分あるでしょう。

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高齢者や初心者にアプローチできる

BingはWindowsの標準ブラウザのEdgeで使われますが、ユーザーには高齢者やパソコン初心者も含まれます。
その多くは、わざわざデフォルトのブラウザや検索エンジンを変更しないでしょう。
特に高齢者層をターゲットにしている企業の場合、BingへのSEO対策は有効です。

また高齢者には、一度取引先を決めたら、簡単には変えないという傾向もあります。
そのため、SEOに掛かるコストが回収しやすいという期待も出来るでしょう。

ただし対策への負荷は少ない

Bing特有の対策は必要ですが、それがあまりに大変だったら、やるべきとはならないでしょう。

その点、違いがあるとは言っても、Googleへの対策と共通する部分もたくさんあります。
既にGoogle対策がしてあれば、掛かる負担は少なくて済むでしょう。

SEOの基本的な部分は共通します。
Google用に施した対策は、その多くがBingに対しても有効です。

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他サイトと差別化できる

Bingへの対策はした方が良いにも関わらず、実際には殆どのサイトで放置されています。

Bingのシェアに比べ、未だにGoogleのシェアが圧倒的なことが主な要因でしょう。
しかし現実的に、Bingを使う人は増えています。
古い情報しか知らない人は、そうした事態が大きく進行するまで、状況に気が付かないでしょう。

競合他社に先んじてBingへの対策を進めておけば、大きな差別化に繋がります。

BingのSEO対策で利用するツールと活用方法

BingのSEO対策を行う時は、Microsoftが提供する「Bing Webmaster Tools(ウェブマスターツール)」を使いましょう。
ウェブマスターツールを使うことで、下記のようなメリットが期待できます。

  1. インデックスが早くなる
  2. キーワードリサーチができる
  3. SEO対策を効率化できる
  4. モバイル対策もできる
  5. サイトの評価が高まる

ここでは、Bingのウェブマスターツールの活用方法をご紹介します。

bingウェブマスターツールとは?

ウェブマスターツールは、サイトの改善やインデックス状況、検索評価の管理などを行える多機能の解析ツールです。
Bingの検索結果でサイトを上位表示させるために役立ちます。
GoogleサーチコンソールのBing版と考えて良いでしょう。

主な機能は以下の通りです。

  • サイトマップやURLの送信
  • キーワードリサーチ
  • SEOレポート
  • サイトスキャン

修正すべき場所を定期的に教えてくれたりするので、サーチコンソール以上に親切なツールと言えるでしょう。

ウェブマスターツールへの登録

ウェブマスターツールを使うには、アカウントを作成し、運営するサイトの登録を行います。
ここでは登録方法から順に説明していきましょう。
公式サイトの「始める」ボタンをクリックしてください。

下記のいずれかのアカウントを使って登録できます。

  • Microsoft
  • Google
  • Facebook

サイト情報を登録する

登録が済んだら、下記のいずれかの方法で、SEO対策を行うサイトを登録します。

  • 「Google Search Console」から情報をインポートする
  • 手動でサイトのURLや情報を登録する

既にGoogle Search Consoleでサイトを管理している場合、自動で情報を移植できるので便利です。
Search Consoleで管理していないサイトは個々にURLを入力し、必要な情報を登録します。

ここではSearch Consoleからのインポートで進みましょう。
「インポート」を選択すると、Googleアカウントへのアクセスを求められるので許可します。

サイト情報が読み込まれるので、インポートしたいサイトにチェックを入れましょう。

「インポート」をクリックすると、情報の引き渡しが始まります。
下記の画面が出たら、終了です。

サイトの所有者を確認する

サイトを手動で登録した場合、それが本当に自分の管理下にあるのか、認証が行われます。
※Search Consoleからのインポートでは自動処理されるので、この作業は不要です。

認証方法

認証は、下記の中から選べます。

  • XMLファイル:
    WEBサーバーにXMLファイルをアップロードする
  • HTMLメタタグ:
    サイトのヘッダにメタタグを追加する
  • CNAMEレコードをDNSに追加:
    CNAMEレコードをドメインネームサーバーに追加する

通常はXMLファイルでの認証が使われます。
ダウンロードしたファイルをサーバーに上げるだけなので、簡単です。
サイトのHTMLを修正する必要がないため、事故が起きる危険もありません。

WordPressの場合

一般のサイトではXMLファイルがおすすめですが、WordPressではHTMLメタタグの方が簡単かもしれません
特にサーバーの扱いに慣れていない人は、管理画面での操作の方が楽でしょう。

管理画面にログインしたら、ダッシュボードの「外観」から「テーマの編集」を選択します。
その中から「ヘッダー」を開き、</head>タグのすぐ上に「HTMLメタタグ」をコピペ、「ファイルを更新」すれば終了です。

メタタグ(meta tag)とは?確認方法やSEOに効く書き方、設定方法を初心者にもわかりやすく解説

bingにインデックスさせる・URLの送信

サイトの登録をしたら、次は実際にインデックスさせましょう。
「ホーム」の下部に、「利用開始時の機能」として、重要な機能がまとまっています。
ここを中心に活用していくと、分かりやすいでしょう。

「URLの送信」をクリックし、フォーム内にサイトの個別ページのURLを入力。

送信ボタンをクリックすると、送信されます。

この送信によりページの存在がBing側に伝わりクローラーの巡回が促進されるので、インデックスへの登録が促進されるのがメリットです。
なお送信できる回数はドメイン単位で、1日で10回、1ヶ月で50回という上限があります。

新しいページを公開した時に使うのが基本的な使い方です。

クローラーとは?意味や仕組み、巡回を促す対策、拒否する方法をわかりやすく解説

Bingにインデックスさせる・サイトマップの送信

サイトを登録したら、サイトマップも送信しましょう。

サイトマップのURLは通常、サイトトップのURLに「/sitemap.xml」を付けたものです。
URLを入力、送信ボタンをクリックすると送信されます。

サイト内部の構造がBing側に伝わるので、巡回での漏れがなくなり、インデックスへの登録が促進されるのがメリットです。
「URLの送信」では個々のページの情報が対象ですが、「サイトマップの送信」ではサイト全体の情報を送信します。

XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは?作り方やSEO効果、Googleへの送信方法を解説

URL調査

URL調査は、個別のページに改善点がないか、確認できる機能です。
確認したいページのURLを入力して「検査」をクリックします。

ページの内容に問題があれば指摘が入るので、確認して改善しましょう。

サイトスキャン

URL調査と似た機能として「サイトスキャン」があります。

URL調査が個別ページを対象にするのに対し、サイトスキャンはサイト全体が対象です。
「新しいスキャンを開始」をクリックすると設定画面が表示されます。

  • スキャンの名前:
    任意に入力
  • スコープ:
    サイト全体以外に、サイトマップや複数ページも対象にできます
  • スキャンを次に制限:
    スキャンするページ数の上限を設定します

上記のように、問題点がまとめて分かります。

キーワード調査

Bingで実際に検索された回数などが確認できます。
最大20個のキーワードをまとめて登録でき、関連キーワードも表示されるので、使い勝手が良いでしょう。

ここでは、下記の条件での指定が出来ます。

  • 言語
  • デバイス
  • 期間

過去のデータは6ヶ月間分が保持され、1週間おきに更新されます。

指定したキーワードの検索ボリュームや関連ワードが表示され、データのダウンロードも可能です。

関連キーワードの調べ方と対策とは?おすすめの取得ツールや表示の仕組み、Googleでの削除申請のやり方を解説

URLのブロック

ページを削除した場合、検索エンジンのインデックスからも削除をしないと、エラーが出てしまいます。
そこで必要となるのが、URLのブロックです。

この機能を使用すると、指定したURL をBingの検索結果からブロックできます。
ブロックは最大90日間保持されます。

対象は個別のページに加え、ディレクトリ単位でも設定可能です。

検索パフォーマンス

Bimgに登録したサイトやページの検索結果やアクセス状況が分かります。
サイトを運営する上で基本となる情報なので、必ず確認してください。

ここでは、下記のような情報が表示されます。

  • インプレッション
  • クリック数
  • CTR
  • 平均の位置

SEOレポート

SEOの観点から、内部対策での修正が必要と思われる部分を教えてくれるレポートです。

これもGoogleでは提供されていないBing独自の機能であり、サイト運営者に対して有益な情報源となるでしょう。
例えば、下記のようなチェックが行われます。

レポートで指摘された点を修正するだけで、SEOの改善が進むでしょう。

メタディスクリプションとは?SEO効果の高い文字数や書き方を例文を交えて解説!

BingのSEO対策の基本的なやり方

BingのSEO対策では、下記のような点が重要です。

  1. ウェブマスターガイドラインに準拠する
  2. Bingのアルゴリズムに対応する
  3. ペナルティを受けないようにする
  4. Google向けのSEOも無駄ではない

これらを念頭に、SEO対策を進めましょう。

ウェブマスターガイドラインに準拠する

Bingには「Bing Webmaster Guidelines(ウェブマスターガイドライン)」という手引書があります。
位置付けとしては、Googleのウェブマスター向けガイドラインと同等のものと言えるでしょう。

ここには、Bingの検索アルゴリズムがどんな要素を重視するかが示されています。
当然ですが、Bing向けの対策をするのであれば、ウェブマスターガイドラインに準拠しておかねばなりません。

Googleがガイドラインで信頼性や経験性などの「E-E-A-T」を重視すると宣言しているように、Bingでも6つの項目について、ランキング要素に大きく関わると明かしています。

  • 関連性
    キーワードとタイトルや内容が一致していることは勿論、ユーザーの検索意図を深く理解しているかどうかも問われます。
    複数のユーザーの複数の意図に答えるため、結果的には包括的な内容を持つ、ボリュームの多いコンテンツが優勢になるでしょう。
  • 品質と信頼性
    Googleでの「E-E-A-T(専門性・経験性・権威性・信頼性)」に近いでしょう。
    サイトや執筆者の専門性が高く、権威があり、信頼できるということです。
  • ユーザーエンゲージメント
    Bingは検索結果がユーザーに及ぼす影響を重視します。
    その判断基準となるのは、実際にクリックされたか、サイトを訪問したらしばらくそこに滞在したか?などです。
  • 鮮度
    これは変化の激しい現代の情報社会を反映したものと言えるでしょう。
    似たような内容であれば、Bingは最新の情報が掲載されている方を評価します。
    特に即時性の高いニュース情報や、変化の激しい分野では重要です。
  • 場所
    Googleで「Location」と言うと「地域の店舗で集客力を高めましょう」などのMapを絡めたMEO対策が浮かぶでしょう。
    しかしBingでは、ユーザーがいる国や都市と、ユーザーが見ているサイトのデータの保存先、サイトでの標準言語の一致が問われます。
    国内向けのサイトであれば問題ありませんが、例えばアメリカ向けの英語サイトなら、アメリカ国内のサーバーが理想となります。
  • ページの読み込み時間
    一言で言うと「表示が早いほど高評価」です。
    ネットが高速化している現在では、読み込み時間が長いと、ユーザーエクスペリエンス(利用価値体験)を損ねます。
    数秒待たされるだけでストレスを感じ、サイトを離脱しかねません。

まずはここから考えていくのは、SEO対策の基本的なやり方となるでしょう。

E-E-A-Tとは?Googleが重要視するSEO最重要評価基準を高める施策を解説!

Bingのアルゴリズムに対応する

Bingでは、「コンテンツ」「被リンク」「ソーシャルメディア」の3要素が重視されます。
このうちコンテンツについては、ウェブマスターガイドラインへの準拠で満たされますが、問題は残りの2要素です。

被リンク

Bingでも被リンクの獲得は重要です。

Googleが被リンク元の評価を重視しているのに対し、Bingでは被リンクの数や、被リンク元のドメイン年齢も評価されます。
被リンク元の評価は、政府機関や大企業が高くなるため、この点では個人サイトは劣勢になりがちです。
結果、かつては上位表示も多かった個人サイトは、すっかり落ち込んでしまいました。

しかしBingでは、長く運営されている個人サイトなどからの被リンクが意味を持ちます。
特にニッチなロングテールのキーワードを狙えば、今からでも上位表示されるチャンスがあるでしょう。

被リンクとは?増やし方や獲得方法の例、SEOとの関係

ソーシャルメディア

GoogleではSNSからのリンクは、今のところ評価対象にはなっていません。
Bingは寧ろ、SNSとの連動を重視しています。
有益な情報が提供されているなら、SNSでも拡散されると判断するからです。

例えば、X(旧Twitter)でのポスト数やリポスト数も影響するとされています。
自社の公式アカウントの発信力も問われることになるでしょう。

SNSはSEOに効果がある?Twitter運用による拡散・流入の影響とは

ペナルティを受けないようにする

Bingでは下記のような行為をするとペナルティを受けるので、抵触しないよう注意が必要です。

クローキング

クローキングとは、検索エンジンのクローラーに、一般のユーザーと異なるページを見せることです。
もちろん不正な手法とみなされ、ページ評価も落とされます。
何らかの理由で、意図しないクローキングが発生しないようにしましょう。

クローキングとは?手法の具体例やSEOとの関係、リスクを解説

リンクの購入

Googleよりも被リンクの数が評価されるとはいえ、低品質のリンクが不自然に集まるリンクの購入は、ペナルティの対象です。
昔と違ってすぐにバレるため、被リンクの販売業者も見かけなくなりましたが、悪徳業者などに騙されないようにしましょう。

自動生成コンテンツ

ChatGPTの登場などAIサービスが普及したことで、コンテンツの自動生成の精度は格段に上がりました。
今後はWebサイトでも自動生成コンテンツが増えて行くと予想されます。

しかしそうしたコンテンツは評価が高まりませんし、場合によってはペナルティを受ける可能性もあるでしょう。
そもそもGPTと連携して検索結果に活かしているのがBingですから、騙して検索上位を狙おうというのは無理筋です。

コンテンツの重複

他のWebサイトは勿論、自社サイト内で重複しているコンテンツがあると減点の対象となります。
1つのコンテンツを複数のページに分割するのもやめましょう。

一昔前はページビューや広告の表示機会を増やす手段として用いられましたが、ユーザーエクスペリエンスを損ねることもあり、現在では使うべきではありません。

分割する場合は「rel=canonical」での正規化や、「noindex」タグでインデックスを制御するなどの対応を行いましょう。

重複コンテンツを避ける方法とは?判定基準や原因別の対策方法、SEOへの影響を解説

Google向けのSEOも無駄ではない

ここまでBingの特徴を説明する都合もあり、Googleとの違いへの言及が多かったのですが、「SEOの基本」は変わりません。
ユーザーが使うキーワードを探し出し、その検索意図に答えるコンテンツを作成し、デザインや速度などの快適な閲覧環境を提供するということです。

ですから、これまでのGoogle向けに施してきたSEOも、決して無駄にはなりません。
ゼロからBing対応するのではなく、Google対策に、少々のアレンジや追加を行うと解釈しましょう。

BingのSEO対策の勉強に役立つ資料

国内では残念ながらSEOはGoogle一辺倒で、Bingに関する情報が極めて少ないのが現状です。
その中で、下記はBingのSEO対策の勉強に役立つので、目を通すようにしておくと良いでしょう。

Bing Webmaster Guidelines(ウェブマスターガイドライン)

先ほども紹介しましたが、Bing対策を行う上でガイドラインの熟読は欠かせません。
これも残念ながら日本語化はされていませんが、翻訳ツールを使えば概要は理解できるでしょう。

何か不明な点があったら、マスターガイドラインを参照してください。
例えば「必要に応じてリダイレクトを使用する」という項目では、次のような情報が掲載されています。

Webサイト上のコンテンツを別の場所に移動した時は、少なくとも3か月間はHTTP301永続リダイレクトを使用します。
移動が一時的な場合、つまり1日未満の場合は、302一時的リダイレクトを使用します。
リダイレクトの代わりにrel=canonicalタグは使用しないでください。

Googleのガイドラインでは、301リダイレクトの使用に具体的な期間は明記されていませんが、Bingでは「少なくとも3か月間」と書かれているのが違いです。

また「Bing Webmaster Tools Help & How-To Center」では、Bingに関する情報が下記のように、網羅的に掲載されています。

  • Getting started
  • Webmaster tools & features
  • messages & alerts
  • Getting help & support
  • Contents Guidelines
  • Advansed Topics
  • FAQ
301リダイレクトとは?設定方法・確認方法やSEOとの関係、.htaccessの書き方を解説

【2022最新版】SEO対策マスターガイド

SEOに関する書籍は沢山ありますが、その殆どがGoogle向けの内容に終止しています。
その中で数少ない、Bingに関する情報も豊富に掲載されているのが本書です。

第3部が「BingのアルゴリズムとSEO対策」となっており、丸ごとBingの情報に充てられています。

SEO対策の勉強におすすめの本9選!目的別に良書を紹介

BingのSEOに関するよくある質問

最後に、BingのSEOに関する質問をまとめました。

BingのSEOに役立つSEOツールは?

BingのSEO対策をするのであれば、弊社で提供している検索順位チェックツール「Nobilista(ノビリスタ)」がおすすめ
Googleだけでなく、Bing・Yahoo!の検索順位取得に対応しており、365日完全自動でYahoo!の順位取得を行います。
ブラウザで利用できるため、PCの立ち上げも不要です。
BingでのSEOを重視されておりましたら、ぜひNobilista(ノビリスタ)をご利用ください。
>>Nobilista(ノビリスタ)公式サイトで詳しく見る。

インデックス登録がされません

クロールされてからインデックス登録まで、数日程度かかることがあります。
何らかのエラーが生じている場合は、再度サイトマップやURLの送信をしてください。

時間が経ってもインデックスしない時は、Bingウェブマスターツールのサポートに連絡してみましょう。
ただしサポートとのやり取りは全て英語になります。

Googleにインデックスされない原因別の対策方法!クローラーが来ない問題の解決方法やインデックスを促進する方法

Bingの読み方は?

Bingは「ビング」と読みます。
「ビーイング」ではありません。

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