SEO

更新日2023年12月26日

301リダイレクトとは?設定方法・確認方法やSEOとの関係、.htaccessの書き方を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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301リダイレクトとは、特定のページに流出したユーザーを別ページに転送するための手続きです
ドメインの変更やサイトリニューアルなどをした際には、301リダイレクトで対応することが望ましいとされています。

301リダイレクトをすることで、旧URLにアクセスしたユーザーを、新しいURLに自動的に転送させることができます。
また、旧URLのSEO評価を新URLにそのまま引き継ぐことができるといったメリットもあるのです。

ただ、実際にどんな時に301リダイレクトが必要なのか、具体的にどのように設定すれば良いのか分からない方も多いでしょう。

そこでこの記事では、301リダイレクトの設定方法確認方法SEOとの関係302リダイレクトとの違い.htaccessの書き方を解説します。
正しい301リダイレクトの設定方法を理解して、サイトをリニューアルする際などに、SEOで有利に進められるようにしておきましょう。

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301リダイレクトとは

301リダイレクトとは、特定のページに流出したユーザーを別ページに転送するための手続きです。
主に、ドメイン変更やサイト移転などをした際に使われます。

例えば、Webサイトのリニューアルやドメインの変更により、以前使用していた古いURLから新しいURLに変更したとします。
この時、以前のURLしか知らないユーザーは、そのURLからページにアクセスしようとしてもページにアクセスできません。

一方、301リダイレクト設定を行っておけば、以前のURLにアクセスしたユーザーを新しいURLに自動的に転送することができるのです。

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301リダイレクトと302リダイレクトの違い

301リダイレクトと混同しやすい言葉として「302リダイレクト」があります。
302リダイレクトは、短期的・一時的なリンク移転の際に用いられる手続きです。

301リダイレクトと302リダイレクトの主な違いについては下記の表にまとめました。

301リダイレクト302リダイレクト
転送期間永続的一時的
主な用途・ドメインの変更
重複コンテンツの統合
・Webサイトの引っ越し
メンテナンスページの誘導
ユーザーに表示されるURL転送先のURL元々のURL
SEO評価の引継ぎ引き継げる引き継げる
インデックス転送先のページが
インデックスされる
元々のページが
インデックスされる

大きな違いとしては、転送される期間です。
301リダイレクトは永続的に転送し続けるために行う処理であるのに対し、302リダイレクトは短期的・一時的な転送を行うための処理です。

301リダイレクトはドメインの変更やWebサイトのリニューアル時に設定するものですが、302リダイレクトはメンテナンスページへ誘導する際などに設定します。

これらの違いを参考に、目的に応じて使い分けましょう。
なお、どちらを設定するべきか悩んだときは、Googleが推奨している301リダイレクトを設定するのが望ましいです。

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301リダイレクトとSEOの関係

ここでは、301リダイレクトとSEOの関係について紹介します。

  1. 旧URLのSEO評価を引き継げる
  2. ユーザビリティの向上が期待できる
  3. ページのインデックスが遅くなるのを防ぐ

1つずつ詳しく見ていきましょう。

旧URLのSEO評価を引き継げる

301リダイレクトをすることで、新URLは旧URLのSEO評価を引き継ぐことができます。
逆に、301リダイレクトを行わないと新しいURLのSEOや被リンクの評価が適用されるため、また一からSEO対策をしなければいけません。

ただ、301リダイレクトをしても評価の一部が失われてしまい、検索流入が一定数減少する可能性があります。
このように、100%評価を引き継ぐことはできないということは認識しておきましょう。

被リンクの増やし方とは?良質な被リンクの獲得方法や事例を紹介

ユーザビリティの向上が期待できる

301リダイレクトを設定すれば、ユーザビリティの向上が期待できます。

301リダイレクトを設定しないと旧URLにアクセスしたときに、ユーザーは目的のページにたどり着くことができません。
ページが封鎖されたと勘違いされてしまう恐れがあり、ユーザーにとって不親切なサイトになってしまいます。

一方、301リダイレクトを設定しておけば、自動的に新しいURLに転送されるため、ユーザビリティは向上します。
せっかく訪れたユーザーを失わないためにも、ドメインを変更した際などには301リダイレクトの設定が必要です。

ページのインデックスが遅くなるのを防ぐ

301リダイレクトを設定しておけば、新しいURLに変更された後もページのインデックスが遅くなるのを防ぐ効果があります。

もし301リダイレクトを設定しないと、新サイト・ページのクロールが遅れて、インデックスも遅れてしまいます。
クロールが遅れると、せっかく良質なコンテンツを作成しても検索結果に反映されるのが遅くなってしまいます。

301リダイレクトを設定しておけば、スピーディにクロールをしてもらい、SEO評価を得ることができるのです。

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301リダイレクトが必要なケース

301リダイレクトは、永続的な移行に使用しますが、具体的にどのようなケースで必要になるのでしょうか。
ここでは、301リダイレクトが必要になる代表的な3つのケースを紹介します。

  1. URLを変更して新しくする場合
  2. 複数ページのコンテンツを統合する場合
  3. サイトのURL構造を変更する場合

1つずつ詳しく見ていきましょう。

URLを変更して新しくする場合

URLを変更して新しくする場合は、301リダイレクトが必要です。
例えば、サイトリニューアルに伴い新しく取得したドメインを新しいサイトに適用したり、中古ドメインを購入したりしたときなどです。

例)example.com → sample.com

上記のようにドメイン自体を変更する場合は、301リダイレクトを設定します。

中古ドメインのSEO効果とは?調べ方・探し方や当たりドメインの選び方、デメリットを解説

複数ページのコンテンツを統合する場合

同じサイト内にキーワードや内容が重複しているコンテンツが複数ある場合は、1つのコンテンツに統合することが大切です。
ただ、コンテンツを統合するだけでは、古いコンテンツのSEO効果は引き継げません。

そこで、古いコンテンツから統合コンテンツに対して301リダイレクトを設定します。

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サイトのURL構造を変更する場合

サイトのURL構造を変更する場合も301リダイレクトが必要です。

例)https://sample.com/blog/01 → https://sample.com/contents/01

上記のようなパーマリンクの変更だけでなく、SSL化をした際にも301リダイレクトの設定が必要になります。

例)http://sample.com → https://sample.com

パーマリンクの変更やSSL化など、サイトのURL構造が変わる場合には、301リダイレクトを行いましょう。

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301リダイレクトの設定方法

ここでは、301リダイレクトの設定方法をご紹介します。
代表的な設定方法として以下2つの方法がありますので、それぞれ解説していきます。

  1. .htaccessファイルの設定
  2. WordPressのプラグインで設定

なお「.htaccessファイル」の設定方法は、目的に応じて記述方法が異なりますので、ご注意ください。
それぞれの設定方法について詳しく見ていきましょう。

.htaccessファイルの設定方法

そもそも「.htaccess(ドットエイチティーアクセス)」とは、WEBサーバー上で設定できるテキストファイルのことです。
301リダイレクトのような転送設定の他に、エラーページのカスタマイズやアクセス制限といった設定もできます。

まずはレンタルサーバーの管理画面から「.htaccess編集」画面を表示してください。

ドメイン単位で転送する場合

サイトのリニューアル等でドメイン自体を変更した場合に、新しいドメインのURLにアクセスさせます。
例)https://www.aaa.comからhttps://www.bbb.comに変更

RewriteEngine on

RewriteCond %{HTTP_HOST}
^www\.aaa\.com$

RewriteRule ^(.*)$
https://www.bbb.com/$1 [R=301,L]

ページ単位で転送する場合

ディレクトリの構造が異なる場合や同じサイト内で転送させる場合は、次のように記述します。
例)https://www.sample.com/aaa/からhttps://www.sample.com/bbb/に変更

RewriteEngine on

RewriteRule ^aaa/$ https://www.sample.com/bbb/
[R=301,L]

SSL化(https)する場合

SSL化(https)とは、httpのURLをhttpsに移行することです。
最近では、セキュリティ面を考慮しhttps化が必須となってきています。

httpだったURLをSEO評価を損なうことなく、httpsに移行する場合は、次のように記述して301リダイレクトを設定します。
例)http://www.aaa.com/からhttps://www.aaa.com/に変更

RewriteEngine on

RewriteCond %{HTTPS} off

RewriteRule ^(.*)$ https://www.aaa.com/$1
[R=301,L]

常時SSL化(https)はSEOに効果あり!SEOとの関係性やSSL化されていないサイトがどうなるのか解説

WordPressのプラグインで設定

WordPressで301リダイレクトを行う場合、プラグインを使えば簡単です。
おすすめのプラグインは「Redirection」です。

Redirectionをインストール・有効化したら、転送元・転送先のURLを入力するだけです。

設定画面を開き「転送ルール」タブをクリックしてください。
すると、下記のような「新しい転送ルールを追加」という画面が表示されます。

  • ソースURL:旧WEBサイトURLを入力
  • クエリパラメータ:順番にかかわらず完全一致を選択
  • ターゲットURL:新WEBサイトURLを入力

上記3つを入力して、設定ボタン(歯車マーク)をクリックすれば301リダイレクトの設定が完了です。
この方法は「.htaccessファイル」の設定よりもシンプルでミスが少ないです。

初めて301リダイレクトを設定する方で、コードの入力ミスが不安な方は、WordPressで301リダイレクトを設定することをおすすめします。

WordPressのSEO対策設定のやり方とは?初心者向けにプラグインや投稿設定を方法を解説

301リダイレクトが設定できているか確認する方法

301リダイレクトの処理が完了したら、正しく設定できるかの確認が必要です。
確認の際は「ohotuku.jp」というチェックツールの使用がおすすめです。

ohotuku.jpは、無料で利用でき、使い方も簡単です。

旧URLを入力して「チェックする」ボタンをクリックするだけで、適切に301リダイレクトされているかどうかが確認できます。

「301リダイレクト設定をしています」という画面が表示されれば、正しく設定されているということです。
なお、「リダイレクトはしていません」または「302リダイレクト設定をしています」と表示された場合は正しく設定されていないので、301リダイレクトの設定を見直しましょう。

301リダイレクトをするときの注意点

301リダイレクトは設定を誤るとSEOに悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。
ここでは、301リダイレクトを設定するときの注意点を5つ紹介します。

  1. 関連性の低いページへのリダイレクトはしない
  2. 新・旧両方のサイトでXMLサイトマップを用意する
  3. robots.txtの記載の有無を確認する
  4. 内部リンクの更新を行う
  5. 場合によっては301リダイレクトしないことも必要

1つずつ詳しく見ていきましょう。

関連性の低いページへのリダイレクトはしない

関連性の低いページへのリダイレクトは避けましょう。
例えば、記事Aから記事A’への転送は適切なリダイレクトですが、記事Aからトップページへの転送は適切ではありません。

不適切なリダイレクトを行うと、ページのSEO評価が引き継がれず、検索順位が下がる可能性があります。
また、ユーザーの混乱を招いてしまい、404エラーが表示されることもあるので注意が必要です。

ページのSEO評価を適切に引き継ぐためにも、関連性の高いページへにリダイレクトしましょう。

404エラー(Not Found)の意味とは?エラーの原因や解決方法、対処方法を解説

新・旧両方のサイトでXMLサイトマップを用意する

新・旧両方のサイトでXMLサイトマップを用意しましょう。

XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは、検索エンジンに対してクロールしてほしいページを正確に伝えるために作成するURLリストです。

新・旧両方のサイトでXMLサイトマップを用意することで、検索エンジンが301リダイレクトを検出しやすくなり、スムーズにサイト移転ができます。

ただ、いつまでも旧サイトのXMLサイトマップを残しておく必要はありません。
新サイトへの移行が完全に完了し、旧サイトのインデックス数が0になったら、旧サイトのXMLサイトマップは削除しましょう。

XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは?作り方やSEO効果、Googleへの送信方法を解説

robots.txtの記載を見直す

301リダイレクトを設定する際は、robots.txtから転送先のURLの記載を削除しましょう。

robots.txtとは、検索エンジンに該当URLをクロールしないように制御するファイルです。
もしもrobots.txtに転送先のURLの記載があると、301リダイレクトを設定してもクロールされない恐れがあります。

そのため、リダイレクト時にはrobots.txtの記載を見直しておく必要があるのです。

robots.txtの書き方と設定方法|実際の使用ケースや記述例も紹介

内部リンクの更新を行う

301リダイレクトを設定した後は、内部リンクの更新も行いましょう。
URLを変更した後に内部リンクを更新しないと、正しいページにアクセスできなくなってしまいます。

サイトの規模が大きくなると大変な作業になりますが、ユーザビリティを低下させないためにも、必ず更新してください。

内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説

場合によっては301リダイレクトしないことも必要

旧ドメインのSEO評価を引き継ぐのが301リダイレクトのメリットですが、場合によっては301リダイレクトしないことも大切です。
なぜなら、良い評価だけでなく悪い評価やGoogleペナルティも引き継いでしまうからです。

もしも旧Webサイトで検索エンジンから低評価を受けていたり、すでにGoogleペナルティを受けていたりする場合は、マイナスからのスタートになるため、必要以上の労力がかかってしまいます。
そのような場合は、301リダイレクトを設定するよりも、新しくWebサイトを作成した方が評価を受けやすいです。

このように、場合によっては301リダイレクトを設定しないという選択肢も必要ということを把握しておきましょう。

Googleペナルティとは?解除方法や確認方法、原因と対策を解説

301リダイレクトに関するよくある質問

301リダイレクトに関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。

  • 301リダイレクトを設定しないとどうなりますか?
  • 301リダイレクトが適用されるまでどのくらいかかりますか?
  • 正しく301リダイレクトが設定されているか確認する方法はありますか?

301リダイレクトを設定しないとどうなりますか?

301リダイレクトは、旧URLのSEO評価を新URLに引き継ぐために必要な作業です。
正しく301リダイレクトを設定しないと、次のようなデメリットが生じます。

  • 旧URLのSEO評価を引き継げない
  • ユーザビリティの低下
  • 新規ページインデックスの遅延

301リダイレクトが適用されるまでどのくらいかかりますか?

301リダイレクトの設定後、URLの転送自体はすぐに適用されます。
ただ、SEO評価の引継ぎには、数週間〜数か月かかる場合があります。

SEO対策の効果とは?効果が出るまでの期間や効果の高いSEO施策を紹介

正しく301リダイレクトが設定されているか確認する方法はありますか?

チェックツールを使えば、正しく301リダイレクトが設定されているか確認できます。
無料で利用できるおすすめのチェックツールは、ohotuku.jpです。

ohotuku.jpのサイトにアクセスし、旧URLを入力し「チェックする」ボタンを押せば、301リダイレクトが設定されているかが表示されます。
301リダイレクトを設定した後は、正しく設定されているか必ず確認するようにしてください。

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