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更新日2024年04月26日

インデックス数とは?SEOとページ数の関係や無料調査ツール、増えない時の原因別対処法

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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どんなに良質なWebサイトを作っても、検索結果に表示されなければ大きなアクセスは期待できません。
そのために必要になるのが、検索エンジンにインデックスされることです。

インデックスの総数が多いほど、一般的にはアクセス増に繋がります。
しかし、質の悪いページを増やすと、インデックス数が多くてもサイトの評価は下がるでしょう。

そこでこの記事では、インデックス数とは何か?やSEOとの関係インデックス数の調べ方などを詳しく説明しています。
さらに、インデックス数の推移競合サイトのインデックス数から分かることも解説。
インデックス数が増えない場合の対処法も紹介するので、サイト運営の参考にしてください。

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インデックスとは?SEOとの関係や確認方法、登録方法を解説

インデックス数とは

インデックス数とは、そのWebサイトの中でGoogleなどの検索エンジンが検索データベースに登録したページの総数です。
まず最初に、そもそも「インデックス」とは何を指すのか見ていきましょう。

インデックスとは

インターネットやSEOで使うインデックスとは、検索エンジンにサイトのページが認識され、掲載されている情報がデータベースに登録されることです。

元々インデックスには「見出し」や「指標」、ノートなどに貼り付ける「付箋」などの意味があります。
これが転じて、WebページのURLタイトルメタディスクリプションや記事の中身などが検索エンジンに渡ることを「インデックスされた」と呼ぶようになりました。
検索結果に出てくる情報は、インデックスされたデータが元になっています。

検索エンジンにインデックスされないと、検索結果には出てきません。
そのため、SEOでは非常に重視されています。

そして、名称からも分かるように、インデックスされたページの総数がWebサイトにおける「インデックス数」です。
例えば、記事の総数が100ページあった場合、期待すべきインデックス数も100となります。

インデックスとは?SEOとの関係や確認方法、登録方法を解説

インデックスされないこともある

ただし、必ずしも全てのページがインデックスされるわけではありません。
インデックスされるかどうか自体は、サイト側で決められます。

例えば、パスワードがかかっているページについては、検索エンジンも中に入れません。
ページが完成しておらず、一般のユーザーにはまだ見せたくない場合なども、インデックス登録を拒否できます。
また、明らかに「検索エンジンに評価されないだろう」と想定できるページがあれば、あえてインデックスさせないことでサイト全体への悪影響を避けられるでしょう。

逆に、ページの品質が悪い場合、検索エンジン側の判断でインデックスを避けるケースもあります。

インデックスされるには?

検索エンジンが新しいページを発見してインデックスするには、下記の3つのパターンがあります。
できるだけ迅速にインデックスされるよう、それぞれ対策しておきましょう。

  1. 外部リンクや内部リンクから
  2. Google Search Consoleから
  3. XMLサイトマップから

外部リンクや内部リンクから

検索エンジンは、ネットを自動巡回してWebページの情報を収集する「クローラー」を24時間、走らせています。
特に既知のサイトであれば勝手にクローラーが巡回してくるので、何もしなくても情報を吸い上げてくれるでしょう。

他のサイトやSNSからもリンクを辿って来るので、外部リンクを増やしておくのも得策です。
内部リンクの充実も、新しいページへの巡回を容易にします。
逆に、ページが孤立していたり深い階層にあったりすると、発見が遅れる可能性があるでしょう。

Google Search Consoleから

検索エンジンが提供する管理ツールから、インデックス登録のリクエストが出来ます。
Googleの場合「Search Console」を使うと、数秒から数分以内にクローラーが来るので、問題なければ短時間でインデックスされるでしょう。

クロールの依頼は、下記のように行います。
まず、Search Consoleにログインします。

  1. 左側のメニューから「URL検査」を開く
  2. インデックスさせたいページのURLを入力する
  3. 「インデックス登録をリクエスト」をクリックする

正常に登録されれば、緑のチェックマークが表示されます。

XMLサイトマップ

XMLサイトマップは、サイト内の全ページと、それらの最終変更日などの情報を一覧にしたものです。
これを検索エンジンに送信することで、クロールすべき場所をまとめて伝えられます。

XMLサイトマップは、よくサイトに掲載されているような、人間が見るためのものではありません。
通常のページとは別に作り、更新されたタイミングで検索エンジンに送信します。

世界的に広く使われているWordPressでは、プラグインでXMLサイトマップの作成と送信を自動化できるので活用しましょう。

その他の方法で作った場合、先ほどと同じくGoogleサーチコンソールから送信しましょう。

  1. Search Consoleで「サイトマップ」を開く
  2. 「新しいサイトマップの追加」にサイトマップのURLを入力
  3. 送信する
Googleサーチコンソールでサイトマップ登録・送信方法とは?エラーの解消や確認方法、更新方法も解説

インデックスされるまでの目安

検索エンジンにインデックスされるまでの期間は短いほど良いと言えますが、目安はどれくらいでしょうか?

自然に任せておくと、数時間から数日程度でインデックスされるのが目安です。
ただし、様々なケースがあるので、一言では明確に言い切れません。

新しく取得したドメインでサイトを作った場合、ドメイン自体を検索エンジンが認識していないので、時間がかかる可能性が高いでしょう。
一方、既に評価を得ていて頻繁に更新されているサイトなら、数秒から数分でインデックスされることもあります。

これまで短時間でインデックスされていたのに、今回に限ってインデックスされなかったら、状況を確認した方が良いでしょう。
サイトのパワーが弱い場合でも、数週間以上もインデックスされないようなら、何らかの対策が必要です。

SEO対策の効果が出るまでの期間や効果の高いSEO施策を紹介

インデックス数とSEOの関係

インデックスされないと検索結果に出ないため、インデックス数は多いほど良いと考えるのが普通でしょう。
しかしSEO的な観点からは、必ずしもそうとも言い切れないのが難しい所です。

  1. インデックス数が多いほど有利?
  2. インデックス数と検索順位の相関性
  3. インデックス狙いの禁じ手
  4. 検索エンジンにインデックスさせない方法

インデックス数が多いほど有利?

ある時期まで、インデックス数の多さ(記事数)とSEOには、密接な関係があるとされました。
その原則は、今でも消えたわけではありません。

例えば、1万ページあるような巨大なWebサイトでインデックス数が「1」だったらどうでしょう?
そのようなサイトに検索経由でアクセスしてくる人は、殆どいないでしょう。
SEO的な価値は限りなくゼロとなります。
このように、インデックス数は現在でもSEOにおける重要指標の1つです。

しかし、単にインデックス数が多ければ良いわけでもありません。

仮に、1万ページすべてが登録され、インデックス数が「1万」になったとしましょう。
しかし、その全てが低品質と判断されてしまったら、個々のページは検索上位に表示されにくくなります。
その中に良質な記事が1つあったとしても、上位表示は難しくなるでしょう。

長年に渡る検索エンジンのアップデートの結果、現在では規模より品質評価が重視されます。
ここでの品質評価とは、ユーザーのニーズを捉えたキーワードで、根本的な疑問に答える高い専門性を備えた内容になっているということです。

あくまで「ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツ」の提供を心がけてください。

SEOのためには何記事必要?ページ数とSEOの関連性や記事数を増やすときの注意点

インデックス数と検索順位の相関性

実際に、検索上位のサイトで確認してみましょう。
下記は「上手 猫 飼い方」で検索した時の、上位10サイトのインデックス数を、「site:」で調べた結果です。

127,100件
21,040,000件
332,700件
428,100件
5670件
6223,000件
73,470件
81,780件
9172,000件
106,300件

必ずしもインデックス数の順番とはなっていないことが分かるでしょう。

また、下記は「SEO キーワード 重要性」で検索した時の、上位10サイトのインデックス数です。

1980件
2919件
310,800件
4126件
5953件
68,830件
7857件
83,770件
922,400件
103,340件

専門的な内容のため、インデックス数は全体的に少なくなっていますが、やはりインデックス数と順位との間に明確な相関関係は見られません。

ただ、サイト自体のパワーを付けるためには、100件未満のインデックス数ではやや厳しいとも言えるでしょう。

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インデックス狙いの禁じ手

いたずらにインデックス数を求めると、手段と目的が入れ替わります。
ここでは、避けるべき「禁じ手」を紹介しましょう。
いずれも過去には通用したこともありますが、現在では逆効果の可能性の方が高い方法です。

  1. テーマを広げる
  2. ページを分割する
  3. キーワードを詰め込む

テーマを広げる

インデックス数を増やそうと無闇にテーマを広げてしまうことです。

ページ単位では良質でもテーマがバラバラでは、サイトの専門性が低下します。
迂闊な多角化はインデックス狙いの禁じ手です。

SEO上、複数のテーマが広く浅く混在するサイトより、1つのテーマを深く掘り下げたサイトの方が評価されます。
多くの人にアピールするため記事のテーマを広げた結果、サイト全体の品質が落ちては本末転倒でしょう。

ページを分割する

1つの記事を複数のページに分割し、インデックス数を増やす方法です。(≒ ページネーションの設置)

確かにインデックス数は数倍になるかもしれませんが、ページ単位の評価は下がります。
複数のページを跨がないとユーザーの疑問が解決しないようでは、Googleが求める品質基準に満たないからです。

また、ページ分割でサイトの構造が複雑になると、ページが埋もれやすくなります。
リンク切れなどの事故も起きやすくなり、評価に悪影響が出るでしょう。

キーワードを詰め込む

とにかく記事中にキーワードがあれば、検索エンジンが拾ってくれるという乱暴なSEOです。
過去には、文字の色を画面の背景色と同じにして、ユーザーからは見えない文字を詰め込むという酷い手法もありました。(= 隠しテキスト・隠しリンク

そこまで行かなくても文中に多様なキーワードを入れておけば、確かに検索結果にはカウントされるでしょう。
しかし、検索エンジンに評価されるのは、あくまで「ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツ」です。
関連性の低いキーワードがインデックスされてもSEO的な効果は低く、むしろ全体の評価を下げるでしょう。

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検索エンジンにインデックスさせない方法

インデックス数は1つの指標になりますが、品質がバラバラなページが混在するとサイト全体の評価を落とします。

そのため、SEO上の観点から検索エンジンにインデックスさせたくないページも出るでしょう。
ここでは低品質のページをインデックスから避ける方法を、簡単に紹介しておきます。

  1. noindexタグ
  2. nofollowタグ
  3. canonicalタグ
  4. noarchiveタグ
  5. Basic認証

noindexタグを使う

noindexタグは、head要素のmetaタグ内で記述することで「インデックス登録させない」という意図をクローラーに渡すものです。
これにより、検索結果には表示されなくなります。

nofollowタグを使う

nofollowタグは、「リンクを辿らない」という意図をクローラーに渡すものです。
これにより、内部リンクが無視されるので、そこから新しいページにクローラーが向かうことを阻止できます。
noindexタグとの併用が多いタグです。
ページ全体を対象にする時はhead要素のmetaタグ内に、リンク単位で指定する時はaタグ内に記述します。

canonicalタグを使う

canonicalタグは、サイト内に重複コンテンツがある場合、クローラーに正規のページを伝えるものです。
これにより評価の低下を阻止できます。
head要素のmetaタグ内に記述しますが、該当ページが多い場合は記述ミスに注意が必要です。

noarchiveタグを使う

noarchiveタグは、head要素のmetaタグ内で記述し「ページのキャッシュを保存しない」という意図をクローラーに渡します。
「キャッシュ」とは、画面表示を描画させるデータで、要は過去の画面の再現です。
例えば、頻繁に価格が変わる商品の場合、古い価格を見せないようにできます。

robots.txtを使う

robots.txtは、ページ内に記述するタグとは異なり、サイト全体の制御をクローラーに伝えるファイルです。
サイトのルートディレクトリ(例:◯◯◯.com/robots.txt)に置かれ、どのページをクロールし、どのページはクロールしないかを記述します。

Basic認証を使う

Basic認証は、特定のページなどにパスワードをかけてアクセスを制限する機能です。
一般ユーザーと同様、検索エンジンもパスワードが分からなければ、クローラーが情報を取得できません。
robots.txt同様、独立した「.htaccess」ファイルに記述されます。

.htaccessとは?書き方や設定方法、読み方、ファイル作成方法を解説

インデックス数の調べ方(無料ツール・検索コマンド)

実際にどの程度の数のページがインデックスされているか、無料のツールなどで調べられます。

  1. インデックス数を調べる必要性
  2. 「site:」を使う
  3. 「Google Search Console(サーチコンソール)」を使う

インデックス数を調べる必要性

インデックス数を調べるのは、サイトの各ページが検索エンジンにきちんと登録されているかどうかを確認するためです。

重要なページがインデックスされていなければ、アクセスに対して大きなデメリットが生まれます。
例えば、アクセスを集めたいページが100ページあるのにインデックス数が80しかない場合、20ページ分が検索結果に出てきません。

どんなに素晴らしい情報を発信しても、検索エンジンから見てページが存在しなければ、多くの人には見てもらえません。

また、サイトを改善するに当たって、重要性の判断ができなくなるのも問題です。
既にインデックスされている80ページを改善するより、インデックスされていない20ページを検索エンジンに認識させるほうが、効果を得られるまでの時間は短縮できます。

このような理由から、定期的にインデックス数を確認し、アクセスを集めたいページが登録されているかを確認する必要があるのです。

Googleにサイトを登録する方法とは?登録を確認する方法や登録できない時の対処法

「site:」を使う

最も簡単なインデックスの調べ方は、検索バーで「site:」いう検索演算子を使うことです。

Googleにアクセスするか、ブラウザ上の検索バーに「site:◯◯◯◯.com」と言う形(◯◯はドメイン名)で入力し、検索実行してください。
指定のドメイン下でインデックスされた全てのページが検索結果に表示されます。

この時、ブラウザ上に表示されている結果の数(約◯◯件の結果)が、そのサイトでインデックスされている数とほぼ近い数字です。

ここに表示される数字は概算であり、実際のインデックス数と完全に一致しているとは限りません。
しかし、概ねどの程度のページがインデックス登録されているか、手軽に確認できます。
実際にどのページがインデックスされているのか、個々に検索結果画面で確認できるのもメリットです。

この方法は自社サイトだけではなく、どのサイトに対しても使えます。
競合サイトの調査をするときにも活用できるので、覚えておきましょう。

SEO競合サイトの調査方法とは?他社サイト分析に役立つ無料ツールも紹介

「Google Search Console(サーチコンソール)」を使う

正確にインデックス数を確認するには、Googleサーチコンソールの「インデックスステータス機能」を使います。

  1. Search Consoleにログインし、左側のメニューから「インデックス作成」をクリック
  2. 「ページ」タブの「ページのインデックス登録」がインデックス数です。

ここでは、過去1年間のインデックス数の増減の推移をグラフで確認できます。

また、この下の画面では、未登録ページのインデックス状況も確認できます。

多いのは「noindex タグによって除外されました」「robots.txt によりブロックされました」などです。
意図的に除外したページ以外が含まれる場合、インデックスされるように修正手配してください。

Googleサーチコンソールとは?できることや使い方、登録方法・設定方法を解説

自社サイトのインデックス数の推移から分かること

サーチコンソールでは過去1年間のインデックス数がどのように増減したかを確認できます。
ここではその傾向と対策について説明していきましょう。

  1. 増加している場合
  2. 伸びが鈍化している場合
  3. 減少している場合

増加している場合

インデックスが順調に増加している場合、検索エンジンが新しいページを迅速にクロールし、インデックスしてくれていることを意味します。
検索エンジンから一定以上の評価を受け、Webサイト全体の価値も向上していると判断できるでしょう。

これまでの方針が大きくは間違ってはいなかったことが分かります。

伸びが鈍化している場合

追加しているページの数に比べ、インデックスの増加がそれに追いついていない場合、新規コンテンツの品質に問題があるかもしれません。
そもそもクローラーがきちんと循環しているかどうかも確認が必要です。

品質の悪いページが増えるとWebサイト自体の価値も下がるため、早急に対応しましょう。

Googleにインデックスされない原因別の対策方法!クローラーが来ない問題の解決方法やインデックスを促進する方法

減少している場合

インデックス数が減少している場合も、早急な対応が必要です。

新規コンテンツの追加がない場合、純粋にこれまでインデックスされていたページが削除されたことを意味します。
基準の変更などで、要求品質を満たさなくなってしまった可能性があるでしょう。

新規コンテンツの追加があるにも関わらず減少している場合は、さらに深刻です。
新しいページも基準を満たしていないと判断されたことになるからです。
過去のページと新規に追加をしたページ、双方の見直しをしなければなりません。
サイト全体が何らかのペナルティを受けている可能性もあります。

また、厳密な調査が必要なのは、意図せずインデックスを外してしまった可能性です。
noindexタグrobots.txtなどの誤用で、自らインデックスを妨げる行為をしていないか、確認する必要があります。

Googleペナルティとは?解除方法や確認方法、原因と対策を解説

競合サイトのインデックス数から分かること

「site:」検索演算子を使うと、競合サイトのインデックス数も概算で分かります。
そこから自社サイトに対するフィードバックを行うことが可能です。

  1. サイトの規模感
  2. サイトの成長性
  3. 検索ニーズの傾向
  4. 分析する際のポイント

サイトの規模感

直接的にわかるのは、競合サイトがどの程度の規模を持っているかです。
サイトのページ数とインデックスは、基本的にほぼ似たような数字となります。

規模が全てではありませんが、ページ数が多いほど多様なキーワードでアクセスを集めやすくなるのもまた事実です。
それに対して自社サイトがどのように対応していくのか、1つのヒントとなるでしょう。

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サイトの成長性

競合サイトにおいても、インデックスを継続的に追いかけることで成長の度合いが測れます。
変化が大きいほどコンテンツの追加量が多く、今後も成長していくことが想定できるでしょう。

競合サイトに匹敵するスピードで追加更新をしていくのか、数ではなく質を重点的に追いかけるのか、自社サイトの運営についての判断材料となるはずです。

検索ニーズの傾向

いくつかの競合サイトの中でインデックス数が急に増えたサイトが分かれば、どのような分野で検索ニーズが大きくなっているかも分かるでしょう。
逆に、停滞しているサイトに共通するテーマがあれば、そのニーズは旬が過ぎてしまった可能性も考えられます。

変化を客観的な数字で取得することで、眼の前の傾向への対策ができ、それ以外のサイトに対する差別化につながるでしょう。

分析する際のポイント

競合サイトのインデックス数の調査の際には、下記のようなポイントにも注目してください。

まず、インデックスだけではなく、コンテンツの品質も確認しましょう。
ニーズの高いキーワードを使っているか、個々のページの検索順位は?なども調べます。

ニーズの高いキーワードや分野が分かったら、それを自社サイトのコンテンツに採用できるか検討しましょう。

SEO競合サイトの調査方法とは?他社サイト分析に役立つ無料ツールも紹介

インデックス数が増えない原因と対処法

コンテンツを追加したのにインデックス数が増えない場合、早急な対策が必要となります。
その多くの理由は、ページの品質が検索エンジンの要求に満たないことが原因です。
しかし、クローラーにページの内容が正確に渡らなければ、どのような品質のページを作ってもインデックスされる事はありません。

クローラーがインデックスに失敗するのは、大きく分けて下記の3つのパターンです。

  1. クローラーがページに来ていない
  2. クローラーが来たがサイト側でインデックス登録を拒んだ
  3. インデックスの登録が却下された

下記のようなことに注意し、検索エンジン対策をしていきましょう。

クローラーがページに来ていない

そもそも、クローラーが来なければ情報が検索サイトに渡ることもありません。
何はともあれ、クローラーをページに呼ぶことが重要です。

  1. インデックスリクエストを送る
  2. XMLサイトマップを確認する
  3. 内部リンクの最適化
  4. 被リンクを増やす
  5. サイトを頻繁に更新する

インデックスリクエストを送る

サーチコンソールから検索エンジンにインデックスのリクエストを送るのは大前提です。
忘れている場合はすぐに実行しましょう。
仮に送っていても、何らかのエラー等でリクエストが渡ってない可能性もゼロではありません。
改めてリクエストを送ることも重要です。

XMLサイトマップを確認する

XMLサイトマップの送信も記事の更新ごとにやるべきですが、同じくエラーが起きている場合もあるので、確認してください。

マップを置いてある場所も重要です。
XMLサイトマップは、ドメイン直下にファイルをおくことで、クローラーが内容を読み取ります。
正しく配置してあれば、「◯◯◯◯.com/sitemap.xml」で表示されるはずです。
万一表示されなかったらあらためて作成し、ドメイン直下にアップロードしてください。

内部リンクの最適化

クローラーがページまで辿りつかないのは、内部リンクが足りないせいかもしれません。
ページの左上などに設置されているナビゲーション用のパンくずリスト等は、必ず表示させましょう。

ページ同士ページをつなぐ相互リンクも有効です。
特に似たテーマのページがあった場合、それぞれに相互リンクを貼っておくと、クローラーの回遊や評価に役立ちます。
一般のユーザーの回遊性も高まるため、滞在時間が長くなり、SEO上の効果も期待できます。

階層が深すぎるとクローラーが辿り着きにくいため、フラットなサイト構造にすることも確実なインデックスにつながる方法です。

被リンクを増やす

被リンクはページに対する評価を向上させますが、クローラーを呼び込む意味でも価値があります。

外部サイトからのリンクは自社サイトではコントロールできませんが、SNS等を活用し、被リンクを増やすことは効果的です。
SNS上でそのURLが多くの人にシェアされれば、SEO的な効果も高まります。
プロフィール欄にもサイトのURLを掲載しておきましょう。

サイトを頻繁に更新する

サイトの更新が滞っていると、クローラーが来ても変化がないため、次第に来なくなります。
逆に、新規コンテンツを次々に追加すれば、クローラーも定期的に来やすくなるでしょう。

既存のコンテンツを再編集したり、見出しやタイトルなどのキーワードを改善したりすることもサイトの更新につながります。

クローラーが来たがサイト側でインデックス登録を拒んだ

クローラーを呼び込めても、サイトの方でインデックスをしないよう指示しているケースがあります。
これは本来、品質の低いページなどをインデックスさせないことが目的です。
しかし、間違ってアクセスが欲しいページにも、そうした処理をしている可能性があります。
下記を確認しましょう。

  • noindexタグを使っている
    <head>内に<meta name=”robots” content=”noindex”>などがあったら削除。
  • nofollowタグを使っている
    <head>内に<meta name=”robots” content=”nofollow”>などがあったら削除する他、リンク部分も確認。
  • canonicalタグを使っている
    記述間違いがあると、インデックスに悪影響を与えることがあるので、<link rel=”canonical” href=”http://example.com/”>などの中身を確認。
  • robot.txtでクロールを制限している
    ファイル内の「Disallow: /ページURL.html」などの記述を確認。
  • Basic認証をしている
    ファイル内に「AuthType Basic」という記述があった場合、設定を確認。

なお、このようなGoogleクローラーを相手にしたSEO施策のことを、「テクニカルSEO」と言います。
テクニカルSEOの基本的な考え方や具体的な施策内容は以下の記事で解説しています。

テクニカルSEOとは?コンテンツSEOとの違いや施策の種類、メリット・デメリットを紹介

インデックスの登録が却下された

最後に、クローラーに情報を渡したのに、インデックスをしてくれなかったと言うパターンです。

登録されなかった理由を知ろう

インデックスできなかった理由は、サーチコンソールで確認できます。
メッセージには下記の7種類があるので、それぞれに応じます。

  • noindexタグによって除外されました
    →noindexタグを削除
  • ページにリダイレクトがあります
    →別のページに自動遷移する設定がされている
  • 見つかりませんでした(404
    →該当するページが削除されているなどの可能性
  • クロール済み-インデックス未登録
    →サイトの品質が不足
  • アクセス禁止(403)が原因でブロックされました
    →ページの状態を確認
  • 重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません
    →canonicalタグが使われている
  • 検出-インデックス未登録
    →ページの存在を把握したが、クローラーの巡回が不完全で終わっている

中でも重要なのが「クロール済み-インデックス未登録」で、ページの内容を改善しなくてはなりません。
競合サイトの似たページの評価が高い場合は、それに匹敵する専門性や網羅性を発揮しないと相対的に評価が下がってしまいます。

低品質なページは削除やnoindexしよう

品質が低いページはサイト全体の評価を低下させるため、インデックスさせないのがポイントです。
ページ自体を削除したり、noindexタグなどを使ったりして、積極的にインデックスを外しましょう。

特に危険なのは下記のようなページです。

  • 自動生成
  • ユーザーの利益を軽視した宣伝やアフィリエイト目的
  • 他サイトの内容を無断でコピー
  • 別サイトへの誘導が目的

ページ数を増やすより重要なこと

インデックスについて何か問題がある場合、好ましいのはページ数を増やすことより、ページの品質を高めていくことです。
インデックスの総数はコンテンツ制作の積み重ねであり、数自体を目標にすると、時に逆効果になってしまいます。

特に重視すべきは、ユーザニーズを反映して検索に使われたキーワードに対し、的確な答えを提供すること。
それが「ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツ」に繋がります。

実際にどのようなキーワードが使われているか、それらのキーワードに対し自社サイトがどのような検索順位で表示されているかが重要です。
しかし残念ながら、Googleが提供する無料ツールなどでは、そこまでの機能は提供されていません。

そこで活用したいのが、検索順位等を深く調べることができる専用ツールです。

例えば、検索順位チェックツールの「Nobilista(ノビリスタ)」では、キーワードごとの検索順位や検索ボリュームなどをリアルタイムで取得できます。

クラウド型のツールなので、MacやWindowsなどのOS環境を問わず、複数のデバイスやスタッフで共用できるのが特徴です。

純国産ツールなので、サポートも日本語で受けられ、無料で試せる期間もあります。

インデックス数を高めていくことと同時に、このようなツールを使ってページの品質を継続的に引き上げていくことが、SEO的に極めて重要です。

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インデックス数に関するよくある質問

最後にインデックスに関する質問をまとめました。

ページ数=インデック数ですか?

ページごとのインデックス数は、「1」になります。
しかしサイトにあるページ数=インデックス数とは限りません。

1つには、サイト側でインデックスして欲しくないページがある場合、インデックスを避ける処理をしておくことがあるからです。
検索エンジン側でも、品質が足りないページはインデックスをしないことがあります。
それにより、サイト内のページ数=インデックス数とは必ずしもなりません。

個人ブログがインデックスされない場合は?

一般企業のウェブサイトも個人ブログも、インデックスに関する検索エンジンの対応は変わりません。
ただし個人ブログの場合、一般的な企業サイトよりもドメインパワーが弱く、クローラーが十分に巡回してこない可能性があります。

その場合の対処も、企業のウェブサイトと同様です。
内部リンクや外部からのリンクを強化し、キーワードを中心としたページ内容の価値向上にも努め、noindexタグ等を間違って使っていないかなどを確認しましょう。

Googleにインデックスされない原因別の対策方法!クローラーが来ない問題の解決方法やインデックスを促進する方法

インデックス数が多いほど検索順位は上がる?

インデックス数自体が順位に直接的な影響を与えることはありません。

ページの品質が平均的に高ければ、キーワードの豊富さなどから検索順位が上がる事はあるでしょう。
ただし、数を増やせば良いというものではありません。
低品質のページをいくら量産しても、検索エンジンからの評価は低いままです。

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