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更新日2023年11月04日

リンク切れとは?発見に役立つチェックツールや原因、対処法を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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リンク切れとは、Webページ上のリンクが正常に機能しない状態のことです。

気になるページをクリックしたのに、画面上に「404 Not Found」と書かれたページに飛ばされたことがありませんか?
その状態を「リンク切れ」と言います。

サイト運営において、ページ同士を繋ぐリンクの設置は重要です。
ただ、リンク切れがあると、ユーザーにとって使いづらいサイトになるだけでなく、SEOでもマイナス評価を受ける可能性があります。

リンク切れによってSEO評価を下げたくないものの、リンク切れの原因や見つけ方、対処法が分からない方も多いでしょう。

そこで本記事では、リンク切れの原因SEO上のリスク発見に役立つチェックツール対処法を解説します。
本記事を参考に、自サイトのリンク切れを確認して、リンク切れによる悪影響を事前に防ぎましょう。

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リンク切れとは

リンク切れとは、Webページ上のリンクが正常に機能しない状態のことです。
デッドリンクとも呼ばれています。

リンク先に指定したURLが存在せず、そのリンクをクリックしても正常にページが表示されません。
そんなリンク切れの症状は主に3つあります。

  • リンク先の情報を見ることができない
  • 404 Not Found(404エラー)が表示される
  • リンクタグをクリックしてもアクセスできない

基本的に、自サイト内の内部リンクや他サイトの引用情報への外部リンクなどで起こります。
リンク切れはユーザーにストレスを与えしてしまうだけでなく、SEOにも悪影響を及ぼすため、早めに対処しなければいけません。

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リンク切れによるSEO上のリスク

前述したとおり、リンク切れがあることにより、SEOに悪影響を及ぼします。
ここでは、リンク切れによるSEO上のリスクを3つ紹介します。

  1. ユーザビリティが下がる
  2. クローラーが巡回できない
  3. 被リンクの効果が失われる

1つずつ詳しく見ていきましょう。

ユーザビリティが下がる

リンク切れは、ユーザビリティが下がるリスクがあります。
ユーザーはリンク先の情報を見るために、リンクをクリックします。
しかし、リンク切れによってそのページが正常に表示されないと、ユーザーは欲しい情報が得られません。

ページが存在しないとユーザーががっかりして、すぐにページから離れてしまうでしょう。
さらにリンク先がないことで、古いページと認識されてしまい、情報の信ぴょう性も薄くなってしまうリスクがあります。

Googleは企業理念として「Googleが掲げる10の事実」を設定しています。
その企業理念の1番上にあるのが、ユーザーの利便性に関するものです。

Googleは、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。

引用:Googleが掲げる10の事実

このような企業理念からも、リンク切れがあるようなサイトは、SEOでも悪影響を及ぼすことがわかります。

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クローラーが巡回できない

Webサイト内にリンク切れがあることで、クローラーがWebサイトを巡回できなくなるリスクがあります。

検索エンジンのクローラーは、世界中のWebサイトのリンクを辿って情報を収集しています。
この時、リンク切れを起こしていると、クローラーはリンクを辿ることができず、情報を収集できません。

つまり、検索結果に表示されるどころか、そもそもGoogleにWebサイトの存在自体を見つけてもらえない可能性があるのです。
リンク切れによってクローラビリティが低下すると、SEO評価を得るまでに多くの時間がかかってしまいます。

クローラーの巡回を促すためにも、リンク切れをそのまま放置するのは絶対にやめましょう。

クローラーとは?意味や仕組み、巡回を促す対策、拒否する方法をわかりやすく解説

被リンクの効果が失われる

Webサイト内にリンク切れがあると、被リンクの効果が失われるリスクもあります。

被リンクとは、外部サイトから自サイトへ向けて張られるリンクのことです。
被リンクがリンク切れしていると、本来得られるはずの効果が失われます。

現在のSEOでは被リンクが重要視されているため、被リンクの効果が失われるのは大きな損失です。
Googleからの評価を失わないためにも、被リンクを有効な状態に保つことが重要です。

被リンクの増やし方とは?良質な被リンクの獲得方法や事例を紹介

リンク切れが起きる原因

では、SEOに悪影響を及ぼすリンク切れは、なぜ起きるのでしょうか。
ここでは、リンク切れが起きる原因を2つ紹介します。

  1. スペルミス
  2. リンク先の閉鎖・削除

それぞれ詳しく見ていきましょう。

スペルミス

リンク切れが起きる1つ目の原因は、スペルミスです。
URLは1文字の誤りや、「/(スラッシュ)」の有無だけでも、リンク切れが起こります。

URLは長い文字列になることが多いので、手入力だとスペルミスを起こす可能性が高いです。
完全一致でなければ404エラーページが表示されるので、リンクを張る際は手入力ではなくコピペをするようにしましょう。

SEOとURLの関係性とは?SEOに効果的なURLの設定方法を解説

リンク先の閉鎖・削除

2つ目の原因は、リンク先の閉鎖・削除です。

リンク先のページがすでに閉鎖・削除されていると、リンク切れが起こり404エラーページが表示されます。
自サイトであれば対策できますが、外部サイトのリンクはいつリンク先が閉鎖・削除されるかわからないため、対策しづらいです。

そのため、定期的にリンク切れをチェックするようにしましょう。

リンク切れを発見するのに役立つチェックツール

リンク先のページがリンク切れを起こしているかどうかを。目視で確認するのは時間や手間がかかります。
そのため、サイト内のリンク切れは、チェックツールを使って確認するのがおすすめです。

ここでは、リンク切れを発見するのに役立つチェックツールを3つ紹介します。

  1. Broken Link Checker(プラグイン)
  2. Google Search Console(サーチコンソール)
  3. リンク切れチェックツール(dead-link-checker.com)

1つずつ詳しく見ていきましょう。

Broken Link Checker(プラグイン)

WordPressを利用している方なら、簡単にリンク切れチェックできる「Broken Link Checker」の活用がおすすめです。
Broken Link Checkerは、WordPress内のリンク切れを自動的に検出するプラグインです。

リンク切れを手動で確認する必要がなくなり、チェックの抜け漏れも防げます。
また、リンク切れが検出されると、メールで通知されるのも特徴のひとつです。

Broken Link Checkerをインストール・有効化するだけで自動的に検出します。
リンク切れの確認に非常に便利なプラグインなので、WordPressを利用している方は、インストールしておくと良いでしょう。

WordPressのSEO対策設定のやり方とは?初心者向けにプラグインや投稿設定を方法を解説

Google Search Console(サーチコンソール)

Google Search Console(サーチコンソール)でもリンク切れを確認することができます。
被リンクの状態を確認できるため、被リンクのリンク切れ発見に役立ちます。

なお、リンク切れを通知する機能はないため、定期的なチェックが必要です。
Google Search Consoleの管理画面から「インデックス作成」→「ページ」を選択します。

その中の「見つかりませんでした(404)」をクリックしてください。
もしエラーがあれば、リンク切れのURLリストが表示されます。

URLを確認して、そのページのリンク切れをいち早く直しましょう。
リンク切れの対処法・直す方法については、次の章で詳しく解説します。

Googleサーチコンソールとは?できることや使い方、登録方法・設定方法を解説

リンク切れチェックツール(dead-link-checker.com)

リンク切れチェックツール」は、ブラウザ上でリンク切れが簡単に確認できるツールです。
調査したいWebサイトのURLを入力し「チェック」ボタンをクリックするだけで、リンク切れが確認できます。

正常に実行されると「内部リンクのチェック中」という赤文字が表示されます。
自動でサイト内のリンクを調査し、エラーページを教えてくれます。

もしサイト内にエラーがあった場合は、「エラー数」にリンク切れが起きている数が表示されます。
エラー数が0のままなら、リンク切れがないということです。

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リンク切れへの対処法・直す方法

サイト内にリンク切れを発見した場合は、すぐに対処しなければいけません。
ここでは、リンク切れへの対処法・直す方法を紹介します。

  1. 正しいリンクに修正する
  2. 301リダイレクトを行う
  3. カスタム404エラーページの作成

1つずつ詳しく見ていきましょう。

正しいリンクに修正する

スペルミスによってリンク切れを起こしている場合は、正しいリンクに修正するだけで直すことができます。
チェックツールを使い、どのページでリンク切れを起こしているかを確認して、正しいリンクに修正しましょう。

なお、正しいリンクに修正する際、手入力だとミスが起きやすいので、コピペを使うのがおすすめです。

301リダイレクトを行う

もし自サイトのURLがリンク切れを起こしていて、なおかつ新しいページがあれば、そのページを301リダイレクトすることで、リンク切れに対処できます。

301リダイレクトとは、特定のページに流出したユーザーを別ページに転送するための手続きです。
主に、ドメイン変更やサイト移転などをした際に使われます。

301リダイレクトを行うことで、リンク切れを起こしたURLにアクセスしたユーザーを自動的に新しいページに転送することができるのです。

301リダイレクトの詳しいやり方については、下記の記事を参考にしてください。

301リダイレクトとは?設定方法・確認方法やSEOとの関係、.htaccessの書き方を解説

カスタム404エラーページの作成

外部サイトのページ削除によってリンク切れが発生したときに備えて、専用の404エラーページを作成することをおすすめします。
通常の404エラーページが表示されると、ユーザーに不快感を与える原因になりかねません。

専用のカスタム404エラーページを作成することで、もしそのページにアクセスしたユーザーの混乱を防ぐことができます。
一例として「Amazonの404エラーページ」は可愛らしいペットの画像を表示しており、癒されると話題になりました。

万が一に備えて、専用の404ページを作成して、ユーザーのストレスを軽減させる工夫をしましょう。

404エラー(Not Found)の意味とは?エラーの原因や解決方法、対処方法を解説

リンク切れに関するよくある質問

リンク切れに関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。

  • リンク切れはなぜ起こるのですか?
  • リンク切れがあるとどんなリスクがありますか?
  • リンク切れを直すにはどうすれば良いですか?

リンク切れはなぜ起こるのですか?

リンク切れが起こる主な原因は以下の2つです。

  • スペルミス
  • リンク先の閉鎖・削除

特に外部サイトのリンクが閉鎖・削除されると、リンク切れを起こしていることを見落としやすいです。
ユーザビリティを下げないためにも、定期的にリンク切れを起こしていないか確認することが重要です。

リンク切れがあるとどんなリスクがありますか?

運営するWebサイト内にリンク切れがあると、SEOに悪影響を及ぼします。
具体的には、以下のようなリスクがあります。

  • ユーザビリティが下がる
  • クローラーが巡回できない
  • 被リンクの効果が失われる

サイト内にリンク切れがあることは、ユーザーにもGoogleにも嫌われるので、注意が必要です。

リンク切れを直すにはどうすれば良いですか?

リンク切れは、チェックツールを使うことで発見できます。
もちろん目視で確認することもできますが、時間と手間がかかります。

  • Broken Link Checker(プラグイン)
  • Google Search Console(サーチコンソール)
  • リンク切れチェックツール(dead-link-checker.com)

これらのチェックツールを使って、リンク切れを見つけましょう。

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