SEO

更新日2024年02月08日

構造化データとは?SEOに影響のある種類一覧やマークアップ支援ツール、テストツールを紹介

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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テクニカルSEOの施策のひとつ「構造化データ」。
構造化データには、以下のメリットがあります。

  • 検索結果に目立つ要素がつく可能性がある
  • 各種Googleサービスに無料で掲載される可能性がある

流入が増えることで、間接的なSEO効果も期待できるでしょう。
ただし、構造化データは本来、HTMLなどコーディング知識がないと難しい施策です。

そこで今回のNobilistaブログでは、専門知識がない非技術者やSEO初心者向けに、構造化データをわかりやすく解説したいと思います。

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構造化データとは

構造化データとは、検索エンジンにWebページの情報を意味と共に伝える、フォーマットの決まったタグセットです。
「構造化マークアップ」や「スキーママークアップ」とも呼ばれます。
といってもピンと来ないと思うので、まずは実物を見てみましょう。

もともと検索エンジン(厳密にはクローラー)は、特殊な文字列によってWebページの内容を把握しています。
たとえば<h1>は一番大きな見出し、つまりタイトルを意味するタグです。

<h1>大阪のWeb会社が開発したSEOツール「Nobilista」</h1>

h1タグによって、その情報がタイトルだとはじめて認識できます。

とはいえ、検索エンジンは単語や文章の意味を理解しているわけではありません。
h1タグのおかげでタイトルは認識できても、Nobilistaが製品名とは理解していないのです。

では、Webページの内容を人間のように「意味」で理解できれば?
検索結果の精度がより高まり、利便性が上がるのでは?

そこで生まれたのが、構造化データです。
つまり構造化データは、ページ内の情報の意味を伝える手段ともいえます。

クローラーとは?意味や仕組み、巡回を促す対策、拒否する方法をわかりやすく解説

構造化データによるSEOへの影響

構造化データは、SEOに直接的な影響を与えません。
つまり、構造化データの有無で検索順位が左右されることは「ない」のです。

ただし、間接的なSEO効果は期待できます。
たとえば、検索エンジンがコンテンツを正確に認識できた結果、正しい評価がおこなわれ順位が上がる可能性はあるでしょう。

さらに考えられる、SEO以外のメリットも見てみましょう。

検索結果に目立つ要素がつく可能性がある

画像のように、他とは異なる見た目の検索結果が、ときどき表示されます。
これは「リッチリザルト(旧リッチスニペット)」と呼ばれるもので、検索エンジンが構造化データに沿って任意で表示してくれるSERP機能のひとつ。

視覚的に目立ち、Webサイトへの流入を促すことができます。

SERPs(サープス)とは?機能・要素の種類や分析方法、活用方法を解説

各種Googleサービスに無料で掲載される可能性がある

構造化データの情報は、Google検索結果に関連するサービスに無料で掲載される可能性があります。
たとえば、以下のようなGoogleサービスです。

  • Google画像検索
  • Google求人検索(Google for Jobs)
  • Googleレンズ
  • Google ニュース
  • Google アシスタント

掲載されれば、費用をかけずにユーザーの流入経路を増やすことができます。

構造化データの仕組みと具体例

最も一般的な形の構造化データを例に、その仕組みを見ていきましょう。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"url": "https://co.nobilista.com",
"logo": "https://co.nobilista.com/img/h_logo.svg",
"name": "Nobilista(ノビリスタ)",
"description": "Nobilista(ノビリスタ)は日本製の検索順位チェックツールです。",
"email": "contact@nobilista.info",
"telephone": "+81661365123",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "アインズビル梅田313",
"addressLocality": "大阪市北区中崎西1-8-24",
"addressRegion": "大阪府",
"addressCountry": "JP",
"postalCode": "5300015"
}
}
</script>

構造化データの要素は、大きく4つに分けられます。

構造化データの要素要素の説明記述例
【意味】
シンタックス構造化データの記述方法<script type=”application/ld+json”>~</script>

【JSON-LDの形式で記述】
ボキャブラリー構造化データの定義の参照先“@context”: “https://schema.org”


【schema.orgの定義を使用】
タイプ構造化データの種類“@type”: “Organization”

【Organization(組織)の構造化データ】
プロパティと値構造化データの項目と情報“name”: “Nobilista(ノビリスタ)”

【schema.orgのOrganizationタイプにおける定義でname(企業名)はNobilista(ノビリスタ)だ】

シンタックス(構造化データの記述方法)

シンタックスとは、構造化データの記述方法です。
まずシンタックスを指定して、構造化データをどの形式で書くかを伝えます。

Googleがサポートしている形式は、以下の3つ。

  • JSON-LD
  • microdata
  • RDFa

Googleが推奨しているのは「JSON-LD」です。

試しにJSON-LDとmicrodataの記述を比較してみましょう。
その違いがよくわかると思います。

ボキャブラリー(構造化データの定義)

ボキャブラリーとは、構造化データの意味を定めた定義集のようなものです。

たとえば「Person(人物)の構造化データにおいて、nameは『名前』を意味する」。
この定義は「schema.org」のボキャブラリー(定義集)に則っています。

さまざまなコミュニティがボキャブラリーを出していますが、主流かつGoogleで利用できるのはschema.org のみ。

schema.org とは、GoogleやMicrosoftなどの有名企業による共同コミュニティです。
そのため、構造化データには schema.org が定めた意味付けがよく使用されます。

なお、過去にGoogleで利用できたボキャブラリー「data-vocabulary」は、2024年現在、サポートが終了しているため注意しましょう。

タイプ(@type:構造化データの種類)

構造化データの種類を指定するのが「タイプ(@type)」です。
簡単にいうと、何に関する構造化データなのかをここで示します。

どのような種類があるかは、次の章をご覧ください。

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プロパティとその値(構造化データの情報項目)

“url”や”logo”といった情報項目を「プロパティ」といいます。
プロパティの右の値に情報を入れることで、検索エンジンはプロパティの定義と紐づけて意味を理解できるようになります。

構造化データのタイプによって、プロパティの定義は変わるため注意しましょう。
たとえば同じ「name」プロパティでも「Organization(組織)」は法人名や企業名、「Person(人物)」では人名を意味します。

プロパティの種類①「必須プロパティと推奨プロパティ」

プロパティには「必須プロパティ」と「推奨プロパティ」というものがあります。

必須プロパティは、かならず情報を入力しなければならない箇所。
入力しないと、その構造化データは機能しません。

推奨プロパティは、任意で入力する箇所。
ただし、推奨プロパティの記述が多いほどリッチリザルト表示の確率も高まるため、できる限り入力するようにしましょう。

プロパティの種類②「値の記述方法による違い」

数値型やテキスト型など、値の記述方法にも種類があります。

そこで注意したいのが、列挙型(Enumeration Type)です。
列挙型は簡単にいうと、決まった選択肢(リスト)から値を選ぶ必要のあるもの。

たとえば「ItemCondition(状態)」プロパティを例に見てみましょう。
自動車(Car)の構造化データにおいては、新車か、中古車かを示すもので、以下のどちらかの値を選ばなくてはなりません。

プロパティの定義値の選択肢
新品(新車)https://schema.org/NewCondition
中古(中古車)https://schema.org/UsedCondition

▼正しい記述
○ “itemCondition”: “https://schema.org/NewCondition”
○ “itemCondition”: “https://schema.org/UsedCondition”

▼間違った記述
× “itemCondition”: “https://schema.org/新品”
× “itemCondition”: “https://schema.org/中古”

構造化データは基本的に、値もページと同じ言語で記述できることが多いです。

ただしこの列挙型においては、決まった選択肢をそのまま(つまり英語で)記述する必要があります。
列挙型の値は、ボキャブラリー上のルールを確認したうえで記述しましょう。

SEOで重視される構造化データ種類一覧

構造化データの種類(@type)を一覧で紹介します。

「推奨されるWebページのジャンル」はリッチリザルトからおすすめを選んでいます。
自サイトに合った構造化データを選ぶヒントとしてご覧ください。

構造化データの
種類一覧
@typeの例推奨される
Webページのジャンル
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・DataCatalog
・DataDownload
データセット

※2024年現在、日本語非対応の「イベント(Event)」「練習問題(Quiz)

各構造化データの注意点や表示されるリッチリザルトは、各リンク先や以下のGoogle公式ページをご覧ください。
Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ

構造化データの記述方法とマークアップ支援ツール

構造化データの書き方には、4つの方法があります。

  1. データハイライターを使う
  2. 構造化データ マークアップ支援ツールを使う+出力されたコードをHTMLに追加する
  3. WordPressのプラグインなど、CMSごとの方法を使用する
  4. 直接HTMLに書き込む

専門知識がない方におすすめの方法は、Google公式ツール「データハイライター」です。

HTMLに追加する必要がなく、ツール上で構造化データの実装が可能。
まずは、データハイライターで構造化データをマークアップする手順を見てみましょう。

データハイライターで追加する方法

大まかな流れは、以下のとおりです。

  1. 構造化データを追加したいページのURLを入力
  2. Webページの情報タイプを選ぶ
  3. 画面右の項目に沿った情報をドラッグでマークし、該当の項目を選ぶ
  4. 【公開】をクリックで完了

具体的に見ていきましょう。

なお、データハイライターは、Googleサーチコンソールのアカウントが必要です。

まずは、ページのURLを入力します。
画像のボックスが表示されない場合は、右上のアカウントが正しいか確認しましょう。

Webページの情報タイプを選びます。
該当ページにのみ構造化データを実装する場合は【このページだけをタグ付けする】をチェックしてください。

なお【このページもタグ付けし、他のページも同様にタグ付けする】を選ぶと、類似のページにも自動で構造化データがマークアップされます。

【OK】を押すと、ハイライト画面に移ります。
画面の右を見ると、構造化データの項目が表示されるため、必須とある項目はかならず埋めるようにしましょう。

該当する箇所をドラッグでマークしてください。
表示される項目をクリックすると、ハイライトされます。

右の項目にハイライト箇所が表示されます。
すべて情報を埋めて、問題がなければ【公開】をクリックし完了です。

なお、構造化データの反映は、次回クロール以降となるため注意しましょう。
便利なデータハイライターですが、欠点があります。
それは、実装できる構造化データの種類が9つのみと限られている点です。

Googleサーチコンソールとは?できることや使い方、登録方法・設定方法を解説

構造化データが有効か確認する方法

タグに誤りがあるなど、問題のある構造化データは機能しません。

そのため、構造化データのテストはかならずおこないましょう。
おすすめの構造化データチェックツールは、Googleが提供する以下の2つです。

上記チェックツールを利用する際は、モバイルとPCでサイトが別々の場合、テストはモバイルサイトでおこなうようにしましょう。
また、テスト環境の場合は、HTMLコードでテストを行いましょう。

構造化データに関するよくある質問

SEOのために構造化データの対応はすべきですか?

結論からいうと、構造化データの優先順位は低いといえます。
リッチリザルトの表示やGoogleサービスへの掲載は、絶対ではないからです。

その一方で、構造化データは知識が必要で手間もかかります。
費用対効果が高いとはいえないでしょう。

ただし、Googleは構造化データのマークアップを推奨しています。
基本のSEO施策が終わり、余力があるなら対応を検討してみてはいかがでしょうか。

SEO対策とは?初心者にもわかりやすく上位表示の基本的なやり方を解説

リッチリザルトが表示されません。なぜでしょうか?

リッチリザルトは、かならず表示されるものではありません。
ただし、ほかの理由も考えられます。

  • <head>または <body> 要素に記述されていない(JSON-LDの場合)
  • 構造化データとページ内の情報が合っていない(誤りがある、情報が古い)
  • 構造化データのタイプとページの関連性が低い
  • ページに記載のない情報が構造化データに記述されている
  • 構造化データに虚偽の情報や誤解を与える記述がある
  • ガイドラインや各ポリシーの違反によって「手動によるペナルティ」を受けている

手動によるペナルティを受けているかどうかは、Googleサーチコンソールから確認できます。

なお、構造化データのペナルティを受けても、検索順位に影響はありません。
ただし、リッチリザルトは表示されなくなります。

Googleペナルティとは?解除方法や確認方法、原因と対策を解説

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