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更新日2023年11月24日

Googleサーチコンソールの平均掲載順位の確認方法と上げる方法とは?数値がおかしい・表示されない理由も解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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Googleサーチコンソール平均掲載順位とは、特定のキーワードにおいてGoogle検索結果に露出した際の、平均の検索順位のことです。
SEO対策をする上で、自社サイトで対策するキーワードが何位に表示されているのか把握することが大切です。

本記事では、Googleサーチコンソールの平均掲載順位の確認方法上げる方法数値がおかしい・表示されない理由を解説します。
数値がおかしい・表示されないことに不満がある方向けに正確な掲載順位を確認する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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Googleサーチコンソールとは?できることや使い方、登録方法・設定方法を解説

Googleサーチコンソールの平均掲載順位とは

Googleサーチコンソールの平均掲載順位とは、特定のキーワードにおいてGoogle検索結果に露出した際の、平均の検索順位のことです。
検索キーワードに対する検索結果において、自社サイトが全体で何番目に表示されているかの平均順位を確認できます。

検索順位はSEO対策をする上で重要な指標の一つです。

なお、Googleサーチコンソールの平均掲載順位はGoogle検索のみが対象で、Yahoo!Bingなど他の検索エンジンでの結果は考慮されません。

Yahoo!のSEO対策のやり方は?順位の仕組みやGoogle検索エンジンとの違いも解説

平均掲載順位の確認が必要な理由

平均掲載順位の確認が必要な理由は、検索順位によってクリック数が大きく変動するからです。
2022年に米国のSEO専門家が行った調査によると、1位〜10位のサイトをクリックする確率は86.3%で、その内上位3位のサイトが約55%のクリック率を占めています。

この結果を見ると、2ページ目以降にアクセスするユーザーはほとんどいないということがわかります。
つまり、SEOでWebサイトへの集客を強化するためには、最低でも検索結果の1ページ目(1位~10位)に表示させる必要があるのです。

その第一歩として、自社サイトの平均掲載順位を定期的にチェックするようにしましょう。

検索順位とクリック率(CTR)の関係とは?1位と2位のアクセス数の差は?

平均掲載順位の計算方法

平均掲載順位の計算方法は次のとおりです。

1.クエリ1から返されたプロパティの掲載順位が2位、4位、6位の場合、その掲載順位は2位(最上位の掲載順位)としてカウントされます。
2.クエリ2から返されたプロパティの掲載順位が3位、5位、9位の場合、その掲載順位は3位(最上位の掲載順位)としてカウントされます。

3.2つのクエリの平均掲載順位は(2+3)/ 2 = 2.5となります。

引用:Google検索セントラル:掲載順位とは

例えば「英会話スクール」で上位表示を狙っているサイトを運営しているとして、この時、Googleサーチコンソール内で流入キーワードが次の5つだったとします。

  • 「英会話スクール」:10位
  • 「英会話スクール おすすめ」:9位
  • 「英会話スクール 大人」:3位
  • 「英会話スクール オンライン」:6位
  • 「英会話スクール 評判」:7位

上記キーワードの掲載順位の合計は「35」で、キーワード数「5」を割った数字がGoolgeサーチコンソール内の平均掲載順位となります。

(10 + 9 + 3 + 6 + 7) ÷ 5 = 7位

つまり、上記の場合の平均掲載順位は「7位」になります。

平均掲載順の目安

上位表示させたいキーワードで良い順位を獲得していても、別のキーワードの順位が低いことで、平均掲載順位が下がってしまう場合があります。
例えば「家事代行 おすすめ」で上位表示を狙っているとします。

  • 家事代行 おすすめ:2位
  • 家事代行 選び方:14位
  • 家事代行 料金:20位

この場合の平均掲載順位は「(2 + 14 + 20) ÷ 3 = 12位」になります。
ただ、本来狙っている「家事代行 おすすめ」では2位を獲得できているので、特に最優先でリライトするべき記事と判断する必要はありません。

SEOのリライトのやり方とは?効果や記事選びのコツを解説

平均掲載順位を確認する際の注意点

平均掲載順位をSEO対策の改善指標として使う場合は、次の3点に注意が必要です。

  • 平均掲載順位はGooge検索結果のみで計算され、その他の検索エンジンは含まれない
  • 画像動画などのカルーセルはまとめて1つ分の順位としてカウントされる
  • ナレッジパネルの掲載順位はたとえ8位であっても、検索結果の目立つ位置に表示される

これらの注意点を理解しておかないと、間違った認識のままWebサイトの改善をしてしまう可能性があるので十分注意しましょう。

Googleサーチコンソールで平均掲載順位を確認する方法

ここでは、Googleサーチコンソールで平均掲載順位を確認する方法を紹介します。

  1. サイト全体の平均掲載順位を確認する
  2. クエリ毎に確認する
  3. ページ毎に確認する
  4. 日付タブを活用する

サイト全体の平均掲載順位を確認する

まず、Googleサーチコンソールにログインし、左メニューバーから「検索パフォーマンス」を選択します。

「平均掲載順位」をクリックすると、グラフの中にオレンジ色の線で平均掲載順位の推移が表示されます。

クエリ毎に確認する

続いて、クエリ毎の掲載順位を確認していきましょう。

クエリとは、ユーザーがGoogle等の検索エンジンを使って検索窓に入力した語句のことです。
下の表で「クエリ」タブを選択すると、クエリ毎のクリック数・表示回数・平均CTR・掲載順位が確認できます。

ちなみに、デフォルトではクリック数が多い順番に上から並んでいます。
「掲載順位」を2回クリックすることで、掲載順位が高い順に並び変えることができます。

  • 意図したキーワードでしっかり上位表示できているか
  • 今後狙い目のキーワードはないか
  • 掲載順位に見合った表示回数・クリック数は獲得出来ているか

このような視点でクエリ毎の平均掲載順位を見ていきましょう。

検索クエリの意味とは?種類や検索語句・検索キーワードとの違い、分析・調べ方を解説

ページ毎に確認する

クエリごとだけでなく、ページ毎に検索順位を確認することもできます。
クエリタブの右にある「ページ」タブをクリックしましょう。

URLで表示されるとどのページかイメージしづらいですが、確認したいURLにカーソルを合わせて「新しいタブで開く」をクリックすると、そのページ画面が表示されます。

日付タブを活用する

日付タブでは、指定した期間の平均掲載順位を確認できます。
一番右にある「日付」タブをクリックすれば、日付別のクリック数や掲載順位が表示されます。

毎日少しずつ順位が変動するはずですが、特に順位変動が大きかった場合は、その日に何があったのか原因を探りましょう。
リライトなどを行った数日後に掲載順位が大幅に上昇しているのであれば、行った施策が有効だったと判断できます。

最大16か月前の平均掲載順位が確認できるので、記事公開からどのように平均掲載順位が推移してきたのか、歴史の振り返りが可能です。

Excelなどにダウンロードしておけば、レポートにも活用できるので活用してみましょう。

SEO対策の月次レポートに含めるべき要素と書き方

平均掲載順位データを活用しSEO順位を上げる方法

Googleサーチコンソールの平均掲載順位データは、SEO対策に役立ちます。
ここでは、平均掲載順位データを活用しSEO順位を上げる方法を紹介します。

  1. 掲載順位が低い場合
  2. 掲載順位は高いがクリック率が低い場合
  3. 低評価のページを削除・非公開する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

掲載順位が低い場合

狙ったキーワードの掲載順位が低い場合は、ユーザーに必要な情報が不足している可能性が高いです。

特に11位~30位に位置している記事は、最優先でリライトするべきでしょう。
なぜなら、10位以内(検索結果の1ページ目)に表示されるとユーザーの目に触れる機会が増えて、アクセス数の増加が期待できるからです。

露出キーワードを参考に読者の悩みや知りたいことを分析し、満足度の高いコンテンツにアップデートさせることが検索順位アップに繋がります。
リライトが完了した後も毎日検索順位を確認して、リライトの効果測定をしましょう。

SEO効果測定とは?検証のやり方や便利ツール、見るべき指標、必要な期間を解説

掲載順位は高いがクリック率が低い場合

掲載順位は高いものの、クリック率が低い場合はタイトルディスクリプションを変更すべきです。
なぜなら、ユーザーは検索結果に表示された記事の中から、タイトルやディスクリプションを見てアクセスするか判断するからです。

上位表示されていればある程度のクリック率が期待できます。
ただ、タイトルやディスクリプションを見て欲しい情報が得られないと判断されると、クリックされづらくなります。

対策キーワードを含めたり、具体的な数字を含めたりするなどをして、思わずクリックしたくなるようなタイトルやディスクリプションに変更しましょう。

検索順位とクリック率(CTR)の関係とは?1位と2位のアクセス数の差は?

低評価のページを削除・非公開する

サイトに低品質なページがあるとサイト全体の評価が下がり、平均掲載順位も下がってしまいます。

有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、ウェブ上の他のコンテンツを優先して表示すべきと判断されて、検索での掲載順位が下がります。
そのため、有用でないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります。

引用:Google検索のヘルプフルコンテンツシステムとウェブサイト

今のSEOは、サイトのページ数が多ければ評価されるわけではありません。
低品質なページはマイナスでしかないので、削除または非公開にして評価の対象にならないようにしましょう。

低品質コンテンツとは?見分け方やSEOへの影響、削除するときの注意点

平均掲載順位がおかしい・表示されないと感じる理由

Googleサーチコンソールの平均掲載順位がおかしい・表示されないと感じる方もいるでしょう。

結論から言うと、Googleサーチコンソールの平均掲載順位と実際の検索結果は異なる場合があります。
ここでは、平均掲載順位がおかしい・表示されないと感じる理由を紹介します。

  1. パーソナライズされている
  2. グラフが途切れている
  3. 2日前のデータである

1つずつ詳しく見ていきましょう。

パーソナライズされている

Googleサーチコンソールの平均掲載順位は、パーソナライズされた検索結果を平均した数値なので、実際の検索結果とは異なります。
パーソナライズとは、検索ユーザーの過去の検索履歴やユーザーの位置情報、使用したデバイスなどによって表示される検索結果が異なる仕組みです。

つまり、ユーザーによって検索結果が最適化されており、全ての人が同じ検索結果を見ているわけではないのです。

また、Googleサーチコンソールの掲載順位は、最上位の掲載順位の平均値が表示されているので、実際の検索順位が違ったとしてもおかしいわけではありません。

グラフが途切れている

Googleサーチコンソール上で掲載順位のグラフが途切れている場合があります。

これはデータの収集期間中に、検索結果に表示されなかったために平均掲載順位が測定不能だったことを示しています。
つまり、その日は誰も検索しなかったということです。

クリック数や表示回数の数値は「0」と表現できますが、掲載順位は数値を出すことができないため「-」と表示され、グラフが途切れてしまいます。

2日前のデータである

Googleサーチコンソールの平均掲載順位は2日前のデータが更新されています。
2日ズレで更新されるため、最新のデータを収集することはできません。

Googleコアアップデートなど順位変動が激しいときは実際の検索結果と全く違う結果になることが多く、平均掲載順位がおかしいと思う方もいるでしょう。

Googleコアアップデートとは?最新情報や歴史・履歴、対策を解説

正確な掲載順位を確認するなら「検索順位チェックツール」を使う

Googleサーチコンソールを使えば平均掲載順位が確認できますが、前述したとおり正確な検索順位というわけではありません。
正確な掲載順位を確認するなら「検索順位チェックツール」を使うのがおすすめです。

検索順位チェックツールおすすめ7選!無料・有料版の違いやクラウド型など選び方を解説

検索順位チェックツールを使えば正確な検索順位を計測できる

検索順位チェックツールとは、Googleなどの検索画面でキーワード別の検索順位を測定するための専用ツールです。

Googleサーチコンソールの平均掲載順位はパーソナライズされていたり、2日前のデータであったりと、掲載順位にズレが生じる場合があります。
しかし、検索順位チェックツールなら、リアルタイムで正確な検索順位を毎日自動で計測できます。

検索順位チェックツールは基本的に有料ですが、SEOで成果を出したい方は早めに導入するべきです。

検索順位チェックツールには2種類がある

検索順位チェックツールには、インストール型とクラウド型の2種類あります。

インストール型クラウド型
インストール必要不要
ネット環境不要必要
OSツールによって異なる
(どちらかしか利用できない場合もある)
Windows・Macどちらも対応
デバイスインストールしたPCでしか利用できないPC・スマホ・タブレット等で利用できる

インストール型のツールは、PCにツールをインストールして使用します。
そのため、基本的にインストールしたPCでしか利用できない上に、ツールによってはWindows・Macどちらかしか対応できない場合が多いです。

一方、クラウド型のツールはブラウザ上で利用するため、ネット環境さえあればWindows・Macどちらも利用できます。
また、インストールが不要なので、PC・スマホ・タブレットなど好きなデバイスで利用できるのも魅力です。

どちらにもメリット・デメリットがありますが、複数人でツールを共有したい場合やスマホやタブレット等でも利用したい場合はクラウド型のツールがおすすめです。

Nobilista(ノビリスタ)はクラウド型の検索順位チェックツール

Nobilista(ノビリスタ)はクラウド型の検索順位チェックツールです。
インストール不要でWindows・Mac問わず利用できます。

Nobilista(ノビリスタ)でできることや特徴的な機能は次のとおりです。

  • 検索キーワードの順位チェックの完全自動化
  • 競合サイトとのパフォーマンスも比較
  • 検索順位が変動したらメールでお知らせ
  • 同時ログイン・共有URL機能
  • スマホ・タブレットでもストレスフリーで利用可能

PCを起動することなく、毎日自動的に検索順位をチェックします。
また、検索順位だけでなく、前日比やランクインしているURLも自動的にレポーティングできます。
さらにスマホ・タブレットでも検索順位の確認ができるので、出先でパソコンを開けない場合でも安心です。

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プランはパーソナル・ビジネス・エンタープライズの3種類です。

パーソナルビジネスエンタープライズ
月額990円/月1,290~5,590円応相談
キーワード数150200~1,000応相談
登録サイト数310カスタム
順位自動計測
競合サイト順位計測310カスタム

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