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更新日2023年08月31日

Webライティングとは?基本的な書き方やコツ・テクニック、役立つ本を紹介

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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「もっと多くの人にサイトの記事を読んでもらいたい」「ネットでライティングの仕事をしたい」、などと思っている人は多いでしょう。
そこで必須となるのが、Webライティングです。

読者を引き付け最後まで読んでもらうには、構成やタイトル、書き方などに一定のテクニックが欠かせません。
仕事でWebコンテンツに関する仕事をしている人はもちろん。これから副業でWebライターを目指す人も広く理解しておく必要があるでしょう。

そこでこの記事では、Webライティングの特徴書き方のコツ実践における注意点などを解説しています。
Webライティングに求められる要素をマスターすれば、様々な場面で読みやすい文章を書けるようにもなるでしょう。
勉強するのにおすすめの本や、Webライティングに関する資格・検定なども紹介するので、学習に役立ててください。

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SEOライティングのコツとは?初心者にも分かりやすく書き方の手順を紹介

Webライティングとは

Webライティングとは、企業の公式サイトからSNSの投稿まで、オンラインで読まれる事に最適化した文章を書くための技術です。

オンラインでは動画の埋め込みや申込みページへのリンクが貼れるなど、従来の新聞や雑誌、書籍などとは環境が大きく異なります。
検索エンジンへの対応(SEO)やSNSでの拡散を意図することも必要です。
ユーザーの離脱を防ぐための仕掛けや、時にはユーザーに行動を促す書き方も求められるでしょう。

ただし、Webライティングに明確な定義があるわけではありません。
SEOライティングと混同されることもありますが、Webライティングの方がより広い範囲を指すものと言えます。

そこでまずは、どのような媒体がWebライティングの対象になるかを見てみましょう。

  1. お役立ち情報記事
  2. 商品紹介・レビュー記事
  3. インタビュー・取材記事
  4. セールスページ・ランディングページ
  5. 記事広告
  6. コラム記事
  7. メルマガ
  8. SNS投稿

お役立ち情報記事

特定のテーマに関連する情報を集めた記事です。
何らかの課題や悩み、疑問を解決するために書かれることが多く、ユーザに有益な情報を提供します。
商品紹介や販売ページではなく、純粋にユーザーの生活に役立つ情報です。

その多くは客観的な情報であり、書き手側の意見や感想などは前面には出てきません。
行政や企業が提供する場合もありますし、Wikipediaのような辞典的なサイトも代表的なメディアです。
個人が運営する趣味のブログでもよく見られます。

テーマがはっきりしているので、SEOを強く意識したライティングになるのが特徴です。

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商品紹介・レビュー記事

特定の商品やサービスの紹介や、その使用体験などを記事にしたものです。
店舗やイベントの紹介なども、ここに含められます。

「人気の◯◯ベスト10」や「最新の◯◯を使ってみた」など、タイトルに具体的な名称が入るのも定番です。
「◯◯ 口コミ」「◯◯ 評判」、「◯◯ 危険」のようなキーワードで検索されることもよくあります。

自社商品だけでなく、成功報酬型のアフィリエイトや、広告収入のためにアクセスを稼ぐ用途にも使われるのも特徴です。
紹介する数が多い場合は「まとめ記事」となり、ランキング形式で紹介されることもよくあります。

対象の商品やサービスの特徴をよく理解し、ユーザーの興味とマッチングさせるのが重要です。

インタビュー・取材記事

有名人や顧客などを取材し、やり取りの中から相手の考え方やエピソードなどを聞き取る形のコンテンツです。
自社の社長や開発担当者などを登場させ、企業理念や商品の特徴などを直接語らせる手法もあります。

ライターが勝手に書く記事ではないため、臨場感や信頼性が高まるのが特徴です。
反面、的確に情報を引き出す話術が必要となるので、通常のライティング以上に難易度が高くなります。
聞き取った後に全体を再構成し、1つのストーリーにするのも腕の見せ所でしょう。

取材相手が伝えたいであろうメッセージを言語化し、相手から引き出すことが重要です。

セールスページ・ランディングページ

ページの中で購入や問い合わせなど、ユーザーに行動を促すことが目的です。

商品やサービスのメリットや、使用前・使用後の違いなどを明確に伝え、購買意識を煽ります。
最終的に購買や問い合わせなどの行動に繋げるため、逆算して記事を構成していくことも必要です。
「数量限定!残り◯◯」や「期間限定!◯◯日まで」「今なら◯◯もプレゼント!」など、通販番組をイメージすると良いでしょう。

すでに対象の商品やサービスを知っている人も対象となるので、ユーザーの理解度に合わせることも求められます。
情報記事や商品紹介・レビュー記事との連動も有効です。

記事広告

ニュースサイトや情報サイトで、記事の合間に「広告」「Sponsored」「PR」などが付記されたコンテンツが出てくるのを見たことがあるでしょう。
一般的な記事の体裁を借り、広告として作成されたコンテンツを記事広告、或いはタイアップ広告やPR記事と言います。

情報記事や商品紹介・レビュー記事、取材記事などと見た目が似ており広告臭がないため、読み手に抵抗感を持たせません。
しかし、最終的な目的は、購入や問い合わせなどの行動です。

セールスページにリンクを貼るパターンが多くなりますが、ページ内に購入ボタンなどを置くケースもあります。
取材記事を模した記事広告の中で、相手の口から商品の紹介が行われている場合、購入への敷居を下げる効果があるでしょう。

コラム記事

情報記事や取材記事、商品紹介・レビュー記事では、客観性がベースです。
セールスページ・ランディングページや記事広告でも、主観性が強いと信用してもらえません。

それに対し、どれだけ主観的に書いても良いのがコラム記事です。
何かの役に立つコラム記事もありますが、実用性がゼロのコラム記事もあります。

その代わり、読み手の共感を得やすい内容や、経験した人が非常に少ないユニークなエピソードなどが好まれます。
自分の体験を踏まえた上で、伝えたい結論を明確にすることが重要です。

メルマガ

大々的に公開はされないものの、一定の数の登録者に同時に情報を送れるという意味で、未だに軽視できないのがメルマガです。

開封されないと始まらないのでタイトルが重要ですが、それは、検索エンジンでも変わりません。
本文も限定性や希少性など、一般的なWebライティングと同じ考えが通用します。

コラム記事や記事広告的に運用し、最終的にはセールスページ・ランディングページに向かわせることがゴールです。

SNS投稿

TwitterやInstagramへの投稿には、文字数やタイムライン上で流れて行くなどの制約がありますが、基本はWebライティングと変わりません。
むしろ制約条件があるからこそ、エッセンスが凝縮されたものになるでしょう。

短い投稿文の中に伝えたいメッセージを畳み込み、画像も積極的な活用が望まれます。
ターゲットとなる読み手やテーマ・キーワード、投稿の目的に至るまで、考えることが欠かせません。

Webライティングの特徴

Webライティングの特徴は、紙媒体とは違う読者の行動や、パソコンやスマホなどのデバイス環境での読みやすさに特化した書き方です。
読み手の疑問に応える文章や全体構成、検索エンジンに評価される文章構造、時には読み手に行動を促す誘導も欠かせません。

Webライティングは様々な場面で必要ですが、既存のライティングの常識とは一線を画します。
ここでは、Webライティングの特徴を見てみましょう。

  1. 紙媒体でのライティングとの違い
    • 読者のタイプやニーズが違う
    • デザインや文字数の制約が違う
    • 読みやすさの重要性が違う
    • レイアウトの可変性が違う
    • 書き直せるかどうかが違う
    • 視覚的効果を埋め込める点が違う
    • 集客責任の重さが違う
  2. SEOライティングとの違い

紙媒体でのライティングとの違い

雑誌や新聞など紙媒体とオンラインでの媒体とでは特性が大きく異なるため、ユーザーの行動や目的などにも違いが生まれます。
そのためライティングの特徴も、以下のように変わってくるのです。

  1. 読者のタイプやニーズが違う
  2. デザインや文字数の制約が違う
  3. 読みやすさの重要性が違う
  4. レイアウトの可変性が違う
  5. 書き直せるかどうかが違う
  6. 視覚的効果を埋め込める点が違う
  7. 集客責任の重さが違う

読者のタイプやニーズが違う

紙媒体とオンライン媒体とでは、読者の在り方が違います。

紙媒体の多くは有料です。
そのため、有料で成立するだけの文量や内容が、読み手と書き手の間で合意されています。
書籍や雑誌であれば100ページ以上ありますが、買った読者はその殆どに目を通すでしょう。

つまり、読者=そのテーマにお金や時間を費やす熱意ある人たち、と言えるのです。
部分的に面白くない所があっても、それを理由にパッと捨ててしまうことはありません。
代わりに、全体として見た時、値段に合った完成度や充実度が求められます。

また、紙媒体では、じっくり読ませる構成も可能です。
少しずつ情報を出して理解度を高め、最後にまとめて大きな結論に至る流れも出来るでしょう。
いわゆる「起承転結」型の構成です。

それに対し、オンライン媒体の多くは無料であり、読み手の多くは「立ち読み」や「流し読み」の感覚でいます。
書籍や雑誌なら100ページ全部を読める人でも、1つのWebサイトで100ページをまとめて読むことは少ないでしょう。

ページごとにテーマが切り替わり、ユーザーの多くは個々のページにいきなりアクセスしてきます。
ユーザーの目的がピンポイントであるほど、答えもピンポイントで返す必要があり、「起承転結」型では早々に離脱される危険が高まるでしょう。

デザインや文字数の制約が違う

紙媒体には、ページサイズとページ数という、2つの制約があります。

ページサイズはB4やA4、その前後や中間的なサイズなどがありますが、いずれにしても決まっています。
「この記事だけ、他のページの1.5倍の文字数で…」という訳にはいきません。
泣く泣く情報を削減することもあるでしょう。

しかし、少ない文字数も問題です。
「他のページが2,000文字あるのに、このページだけ300文字…」では、体裁が悪くなってしまいます。

それに対しオンライン媒体では、文字数の上限や端数を気にする必要はありません。
ページ当たりの文字数には制限がなく、多すぎる場合は、ページを自由に分割できます。

ライター側としても、紙媒体では「◯文字以内」等の縛りが厳しく、時には「1行◯文字×△行」のような発注に対応しなくてはなりません。
対してWebライティングでは、文字数ピッタリで収める技術は、殆ど求められないでしょう。

読みやすさの重要性が違う

紙媒体でも読みやすさは必要です。
むしろ、長い年月を費やし、読みやすさの技術を追求してきたのが従来のライティング技法とも言えます。

しかしWebライティングでは、従来のライティング以上に「読みやすさ」が重要です。
「早く情報を得たい」と思っている読み手にとって、読みにくさは大きなストレスとなり、離脱を促してしまいます。

レイアウトの可変性が違う

ページサイズが固定の紙媒体では、レイアウトも1種類で済みます。

一方、オンライン媒体では大画面のパソコンから手に乗るスマホまで、あらゆる画面サイズに最適化させなくてはなりません。
デバイスが変わるとレイアウトも変わるため、汎用性のある書き方をしておかないと、想定外にレイアウトが崩れてしまいます。

特にスマホでは読みにくさが増幅されるので、スマホ画面への最適化は欠かせません。

書き直せるかどうかが違う

紙媒体は一度印刷したら中身は変えられません。
一方、オンライン媒体は何度でも書き直せます。

情報の中身が古くなればすぐに更新できますし、文章に改善が必要だと分かれば臨機応変に対応できます。
むしろ公開した後にアクセス解析を行い、的確なリライトを続けていくことがWebライティングの真髄であるとも言えるでしょう。

鮮度が落ちて最新情報とのズレが出てしまうと、コンテンツの価値は暴落します。
「書けば終わり」とはならず、メンテナンスを意識しないといけない点は、紙媒体より大変でしょう。

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視覚的効果を埋め込める点が違う

様々な視覚的効果をページで提供できるのは、オンライン媒体のメリットです。
紙媒体でも画像は挿入できますが、動画や音声・音楽、他サイトの記事やSNS投稿をリンク付きで埋め込むことはできません。

Webライティングでは、これらの利用も前提にしておく必要があります。
重要な情報源を見つけて引用したり、視覚的な効果で分かりやすさを高めることが重要です。

集客責任の重さが違う

最後に重要となるのが、記事単位で集客する責任です。

雑誌などでは自分の記事が評価されなくても、媒体全体として人気があれば、それほど矢面に立つことはないでしょう。
しかしページ単位でアクセスが計測されるオンライン媒体では、記事そのものに集客効果があるため、責任を背負います。

紙媒体では、書店で見つけてもらう他、定期購読や出版社の広告など幾つかの集客ルートがあります。
表紙のデザインなども売上に関わるでしょう。

一方、オンライン媒体には書棚や表紙があるわけではなく、そのままでは大海に埋もれて終わってしまいます。
そこで重要になるのが検索エンジンからのアクセスなので、まずはSEOが求められます。
さらにSNSからのアクセスや他サイトからの被リンクなども重要です。

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SEOライティングとの違い

よくWebライティングと混同されるSEOライティングですが、実際に何が違うのでしょうか?
SEOライティングは、検索エンジンに対する最適化により、サイトを上位表示させることが目的です。

一方のWebライティングは読み手に対する最適化であり、内容の理解や、何らかの行動促進を目的とします。
つまり、「検索エンジンファースト」か「読み手ファースト」かの違いです。
SEOライティングを追求した結果、一般の人に読みにくい文章になることも考えられます。
それは、Webライティングが求めるものではありません。

また、SNS内部リンクからのアクセス誘導など、当初から検索エンジンへの依存が少ないページではSEOを意識する必要性も薄れます。
そこではSEOライティングは不発に終わるでしょう。

SEOライティングはWebライティングの一部であり、どちらを優先させるかは状況次第で変化します。
ただし、SEOライティングも情報の構造化など、本来は読みやすさに繋がる手法です。
空気のように、「有るのが当然」という意識で、Webライティングと重ねていくのが良いでしょう。

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SEOライティングのコツとは?初心者にも分かりやすく書き方の手順を紹介

Webライティングの基本的な書き方やコツ

Webライティングの基本的な書き方は、下記の通りです。

  1. 「型」を重視する
  2. 記事の目的を決める
  3. ターゲットを絞る
  4. リサーチして、キーワードを決める
  5. タイトルを決める
  6. 構成と見出しを作る
  7. リード文と本文を書く
  8. 全体を読み返し推敲する
  9. 内部施策を行い公開する

構成を決めるための「型」

Webライティングには「型」となる構成パターンがいくつか存在します。
それらを元にして書き進めていくことで、安定したライティングが実現できるでしょう。
ここでは代表的な構成パターンをいくつか紹介します。

ストーリー性を使って分かりやすく伝える「PREP法」

「PREP(プレップ)法」は、最初に結論を記し、その後で理由や実例などを示して説得力を持たせる構成です。
全体は4つのパートで構成され、それぞれの頭文字を取って「PREP」と呼ばれます。

  • Point=要点:
    テーマに対する結論、最も伝えたい内容を簡潔に示す
  • Reason=理由:
    その結論や内容に至った根拠や経緯を説明する
  • Example=実例:
    具体的な証拠やエピソードを分かりやすく提示する
  • Point=要点:
    冒頭の結論を再び述べて全体を結ぶ

最初に結論があるので、疑問への回答が知りたい読み手や、流し読み的に訪れた人にストレスを与えません。
その後に理由の詳細や実例が並ぶことでストーリー性が生まれ、飽きさせないことで離脱を防ぐ効果があります。

スピード感を持って簡潔に伝える「SDS法」

「SDS(エスディーエス)法」も、最初に全体の要点を記しますが、その後の展開を早めてスピーディに読ませるための構成です。
全体は3つのパートで構成され、それぞれの頭文字を取って「SDS」と呼ばれます。

  • Summary=要旨:
    記事のテーマや内容を簡潔に示す
  • Details=詳細:
    その内容を詳しく説明する
  • Summary=要旨:
    詳細パートを元に、冒頭の内容を再び述べて記事を結論づける

ニュース記事の流れでよく見られ、同じテーマ・内容を表現を変えて繰り返すことで、情報が伝わりやすくなるのが特徴です。
「PREP法」より短文で済むので、読み手にストレスを与えず、離脱も防止できます。
ただし、読み手に具体的な行動を起こさせる効果は、あまりありません。

読み手に行動を起こさせる「PASONAの法則」

情報の伝達性を重視するPREP法やSDS法とは異なり、読み手に具体的な行動を促す構成もあります。
古典的かつ代表的な手法が「PASONAの法則」です。
全体は6つのパートで構成され、それぞれの頭文字を取って「PASONA」と呼ばれます。

  • Problem=問題提起:
    読み手が抱える問題、時に潜在的な悩みを明らかにする
  • Agitation=煽り:
    問題や悩みの危険性を提示し、読み手に共感する姿勢を示す
  • Solution=解決策:
    共感や証拠と共に、問題や悩みの明確な解決策を紹介する
  • Offer=提案:
    解決策を実現する商品やサービスの購入を提案する
  • Narrowing Down=絞り込み:
    希少性や限定性を訴え、購買意欲を高める
  • Action=行動:
    購入を決断させて決済してもらう最後の一押しを行う

通販番組のフォーマットと考えると分かりやすいでしょう。
全体が長文となるため、あらかじめPREP法やSDS法で購買意欲を喚起させておくのも有効です。

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Webライティングの基本的な進め方とテクニック

全体の構成パターンを踏まえつつ、ここではWebライティングをどのように進めて行けばよいか、具体的な段取りについて説明します。

一般的にWebライティングと言うと、「分かりやすく書きましょう」などの書き方にフォーカスする記事も多いのですが、事前の準備や執筆後の後処理なども重要です。
前後の手間を抜きにして、表面的で小手先の技術だけ参考にしても意味がありません。

①記事を書く目的を明確にする

最初にやるべきことは、記事の目的をはっきりさせることです。

  • 商品やサービスを購入してもらう
  • 企業や団体のブランドイメージを高める
  • 読み手の疑問にピンポイントで答える
  • アクセスを広く集めて広告収入につなげる

このように、目的によって書く内容や構成は変わります。
読み手の疑問に応えつつ自社への問い合わせに繋げる、という複合パターンもあるでしょう。

②読み手を明確に絞り込む

目的が決まったら、それにマッチした読み手を絞り込みます。
どのような人に読んで欲しいかによって、扱うべきテーマや集めるべき情報が決まるからです。

一般的には「ペルソナ設定」と呼ぶこともありますが、単純に「年齢・性別・居住地・生活パターン」などを設定しても意味がありません。
テーマに対する知識レベルや、一番知りたいこと、共感が高まるポイントなどを炙り出すことが絞り込みの目的です。
ユーザー属性の奥に潜む、深いニーズや悩みを取り出しましょう。

③リサーチする

目的と読み手が決まったら、書くべき内容について多方面からリサーチします。
ここが事前準備で肝要な点です。

リサーチには下記のような内容が含まれます。

キーワードは1つだけでなく、複数のワードを選びましょう。
例えば「ダイエット」を検索すると、「食事、レシピ、運動、アプリ、サプリ、方法、お腹、男」などのサジェストキーワードが表示されます。

最下部には関連キーワードも出るので、確認しましょう。

そうした情報から書くべき内容を決め、競合サイトをリサーチし、傾向や気付かなかった切り口などを確認するのです。

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④タイトルを付ける

情報が集まったら構成を決めて執筆ですが、その前に決めておきたいのが記事の「タイトル」です。

タイトルにはリサーチで使ったキーワードや、そこから得た関連キーワードを入れ込みます。
SEO的に重要であるだけでなく、読み手からも関心を得やすくなるからです。

検索結果での表示結果やSNSに引用された場合の見え方、読み手の認知能力などから、文字数は30文字程度に抑えましょう。
具体的な数字や、読み手を絞った表現なども有効です。

【アクセス2.4倍!】SEOに効果的なタイトル(titleタグ)のつけ方を解説!

⑤構成や見出しを練る

タイトルに続いて、文章全体の構成を作ります。
前述の構成パターンを元にする他、関連キーワードごとに見出しを作る方法もあるでしょう。

大見出しをh2タグ、小見出しをh3タグとし、それ以下の要素は、h4タグでまとめる程度が妥当です。
見出しはそのまま文章全体の骨格となるので、情報として過不足がなく、流れがスムーズになっているかを確認します。
足りないと感じる部分があったら、追加でリサーチを行いましょう。

SEO記事構成案の作り方とは?プロットを作るコツや初心者におすすめのテンプレート

⑥リード文とディスクリプションを書く

タイトルに続けて、いきなり本文ではなく、間にリード文を挟むと読み手を導入しやすくなります。
記事の内容を簡潔にまとめ、テーマに関する共感も高めましょう。
「続きが気になる」ようにするのが目的です。

ディスクリプションは検索結果に表示される本文の抜粋で、SNSでの引用時にタイトルとセットで引用されることもあります。
キーワードを的確に入れましょう。
表示される文字数には上限があるので、最大でも120字程度に抑えます。

いずれも不備があると、クリック率や離脱率に悪影響を与えるので軽視は禁物です。

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⑦本文を書く

ここまでの前準備が出来たら、いよいよ本文です。

本文の執筆は、あらかじめ決めておいた見出し単位で、肉付けしていく作業となります。
ある意味、Webライティングでは前準備が終わった時点で執筆作業の大半が終わっているとも言えるでしょう。

一般に言われる「Webライティングの方法」は、このパートに絞って書かれることも多いのですが、それでは表面的すぎます。

コツは、多少粗削りな部分があっても、まずは最後まで通して書き上げること。
見直しは後からできるので、全体を通して流れるような文章にする方を優先させます。

キーワードを積極的に使っていくことも重要です。
タイトルや見出しに入っているキーワードが本文中に少ない場合、整合性も薄れるでしょう。

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⑧原稿を推敲して改善する

本文を書き終わったら全体を見直し、問題点を解決します。
執筆を優先させるほど、直すべき箇所が増えるので、下記に留意してください。

  • 誤字脱字や文法ミス、間違った文字送りなどをしていないか?
  • 分かりにくい書き方をしていないか?
  • 本文の中身が、見出しやタイトルと一致しているか?
  • 読み手の疑問や課題に答えているか?
  • 必要なキーワードが過不足なく使われているか?
  • 内容が重複している部分はないか?
  • 話が脱線したり、論理的に破綻している部分はないか?
  • 一気に読めるか?テンポが悪い箇所はないか?

⑨記事を完成させる

本文のテキスト書きだけでは、Webライティングが完成したとは言えません。
下記まで行なって、完成です。

  • 画像動画の挿入、文字の装飾や表組み・箇条書きなどを設定する
  • 他サイトやSNSからの引用や、引用元へのリンクを設置する
  • サイト内の他ページへの内部リンクを設置し、読み手の回遊性を高める
  • 商品やサービスの紹介、問い合わせや購入を促す執筆やリンクの設置を行う

これらを行った結果、本文側に微調整や追記などが必要となることもあるでしょう。

⑩継続的に記事をアップデートする

記事の公開後、効果を高めるためにアクセス解析を行い、継続的にリライトを行います。
その際、人手でキーワードの状況を追いかけて行くのは無謀に近いので、自動化するのが現実的です。

例えば、クラウド環境で稼働する「Nobilista(ノビリスタ)」なら、キーワードに関する検索順位を自動で追跡・記録してくれます。

改善の有効性が高いキーワードが視覚化されるのも特徴です。

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Webライティングで気をつけるべき注意点

Webライティングで気をつける注意点は、下記の通りです。

  1. 記事のジャンルを意識し、ユーザーファーストで書く
  2. 結論ファーストで専門用語は控え、言いたいことを簡潔に伝える
  3. 適度に改行し、スマホでも快適に読めるように
  4. SEOや情報の網羅、オリジナリティを意識する
  5. E-E-A-Tを重視し、YMYL分野に注意する
  6. 一文の長さを抑えて一文一義とする
  7. 「こそあど」や文末の重複、接続詞や漢字の多用、重ね言葉を避ける
  8. 「てにをは」や主語と述語、読点を適切に使う
  9. 表記やトンマナを統一し、レギュレーションを守る
  10. 画像や箇条書き、表や文字装飾などの表現方法を活用する
  11. 情報の鮮度と正確さを重視する
  12. コピーや著作権の侵害は禁止

ここでは本文の執筆にフォーカスし、注意点をお伝えします。

Webライティング特有の注意点

Webコンテンツ全般に特有の注意点について、見ていきましょう。

ジャンルに合わせた書き方をしているか?

最新情報をいち早く伝える記事なら、何より情報の鮮度が重要です。
一方、読み手の悩みに答える記事であれば、的確なキーワードや、情報の網羅性が必要でしょう。
商品やサービスの投稿ならば、どのような場面で役立つのか事例紹介も欠かせません。

読み手ファーストになっているか?

読み手にとって、本文が「読みやすい」「分かりやすい」「見やすい」状態が必要です。
SEOを過度に意識しすぎるとキーワードの乱用などに繋がり、読み手ファーストが崩れます。
書き手が書きたいことより、読み手が読みたいことを優先させましょう。

結論ファーストになっているか?

離脱されやすいオンライン媒体では、結論をダラダラ引き伸ばすのは悪手です。
早い時点で結論を出しましょう。
細かい理由や事例などは、その後でゆっくり出せば良いのです。

簡潔に分かりやすく書かれているか?

結論ファーストに加え、補足情報もダラダラ書くのは悪手です。
無くても問題のない情報、文字数稼ぎ的な部分、回りくどい表現などは削りましょう。
論理的に入り組んでしまう書き方も辞め、シンプルさを重視します。

3~4行前後で改行、行間を開けて段落にする

Webライティング特有の技法の1つが、小さな単位で段落を作ることです。
目安は3〜4行前後、パソコンやスマホの画面で見る時、可読性を高めます。
内容自体を段落ごとに区切ることで、「簡潔に分かりやすく」という目的も果たせるでしょう。

専門用語を使いすぎていないか?

専門用語が悪いわけではありませんが、読み手の知識レベルと合わせることが重要です。
専門性の高い読み手を対象に深掘りした記事を書く場合、専門用語を使わずに説明すると、逆に読みやすさを損ねます。
多くの人が読むと想定される場合、専門用語は使用を控え、使う場合は注釈や解説を付けましょう。

わかりやすい文章の書き方・コツとは?10の基本ルールと簡潔で正しい文章の作り方

SEO関連での注意点

Webライティングとも関連深い、SEOに関する注意点です。
SEOを目的としないケースでも、SEOへの意識はWebライティングでは無駄ではありません。

オリジナリティはあるか?

他サイトとの差別化には、記事にオリジナリティが必要です。
情報そのものや使用するキーワード、構成や意見、経験などにユニークさを織り込みましょう。
「ここにしかない情報」は、検索エンジンに評価される可能性があります。

情報は網羅されているか?

読み手が望む情報が1つの記事に集約されているほど、検索エンジンから評価されやすくなります。
テーマに関連性のある情報は、過不足なく網羅しましょう。
「漏れなくダブりなく」がポイントです。

E-E-A-Tは揃っているか?

E-E-A-Tは、ページ品質の評価に「経験」「専門性」「権威性」「信頼性」の4つを重視するとGoogleが表明したものです。
この4つが揃っていると検索結果に好影響を与える可能性が高いため、非常に重視されています。
SEOだけでなく、一般の読み手からも好印象を与えるでしょう。

YMYL分野に該当していないか?

YMYLもGoogleが定義したもので「Your Money or Your Life」を意味し、お金や医療など、人生における重要な判断に関わる分野です。
この分野ではページの品質評価が特に厳格に行われ、個人サイトなどが検索上位に入ることは殆ど皆無になりました。
記事がYMYL分野に該当する場合、E-E-A-Tも通常以上に重視されるため、心して執筆する必要があります。

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統一性に関する注意点

私的な用途ではあまり気にされませんが、ビジネス文書や契約書などでは、文章全体を通した統一性が求められます。
Webライティングでも同じく重視されるので、注意が必要です。

表記の揺れに注意する

同じ意味の言葉は、同じ表記で統一します。
例えば「パソコン」と「PC」、「猫」と「ネコ」、「1ヵ月」と「一か月」などです。
単純な表記だけではなく「顧客」と「ユーザー」、「先生」と「教師」など、元から異なる単語も統一させましょう。

トーン&マナーを合わせる

略して「トンマナ」と呼ばれることもありますが、文体や書き方の印象も統一性が必要です。
例えば、文末は「常体(だ・である)」か「敬体(です・ます)」で統一します。
他にも口語体で親しく書くか、ビジネス文書のように堅く書くか、などもトーン&マナーの1つです。

レギュレーションを守る

仕事でWebライティングを行う場合、発注者からマニュアルの一環としてレギュレーションが示されるのが一般的です。
ここには先ほどのトーン&マナーの他、NGワードや表現の規制、文字数の指定や引用元の条件などが含まれます。
レギュレーションは媒体全体の品質を一定に保つために必要であり、ライティングの際には遵守しなければなりません。

記事制作の外注のやり方とは?ライティングマニュアルの作り方と具体例も解説

全てのライティングに共通する注意点

以下は、Webライティングに限らず、あらゆるライティングにおいて気を付けるべき要点です。
読みやすさが重視されるWebライティングでも、遵守しましょう。

一文は適度に短く

1つの文の文字数が多いほど、読み手からは理解しにくくなる可能性が高まります。
40文字前後を目安に、多くても50〜60字程度で抑えましょう。
それを超えてしまう場合は表現を簡潔にしたり、2つの文に分けたりします。

一文一義

1つの文に持たせる意味を1つにすることを「一文一義」と言います。
同じ文の中に複数の意味が入ってしまうと、読み手が理解するのにストレスがかかるので、避けた方が賢明です。
文字数と併せて、注意しましょう。

「てにをは」を正しく

言葉同士の間に入る「てにをは」を正しく使わないと、意味合いが変わってしまいます。
「◯◯は良い」「◯◯が良い」「◯◯で良い」では、ニュアンスに違いが出るでしょう。
小さな違和感が出ると、文章全体への理解や信頼も落ちてしまいます。

同じ文末は重複させない

「〜ます」「〜ます」「〜ます」や、「〜でしょう」「〜でしょう」「〜でしょう」など、同じ文末が続くと文章が単調になります。
リズム感も悪化するので、読みにくさに繋がるでしょう。
文章全体への印象を下げ、離脱につながる可能性もあるので注意が必要です。

主語と述語の距離を近く

日本語は文法上、主語と述語の距離が離れやすい言語です。
距離があると理解しにくくなるので、近くなるようにしましょう。
無理せず、2つの文に分けるのも得策です。

主語と述語がねじれないように

主語と述語の繋がりがおかしいと、理解しにくくなります。
例えば「Webライティングで重要なのは結論から書きましょう」は、主語と述語がねじれた状態です。
「Webライティング」が主語なら「Webライティングでは結論から書きましょう」、「重要なのは」が主語なら「Webライティングで重要なのは結論から書くことです」となります。

読点の数や位置を適切に

読点「、」を使わないと読みにくくなりますが、多すぎてもリズムを崩します。
下記のような箇所で使うと良いでしょう。

  • 意味の区切りや論理の転換、原因と結果の分かれ目など
  • 接続詞や長い主語の後、名詞が続く場合など
  • 誤読に繋がる可能性がある時

「こそあど」を使いすぎない

「この・その・あの・どの」などの指示代名詞を「こそあど」言葉と言います。
文章が簡潔になるメリットがありますが、何を指すのか読み手に考えさせるため、使いすぎるとストレスを与えます。
削除しても意味が通じることも多いため、適度な使用にとどめましょう。

接続詞を使いすぎない

「そして」「また」「それから」「なぜなら」などの接続詞も、多用すると文章が冗長になります。
「こそあど」言葉と同じく、削除しても問題にならないケースも多いはずです。
使った方が前後の繋がりが良くなる場合に絞って使いましょう。

漢字は適度に使用する

文面に漢字が多いと硬い印象を与え、読む気を失わせる可能性があります。
かと言って、ひらがなが多すぎても逆に読みにくくなるのが、日本語の難しい所です。
目安として、文字全体の3割程度を漢字にすると読みやすくなるでしょう。

表現方法に関する注意点

Webライティングでは装飾面の表現も考慮する必要があります。

文字に装飾を掛ける

重要な箇所を太字にしたり、文字や背景に色付けすると、ポイントが絞られ読み手の理解が進みます。
下線も有効ですが、リンクと勘違いされないよう文字色で区別しましょう。
過度な装飾は逆に可読性を落とすので、重要な部分に絞ります。

箇条書きや表組を使用する

要素が多いと、文章だけでは整理がしにくくなるので、箇条書きや表組を活用しましょう。
文章だと流し読みしてしまう読み手も、箇条書きや表組には目が止まります。
似た要素が並列する場合は箇条書きに、内容が共通の項目で括れる場合は表組にすると効果的です。

画像やイラストを挿入する

文章に加え、説明用の画像やイラストを挿入すると、読み手の理解を高められます。
画面が文字で埋まると、それだけで読みにくくなります。
内容に関連したイメージ画像を使うだけでも、文面のアクセントとなって離脱率を下げるでしょう。

画像SEOのやり方とは?alt属性や画像検索、サイズ、ファイル名など施策を一気にご紹介

絶対に避けるべき注意点

最後は、WebライティングでのNG事項です。

他サイトの文面をコピーしない

競合サイトのリサーチは不可欠ですが、コピペは絶対にNGです。
コピーは権利侵害ですし、検索エンジンに重複コンテンツ(コピーコンテンツ)と見なされ、評価が下がり、最悪の場合ペナルティを受けてしまいます。
単語の前後を入れ替えても見破られるので、注意してください。

他者の権利を侵害しない

コピペも著作権侵害に当たりますが、問題となるのはそれだけではありません。
例えば自分で撮った写真を使う場合、映り込んだ人がいたら「肖像権」が発生します。
フリー素材にも利用規約があり、写真やイラスト単位で扱いが変わることもあるので、注意が必要です。

情報は正確さと鮮度が命

不正確な情報を元にするとフェイクニュースとなり、デマの拡散に手を貸す結果になりかねません。
状況が変化したのに記事を放置すると、やがて誤った内容となる恐れもあります。
信頼できる情報源を使い、定期的に記事をアップデートしましょう。

引用タグ(blockquote)とは?使い方やSEOとの関係、ブログで引用するときのルール

Webライティングの勉強におすすめの本

本を使うと体系的な学習ができ、価格的にコスパも良好です。
ここではWebライティングの勉強に向いたをいくつか紹介します。

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

  • 著者:大橋 一慶
  • 定価:1,980円(税込)
  • ページ:384ページ
  • 発売日:2021/1/7

著者はニュースサイト「ナタリー」で新人教育を担当しており、プロのテクニックや考え方が初心者でも学びやすく紹介されています。
良い文章と悪い文章との違いが豊富な実例で示されているので、実力アップが図れるでしょう。
ライティングの基礎が網羅されているので、初歩から学びたい人におすすめです。

沈黙のWebライティング—Webマーケッター ボーンの激闘—

  • 著者:松尾茂起
  • 定価:2,310円(税込)
  • ページ:640ページ
  • 発売日:2022/4/22(改訂版)

タイトルはWebライティングですが、SEOを意識したコンテンツの作成術がメインです。
しかし、分かりやすい文章の書き方やSNSでバズるコツなども網羅的に学べる、人気の高い一冊です。
漫画が併用されてストーリー仕立てになっているので、初心者でも読みやすいでしょう。

SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64

  • 著者:ふくだたみこ
  • 定価:2,178円(税込)
  • ページ:296ページ
  • 発売日:2016/8/23

こちらはタイトルに「SEOに強い」とありますが、内容はコンバージョンまで含んだ広い範囲のWebライティングの解説本です。
キャッチコピーやコンテンツマーケティングなども学べます。
成功法則が64の項目に分類されているので、辞典的な使い方もできるでしょう。

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

  • 著者:藤吉 豊、小川 真理子
  • 定価:1,650円(税込)
  • ページ:224ページ
  • 発売日:2021/1/8

Webライティングに限らず、文章術に関する過去の名著100冊をベースに、共通するノウハウがランキング形式で紹介されています。
各種の文章術を俯瞰して学べるため、高いコストパフォーマンスを得られるでしょう。
初心者はもちろん、ライティングの仕事をしている人でも、自分に足りない部分に気が付くヒントになるはずです。

そのほか、Webライティングの勉強をしたいと考えている方は、「Webライティングとは?副業初心者が案件獲得のために必要な知識を徹底解説!(外部サイト)」もおすすめです。
こちら、Shinobiライティングを運営するCROCO様の記事ですが、ライティングのノウハウだけでなく、ライターとして稼ぐノウハウについても触れています。
ぜひ、併せてお読みください。

SEO対策の勉強におすすめの本9選!目的別に良書を紹介

Webライティングに関するよくある質問

最後に、Webライティングでありがちな疑問をまとめました。

タイトル決めのコツは?

読み手の悩みや課題、知りたいことなどをキーワードにして入れ込みましょう。
検索結果に表示される文字数には上限があるので、30字程度に収めるのがポイントです。
当然ですが、タイトルと本文の内容は合致している必要があります。

ライティング力以外にWebライターに必要とされる能力は?

下記のような能力が求められるでしょう。

  • コミュニケーション能力:
    発注担当者とのやりとりや営業のために必要です。単なる連絡だけではなく、どのようなことが求められているかを理解する能力が求められます。
  • リサーチ能力:
    情報収集をするため、どのようなキーワードや情報源を使うか、見極める能力が重要です。
  • SEO知識
    検索上位に表示されるため、SEOに関する知識も求められます。検索アルゴリズムのアップデートにも対応しましょう。

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副業としてWebライターを始めるには?

「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサービスに登録し、案件を受注するのがおすすめです。
初心者を含め誰でも応募できる案件があるので、まずは実績を積みましょう。

Webライティングに活かせる資格や検定はある?

Webライターになるための公的な試験はありませんが、民間の資格や検定を受けると実力の向上に寄与するでしょう。
主なものに下記があります。

Webライティング技能検定

https://www.tanomana.com/product/qualification/Webwriting_shikaku.html?code=080847
試験料:6,000円(税込)

一般社団法人 日本クラウドソーシング検定協会(CPAJ)が主催し、毎月実施されます。
受検には同団体の「Webライティング技能検定講座」の受講が必要です。
合格すると「Webライティング実務士」として認定され、クラウドソーシングサービスで報酬額が増えるなどの特典があります。

Webライティング能力検定

https://xn--Web-pi4be7e0holjd5279abzjl89cqqd.com/contents/kentei/
試験料:13,500円(税込)
更新料:12,000円(税込)

日本Webライティング協会が主催し、年2回実施されます。
資格の期限は2年間です。
点数によって3級から1級の認定を受けられ、1級合格者はライター業務の紹介を受けられます。

Webリテラシー試験

https://webken.jp/literacy/
試験料:11,000円(税込)

株式会社ボーンデジタルが主催し、随時実施されます。
資格の期限は2年間で、ライター以外に、Webディレクターやデザイナーも対象です。
合格すると「Webアソシエイト」として認定されます。

SEOの資格9選!取得の必要性や難易度、メリットを解説

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※クレジットカードの登録は不要です。   
※トライアル終了後の自動課金はありません。