SEO

更新日2024年06月17日

ホームページによるSEO集客のメリット・デメリットとは?リスティング広告との違いも解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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ホームページの集客方法において、代表的なものといえば「SEO集客」でしょう。
SEO集客は、検索結果の上位に自社のホームページを表示させ、検索ユーザーのサイト流入を促すWeb集客のひとつです。

今回のNobilistaブログでは、最新のSEO事情を交えつつ、SEO集客の基本として以下の点に触れたいと思います。

いずれも、これからSEO集客を考えている方が、事前に知っておきたい内容です。

SEO集客を成功させたい方。
SEO集客に取り組むべきか迷っている方。

そして、ホームページはもちろん、オウンドメディアのブログといったWebサイトの集客力を高めたい・強化したい方は、ぜひ当記事をご覧ください。

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SEO対策とは?初心者にも分かりやすく上位表示の基本的なやり方を解説

SEO集客とは

SEO集客とは、「SEO」というGoogleなどの検索結果の上位(上部)に自社のホームページを表示させる手段を用いたWeb集客方法です。
上位表示によって検索ユーザーのサイト流入が増え、集客力を高めることができます。

SEOとは

SEOとは、上位表示のために行われる施策の総称です。
SEOには様々な種類の施策がありますが、大きく5つに分類できます。

SEOの種類内容
(SEO施策の例)
テクニカルSEOクロール・インデックスのための施策やユーザビリティの向上・改善など技術的なSEO。

(施策例)
・クロールエラーの確認
XMLサイトマップの送信
URLの正規化
コア ウェブ バイタル(Core Web Vitals)の改善
コンテンツSEO検索ユーザーに有益なコンテンツ(記事)を作るための施策。

(施策例)
・SEOキーワード選定
・キーワード検索意図の分析調査
・競合サイトの調査
記事の構成案(プロット)の作成
SEO内部対策
(内部SEO)
検索ユーザーと検索エンジンを考慮したコンテンツ制作(SEOライティング)。

(施策例)
・URLの最適化
・適切なHTMLタグの使用
内部リンク発リンクの最適化
・画像の最適化(画像SEO
外部対策
(外部SEO)
外部サイトに対するSEO施策。

(施策例)
被リンクの獲得
サイテーションの獲得
ローカルSEO
(MEO対策)
ローカル検索で上位表示するための施策。
※店舗サイトなど地域密着型ビジネスのみ

(施策例)
・Googleビジネスプロフィールの最適化
・地域ワードの挿入
・良いクチコミやレビューの獲得

(補足)SEOは上位表示を約束するものではない|SEOの本来の意味

残念ながら、SEOを行ったからといって必ず上位表示されるわけではありません。

SEOの日本語の意味は「検索エンジン最適化」。
検索エンジンにホームページを正しく理解してもらえるよう「整える・調整すること(=最適化)」が本来のSEOの意味となります。

つまり、SEOとはあくまで検索エンジンが理解しやすいよう手を加えることであり、その結果上位表示に影響を与える可能性はあるものの、必ず上位表示ができるわけではないということをよく理解しておきましょう。

SEO集客とリスティング広告の違い

SEO集客と同じく、検索結果に掲載され、検索ユーザーの集客を行うWeb集客方法に「リスティング広告」があります。
SEO集客とリスティング広告の主な違いを見ていきましょう。

主な違いSEO集客リスティング広告
掲載される場所自然検索
(オーガニック検索)
最上部
(広告が多い場合は10位以下に掲載される場合もある)
掲載にかかる費用無料クリック課金制
成果が得られるまでにかかる時間遅い早い
クリック率(CTR)高い
(ただし掲載順位による)
低い
リスティング広告とSEOの違いとは?使い分け方や相乗効果を発揮する併用方法を解説

掲載される場所

SEOとリスティング広告は、掲載される場所に違いがあります。

SEOはオーガニック検索(自然検索)と呼ばれる場所。
そして、リスティング広告は基本的に検索結果画面(SERPs)の最上部です。

つまり、リスティング広告は、SEO集客よりも上部に掲載されることが多いです。

ただし、リスティング広告にも掲載順位があり、同じ検索キーワードに対する広告掲載の申込が多いとオーガニック検索よりも下に表示される場合があります。
以下は、オーガニック検索の10位以下にリスティング広告が掲載されている例です。

リスティング広告の掲載順位は、様々な要因で決められます。

入札単価はもちろん、広告自体の品質(タイトルやディスクリプション、リンク先のコンテンツの質など)や競合他社の広告クオリティなど。

基本的に、リスティング広告の方がSEO集客よりも上部に掲載されますが、このとおり例外もあることを理解しておきましょう。

なお、もし集客や顧客獲得をお急ぎでしたら、リスティング広告をご利用ください。
SEOは広告費はかかりませんが、その分成果がで始めるまでに時間がかかります。
セミナーやイベントの集客など、タイムリミットのある集客に関しては、すぐに成果がでるリスティング広告の方がおすすめなケースもあります。
弊社では、リスティング広告の運用代行も行っておりますので、以下よりご相談くださいませ。
株式会社IIPのリスティング広告運用代行サービス

掲載にかかる費用

SEO集客で上位表示を目指す、オーガニック検索結果への表示には費用がかかりません。

一方、リスティング広告は広告なので、もちろん掲載費がかかります。
「クリック課金制」が採用されており、クリックに対して所定の金額がかかる仕組みです。

たとえば、1クリックに対する料金(入札単価)を最大10円に設定したとしましょう。
すると検索ユーザーが広告をクリックするたびに、最大で10円かかるようになります。

お気づきの方もいると思いますが、実はリスティング広告も厳密にいうと広告の掲載だけなら費用はかかりません。
クリックされれば費用がかかる仕組みだからです。

SEO対策の費用相場の平均は?価格・料金体系別の費用対効果も解説

成果が得られるまでにかかる時間

SEO集客は成果が得られるまでに時間がかかる一方で、リスティング広告は広告出稿後、すぐに効果が期待できるといった違いがあります。

一般的にSEOの効果が出るまでにかかる期間は、4か月〜1年以上とされています。
ただし、最新のSEO傾向を考えると、それ以上の可能性もあるでしょう。

なぜなら、現在ホームページの認知度(ネームバリュー)やサイト運営企業の権威性が、上位表示に大きな影響を与えていることがわかっているからです。

つまり、新規で立ち上げたホームページは、認知度や権威性を高める必要があります。
認知度も権威性も、短期間で得られるものではありません。
検索エンジンから評価されるには、どうしても時間がかかるといえるでしょう。

対してリスティング広告は、決められた操作さえすれば瞬時に広告を表示してもらえます。
掲載の直後に成果が得られる可能性もあり、SEO集客とは大きく異なる点です。

さらに、広告の文言や表示・非表示の変更もすぐに反映されるなど、リアルタイム性と自由度が高い点も大きな違いでしょう。

SEO対策の効果が出るまでの期間|改善施策が反映されるのはいつ?時間がかかる?

クリック率(CTR)

検索結果にホームページが表示された回数に対してクリックされた割合を「クリック率(CTR)」と呼びます。

このクリック率が高いのは、SEO集客です。
対してリスティング広告は、SEO集客よりもクリック率が低い傾向にあります。

クリック率が低い原因は、リスティング広告に記載される「スポンサー」や「広告」といった表記でしょう。

広告だと知った検索ユーザーが、あえてクリックを避けているのだと考えられます。
実際、リスティング広告の平均クリック率は「約2%」ほど。

一方でオーガニック検索のクリック率は、以下のとおりです。

検索順位クリック率
1位13.94%
2位7.52%
3位4.68%
4位3.91%
5位2.98%
6位2.42%
7位2.06%
8位1.78%
9位1.46%
10位1.32%

seo Clarity “CTR Research Study” (2021)

上記は一例であり、クリック率は検索キーワードによっても変わります。
ただ、検索結果で通常最上部に表示されるリスティング広告とSEO集客で上位表示した場合のクリック率には、大きな開きがあることは明確でしょう。

検索順位とクリック率(CTR)の関係とは?1位と2位のアクセス数の差は?

SEO集客のメリット

ここからは、SEO集客を行うメリットやその重要性について見ていきましょう。

  1. 潜在層のユーザーを集客できる
  2. 広告よりも嫌悪感を持たれずにPRできる
  3. ブランドイメージの向上にも繋がる

潜在層のユーザーを集客できる

SEO集客の強みは、新規顧客となりえる潜在層のユーザーを集客できる点です。
たとえば、あなたが自家製野菜ジュースの販売サイトを運営していたとしましょう。

ある目的のため、すでに野菜ジュースを購入したいと考えている人物が顕在層であれば、潜在層は「最近、野菜不足だなあ」「食生活が偏ってるけど大丈夫かなあ」と漠然と悩んでいる人物といえます。

このような潜在層は、キーワード選定ツールを使うことで容易に探すことができます。
実際にキーワード選定ツールを使って見つけた、検索キーワードの例を見てみましょう。

  • [野菜不足 補う おすすめ]
  • [子供 野菜不足]
  • [野菜 鉄分]

いずれも直接、野菜ジュースを求めている人物ではありません。
しかし、これらキーワードを検索したユーザーに対してコンテンツを作り、野菜ジュースの価値を知ってもらえれば、興味を持って購入に繋がる可能性は高いです。

このように潜在層のユーザーと接点を持ち、かつ集客に繋げることができるのは、SEO集客のメリットといえるでしょう。

SEOキーワード選定のやり方とは?初心者に役立つ無料ツールや手順を解説

広告よりも嫌悪感を持たれずにPRできる

広告に嫌悪感を持つユーザーは多いです。
一方、SEO集客ではコンテンツを通して自然な形でのPRができます。

先ほどのキーワードを例に見てみましょう。

検索キーワードコンテンツ内容とPR方法の例
[野菜不足 補う おすすめ]野菜不足の解消方法を紹介する記事。
そのなかで野菜ジュースを提案する。
[子供 野菜不足]野菜嫌い・野菜不足の子どもの対処法を紹介する記事。
そのなかで野菜ジュースを提案する。
[野菜 鉄分]鉄分の多い野菜を紹介する記事。
さらに鉄分が手軽に補給できる自家製野菜ジュースをPRする。

このようにコンテンツのなかで、自然に野菜ジュースについて触れれば、ユーザーに嫌悪感を持たれずに商品をPRすることができます。
まさにSEO集客のメリットといえるでしょう。

もちろん、大前提としてユーザーのためになる良質なコンテンツでなければなりません。

また、話の流れと関係のない、唐突なPRは通常の広告と変わりません。
ユーザーのストレスとなるため、筋道の通ったPR方法を考える必要があります。

ブランドイメージの向上にも繋がる

有益で役に立つコンテンツの提供は、ユーザーが企業やブランドに対して良い印象を持つきっかけとなります。

また、コンテンツ自体がブランドイメージとなり、集客効果を高めるケースもあります。
たとえば、一般的に堅い印象を持たれやすく、お問い合わせのハードルが高い法律事務所を例に見てみましょう。

法律の話をわかりやすく、アットホームに解説するコンテンツは、親しみや気軽に相談のできる法律事務所という印象(ブランドイメージ)をユーザーに与えます。

そうすることで、ブランドイメージが従来の堅い印象を払拭。
お問い合わせに対するハードルを下げ、結果、集客力の強化に繋がるというわけです。

このようにSEO集客には、ブランドイメージの向上や集客力の強化といったメリットもあります。

SEO集客のデメリット

SEO集客で失敗しないためにも、デメリットや注意点についても事前に把握しておきましょう。

  1. 成果が出るまでに時間がかかる
  2. 良質なコンテンツでなければ成果が出ない
  3. 競合他社に負けないSEO戦略を考える必要がある

成果が出るまでに時間がかかる

すでに触れた通り、SEO集客は成果が出るまでに長い時間を要します。

数か月か、1年か、はたまたそれ以上か。
SEO集客の成果が出る期間は、ホームページによって異なり予測できません。

そして、時間がかかるということは、それだけリソースを用意し続ける必要があるということです。

成果がいつ出るのかわからない。
この不明瞭さは、SEO集客のデメリットといえるでしょう。

SEO対策の効果が出るまでの期間|改善施策が反映されるのはいつ?時間がかかる?

良質なコンテンツでなければ成果が出ない

SEO集客では、良質なコンテンツの制作が大前提となっています。
良質なコンテンツが作れなければ、成果は得られません。

つまり、自サイトのユーザーにとって良質なコンテンツとは何かを正確に把握できなければ、どれだけコンテンツを作っても上位表示できないのです。

この読みを間違えてコンテンツを制作すれば、かけたコストは無駄となります。
これはSEO集客の難しい部分であり、デメリットのひとつでしょう。

良質なコンテンツとは何か?Googleの定義や作り方のポイントを解説

競合他社に負けないSEO戦略を考える必要がある

検索結果の順位は、相対的に決まるものです。
どれだけ良質なコンテンツを作っているつもりでも、それ以上に競合他社が良いコンテンツを作っていれば上位表示はできません。

加えて昨今は競合他社の参入が増えており、順位争いもますます激化しています。

競合他社に対してどのようにホームページを差別化し、優位に立つか。
戦略的にSEOへ取り組まなければならないことは、デメリットといえるでしょう。

SEO戦略とは?設計・立案方法や必要性を解説

SEO集客が向いている業種・向いていない業種

「自社はSEO集客に取り組むべきだろうか。」
「SEO集客を行って成功するのだろうか。」

このようにSEO集客の実施に迷いを感じている方は多いと思います。

そこでSEO集客が「成功/失敗」するホームページの特徴を見ていきましょう。
SEO集客をやるべきかどうかの判断基準として、ぜひご覧ください。

  1. 競合他社サイト以上のコンテンツを作れる/作れない
  2. 費用対効果が高い/低い
  3. 1年以上SEOに取り組めるリソースがある/ない

競合他社サイト以上のコンテンツを作れる/作れない

SEO集客で成果を得るには、競合他社に勝つ必要があります。
すなわち、上位サイトよりも良質なコンテンツを作らなければいけません。

その際、競合他社にはない価値や強みを持つ企業は、SEO集客に有利といえるでしょう。
価値や強みをコンテンツに反映させれば、それだけで差別化となるからです。

コンテンツ差別化の例を見てみましょう。

  • その業界で長く培われたノウハウを提供するコンテンツ
  • 競合他社が持っていない、貴重な情報やデータを提供するコンテンツ
  • ユニークな視点で企画されたコンテンツ
  • 図表や動画など、良質な視覚情報を多く盛り込むコンテンツ

昨今のSEOは、認知度や権威性の高い企業が有利ですが、それだけではありません。
このように自社が持つ、価値や強みをうまくコンテンツに落とし込むこともまた大切です。

そのためにも、まずは自社ホームページと競合他社のSEO分析を行い、競合他社に勝てる見込みはあるか考えてみましょう。
そして自社だけのSEO戦略を考えることが、SEO集客を成功させる第一歩となります。

SEO分析とは?解析手順や見るべき項目、おすすめツールを紹介

費用対効果が高い/低い

費用対効果の高さも、注目したい判断基準のひとつです。
SEO集客に限った話ではありませんが、大前提としてSEO実施にかかる費用を回収できる見込みがなければ、そもそもSEO集客をやるべきではありません。

とくに商材の単価が安く、キーワードの月間検索数が少ない業種は注意が必要です。
たとえば、以下のホームページを見てみましょう。

キーワードの月間検索ボリューム数1,000
月間アクセス数
(検索順位:1位)
140
月間コンバージョン数5
商材の単価100円
月間売上500円
SEO集客にかかるコスト
(制作費、ツール利用料)
10万円

商材の単価が安いため、SEO集客にかかるコストが回収できていません。

コンバージョン数が「140」だった場合でも、1か月の売上は「14,000円」です。
つまり、このホームページはSEO集客との相性が悪いビジネスだといえます。

一方、もし商材の単価が「10万円」だった場合はどうでしょう。
1か月の売上は「50万円」です。

コンテンツの改善でコンバージョン数が増えれば、さらに利益を獲得できるでしょう。
SEO集客を行っても、十分にコストが回収できる相性の良いビジネスだといえます。

費用対効果の重要性がわかったところで、今度はどのように・どこを見て費用対効果の高さを判断すればよいか、その具体的な方法をお伝えしましょう。
SEO集客の費用対効果を考えるには、事前に以下の情報を洗い出す必要があります。

  1. キーワードの検索ボリューム数
  2. 想定アクセス数
  3. 想定コンバージョン数
  4. 商材の単価と1か月の想定売上
  5. SEO実施にかかる費用

費用対効果の考え方①|キーワードの検索ボリューム数

実施するSEO施策が、コンテンツSEOであれば、記事でねらう対策キーワードの検索ボリューム数をまずは調べます。

キーワードの検索ボリューム数:3,000

今回は架空の検索ボリューム数を使用します。
おすすめのキーワード選定ツールは、以下の記事をご覧ください。

【無料あり】キーワードツールおすすめ10選!Google検索ワード調査ツールの使い方と注意点

費用対効果の考え方②|想定アクセス数

想定アクセス数とは、その検索順位に掲載された場合、どれだけサイト流入に繋がるかを順位別のクリック率を参考に予測した数値です。
以下の計算式で算出できます。

想定アクセス数 = キーワードの検索ボリューム数 × 順位別のクリック率

今回は「SEO集客とリスティング広告の違い」でも触れた、米国のSEOツール会社「seo Clarity」が提供している、日本の順位別クリック率を参考にします。

わかりやすいよう四捨五入し、1位のクリック率「13.94%」を「14%」で計算。
すると「420 = 3,000 × 0.14」で以下のとおりとなりました。

想定アクセス数:420

費用対効果の考え方③|想定コンバージョン数

想定アクセス数に対し、どれだけコンバージョンに至るかを平均コンバージョン率(CVR)で算出したものが「想定コンバージョン数」です。
計算式は以下のとおり。

想定コンバージョン数 = 想定アクセス数 × コンバージョン率の平均値

CVRは、業種によって異なるものの「1~3%」が平均値とされています。
今回はわかりやすく「1%」で計算しましょう。

「4.2 = 420 × 0.01」
小数点以下を四捨五入すると想定コンバージョン数は「4」です。

想定コンバージョン数:4

費用対効果の考え方④|商材の単価と1か月の想定売上

商材の単価から1か月の想定売上を算出します。

1か月の想定売上 = 想定コンバージョン数 × 商品単価

商材単価を仮で「3,000円」と設定すると「12,000 = 4 × 3,000」です。

商材の単価:3,000円
1か月の想定売上:12,000円

費用対効果の考え方⑤|SEO実施にかかる費用と費用対効果

SEO分析でやるべきSEOを明確にし、SEO集客のコストを算出しましょう。
なお、SEOにかかる費用は、SEO戦略や競合他社のSEO状況によっても左右されます。

SEO実施にかかる費用:7,000円
1か月の想定売上:12,000円

「SEO実施にかかる費用」と「1か月の想定売上」を比べて費用対効果を考えます。
今回の場合、SEO集客コストを十分に回収できる見込みがあるため「費用対効果は高い」といえるでしょう。

なお、基本的にSEO集客を始めたばかりの頃は、コストの回収は期待できません。
コストが回収できるのは、上位表示できてからであり、それには時間がかかるからです。

そこで重要となるのが、この次でお話するリソースの確保です。

1年以上SEOに取り組めるリソースがある/ない

ここまで何度もお伝えしているとおり、SEO集客は時間のかかる施策です。

最低でも1年以上、SEO集客が続けられる体制か。
そのためのリソースを確保できるか。

これらをクリアできる企業でなければ、SEO集客で成果を得るのは難しいでしょう。

実際、SEO集客でよくある失敗が、リソース不足によるとん挫です。
予想以上に成果が出るまでに時間がかかったり、成果が出る前にリソース不足に陥ったりでSEO継続を断念する話はよく聞きます。

なお、リソース不足で無理にSEO集客を行っても、残念ながら望む成果は得られません。
無理をした分、コンテンツの品質が下がってしまうからです。

昨今のSEOではコンテンツ品質がとくに重要視されているため、クオリティを維持できるリソースをどれだけ確保できるかが、SEO集客の成功も左右するといえるでしょう。

(補足)SEO集客のベストタイミングは「新規サイト立ち上げ・サイトリニューアル時」

SEO施策のなかには、ホームページ構築時に実施した方が効率的なものもあります。
たとえば、サイト構造・階層の最適化やURLの最適化です。

これらは既存のホームページで行うと、大きな改修作業となったり、リスクのあるリダイレクトが必要だったりするため、できる限り構築段階で行いたいSEO施策といえるでしょう。


SEO集客のタイミングに迷っている方は、ぜひ新規サイト立ち上げやサイトリニューアルをひとつの指標としてみてください。

サイトリニューアル時にSEOで注意すべき点は?サイト移転やURL変更をする時のポイントも解説

SEO集客で取り組むべき施策と優先度

SEO集客には、様々な種類の施策があることを前半でもお伝えしました。
なかでも優先度の高い、重要なSEO施策をここではご紹介します。

  1. テクニカルSEO
  2. コンテンツSEO
  3. SEO内部対策

テクニカルSEO

テクニカルSEOとは、SEOの基盤ともいえる施策です。
ホームページ本体に対して行われる、技術的なSEO施策をまとめてこのように呼びます。

なかでも優先度の高い施策が、クロールとインデックスの改善です。
検索エンジンは、ホームページのクロールとインデックスが完了されなければ、検索結果に表示されない仕組みとなっています。

つまり、何かしらのエラーでクロールとインデックスがされない状態だった場合。
他のSEO施策をいくら行っても、意味がないのです。

そのため、SEO施策のなかではとくに優先度の高い施策といえます。

テクニカルSEOとは?コンテンツSEOとの違いやメリット、具体的な施策、新設サイトこそすべきこと

コンテンツSEO

SEO集客のメインともいえる施策が、このコンテンツSEOです。
どのようなコンテンツを作るかの企画を行います。

すでにお話したとおり、SEOで最も重要視されているのがコンテンツ内容や品質です。
コンテンツの内容はコンテンツSEOで行う「キーワード選定」や「検索意図の分析調査」などの出来栄えによって大きく左右されます。

そのため、重要度はSEO施策のなかでも上位といえるでしょう。
また、優先度についても、効果が出るまでには時間がかかるという点で高い施策です。

コンテンツSEOとは?やり方・手順や施策事例、メリット、便利ツールを解説

SEO内部対策

SEO内部対策(内部SEO)は、コンテンツSEOで企画したものを形にしつつ、ユーザーと検索エンジンがわかりやすいよう、コンテンツの最適化を行うSEOです。
そのため、基本的にコンテンツSEOとSEO内部対策はセットで行われます。

コンテンツを正しく認識してもらうために欠かせない施策が多く、コンテンツSEOと同様に重要な施策といえるでしょう。

SEO内部対策とは?基本的な方法やチェック項目、無料便利ツール

SEO集客でお困りなら株式会社IIPへ

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」を運営する「株式会社IIP」は大阪を拠点に全国の企業様のSEOコンサルティングやホームページ制作、SEOツールの提供を行ってきた、Webマーケティング会社です。

以下の画像をご覧ください。
弊社がSEO集客をサポートしている、あるオウンドメディアの成功事例です。

オウンドメディア立ち上げから約1年半でアクセス数が「4,424PV→163,706PV」。
コンバージョン数も「8→400以上」と伸びています。

自社のホームページに必要なSEOを知りたい。
SEO集客をすべきか迷っている。
まず何からすればよいか知りたい。

このような、SEO集客に関する小さな疑問や漠然としたお悩みは、弊社の【SEO集客の無料相談・無料アドバイス】をお気軽に活用ください。

ご相談お待ちしております。
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