SEO
公開日2023年7月17日
更新日2024年03月16日
更新頻度とSEOの関係とは?高い・低い場合や更新日の変更による影響を解説
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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サイト運営をする上で、更新頻度がどのくらいSEOに影響するのか気になっている方も多いでしょう。
結論から言うと、更新頻度が高いことによる直接的なSEO効果は期待できません。
毎日更新するサイトと1週間に1回更新するサイト、記事を更新するタイミングや頻度だけによる検索順位の向上は見込めないということです。
ただ、更新頻度を高めることで、クロールの頻度がアップしたり、ユーザーからの信頼を得やすいなど、間接的なSEO効果は期待できます。
なお、更新頻度よりもSEO対策で重要なのが、コンテンツの品質です。
どれだけ更新頻度が高くても、コンテンツの品質が低ければSEOでは評価されません。
そのため、更新頻度を高めるにしても、コンテンツの品質を高く保つことが前提です。
本記事では更新頻度が高い・低い場合や更新日変更によるSEOの影響、更新頻度の目安やおすすめのリライトタイミングを解説します。
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更新頻度とSEOの関係
まずは、更新頻度とSEOにどんな関係があるのかを見ていきましょう。
更新頻度が高いことによる直接的なSEO効果はない
SEO対策をする上で、「記事を毎日更新した方が良い」と聞いたことがある人もいるでしょう。
結論から言うと、更新頻度が高いことによる直接的なSEO効果はありません。
つまり、毎日更新したからといって、必ずしも上位表示されるわけではないのです。
そのため、とりあえず更新頻度を高めることだけを考えてサイト運営をするのはやめましょう。
更新頻度ではなく記事の品質が最も重要
SEOで評価されるサイトを作るには、更新頻度よりも記事の品質を高めることが重要です。
高い頻度で更新することを考えるがあまり、「誤字脱字が多く読みづらい文章」「悩みが全く解決できない」といった、低品質な記事が増えてしまうことも多々あります。
Googleは「ユーザーファースト」を企業理念に掲げており、ユーザーの悩みや疑問を解決できる記事を上位表示させています。
低品質なコンテンツを毎日投稿し続けても、WebサイトのSEO評価は上がるどころか下がってしまいます。
SEOで上位表示を目指すには、検索ユーザーの悩みや知りたいことを想像して、ユーザーが満足するような高品質なコンテンツを作成することが大前提です。
後述する「SEOコンテンツを更新するときのポイント」を参考に、品質にこだわった記事投稿を心がけましょう。
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情報の更新が多いジャンルは更新頻度も重要
更新頻度が高いことによる直接的なSEO効果はないと説明しましたが、情報の更新が多いジャンルは更新頻度が重要になることもあります。
例えば、ニュース系コンテンツや芸能情報などの領域は、新しい情報が常に更新されます。
古い情報のまま修正を行わないコンテンツは、ユーザーの役に立ちません。
ユーザーは常に最新の情報を求めており、Googleもユーザーファーストのコンテンツを求めています。
情報の更新が多いジャンルでは、サービス内容やキャンペーン情報等の修正という目的での更新頻度が重要になることを覚えておきましょう。
更新頻度を高めることで得られる効果
更新頻度を高めることで直接的なSEO効果はありませんが、間接的なSEO効果は期待できます。
ここでは、更新頻度を高めることで得られる3つの効果を紹介します。
- クロールの頻度がアップする
- 常に新しい情報を発信できる
- ユーザーからの信頼を得やすい
1つずつ詳しく見ていきましょう。
クロールの頻度がアップする
更新頻度を高めることで、クロールの頻度がアップしやすくなります。
クロールとは、クローラーと呼ばれる検索エンジンのロボットが、ネット上にあるWebサイトを巡回し、Webサイトの情報を収集することです。
検索結果に表示させるためには、Webページをクロールしてもらわなければいけません。
更新頻度を高くし、サイト内のコンテンツ数を増やすことで、クローラーに見つけてもらいやすくなります。
結果的にクロール頻度がアップして、更新したページがGoogleにいち早く評価してもらえるようになるのです。
なお、サイトを立ち上げて間もないときは、サイト内のページも少ないため、どうしてもクロールの頻度が少なくなってしまいます。
その時は、Googleサーチコンソールの「URL検査ツール」を使い、該当URLのクロールをリクエストすると良いでしょう。
1.上部の「検索窓」にクロールをリクエストしたいURLを入力
2.「インデックス登録をリクエスト」ボタンをクリック
クローラーとは?意味や仕組み、巡回を促す対策、拒否する方法をわかりやすく解説
常に新しい情報を発信できる
更新頻度を高めることで、常に新しい情報を発信できるメリットもあります。
検索エンジンやユーザーは、サイトの更新頻度そのものを評価対象にしないとはいえ、当然古い情報よりは新しい情報を求めています。
記事の更新日が半年前のままだと「この記事は古いのでは?」「情報が間違っているのでは?」と疑いをもたれてしまう可能性があるのです。
ユーザーに最新の情報を届けるためにも、定期的に情報を更新することをおすすめします。
なお、更新日だけを更新するサイトもありますが、コンテンツ内容を含めて最新の情報に保つことが重要です。
ユーザーからの信頼を得やすい
更新頻度を高めることで、ユーザーからの信頼を得やすくなります。
高い頻度で興味深いコンテンツを更新し続けることで、ファンを獲得しやすくなるからです。
「このサイトは常に最新情報が更新されているから信頼できる」とユーザーに思ってもらえることで、新規ユーザーの増加にも繋がります。
サイトの信頼性が高まれば他の記事も閲覧してもらえ、回遊率アップにもつながります。
高品質なコンテンツが大前提ですが、更新頻度を高めることはユーザーやGoogleからの信頼が高まりやすくなるのは事実です。
更新頻度の目安やおすすめのタイミング
更新頻度がSEOに直接関係ないとはいえ、どのくらいの更新頻度で投稿するべきか目安が知りたいという人もいるでしょう。
そこでここでは、更新頻度の目安やおすすめのタイミングを紹介します。
なお、明確なタイミングはないので、あくまで目安としてお考え下さい。
- 新規コンテンツの更新頻度目安
- 既存コンテンツの更新頻度目安
新規コンテンツの更新頻度目安
新規コンテンツの更新頻度は、リソースや検索ボリュームなどによって異なりますが、3日〜1週間に1記事を目指すのが現実的です。
なお、新規コンテンツは頻度を優先するのではなく、現在のリソースを踏まえて品質を落とさないことが大前提です。
誤字脱字が多かったり、他のサイトよりも内容が薄かったりする状態では、ユーザーにとって有益なコンテンツとは言えません。
このような場合は、更新頻度を落としてでも、1つのコンテンツに時間をかけることが重要です。
ユーザーにとって有益なコンテンツを作成しようとするには、競合調査から記事構成の設計、執筆、画像選定、内部リンクの設置など、かなりの時間と労力がかかります。
まずは更新頻度を気にせず高品質な記事を作成し、どのくらいの時間がかかるかを把握してから、更新頻度の目安を決めましょう。
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既存コンテンツの更新頻度目安
新規コンテンツは公開後、順位が安定するまで1~3か月ほどかかります。
そのため、新規コンテンツ公開後、3か月程度様子を見てから1回目のリライトを行いましょう。
リライトを行った後は、1週間~1か月程度で検索順位が変動します。
実施したリライトが効果的だったのかを検索順位の推移を見ながら確認していきましょう。
なお、サイトを立ち上げたばかりの頃はまだコンテンツ数も少ないので、新規コンテンツの更新に専念するのがおすすめです。
コンテンツが充実してきて、古い記事の検索順位が安定してきたら、徐々にリライトを進めていきましょう。
なお、検索順位の推移を確認するには、専用のツールを使うのがおすすめです。
専用ツールには様々な種類がありますが、代表格は「Nobilista(ノビリスタ)」です。
Nobilista(ノビリスタ)とは、インストール不要で利用できるクラウド型の検索順位チェックツールです。
また、検索順位を自動的に計測でき、PC以外にスマホやタブレットでも気軽に順位確認ができます。
パーソナルプランは月額990円(税込)から利用できるので、企業はもちろん、個人ブログ運営者でも気軽に導入しやすいのが特徴です。
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SEOコンテンツを更新するときのポイント
ここでは、SEOコンテンツを更新するときのポイントを5つ紹介します。
- E-E-A-Tを意識したコンテンツを作成する
- 誤った情報や古くなった情報をすぐにリライトする
- 検索順位が低迷しているページの加筆修正を行う
- 低品質なコンテンツを削除または非公開にする
- 重複コンテンツがないか注意する
1つずつ詳しく見ていきましょう。
E-E-A-Tを意識したコンテンツを作成する
SEO評価を高めるには、更新頻度よりもE-E-A-Tを意識したコンテンツ作成が重要です。
E-E-A-Tとは、以下の4つの頭文字をとった言葉で、現在のSEOではこのE-E-A-Tが重要視されています。
- Experience(経験):
サイト運営者はそのジャンルについての経験があるか - Expertise(専門性):
特定のジャンルに絞ってサイトを運営しているか - Authoritativeness(権威性):
サイト運営者はそのジャンルの知識や実績があるか - Trustworthiness(信頼性):
コンテンツの内容は信頼できるかどうか
現在のSEOでは匿名で作成されているコンテンツよりも、専門家が実体験にもとづいた、網羅性の高いコンテンツの方が評価されやすいということです。
E-E-A-Tは、GoogleがWebサイトの順位付けをする上で重要視している指標のひとつです。
専門家や業界の著名人に監修・執筆してもらうことで、専門性や権威性・信頼性を高めやすくなります。
また、専門性の高い論文や公的機関が発表しているデータを引用したり、サイト運営者の実体験から得た情報や考察を加えたりすることで、情報の信頼性を高めることができるはずです。
コンテンツのE-E-A-Tを高めることで、結果的にSEOでも良い効果が期待できます。
E-E-A-Tとは?Googleが重要視するSEO最重要評価基準を高める施策を解説!
誤った情報や古くなった情報をすぐにリライトする
コンテンツ内に誤った情報や古い情報があれば、すぐにリライトしましょう。
繰り返しになりますが、検索ユーザーは常に最新で正しい情報を求めています。
そのため、掲載から日数が経ち、古くなった情報や誤った情報がある場合には、リライトして最新のものに更新する必要があります。
特にサービス内容やキャンペーン情報などは、毎月更新される場合もあるでしょう。
ユーザーに最新で正しい情報を届けるためにも、定期的に情報が変更されていないかを確認して、変更があればすぐにリライトしましょう。
SEOのリライトのやり方とは?事例や効果が出るまでの時間、注意点を解説
検索順位が低迷しているページの加筆修正を行う
検索順位が低迷しているページは、加筆修正を行いましょう。
検索順位が低迷しているのは、ドメイン自体の評価が低いことも考えられますが、コンテンツの質が低い可能性も十分考えられます。
Googleの検索結果には基本的に1位~100位まで表示されますが、検索順位が高いほどクリックされる可能性も高まります。
その中でもクリックされるのは、ほとんど1ページ目(1位〜10位)に表示される記事で、クリック率は全体の86.3%を占めています。
Here’s What We Learned About Organic Click Through Rate
逆に言えば、2ページ目以降(11位以降)に表示されてもほとんどアクセスが見込めないということです。
そのため、2ページ目以降に表示されているページを中心に加筆修正を行い、1ページ目に表示されることを目指しましょう。
加筆修正する際は、上位サイトの情報を網羅しつつ、それに加えて独自の内容を加えるのがポイントです。
特に現在11位〜20位程度の記事は、あとひと工夫すれば10位以内に表示する可能性が高いので、積極的に加筆修正を行うのがおすすめです。
検索順位とクリック率の関係とは?平均CTRの目安と向上させるための具体的なノウハウ
低品質なコンテンツを削除または非公開にする
低品質なコンテンツがサイト内にあると、Webサイト全体のSEO評価が下がってしまう可能性があります。
そのため、低品質なコンテンツがある場合は、削除または一時的に非公開しましょう。
特にサイトを立ち上げたばかりに作成したコンテンツは、今のコンテンツの品質と比べて低い場合も多いです。
リライトをして品質を高めていくこともできますが、修正箇所が多い場合はリライトすることがかえって非効率になることもあります。
その場合は一旦削除して、新規コンテンツとして作り直すのがおすすめです。
重複コンテンツがないか注意する
Webサイトの中に重複コンテンツがないか確認しましょう。
重複コンテンツとは、タイトル名やテキストなど、ページの内容がほとんど同じようなコンテンツのことです。
Google公式では、重複コンテンツを次のように定義しています。
単一のページに複数の URL でアクセスできる場合や、異なるページのコンテンツが類似している場合(たとえば、あるページにモバイル版とPC版両方のURLがある場合)、Googleはそのようなページを同じページの重複版と見なします。
引用:Google検索セントラル
自分のサイト内や他のサイトと似たような内容の記事があると、SEOでマイナス評価を受けたり、Googleペナルティの対象になったりする恐れがあります。
重複コンテンツの確認には、CopyContentDetectorというコピペチェックツールがおすすめです。
入力したテキストがWeb上に存在するコンテンツの内容と重複していないかを、無料で確認できます。
良好・要注意・コピーの疑いの3段階の判定に加えて、0〜100%の割合で結果が表示されます。
コンテンツ公開前にコピペチェックツールを使い、重複コンテンツに該当する心配がないかを確認しましょう。
重複コンテンツを避ける方法とは?判定基準や原因別の対策方法、SEOへの影響を解説
コンテンツの更新をラクにする管理術
更新頻度を保ちながら高品質なコンテンツを作成するのは非常に大変です。
ここでは、コンテンツの更新をラクにする管理術を紹介します。
- ディレクションを徹底する
- キーワード選定や構成案の作成を効率的に行う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ディレクションを徹底する
記事の更新を続けるためには、サイト運営者が徹底管理する必要があります。
特にキーワード選定・記事構成の作成・記事ライティング等の作業を分担している場合は、こまめに進捗確認を行わなければいけません。
ディレクターが記事構成案の共有が遅れたり、ライターの納品が遅れたりすることで、記事更新がストップしてしまうリスクがあるからです。
ライターとの進捗確認やスケジュール調整等を行い、更新頻度を保つ必要があります。
また、いつライターさんに仕事を断られても困らないように、リスクヘッジしながら運営することが重要です。
ディレクターが中心となり、それぞれの仕事を共有しながら期限内に作業することで、更新頻度を維持できるでしょう。
記事制作の外注のやり方とは?ライティングマニュアルの作り方と具体例も解説
キーワード選定や構成案の作成を効率的に行う
コンテンツ作成には、記事の執筆だけでなくキーワードの選定や構成案の作成といった工程もあります。
競合調査を行いどのようなキーワードでコンテンツを作成するのか、上位表示するにはどのような構成でコンテンツを作成するのかを考えます。
これらの業務を効率的に行われなければ、更新頻度を高めることはできません。
キーワード選定ツールを用いたり、構成案の作成方法をマニュアル化したりすることで、効率的に作成できる環境を整えられます。
キーワード選定ツールは、無料で利用できるものから有料のものまであります。
無料のツールでも便利なものがたくさんあるので「ラッコキーワード」や「Googleキーワードプランナー」等の無料ツールをご利用ください。
キーワード選定方法については以下の記事で詳しく解説しています。
SEOキーワード選定のやり方・コツとは?初心者に役立つ便利ツールも紹介
更新頻度とSEOに関するよくある質問
更新頻度とSEOに関する良くある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
更新頻度とSEOにはどんな関係がありますか?
更新頻度を高めることで、検索結果で上位に表示されるような直接的なSEO効果はありません。
つまり、毎日更新したからといって必ず上位表示できるわけではないのです。
SEOで上位表示を目指すなら、更新頻度よりもコンテンツの質を最優先することが重要です。
記事の更新頻度を高めるとどんな効果が期待できますか?
更新頻度を高めることでSEOに直接的に良い影響を与えることはないですが、間接的なSEO効果は期待できます。
具体的に得られる効果は次の3つです。
- クロールの頻度がアップする
- 常に新しい情報を発信できる
- ユーザーからの信頼を得やすい
高品質なコンテンツを作成できることが前提なら、更新頻度を高めることは効果的と言えます。
既存記事のリライトはどのくらいの頻度で行うべきですか?
既存記事のリライトは、3ヵ月を目安に行うのが一般的です。
SEOではコンテンツ公開後、順位が安定するまで1~3か月ほどかかります。
3か月間様子を見て、検索順位が安定してからリライトするかどうかを判断しましょう。
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