SEO

更新日2024年02月27日

SEO対策とMEO対策の違いとは?費用や使い分け、併用のやり方を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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Web戦略の要はSEOであり、検索エンジンの結果画面で上位を得ることは極めて重要です。
しかし飲食店など地域に根ざしたビジネスを行っている場合、Googleマップなど地図上での表示を通して集客効果を高める「MEO」も無視できません。

このMEOの実践に必要な知識や施策は多岐に渡ります。
また、SEOと重なる部分があるため、両者を混同するケースもあるでしょう。

そこでこの記事では、SEOとMEOの違い使い分け、併用のやり方などをご紹介します。
導入に向いている業種や、結果を出すのに必要なこともまとめているので参考にしてください。

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ローカルSEOの対策方法とは?MEOとの違いや効果・メリット、順位が決まる仕組みを解説

SEO対策・MEO対策とは

SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、Webサイトやコンテンツページを検索結果の上位に表示させる対策です。
SEO対策では適切なキーワードを選定して高品質のコンテンツを作り、外部からの被リンクの獲得などを目指します。

一方、MEOとは、「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略で、サービスの拠点を地図上に表示させる対策です。
MEO対策では地域に関連するキーワードを使用し、画面に表示される自社情報の最適化を図る他、口コミ情報の獲得なども目指します。

MEOとは?対策のやり方 やGoogleマップで上位表示する仕組み

MEOは日本独自の用語

Web情報を発信する多くのサイトで「MEO」という言葉が使われますが、Googleや海外のサイトでは殆ど使われていません。
下記は、実際に「Map Engine Optimization」がどの程度検索されているかを確認したものです。

日本以外からの検索は殆どありません。
「Map Engine」という単語はGoogleの公式ドキュメントの中にもないため、この結果は当然と言えます。

Googleや海外サイトでMEOに近い言葉が「Local SEO(ローカルSEO)」です。

これは「特定の地域に密着したSEO」という意味であり、MEOは「ローカルSEO」の特徴である地図機能に注目したものと言えるでしょう。
つまりMEOとは、特定の地域に特化したSEO対策を行い、結果として地図上での優位を勝ち取る施策ということです。

ローカルSEOの対策方法とは?MEOとの違いや効果・メリット、順位が決まる仕組みを解説

ローカル検索の結果の表示場所

ローカル検索は下記のような場所に表示されます。
「東京 水族館」で検索した例です。

施設をクリックすると詳細情報が表示されます。

検索ランキング

通常の検索結果と同じく、検索エンジンのオーガニック検索結果に表示される情報です。
Webサイトなど個々のコンテンツへのリンクとなります。

ローカルパック

赤枠で示したエリアです。
通常の検索結果の他にGoogleでは「ローカルパック」と呼ばれる、特定地域の関連情報が提供されます。

ローカルパックは「マップパック」や「3パック」とも呼ばれ、地域のビジネス情報が紹介されるスペースです。
所在地が地図上にピンで表示され、クリックするとGoogleマップに遷移し、営業時間や口コミなどの情報が確認できます。
ここに掲載されることが、ローカル検索やMEOでの大きな目標です。

Googleビジネスプロファイルリスティング

ナレッジパネルやGoogleマップ上に、ビジネス情報・レビュー・写真などが表示されます。

Googleマップ

ユーザーがGoogleマップで店舗や企業などを検索すると、結果が地図上にピンで表示されます。
これぞ、まさしくダイレクトなMEOと言えるでしょう。

MEOの仕組み

MEOでは下記の3点が重視されます。

キーワード(検索意図)との関連性

検索エンジンは、ユーザーが打ち込んだ検索キーワードと関連性の高いコンテンツを上位表示させます。
ローカル検索でもそれは同様ですが、時間帯やユーザーの行動履歴なども参照するのが特徴です。
例えば同じ飲食店情報でも、お昼に検索した場合は、ランチタイムに営業しているお店が優先的に表示されるでしょう。

GoogleにおけるMEOでは「Googleビジネスプロフィール」に登録された情報が参照されます。
例えば「中華料理」というキーワードで検索された場合、お店のジャンルを「中華料理」にしているお店が検索結果に出てくるということです。

ユーザーの所在地や検索対象地との距離

位置情報が取得できるモバイル端末を利用している場合、ユーザーから近い場所の情報が優先的に表示されます。

同じキーワードでも、自宅からの検索結果と会社からの検索結果は、同じものにはなりません。
ユーザーの現在地の情報が基準になるからです。

現在地以外の情報が欲しい場合もあります。
お出かけや旅行に行く前なら、「行き先の地名+キーワード」で下調べするでしょう。
そのような場合、指定した地域に近い候補が表示されます。

知名度や評判

地域で多くのユーザーに知られているほど、高い評価を得られます。
知名度が高いほど、顧客にとってその店舗や施設が重要であると判断されるからです。

また。ネット上の口コミや評判も影響します。
公式アカウントのフォロワー数や、投稿への「いいね」、リポストなども多いほど有利です。

例えば「和食」で調べた場合、一般の検索ではコンテンツの評価が重視され、和食について詳しく書かれたページが上位にきます。
しかし地域の検索では、ユーザーが求める情報は和食そのものではなく、和食を食べられるお店である可能性が高いでしょう。
そこでローカル検索では、知名度や評判を加味して順位を付け、所在地をマップで表示させるのです。

MEOとは?対策のやり方 やGoogleマップで上位表示する仕組み

SEOとMEOの違い

一般的なSEOとMEOとでは、下記のような違いがあります。

SEOMEO
対象地域世界や全国特定の地域
ユーザーの所在世界中の人地元の人や訪問者
ユーザー層潜在層も含む今すぐ行動する顕在層を重視
競合世界を含む広範囲の同業者同じ地域の同業者
キーワード一般的なワード地域に関連するワード
コンテンツ一般的な情報地域に関連するコンテンツ
被リンク広範囲から地域のサイトからを重視
やるべきことWebサイトやブログGoogleマイビジネスや口コミ
SNS広範囲地域のコミュニティ
難易度専門性が必要自分でも出来る
効果が出るまで時間がかかる即効性がある
費用高コスト低コスト

対象地域:MEO対策は特定の地域

一般的なSEOでは、特定の地域を前提にしません。
世界全体や国内全体、あるいは広大なネット空間が対象です。

国境を超える場合は、「International SEO」や「Global SEO」「海外SEO」と呼ばれます。
国内の場合は「National SEO」と呼び、両者を識別するのが海外では一般的です。

それに対しMEOの対象は特定の地域に限られます。

海外SEO対策の進め方とは?多言語SEOの施策例や日本との違い、アメリカ検索順位を取得する方法

ユーザーの所在:MEO対策は地元の人や訪問者

SEOではネットの及ぶ範囲すべて、言わば世界中の人がユーザーになります。
それは、SEOを通して実現すべき目的が、まずは「情報の伝達」にあるからです。

一方、MEOでは地域に住んでいる人や、地域に訪問を考えている人が主要なターゲットになります。
それは、MEOを通して実現する目的が、「実際に来てもらうこと」にあるからです。

地図上に表示されると、現在地からのアクセスルートも分かります。
近隣にいる人や来る人を念頭に置いた対策をしましょう。

ユーザー層:MEO対策は今すぐ行動する顕在層を重視

SEOは、潜在層も含む幅広い層が対象です。
そこでは情報のみを知りたい人も多いでしょう。

一方、近隣の人を対象にするMEOでは、今すぐ行動に移す熱量の高い顕在層が多くなります。
ユーザーは、その地域の店舗や施設に行くことを前提に検索している可能性が高いからです。

検索地点から検索結果まで距離が近いほど、実際にそこを訪れる確率も高まります。
SEOでは画面上でのアクションを促すことが重要ですが、MEOでは実際に訪問してもらうことを重視しましょう。

競合:MEO対策は同じ地域の同業者

SEOは世界や国内全体が対象になるので、競合はその広範囲に散らばる同業者や似たような情報を扱う発信者です。
その数は非常に多く、強力な知名度や宣伝力を持つブランド企業も含まれます。

それに対し、特定の地域が対象のMEOでは、競合は同じ地域で営業している同業者や発信者です。
そのため、SEOに比べて競合の数は大きく減るのがメリットと言えます。
しかし同時に、具体的な競合が目に見えるので、より緻密に差別化を行わなくてはなりません。

下記は、実際の検索結果の例です。

同業者がどんなMEO対策をしているかを調査し、より高い表示順位を目指しましょう。

キーワード:MEO対策は地域に関連するワード

有益な情報を提供するには、ユーザーニーズの把握が必要です。
検索エンジンの場合、それはユーザーが打ち込む「キーワード」に現れます。
SEOでもMEOでも、どのようなキーワードを選定するかは、極めて重要なポイントです。

SEOは対象範囲が広いため、一般的なキーワードを重視します。
ターゲットの多くは「情報を知りたい」レベルの人たちです。
そのため、「ダイエット+簡単+方法」のようなキーワードの使い方が多くなります。

一方、MEOは対象範囲が狭く、熱量の高い顕在層が重要なターゲットです。
そのため、「地名+ダイエット+駅近+口コミ」のように、地域に関連するキーワードが重視されます。

コンテンツ:MEO対策は地域に関連するコンテンツ

一般のSEOでの評価は、Webサイトなどにまとめられた情報であり、内容には高い専門性が求められます。

それに対してMEOで重要なのは、住所や電話番号、休日や営業時間などの正しい情報です。
それらが間違っていたり不明だったりしたら、ユーザーが店舗や施設を訪問するのに極めて不都合になります。

また、高い専門性や専門知識は、必ずしも求められません。
例えば、カフェであれば、オシャレな店内や美味しそうなケーキの写真が重要です。
それらは、SEOで必要な専門知識とはまた少し違ったものになるでしょう。

クリニックであれば、医師の経歴や人柄、待合室の風景や診察方針などが重要です。
どんなに専門的なコンテンツがあっても、医者のプロフィールが全く分からなければ、行くのが不安になるでしょう。

「来てもらう」ためには、最寄りの駅からの行き方や、駐車場の有無などの情報もあった方が親切です。

被リンク:MEO対策は地域のサイトからを重視

Webサイトで他のサイトから張られたリンクを「被リンク」と言い、SEOでは最重視される要素の1つです。

被リンクはMEOでも重要ですが、評価については若干の違いがあります。
SEOでは被リンクの評価は地域と関係ありませんが、MEOでは同じ地域のサイトからの被リンクが重視されるのです。

特定の地域向けに情報を発信しているのですから、その狭い対象からの評価を重視するのは合理的と言えるでしょう。

被リンクとは?SEO効果や増やし方、自分で獲得する方法

やるべきこと:MEO対策はGoogleマイビジネスと口コミ(レビュー)

SEOで最重視されるのは、コンテンツの品質と被リンクです。
Webサイトやブログなどに専門的なコンテンツを掲載するのが大きな対策になります。
被リンクもそうした情報があってこそ得られるからです。

MEOでもそれらは重要ですが、下記の2点も押さえておく必要があります。

  • Googleビジネスプロフィール(GBP)
  • 口コミ(レビュー)

「Googleビジネスプロフィール」は、Googleが提供しているツールです。
ここに登録されたデータがマップに表示されるため、MEOではGBPへの登録が欠かせません。

口コミ(レビュー)も極めて重要です。
他者からの評価という意味で、通常のSEOでの被リンクに相当します。

MEOではSEOで必要な要素のうち、コンテンツはGoogleビジネスプロフィールが、被リンクは口コミ(レビュー)が担うと言っても良いでしょう。
特に口コミ(レビュー)は、自分たちで完全なコントロールが出来ないため、顧客との関係性が重要です。

SNS:MEO対策は地域のコミュニティ

SEOもMEOも、SNSとは親和性が高く、同じように活用できます。
違いは、SEOでは広範囲のユーザーが対象なのに対し、MEOは地域を重視することです。
そのため、使い方はやや異なります。

MEOでは、拠点を含む狭いエリアで、コミュニティを築くことを考えましょう。
ユーザーとの距離が近いため、地元だけに通用するテーマも扱えます。
地域のお祭やイベント、四季の自然や、来てくれたお客様の様子なども投稿のテーマになるでしょう。

SNSはSEOに効果がある?Twitter運用による拡散・流入の影響とは

難易度・:MEO対策は自分でも出来る

施策を実行する場合、SEOでは内部リンク外部リンク、機能的な利便性を持ったWebサイトが欠かせません。
コンテンツにも専門性が必要なので、全体の難易度は高まります。

一方、MEOではGMBに情報を登録し、随時口コミ(レビュー)に目を配れば、最低ラインはクリアです。
後はSNSを日常的に活用すれば良いので、比較的簡単に実践できるでしょう。

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効果が出るまで:MEO対策の方が即効性がある

MEOは効果が出るまでの時間もSEOより早いケースが殆どです。

SEOではコンテンツ作成や被リンクの獲得など、スタートラインまでに時間が掛かります
検索エンジンが巡回させるクローラーがそれらの情報を取得し、ランキングに反映させる時間も必要です。

しかしMEOでは必要な情報が少ないので、すぐにスタートラインに立つことができます。
競合が対策していなければ、1〜2週間程度でマップに表示される可能性もあるでしょう。

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費用:MEO対策の方が低コスト

一言で言えば、SEOにはコストが掛かりますが、MEOはそれより安いコストで行えます。

SEOを進めるには高品質のコンテンツを作り、世界や国内の競合を相手に勝ち抜かなくてはなりません。
効果が出るまでの時間もかかるため、どうしても一定のコストがかかります。

一方、MEOでは、専門的かつ高品質のコンテンツは必ずしも必要ありません。
競合が弱ければ、GBPと口コミ(レビュー)だけで効果を上げることも可能です。
対象地域が絞られるため、競合の数が少なく済むのも有利に働きます。

そもそも難易度が低く、自分たちの手で行える部分も多いため、SEOより安く実践できるのです。

SEOとMEOの導入に向いている業種

SEOとMEOは業種を問わず導入できますが、中でも地域でサービスを提供している業種が向いています。
例えば、以下のようなものです。

  1. 飲食業
  2. 美容健康サービス
  3. 医療機関
  4. 日用サービス
  5. 不動産業
  6. 士業
  7. 旅行観光業

飲食業

レストランやカフェ、バーや居酒屋などの飲食業は、SEOとMEOの導入に向く業種の筆頭です。
SNSでの写真の投稿や共有など、即効性の高い施策にも向いています。

多くの人が、マップ上で位置や情報を確認してから、お店選びを行います。
その際、口コミ(レビュー)が非常に参考にされる業種です。

ランチ・モーニング・ディナー・二次会など、時間帯によってユーザーの目的が変化するので、それに対応して発信するのが良策でしょう。

美容健康サービス

美容院やエステやネイルサロン、ジムやフィットネスなど、美容や健康に関係する業種もSEOとMEOの導入に向く業種です。

飲食業以上に固定客の存在が大きくなるので、新規の顧客を獲得できれば大きなリターンが望めます。
初めてでも行きやすさを感じる情報発信が効果的です。

医療機関

内科や歯科医、眼科などの開業医や病院、接骨院やカイロプラクティックなどの施術施設などもSEOやMEOを意識しましょう。
緊急性が高いケースが多く、最寄りの施設を探したくなるのも特徴です。

専門知識や技術が求められる業種ですから、そうした情報も積極的に発信していく必要があります。
安全性や安心感も欠かせません。
医療や施術従事者のプロフィールを作成し、資格や経歴、専門知識を伝えましょう。

行政や民間業者が提供する、地域情報を集めたWebページ(ローカルビジネスディレクトリ)に情報を掲載しておくのも重要です。

日用サービス

修理や配送など、定期的に利用が見込まれるサービス業も、地域で検索されやすい業種です。
花屋やサイクリングショップ、金券屋や買い取りサービスなども一定の検索ニーズが見込めます。

普段は目にしないものの、調べてみたら意外に近くにあった、なんてこともよくあるものです。
普段からSEOやMEO対策をしておけば、突発的なニーズが発生した見込み客に発見されやすくなります。
ユーザーが求めているのは専門的な知識や情報に加えて、「何処にどんなお店があるか」です。

不動産業

地域に密着している不動産業も、SEOやMEOを通じて見込み客の訪問を増やせる業種です。
多くの顧客が、まずはネットを使って物件や不動産業者の情報にアクセスします。

そこで物件情報を効果的に発信し、自社が安心して利用できることをアピールするのは必須です。
大手では真似のしにくい、細かくニッチなローカルキーワードを使うと良いでしょう。
地域の歴史やイベント、立地環境が分かる写真、近隣の商店や学校情報などを絡めた発信も有効です。

士業

弁護士や司法書士、税理士や公認会計士など、高度な資格を持つ職種が「士業」です。
この業種も地域に根ざした営業をしているケースが多く、SEOやMEOが有効に働きます。
困った事が起きた時、多くの人は近くの専門家を探すからです。

一般の人には敷居が高い面があるので、医療分野と同じく得意な分野やスタッフの経歴、具体的な悩みや事例をキーワードに落とし込みましょう。
肯定的なレビューが多いほど、信頼感や安心感が高まります。

旅行観光業

観光施設や宿泊施設、観光客向けのアクティビティや多言語対応をしているサービス業も、地域と深い関係性があるでしょう。

この業種が他の業種と異なるのは、主要な顧客は近隣ではなく、遠方から来訪してくる観光客だということです。
多くのユーザーは、事前に「地名+旅行先でのニーズ」で検索します。
使われる地名は地元に住んでいる人より大雑把なこともありますし、逆にピンポイントで指定することもあるでしょう。
例えば、「京都 ロケ地 蕎麦屋」や「スカイツリー 近所 スイーツ」などです。

結果がマップに表示されるため、旅の経路や訪問予定先との位置関係などが判断材料になります。
駅や名所など、検索されやすいキーワードを絡めた発信をするのも良策です。

SEOとMEOの使い分けや併用のやり方

MEOは多くの部分がSEOと共通しますが、違いも多々あります。
使い分けて併用するには、以下の点を心がけるようにしましょう。

  1. 上手に連携させて相乗効果を狙う
  2. コンテンツを使い分ける
  3. 軸足を決める

上手に連携させて相乗効果を狙う

SEOではユーザーの所在地やニーズの強弱に関係なく、高品質のコンテンツを発信し、自社のブランド価値を高めることが大切です。
それに対して、ローカルビジネスでは、全国規模でのSEOで上位表示を無理に狙う必要はありません。
周辺の顧客層に情報が届けば良いのです。

実際に集客を担うのは、SEOよりMEOです。
ユーザーが検索した場合、マップにはその地域で営業している業者が表示されます。
マップで上位に表示されれば、そこから自社のサイトなどへのアクセスが期待できるでしょう。
そこに、SEOやブランディングを意識したコンテンツがあれば良いのです。

コンテンツを使い分ける

上記を達成するには、SEOの観点からは、以下の対策が必要です。

特にコンテンツでは、専門性が高く、信頼感や安心感を与える内容を作成します。

一方、MEOの観点からは、SNSの活用を前提に、以下のようなコンテンツを発信しましょう。

  • 広く共有される面白さや有益さがある
  • ユーザーとの関係性が築け、口コミなどが獲得できる
  • キャンペーンやイベントなどでプロモーションできる
SEOキーワード選定のやり方とは?初心者に役立つ無料ツールや手順を解説

軸足を決める

双方を同じように扱うより、どちらかを中心にして、もう片方はその支援に使う方が初心者にも取り組みやすくなります。

単独の地域を対象にしたビジネスを提供している場合、まずは地域の見込み客向けにMEO施策を充実させましょう。
その上で、Webサイトのコンテンツを充実させ、MEOで集客した人に提供すると無理が生まれません。

複数の地域に展開している場合は、多くの人に向けてブランディングを高めるため、SEO施策も重視しましょう。
その上で、各地の拠点ごとにMEO施策を進めて、コアとなるWebサイトに集客するのがオススメです。

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SEOツールのNobilista(ノビリスタ)の運営会社である、株式会社IIPでは、次のようなサービスを提供しています。

  • 地域の特性に合わせたキーワード調査やコンテンツ作成
  • MEOに関する専門的な知識と経験
  • 施策と効果測定に関する分析と報告

MEOはSEOより低コストで運用できますが、それでも一定の知識と実践は欠かせません。

具体的には、以下のようなものが求められます。

  • 地域関連キーワードの選定
  • 地域に特化したコンテンツ
  • Googleマイビジネスへの最適化
  • ローカルリンクの獲得
  • 口コミの獲得、ネガティブレビューへの対策
  • SNSの活用

地域ごとに固有の特性があるため、一般のSEO以上に精密な競合やキーワード調査も必要です。

日常のビジネスを続けながら、これらを全て行うのは簡単なことではありません。
SEOに関する広範な専門性がないと、対策も付け焼き刃になるでしょう。

MEOでお困りの際は、ぜひ株式会社IIPにお問い合わせください。
疑問や質問について迅速にご回答を差し上げます。

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SEOとMEOに関するよくある質問

最後に質問をまとめました。

SEOとMEOの目的の違いは何ですか?

SEOは、自社のWebページなどのアクセス情報(URL)を検索結果で上位表示させるための最適化です。
MEOでは、店舗などの事業所の場所(位置情報)をMapの中で上位表示させるための最適化を行います。

SEO対策とは?初心者にも分かりやすく上位表示の基本的なやり方を解説

施策に関する違いは何ですか?

SEOでは、ユーザーが求める情報をキーワードにして高品質のコンテンツを作成、提供します。
評価は検索エンジンのアルゴリズムが決定し、重視されるのは他サイトからの良質なリンクです。

MEOでは事業所の場所や営業情報(GBPへの登録)、SNSでのコミュニティ醸成、口コミなどが重視されます。
マップに掲載される主要な情報はGBPから引用され、重視されるのは実際に利用したユーザーからの評価です。

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効果測定に関する違いは何ですか?

SEOでは、自社のWebページへのアクセス数や、コンバージョン率(何らかのアクションをすること)で効果を測定します。
MEOでは、SNSにおけるフォロワー数やエンゲージメント率、事業所への訪問数などが測定要素になるでしょう。

SEO効果測定とは?検証のやり方や便利ツール、見るべき指標、必要な期間を解説

SEOとMEOにおけるリスティングの違いは?

リスティングには大きく2つの意味があります。

1つは「広告」です。
SEO文脈におけるリスティングは、リスティング広告のこと。
テーマに関連するキーワードで検索したユーザーに広告を表示します。
MEOでは、さらに地域を踏まえて表示先を絞るため、確度の高い露出が可能です。

もう1つは「ビジネスリスティング」で、自社の事業に関わる情報を指します。
MEOでは、GBPや地域の情報サイトに住所や営業時間などを登録するのが必須です。
登録先によって情報が異ならないよう、常に最新の状態にしておきましょう。

リスティング広告とSEOの違いとは?使い分け方や相乗効果を発揮する併用方法を解説

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