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更新日2024年04月19日

SEOに強いディレクトリ構造をサイト形態別に事例紹介!階層の深さや到達までのクリック数による影響

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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Webサイトをどのようなディレクトリ構造にするかは、サイトを開発する上で重要な要素です。
構造が良く設計されており、決め方が論理的であるほど、UXやSEOなどでメリットが大きくなります。
優れたディレクトリ構造は、探している情報に容易に辿り着くためのカギになるからです。

そこでこの記事では、Webサイトのディレクトリ構造の概要や種類それがなぜ重要なのかを解説します。
ディレクトリ構造を作るメリットや、サイト形態別のディレクトリ構造の実例設計のポイントなどもお伝えするので参考にしてください。

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ディレクトリ構造とは

ディレクトリ構造とは、個々のページがどのように構成され、それぞれがどう関連付くのかを整理したものです。
全体的な構造としては、以下の4つがあります。

  1. 階層型(ツリー構造・ピラミッド型)
  2. 順次型(線形構造・シーケンシャル型)
  3. マトリックス型(ネットワーク構造)
  4. データベース

適切に構造化されたWebサイトは、ユーザー体験やSEOの向上のために重要です。

階層型(ツリー構造・ピラミッド型)

一般的なWebサイトで多く採用されているのが、階層型のディレクトリ構造です。

階層型では、まずトップページがあり、そこからカテゴリーごとにコンテンツページが連なります。
そのため、最低でも3つの階層を持っているのが特徴です。

これらの構造や関係性は、後から変えるのは至難の業となります。
そのため、初期に一貫した構成を決定しておかねばなりません。
決定がされれば、後はそれに従ってコンテンツを増やせば良いので、作業が楽になるでしょう。

階層構造は検索エンジンのクローラーがサイトを巡回し、インデックスを作成する際にも役立ちます。
クローラーがサイト内を移動する時の基準となり、構造を理解しやすくなるからです。

デメリットは、注意しないと階層が深くなって、全体のまとまりが失われること。
サイトの規模が小さい場合は、無理に階層を増やしてしまうのも考えものです。

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順次型(線形構造・シーケンシャル型)

このタイプのディレクトリ構造では、Webサイトは単純な二階建ての構成になります。
全体のトップページの下に、個々のページが並ぶという形です。

最低でも3階層を必要とする階層型とは異なり、構造がシンプルになるのがメリットです。
起業したばかりの会社の場合、必要なページ数も少ないでしょう。
そこで順次型を選ぶのには合理性があります。

順次型は、時系列でページが並ぶようなサイトにも最適です。

例えば、商品の販売サイトであれば、まずは商品の紹介ページがあるでしょう。
そこから詳細な説明や見積りページに移り、最後に販売用のページが現れます。
このような直線的に進む構造では、ユーザーを順番に案内していく必要があるため、順次型が効力を発揮するのです。

デメリットは、一定の規模になるとサイト全体をまとめにくくなること。
ページが増えてきたら、階層型への移行を考えましょう。

マトリックス型(ネットワーク構造)

ここまでの2つには明確なトップページがありましたが、マトリックス構造では、サイトの主役は個々のWebページです。
アクセスの多くはキーワード検索からで、トップページには殆ど来ません。
そのためページの親子関係などに気を使う必要がないのです。

ユーザーがサイト内を移動する場合は、内部リンクか検索を使うでしょう。
ページ同士が有機的に結び付けば、大きなネットワークが作り出されます。
ユーザーがそうしたサイト内を自由に行き来できれば、この構造の勝利です。

デメリットは、各ページが明確な親子関係とはならないため、管理が大変になること。
また、一定の規模にならないと、肝心のネットワーク性も生まれません。

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データベース型

データベース型もサイトトップからのアプローチではなく、ボトムアップ型のディレクトリ構造です。
この構造は「動的Webサイト」とも呼ばれ、データベースを元にページが生成されます。

メリットは、ユーザーニーズに合わせてページをカスタマイズできることです。
また、蓄積されたデータの大きさも関連するので、最初から完璧なページを求める必要がありません。
大量のコンテンツやデータを収容するWebサイトに特に役立つでしょう。

デメリットは、データベースに関する広範な知識を持つ人がスタッフに必要なこと。
あらかじめそうしたメンバーを用意してから、サイトを開発すると良いでしょう。

ディレクトリ構造を作るメリット

Webサイトのディレクトリ構造を最適化すると、下記のようなメリットが期待できます。

  1. 検索エンジンからの評価が高まる
  2. サイトの更新や管理が簡単になる
  3. アクセス解析やデータ分析が容易になる
  4. 専門性の高いサイトに見せられる

検索エンジンからの評価が高まる

検索エンジンが巡回させるクローラーは、サイトの中を遡って情報を収集していきます。
全体が論理的に構成されていれば、個々のページがどこに位置しているかが分かるでしょう。
内部リンクやナビゲーション、パンくずリストなどが整備されていれば尚さらです。

また、ディレクトリ構造でコンテンツが整理されていれば、ユーザビリティが高いWebサイトとしても評価されます。
これらによって、SEO的な効果があるのです。

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サイトの更新や管理が簡単になる

ディレクトリ構造が正しく整備されていると、サイト全体の更新や管理もしやすくなります。

階層型や順次型でフォルダの管理が定義されていれば、新しいページを追加するのが簡単です。
同じタイプのページをまとめて更新したい時にも、混乱を避けられる可能性が高いでしょう。

大きな企業の場合、サイトの更新は誰か一人や特定の部署ではなく、多くの人や部署が絡みます。
それぞれが好きに更新したら、統一性もなくなるでしょう。
「このページはここに配置する」という意識合わせにも役立ちます。

アクセス解析やデータ分析が容易になる

階層型や順次型では、ページの所在ごとに、下記のようにURLに規則性が生まれます。

階層ページURLの例
第一トップhttps://example.com
第二カテゴリーhttps://example.com/seo/
第三ページhttps://example.com/seo/page001/

例えば、第三階層のページを「https://example.com/seo/」で絞り込めるので、アクセス解析やデータ分析をするのに便利です。

専門性の高いサイトに見せられる

ディレクトリを作ることで、そのサイトが何を専門にしているかが分かります。

例えば「product」であれば、自社の製品情報が紹介されているでしょう。
検索エンジンからも、製品情報が掲載されているので、基準が明確に判断されます。
同じディレクトリに関係のない情報を掲載しないためにも、ディレクトリ名を的確に付けることは重要です。

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EOにおけるディレクトリ構造の重要性

Webサイトの構造がSEO的に重要な理由は、下記の通りです。

  1. パフォーマンスの向上
  2. ユーザー体験の強化
  3. キーワードの共食い防止

これらにより、SEOへの一定の効果を認めます。
Webサイトにとって、適切なディレクトリ構造は「あれば良い」というものではなく、必須のものと言えるでしょう。

パフォーマンスの向上

ディレクトリ構造を整備すると、検索エンジンのクローラーがサイトのページをインデックス登録しやすくなります。

中でも重要なのは、内部リンクです。
内部リンクは個々のページを繋いでユーザーを案内しますが、それはクローラーでも変わりません。
迅速にページを発見し、インデックス登録するのに役立つのです。

また、検索エンジンは、そのページの性格や文脈をディレクトリ構造に依存して解釈します。
もしも構造が非合理に設計されていたら、検索エンジンはそのページを検索結果のどこに表示すれば良いのか、迷ってしまう危険があります。
しかし内部リンクが充実していれば、一定の情報が検索エンジンに伝わるでしょう。

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ユーザー体験の強化

ユーザー体験もSEOでは重要です。

Webサイトは検索エンジン向けに作るのではなく、まずはユーザー体験を最大化することを考えなくてはなりません。
整備されたディレクトリ構造は、ユーザーが探す情報を見つけることに役立ちます。

Webサイトの規模は問題ではありません。
どんなに規模が大きくても、的確なディレクトリ構造があれば、ユーザーは目的の情報が置かれたページにすぐに移動できます。
そうすればユーザーの満足度は高まり、サイトに長く留まってくれることでしょう。

キーワードの共食い防止

SEOにおいて、キーワードの選択は最も重要です。
しかし、同じキーワードに向けて設計されたページがサイト内で混在するのは、可能な限り避けねばなりません。
重複コンテンツとして、検索エンジンからの評価が落ちてしまうからです。
これは「キーワードの共食い現象」とも言えるでしょう。

効果的なディレクトリ構造は、有限の資産であるキーワードの共食い現象を防いでくれます。
同じテーマのコンテンツが階層単位で振り分けられるため、キーワードの重複を発見しやすくなるからです。

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サイト形態別の理想的なディレクトリ構造の事例

Webサイトの性質は、その目的やコンテンツの量、ユーザーニーズなどによって変わります。
それぞれに応じたディレクトリ構造を選択することは、適切なWebサイトを作るために必須です。

製品の販売サイトと、オンライン学習を提供するサイトでは、適切なディレクトリ構造は異なるでしょう。
多くの分野にまたがる巨大なコンテンツを保有しているサイトならば、マトリックス型やデータベース型での構成が、自由なナビゲーションに役立ちます。

ここでは様々なサイトの形態別に、理想的なディレクトリ構造の事例を紹介していきましょう。

ディレクトリ構造の比較まとめ

まずは、各構造の比較をまとめてみました。

階層型順次型マトリックス型データベース型
内容親子関係の階層構造直線的な順序の構造内部リンクで関連ページ間を移動データベースからその都度生成
複雑性単純なページ階層直線的なページ構成多くの要素で構成される複雑なデータや多様なコンテンツ
柔軟性非階層的なコンテンツは柔軟性に欠ける直線的な進行なので案内が制限される多様なコンテンツを同時に表示できる動的なので柔軟性が非常に高い
内部リンク同じ階層内での接続隣り合うページの接続異なる階層を含む高い接続多様な関係との高い接続
コンテンツ管理明確な階層に沿って管理広範囲のコンテンツには不向き慎重な管理が必要多様で動的なコンテンツ

実際には、見た目は階層型だが中身はデータベース型のように、確定的な割り振りではありません。
しかし、概ねの傾向などは分かるでしょう。

ECサイト

Amazonや楽天などのECサイトでは、ユーザーが検索する2種類のキーワードから考えて行くのが王道的なアプローチです。

1つ目は「商品種別」で、書籍や服、カメラや時計などが該当します。
例えば、「シャツ」のカテゴリーなら、そこから小カテゴリーである「Tシャツ」や「Yシャツ」「ブラウス」などに下って行くでしょう。

もう1つは「ブランド」で、メーカーやブランドなどの名称が該当します。

実際にサイトの運営が始まっていたら、アクセス解析を行い、検索キーワードが多い分野を調べてください。
例えば、素材の種類や料金で調べるユーザーが多いかもしれません。
また、「赤」や「青」など、色をキーワードに使うケースも考えられます。

サイトが未公開であれば、すでに運営している競合他社が良いベンチマークになるでしょう。

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賃貸物件検索サイト

賃貸物件を探すユーザーの場合、まず考えられる検索ルートは、「物件の所在地」です。

例えば、「港区 賃貸」や「中目黒駅 賃貸」など、特定のエリアや駅名での検索が考えられます。
次に、「山手線 賃貸」や「総武線 賃貸」など、鉄道の路線などで検索するケースもあるでしょう。
その両方に対応したサイトにしていかねばなりません。

前者であれば、「東京都」→「港区」→「青山」→「物件詳細」というディレクトリ構造です。
後者であれば、「山手線」→「恵比寿駅」→「物件詳細」になります。

不動産の場合、「家賃」「南向き」「オートロック」「徒歩5分以内」など、極めて多彩なロングテールキーワードもあるでしょう。
そのため、キーワードの想定を初期にしっかりしておくことが重要です。

求人サイト

就転職をしたいと思っているユーザーも、多様なキーワードで検索をします。
大きく分ければ、「場所」と「職種」です。

場所は賃貸物件検索サイトと同じく、特定のエリアや駅名、鉄道の路線などからの検索。
職種は、そこに組み合わせて探してくる可能性が高いでしょう。
例えば、「品川区 ドライバー」などです。

更に、「年収」「未経験者歓迎」「経験者優遇」「リモートワーク」どの、ロングテールキーワードも豊富になります。
働き方改革などの影響から、新しいキーワードが入ってくる可能性も高いため、常に拡張しやすい余白を残しておきましょう。

オンライン学習サイト

特定のテーマに基づくオンライン学習を進めるサイトでは、直線的な案内が有効です。

順次型のサイトであれば、ユーザーは迷うことなく、段階的に一連のコースを受講できるでしょう。
最終的に履修を終えて修了したら、新しいコースへの誘導も欠かせません。
このようなサイトでは、順序型の構造が最適です。

ナレッジサイト

代表的なサイトはWikipediaです。
知識を収蔵した無数のページから成り、各ページは内部リンクで強固に連携されています。
このようなサイトであれば、マトリクス型が最適です。

アクセスの殆どが検索サイトや他サイトからの直リンクなので、階層やトップページから考えて行くのは得策ではありません。
それより、ユーザーがアクセスしたページから他のページに移るため、内部リンクやナビゲーションの整備が大事です。

SEOに効果的なディレクトリ構造の設計ポイント

SEOに強いサイトを作るためには、下記のような要件を満たすディレクトリ構造が必要です。

  1. コンテンツをグループ化し、論理的に構成する
  2. 階層の深さを浅くする
  3. 分かりやすいナビゲーションメニューを作成する
  4. トップページを適切にデザインする
  5. 内部リンクを的確に入れる
  6. パンくずリストを導入する
  7. HTML・XMLサイトマップを使用する
  8. 構造化データ(スキーママークアップ)を含める

コンテンツをグループ化し、論理的に構成する

優れたWebサイトでは、次のようなことが行われています。

  • 関連したコンテンツをグループ化する
  • そのグループを論理的な階層で構成する
  • 必要に応じてサブカテゴリーも用意する

構造化されたWebサイトでは、コンテンツがグループ化され、個々のカテゴリーとなっています。
そして、それらのカテゴリーが論理的な階層として構成されているのです。

一定以上の規模のサイトでは、カテゴリーに対して、サブカテゴリーを用意することも重要になるでしょう。
例えば、Amazonには本や雑貨のカテゴリーがありますが、それぞれのジャンルはサブカテゴリーで細かく分類されています。

こうした分類は、多すぎても雑多になって混乱を生みますが、少なくても十分な効果を発揮しません。
かと言って、分類が不適当でも使い勝手が悪くなるので、設計部分が重要です。

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階層の深さを浅くする

サイトの階層が深すぎると、ユーザーは現在地が分からなくなったり、他のページに行きにくくなる可能性があります。
そのため、一般的にサイトの階層は4階層までが妥当とされているのです。

また、サイト内の他のページに移動するために必要なクリックは、最大で4クリック以下が望ましいともされています。
これはトップページから末端のページに行く場合だけではなく、末端のページ同士のリンクについても言えることです。
アクセスするのに5回以上のクリックが必要なページがあったら、サイト構造の簡素化などを検討しましょう。

なお、コンテンツとして価値の高いページが増えると、検索結果や他サイトの被リンクからの直接アクセスが増えていきます。
その場合、トップページからの流入には、あまり意味がなくなるでしょう。
一方、ページ同士の連結は引き続き重要なものとなります。
どこのページにアクセスしてきても、そこから目的とする情報にたどり着きやすい構造を考えてください。

分かりやすいナビゲーションメニューを作成する

ナビゲーションメニューで他のページを案内しましょう。

最も一般的なナビゲーションメニューは、水平のナビゲーションバーです。
ここに、ユーザーが求める情報のカテゴリーを配置させてください。

載せる情報量が多い場合、ドロップダウン構造を追加します。
小規模なサイトならば、全てのページをナビゲーションバーに加えることも可能です。

ただし、項目の数が多すぎるとユーザーを混乱させます。
どのページやカテゴリーをメニューに載せるかは、サイトにとって非常に重要な問題になるでしょう。

モバイル端末の場合、所謂ハンバーガーメニューが該当します。
合わせて、画面の下に出てくるフッターナビゲーションも欠かせません。

トップページを適切にデザインする

トップページはユーザーにとって、最初に訪れる場所であり、Webサイトのハブと言えます。
通常はサイトの紹介や主な機能、明確なナビゲーションなどが提供されるでしょう。

適切にデザインされたトップページは、サイトからのメッセージを的確に伝え、行動喚起につながる次の一手を導きます。
具体的には、サイトのディレクトリ構造がデザインとして表現されている必要があるということです。

内部リンクを的確に入れる

サイト内のページをつなぐ内部リンクは、その入れ方にも注意しなければなりません。

別のページにリンクが張られていると、検索エンジンは双方のページの内容に関連性があると解釈します。
それは、検索エンジンがサイトの構造を判断するのに役立つでしょう。

また、検索エンジンはリンクの方向性にも注目します。
サイトの中で多くの内部リンクが張られたページを、重要なページであると認識するということです。
そのため、内部リンクは見境なく張れば良いというものではなく、重要度や親子関係なども加味して加えるべきでしょう。

他のページとリンクが張られていないページは、孤立ページと呼ばれています。
検索エンジンから見つけにくく、評価も下がる傾向にあるので、そのようなページを出さないように注意してください。

内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説

パンくずリストを導入する

内部リンクと並んで重要な施策が、パンくずリストでしょう。

通常はページの上部に表示され、そのページがサイトの中でどこに位置するかを示してくれます。
パンくずリストがあれば、ユーザーは瞬時にページが含まれているカテゴリーやサイトのトップに移動できるので、ユーザビリティ上も重要です。

多くのWordPressのテーマでも標準で採用されているので、まだ導入していない場合は確認してみましょう。

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HTML・XMLサイトマップを使用する

サイトマップは、Webサイトにある全てのページをまとめて掲載したものです。
場合によっては、動画やファイルなども表示されます。

サイトマップには、ユーザー向けのHTML版と、検索エンジン向けのXMLという2種類があります。
どちらも重要なので、双方の用意をしておきましょう。

孤立しがちなページがあった場合も、サイトマップに掲載しておくことで見つかりやすくなります。

XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは?作り方やSEO効果、Googleへの送信方法を解説

構造化データ(スキーママークアップ)を含める

Googleでは、構造化データ(スキーママークアップ)を推奨しているので、その導入はほぼ必須と言えます。
構造化データには、検索エンジンが理解しやすい情報が掲載されます。
利用によって検索結果での見え方が大きく変わり、Webサイトの可視性が向上するのが特徴です。

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ディレクトリ構造に関するよくある質問

最後に、ディレクトリ構造に関する質問をまとめました。

ディレクトリは、フォルダとは異なる?

ディレクトリ構造は、実際のところ、パソコンで用いられているフォルダ構造とほぼ同じです。
ただし、フォルダを扱っている場合、多くの人は階層に関する意識が低いでしょう。
自在に階層を変えていくことも珍しくないはずです。

それに対しディレクトリ構造では、階層を超えて主要なフォルダを移動させることは、まずありません。
一旦決めた構造は、基本的にはそのままずっと変えずに使うことになります。

SEOには階層式(ツリー構造)が最適ですか?

SEOに関して言えば、最適なWebサイトの構造は階層型となるでしょう。
このタイプは、検索エンジンがクロールしやすい論理的な構造となっているからです。
しかし実際には、個々のページのクオリティや、サイト全体のドメインの強さの方が影響力が高いでしょう。

ディレクトリ構造の階層の深さはSEOに影響しますか?

Googleの公式見解では、ディレクトリ構造の深さと検索順位の結果には関係性がないとされています。
しかし階層が深すぎると、ユーザーがページを見つけにくくなり、ユーザビリティを損ってしまうでしょう。
そのため、概ね4階層以内に収めるのが良いと言われています。

クリック階層とは?

クリック階層は、最短何クリックでサイトのトップまで戻れるかを示した数です。
例えば4階層のサイト構造ならば、3クリックでトップページに戻れるでしょう。
一般的には、この数が4クリック以上になってしまうと、階層が深すぎるという評価となります。

ディレクトリ名はSEOに影響する?

ディレクトリの名称やURLの長さ自体は、SEOには直接的には関係しません。
しかし、なるべく分かりやすい名称にしておくことが有効です。
そのページが何を扱っているのか、ユーザーや検索エンジンに分かりやすくなります。
また、URLの文字数が長すぎると、被リンクが正しく張られない可能性が出てくることに留意しましょう。

Webサイトのディレクトリ構造を調べるには?

競合サイトのリサーチなどで、Webサイトのディレクトリ構造を調べたい時もあるでしょう。
その際に役に立つのが、「Website Explorer」です。
指定したページの下階層にあるフォルダ構造を把握できます。

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