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更新日2024年03月04日

ドメイン年齢(ドメインエイジ)とは?調べ方やチェック方法、SEOへの影響を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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ドメイン年齢とは、ドメイン検索エンジンクローラーに認識されてから経過した年数です。
別名「ドメインエイジ」とも呼ばれています。

ドメイン年齢は、SEO対策をする上で重要な指標の一つになります。
ドメイン年齢が高い方が、Webサイトの信頼性や安定性があるとみなされるため、一般的にSEOで有利とされています。

ただ「ドメイン年齢をどのように調べるの?」「ドメイン年齢が高ければSEOで評価されるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

本記事では、ドメイン年齢のチェック方法SEOへの影響について解説します。
ドメイン年齢が低い場合に優先するべきSEO施策についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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ドメイン年齢(ドメインエイジ)とは

ドメイン年齢とは、ドメイン検索エンジンクローラーに認識されてから経過した年数です。
別名「ドメインエイジ」とも呼ばれています。

ドメイン年齢は、Webサイトの信頼性や権威性を示す指標のひとつです。

よくサイトの開設日から起算した日数が、ドメイン年齢であると勘違いされています。
しかし、実際にはGoogle等のクローラーがドメインを認識したタイミングから計算されるので、サイトの開設日から時間差が生まれることもあります。

また、中古ドメインを使用している場合、Webサイトの開設日よりもドメイン年齢が古くなることもあります。

クローラーとは?意味や仕組み、巡回を促す対策、拒否する方法をわかりやすく解説

ドメイン年齢とドメインパワーの違い

ドメイン年齢と勘違いしやすい言葉に「ドメインパワー」があります。
ドメインパワーとは、検索エンジンから見たドメインの評価の高さのことです。

Googleの評価に関わっているであろう要素を数値化して、そのサイト全体を評価した俗語であり、Googleの公式指標ではありません。
ドメイン年齢はクローラーに認識されてから経過した期間を示す数値に対して、ドメインパワーはサイトの評価を数値化したものです。

似たような言葉ですが、混同しないように注意しましょう。

ドメインパワーの計測方法・調べ方とは?上げる方法や無料チェックツールも紹介

ドメイン年齢とSEOの関係

ここでは、ドメイン年齢とSEOの関係について解説します。

  1. ドメイン年齢は直接SEOに影響しない
  2. ドメイン年齢が高いとインデックスされやすい
  3. ドメイン年齢が高い中古ドメインはSEOで有利?

1つずつ詳しく見ていきましょう。

ドメイン年齢は直接SEOに影響しない

ドメイン年齢が高いほどWebサイトの信頼性は高まりますが、ドメイン年齢で検索順位が決まるわけではありません。

Google’s John Mueller responded with a resounding “no” when he was asked if domain age matters for ranking in Google’s search results. John responded on Twitter to the question by simply saying “no” and adding no more detail.Googleのジョン・ミューラー氏は、Googleの検索結果でのランキングにドメインの年齢が重要かどうか尋ねられたとき、きっぱり「ノー」と答えた。ジョンはツイッターで質問に「ノー」とだけ答え、それ以上の詳細は加えなかった。

引用:Google:Domain Age Doesn’t Matter For Search Rankings

Googleのジョン・ミュラー氏はドメイン年齢のSEOへの影響を明確に否定しています。

つまり、ドメイン年齢が3か月だったり、1年だったり、10年という数字によって検索順位が上がることはありません。
「ドメイン年齢が高い=サイトの運営歴が長い」だけであり、ユーザーが満足する高品質のコンテンツがあるとは限らないからです。

たとえドメイン年齢が高かったとしても、サイトの更新をせずに放置したままだとSEO評価は低いです。

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ドメイン年齢が高いとインデックスされやすい

ドメイン年齢が高いことで検索順位が上がるというような直接的なSEO効果はありませんが、間接的なSEO効果は期待できます。

具体的には、ドメイン年齢が高くなるとインデックスされやすくなります。
これは、ドメイン年齢が高くなるとWebサイトの信頼性や権威性が高くなるからです。

インデックスとは、Webページが検索エンジンのデータベースに登録されることを指します。
公開したWebページはインデックスされないとそもそも検索結果に表示されないため、SEO対策をする上では、できるだけ早くインデックスしてもらうことが大切です。

ドメイン年齢が高いと、Webページを公開してから検索結果に表示されるまでに時間がかからないため、多くのユーザーに閲覧してもらう機会が増やせます。

インデックスとは?SEOとの関係や確認方法、登録方法を解説

ドメイン年齢が高い中古ドメインはSEOで有利?

ドメイン年齢が高いと間接的なSEO効果が期待できるため、中古ドメインの活用を検討する方もいるでしょう。
中古ドメインとは、過去に他のサイトで利用されていた経歴のあるドメインのことです。

過去に運営されていたということは、新規ドメインよりもドメイン年齢が高いため、SEOでも有利になります。

中古ドメインは簡単に購入可能ですが、中には過去にGoogleペナルティを受けているものもあり、そのドメインでサイトを運営することは逆効果になってしまいます。
そのため、中古ドメインを活用する際は、中古ドメイン選別の目利きが必要です。

良い中古ドメインを選別できればSEOを有利に進めることができますが、必ずしも有利に働くわけではありません。
初めての方は新規ドメインでサイトを運営して、少しずつドメイン年齢を高めていく方が安全でしょう。

中古ドメインのSEO効果とは?調べ方・探し方や当たりドメインの選び方、デメリットを解説

ドメイン年齢のチェック方法

ドメイン年齢の重要性は分かったけど「ドメイン年齢を調べる方法はあるの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
ここでは、ドメイン年齢をチェックできる無料ツールと具体的なチェック方法を紹介します。

  1. ドメイン年齢がチェックできる無料ツール
  2. 無料ツールを活用したドメイン年齢をチェックする方法

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ドメイン年齢がチェックできる無料ツール

ドメイン年齢はツールを使ってチェックするのが一般的です。
無料で利用できる主なツールは次の2つです。

URLやドメインを入力するだけで簡単にドメイン年齢が確認できます。
自社サイトはもちろん、他サイトのドメイン年齢も調べられるので競合調査にも役立ちます。

SEO無料チェックツールおすすめ14選!スコア診断やレベルチェックは役立つのか?

無料ツールを活用したドメイン年齢をチェックする方法

ここでは「IP分散及びドメイン年齢チェックツール」という無料ツールを用いてドメイン年齢をチェックする方法を紹介します。

まず「IP分散及びドメイン年齢チェックツール」のページにアクセスしてください。

続いて、チェックしたいサイトのURLを入力してください。

IP分散及びドメイン年齢チェックツールでは、100件まで同時にチェック可能です。
URLを入力したら「チェックする」をクリックしてください。

すると、ページタイトルとURL・IPアドレス・ドメイン年齢が表示されます。

ドメイン年齢が低い場合に優先するべきSEO施策

ドメイン年齢が低いうちは、ドメイン年齢が高いサイトと同じような戦略で勝負しても勝てる可能性は低いです。
そのため、ドメイン年齢が低いなりの戦略で攻める必要があります。

ドメイン年齢が低い場合に優先するべきSEO施策は次の3つです。

  1. サイトの良質な被リンクを集める
  2. サイテーションを集める
  3. ロングテールキーワードを狙う

1つずつ詳しく見ていきましょう。

サイトに良質な被リンクを集める

現在のSEOでは、良質な被リンクを獲得することがかなり重要になっています。

被リンクとは、外部サイトに張られている自サイトへ向けたリンクです。
被リンクが多いWebサイトは他のサイトから役に立つとGoogleが認識するため、SEOの評価も高まりやすくなります。

なお、現在のSEOでは被リンクの量よりも質の方が重要視されています。
そのため、被リンク獲得のために中古ドメインでサテライトサイトを作ったり、被リンクを購入したりしても効果はありません。

ドメイン年齢が低く上位表示できている記事が少ないと、被リンク獲得が難しいです。
よって、以下のの対策を行いながら、地道に被リンクを獲得していくしかありません。

  • シェアしたくなるコンテンツを作成する
  • 独自の調査結果やオリジナルの図解を提供する
  • SNSを活用する
  • 常に最新情報にアップデートする
  • 1次情報をプレスリリースで発信する
  • 相互リンク施策を実施する

上記の対策はドメイン年齢関係なくできることなので、積極的に行いましょう。

被リンクとは?SEO効果や増やし方、自分で獲得する方法

サイテーションを集める

被リンクを集める以外の外部SEO対策として、サイテーションを集めることも効果的です。

サイテーションとは、他のサイトやSNSでWebサイト名・サービス名など、自社に関係ある固有名詞で言及されることです。
直接的なリンク設置の必要はなく、他のサイト・SNS内で言及されるだけでGoogleからの評価を得られると考えられています。

例えば、「検索順位チェックツールのNobilistaはかなり使いやすい」といったように自社のサービス名やブランド名が他のサイトやSNSで書かれたとします。
この投稿が他のユーザーの目に触れることで、認知度が高まり、その結果SEOにも好影響を与えるとされています。

Webサイトの運営と並行して、SNSを活用してサイトや自社サービスの認知度を高めることで、ドメイン年齢が低くてもサイテーションを集めやすくなります。

当然ですが、サイテーションの内容は好印象のものが望ましいです。
不祥事や炎上など悪いイメージのサイテーションはSEOでもマイナスの影響が出る恐れがあるので注意しましょう。

サイテーションとは?SEO効果や獲得方法、数量の調査方法を解説

ロングテールキーワードを狙う

ドメイン年齢が低いときは「ドメインの権威性が低くても流入を獲得できるキーワード選び」が非常に重要になります。
具体的には、ロングテールキーワードを狙ってコンテンツを作成していきます。

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが少なく複数の語句からなるキーワードです。
検索ボリュームの目安としては1,000回以下で、3〜4語で構成されていることが多いです。

検索ボリュームが多い「ビッグキーワード」で上位表示させると爆発的なアクセスが期待できますが、競合が強いためドメイン年齢が低いうちは難しいでしょう。
大手企業のサイトやドメイン年齢が高いサイトは、検索ボリュームが少ないキーワードをわざわざ狙うことが少ないため、狙い目なのです。

ロングテールキーワードは検索意図や検索ニーズが推測しやすく、少ないアクセスでもコンバージョンに繋げやすいといったメリットもあります。

ドメイン年齢が低いうちは、ロングテールキーワードで上位表示させることを目標にコンテンツを作成しましょう。

ロングテールキーワードの選び方とは?SEO上のメリット・デメリットや見つけるのに役立つツールを紹介

ドメイン年齢を引き継ぐことは可能?

サイト移転などに伴い、ドメインを変更したい場合もあるはずです。
その時に、現在使用中のドメイン年齢を新しいドメインに引き継ぐことができるのか、気になる方も多いでしょう。

ここでは、ドメイン年齢を引き継ぐことはできるのかについて解説します。

ドメイン年齢は引き継げない

Webサイトのリニューアルなどで、現在使用中のドメインから別のドメインに移行する際、ドメイン年齢は引き継ぎません。

例えば、現在使用中のドメイン年齢が5年で、新規ドメインに変更したい場合、ドメイン年齢は0年0か月になってしまいます。
つまり、これまで得たドメイン運営歴はなくなってしまうのです。

サイトリニューアル時にSEOで注意すべき点は?サイト移転やURL変更をする時のポイントも解説

リダイレクトによってSEO評価は引き継げる

ドメイン年齢は引き継ぎませんが、リダイレクトすることでSEO評価を引き継ぎます。

リダイレクトとは、Webサイトやページを新しいURLに変更した場合に、旧URLから新URLへ自動的に転送する仕組みのことです。
ドメイン変更時やサイト移転などに行うリダイレクトは「301リダイレクト」と言います。

リダイレクトを行わないと新しいURLのSEO評価が適用されてしまうため、また一からSEO対策をしなければいけません。
そのため、ドメイン変更時やサイト移転を行う際は、301リダイレクトを設定してSEO評価を引き継ぐようにしましょう。

なお、リダイレクトはマイナス評価も引き継いでしまいます。
もしも、ペナルティを受けた等の理由でドメインを変更する場合は、リダイレクト設定をしない方が良いでしょう。

301リダイレクトの設定方法については下記の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

301リダイレクトとは?設定方法・確認方法やSEOとの関係、.htaccessの書き方を解説

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