SEO
公開日2023年5月9日
更新日2024年04月26日
ブログ記事のカテゴリー分けの方法とは?やり方のコツや事例を解説
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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ブログやWebサイトなどで記事を公開する際は、基本的にカテゴリー分けを行います。
カテゴリー分けとは、ブログやWebサイトなどのコンテンツを分類別に整理することです。
カテゴリー分けを行うことは、ユーザーや検索エンジンに対して重要な役割を果たします。
適切にカテゴリーを分ければ、ユーザーやクローラーに対してコンテンツの属性が明示でき、サイト内を巡回しやすくなります。
とはいえ、ただ単にカテゴリー分けをすればよいわけではありません。
カテゴリー名やカテゴリーの数、カテゴリー内の記事数などを意識しなければ、SEO効果が期待できなくなってしまいます。
この記事では、ブログ記事のカテゴリー分けのやり方やコツ、具体的な事例を紹介します。
適切なカテゴリーの設定方法を理解して、ブログ運営に活かしていきましょう。
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カテゴリー分けとSEOの関係
カテゴリー分けとは、ブログやWebサイトなどのコンテンツを分類別に整理することです。
適切にカテゴリー分けすることで、SEO効果が期待できます。
Webサイト内のコンテンツ量が増えてくると、どこにどんなページがあるのかがわかりづらくなります。
特に古い投稿や記事は埋もれてしまい、なかなか見つけられない場合も多いです。
欲しい情報がすぐに見つけられないと、探し出すのに手間も時間もかかってしまいます。
そのため、ユーザーはすぐにサイトを離脱してしまい、SEOでも良い評価を得られなくなってしまうのです。
そこでコンテンツをカテゴリー別に分類することで、ユーザーはすぐに目的のページにたどり着けて、満足度が高まります。
その結果、サイトの回遊率アップはもちろん、ユーザーの滞在時間も伸びてSEOでもプラスの評価を得られるのです。
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サイト別のカテゴリー分けの例
ここでは、サイト別のカテゴリー分けの例を紹介します。
- 雑記ブログ
- 特化ブログ
それぞれ順番に見ていきましょう。
雑記ブログ
雑記ブログとは、メインテーマを絞らずに、複数のジャンルやテーマのコンテンツを掲載するブログです。
例えば1つのブログで「筋トレ・副業・DIY・キャンプ」に関連するコンテンツを広く浅く扱うというイメージです。
このような雑記ブログを運営するなら「メインで扱うジャンルやテーマ」をカテゴリーにします。
先ほどの例でいうと、親カテゴリーは次の4つになります。
- 筋トレ
- 副業
- DIY
- キャンプ
もちろん筋トレに関するコンテンツは「筋トレ」カテゴリー、副業に関するコンテンツは「副業」カテゴリーに設定します。
メインで扱うジャンルやテーマをカテゴリーにするだけなので、カテゴリー分けが最も簡単です。
最初は雑記ブログで様々なジャンルを扱い、アクセスが多いジャンルが見つかったらそのジャンルで特化ブログを作るというのも効果的な戦略です。
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特化ブログ
特化ブログとは、その名の通り1つのジャンルやテーマに絞ったブログです。
雑記ブログは「筋トレ・副業・DIY・キャンプ」と幅広いジャンルを扱っていましたが、特化ブログはその中でも「副業」に関するコンテンツだけに絞るというイメージです。
副業とはいえ、ジャンルが広いので複数のカテゴリーに分けて記事を作成していきます。
特化ブログと一言で言ってもテーマの絞り方も様々です。
テーマ | カテゴリーの例 |
稼ぎ方で絞る | ・肉体労働系副業(コンビニバイト・警備員) ・ネット系副業(ブログ・動画編集・エンジニア) ・投資系副業(株式投資・FX・仮想通貨投資) |
実際にやっていた 副業を紹介 | ・せどり ・ブログ ・YouTube等 |
1つの副業に絞る | ・ブログの始め方 ・ブログの書き方 ・ブログの収益化方法 |
特化ブログは雑記ブログに比べて、情報の専門性が高まるため、Googleからの評価や信頼を得やすいです。
1つのジャンルに絞ったブログとはいえ、視点を変えれば他のブログと差別化できるのも特徴です。
SEOで上位表示を狙うなら、雑記ブログよりも特化ブログの方がおすすめです。
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カテゴリー分けのやり方・コツ
SEO効果を引き上げるためにも、適切にカテゴリー分けすることが重要です。
ここでは、カテゴリー分けのやり方・コツをご紹介します。
- 1記事1カテゴリーで設定する
- 対策キーワードを含める
- 5記事以上用意できてからカテゴリーを作る
- 同じカテゴリーの記事を内部リンクで繋ぐ
- パンくずリストを設置する
- 競合サイトのカテゴリーを参考にする
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1記事1カテゴリーで設定する
コンテンツを投稿する際は、1記事(URL)1カテゴリーで設定しましょう。
これはユーザーの混乱を防ぐためです。
コンテンツの内容によっては、複数のカテゴリーに関連するような場合もあるでしょう。
複数のカテゴリーに登録しておけば、それだけユーザーの目に留まりやすくなると思っている人もいるかもしれません。
しかし、複数のカテゴリーに同じ記事が設定してあると、ユーザーはサイトを回遊している際に「中身が同じページなのか、それとも別のページなのか」が混乱しやすくなってしまいます。
ユーザーの混乱を防ぐためにも、最も関連性が高い1つのカテゴリーを設定するようにしてください。
対策キーワードを含める
カテゴリーのタイトルには、対策キーワードを含めましょう。
Googleのクローラーは記事タイトルや見出し、カテゴリータイトルなどのキーワードを元に判断しています。
つまり、カテゴリータイトルにキーワードを含めることで、何の情報についてのカテゴリーなのかを明確に示すことができるのです。
記事タイトルや見出しにキーワードを含めるとSEO効果が高まるように、カテゴリータイトルに対策キーワードを含めるのもSEO対策に有効です。
しかし、カテゴリーのタイトルが重複したり、似たようなカテゴリーページを作ったりするのはSEOでマイナス評価になるので、注意しましょう。
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5記事以上用意できてからカテゴリーを作る
1つのカテゴリーには、少なくとも5記事程度のコンテンツがあることが望ましいです。
なぜなら、1つのカテゴリー内のコンテンツが少ないと、クローラーに内容が薄く質が低いと判断されやすいからです。
ユーザーのあらゆる悩みや疑問を解決するためには、ある程度のボリュームが必要になります。
コンテンツ量が少ないということは、ユーザーの悩みや疑問を解決できないと判断されてしまう恐れがあるのです。
ある程度まとまったコンテンツを用意しておくことで、情報の網羅性が高まり、サイト全体の評価や信頼性アップにもつながります。
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同じカテゴリーの記事を内部リンクで繋ぐ
同じカテゴリーの記事同士は、内部リンクで繋げましょう。
内部リンクを最適化することで、SEO効果が高まるからです。
Googleのクローラーは、トップページ→カテゴリーページ→詳細記事の順でページを巡回していきます。
各記事同士を内部リンクで繋げておくことで、クローラーがサイト内の記事を巡回しやすくなるのです。
また、内部リンクを最適化しておくことは、クローラーだけでなくユーザーのサイト回遊率向上も期待できます。
例えば「ブログの始め方」について紹介する記事を書くとしましょう。
この時、「おすすめのレンタルサーバー」や「WordPressテーマの選び方」などの詳細記事が別にある場合は、内部リンクでつなぎます。
そうすれば、内部リンクでつないでいる記事にもアクセスを誘導でき、サイトの滞在時間が伸びます。
ユーザーがストレスなく自由に回遊できれば、満足度も上がり、SEO効果も高まりやすくなるのです。
内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説
パンくずリストを設置する
カテゴリー分けをする際は、パンくずリストを設置することも大切です。
パンくずリストとは、Webサイトのページ階層をリスト化したものです。
Webサイト全体の構造が視覚的にとらえやすく、ユーザビリティが高まるメリットがあります。
また、わかりやすいカテゴリー構造になっているため、クローラーがWebサイトを巡回しやすく、SEOでも良い効果が得られます。
このようにユーザーとクローラーどちらの視点からも、パンくずリストを設置することが重要なのです。
Webサイトにパンくずリストを設置して、ユーザーやクローラーに優しいサイトを作りましょう。
パンくずリストとは?作り方や種類、設置するSEO上のメリットを解説
競合サイトのカテゴリーを参考にする
どのようにカテゴリー分けをすればよいかわからない方は、競合サイトのカテゴリーを参考にしましょう。
同じジャンルや似たテーマを扱っている競合サイトのカテゴリーは参考になります。
ただ、企業サイトなど大規模なサイトは親カテゴリーが多くなるため、新規サイトがそのまま真似するのは望ましくありません。
大規模サイトを参考にする際は、特に上位表示させたいカテゴリーに絞ることをおすすめします。
SEO競合サイトの調査方法とは?他社サイト分析に役立つ無料ツールも紹介
WordPressでカテゴリー分けする方法
カテゴリー分けが決まったら、実際にブログ・Webサイトへ設定していきましょう。
WordPressを例に、カテゴリーを設定する手順を紹介します。
- 新規カテゴリーを作る方法
- 記事にカテゴリーを設定する方法
それぞれ順番に見ていきましょう。
新規カテゴリーを作る方法
ダッシュボードのメニューから「投稿」→「カテゴリー」の順に選択します。
続いて、実際にカテゴリーを追加していきます。
下記4つの項目を入力してください。
- 名前:
カテゴリー名を入力 - スラッグ:
半角英文字でカテゴリー名を入力 - 親カテゴリー:
子カテゴリー作成時に使用(階層がなければ「なし」) - 説明:
カテゴリー内容の説明(任意、空白でOK)
全ての入力が完了後「新規カテゴリーを追加」をクリックすれば、新規カテゴリーの作成が完了です。
記事にカテゴリーを設定する方法
続いて、既存記事や新規記事にカテゴリーを設定する方法を紹介します。
下記のように、記事編集画面を表示させます。
画面右に「カテゴリー」欄があるので、その記事を所属させたいカテゴリーにチェックを入れれば完了です。
後は「下書き保存」または「公開」ボタンをクリックすれば、カテゴリーが反映されます。
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カテゴリー分けをするときの注意点
ここでは、カテゴリー分けをするときの注意点を紹介します。
主な注意点は次の3つです。
- 階層を深くしすぎない
- カテゴリーを増やしすぎない
- 「その他」というカテゴリーを作らない
1つずつ詳しく見ていきましょう。
階層を深くしすぎない
カテゴリー分けをする際は、階層を深くしすぎないようにしましょう。
カテゴリーの階層を深くしすぎると、ユーザーが目的の記事にたどり着くまでに時間がかかってしまいます。
例えば、下記のようにカテゴリーを掘り下げるのは避けましょう。
- 親カテゴリー:ブログ・アフィリエイト
- 子カテゴリー①:ブログの始め方
- 子カテゴリー②:WordPress
- 子カテゴリー③:サーバー
ユーザビリティが低下してしまい、サイトの滞在時間低下にもつながってしまいます。
また、階層を深くしすぎると、1つのカテゴリーあたりに用意できる記事も少なくなります。
基本的には親カテゴリーと子カテゴリーの2段階に収めるようにしましょう。
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カテゴリーを増やしすぎない
コンテンツが少ない間はカテゴリーを増やしすぎないようにしましょう。
1カテゴリーに属する記事が少ないと、ユーザーにとって有益なカテゴリーにならないからです。
また、カテゴリーが多すぎると運営者による管理が行き届かなくなるリスクも高まります。
記事数が50本以下の場合は、3〜4つのカテゴリーが最適です。
まずは、サイトのテーマやジャンルに即して、3〜4つのカテゴリーに厳選しましょう。
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「その他」というカテゴリーを作らない
どのカテゴリーに属さない記事があっても、「その他」というカテゴリーを作るのはやめましょう。
カテゴリー欄に「その他」があったとしても、ユーザーにとっては何の参考にもなりません。
そもそも、どのカテゴリーにも属さない記事は、ユーザーにとって必要のない記事の可能性が高いです。
どのカテゴリーにも属さない記事は、まず本当に必要な記事かどうかを考え直し、不要なら削除することも大切です。
カテゴリー分けに関するよくある質問
カテゴリー分けに関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
- 1つのサイトにどのくらいのカテゴリーを作った方が良いですか?
- 1つのカテゴリー内にどのくらいの記事が必要ですか?
- カテゴリー名を途中で変更しても良いですか?
1つのサイトにどのくらいのカテゴリーを作った方が良いですか?
サイトの規模によって異なりますが、コンテンツが50記事以下ならカテゴリー数は3〜4つが最適です。
コンテンツ量が増えていくにつれて、カテゴリー数も徐々に増やしていきましょう。
1つのカテゴリー内にどのくらいの記事が必要ですか?
1つのカテゴリー内に記事数が少なすぎると、ユーザーにとって有益なカテゴリーになりません。
カテゴリー名によっても異なりますが、5〜10記事程度の記事が必要でしょう。
カテゴリー名を途中で変更しても良いですか?
カテゴリー名はできるだけ途中で変更しないのが望ましいです。
カテゴリー名を途中で変更すると一定のリスクがあります。
- URLが変わることによるアクセス数の減少
- サイト構造が乱雑になる
どうしても変更したい場合は、一気にやらず、検索順位に影響がないことをテストしながら徐々に変更していきましょう。
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