SEO
公開日2022年5月10日
更新日2023年09月08日
検索順位が上がらない理由と対策とは?SEOの成果がいつ上がるのか解説
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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「色々なSEO対策を実践してみたけどイマイチ効果がない・・・。」
「検索順位を上げる方法ではなく、上がらない理由を知りたい・・・。」
あなたもこのように考えていませんか?
実は、ネットに載っているSEO対策の情報をそのまま実践しても意味がありません。
なぜなら、ネットに載っている情報の大半は大手企業やインフルエンサーのブログで実践し、成果が出たものだからです。
詳しくは後述しますが、大手企業やインフルエンサーのサイトは、検索エンジンからの評価が高く、同じ手法をそのまま真似しても同じように結果を出すことができません。
そのため、個人レベルのWebサイトでSEO対策を行う場合は、また別の方法を実践する必要があるのです。
もしも個人レベルのWebサイトで、大手の発信する手法を続けた場合、あなたのサイトのレベルに合ったものではないので、いつまで経っても成果が出ることはないでしょう。
そこでこの記事では、個人レベルのWebサイトが検索上位表示を実現する方法をお伝えします。
何をやっても検索順位が上がらなかったWebサイトでも、記事にのっている手法を真似するだけで上位表示の可能性を高めることが可能です。
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検索順位を1位に上げる方法とは?順位が決まる仕組みや調べ方も解説
【キーワード別】検索順位が上がらない理由と対処法
最後に、検索順位が上がらない理由と対処法について解説していきます。
本記事では、キーワードの種類別に原因と解決策を提案しています。
- スモールキーワード
月間の検索数が少ないキーワード・月間検索数が1000未満 - ミドルキーワード
月間の検索数がそこそこ多いキーワード・月間検索数が1000〜10000回 - ビッグキーワード
月間の検索数が多いキーワード・月間検索数10000回以上
ターゲットとしている記事がどれに当てはまるかによって取るべき対策が変わりますので、まずはご自身の該当記事がどのキーワードに該当するのか調べてみてください。
調べ終わった方は、下記で紹介する対処法を取り入れてみてください。
スモールキーワードの場合はページ内容の見直し
スモールキーワードで検索順位が上がらない場合は、「そのページ自身の内容」を見直すようにしましょう。
スモールキーワードでチェックする項目は下記の通りです。
- 検索キーワードとコンテンツ内容にズレはないか
- タイトルタグにキーワードが入っているか
- 見出しタグは最適化されているか
- 競合よりも情報の量・質が高いか
最初にチェックするべき項目は「キーワードとコンテンツ内容がマッチしているか」です。
例えば、「動画配信 おすすめ アニメ」というキーワードを例に、コンテンツ内容とタイトルタグについて考えてみましょう。
見出しタグ(h1やh2タグ)のSEO上の役割とは?付け方や使い方、設置時の順番のルールを事例を交えて解説
キーワードとコンテンツ内容のズレ
「動画配信 おすすめ アニメ」を狙っているのに「韓国ドラマ」を紹介してしまったら検索上位には絶対に上がりません。
この例は大袈裟ですが、SEO初心者の方はよくキーワードとコンテンツの内容がズレていることがあります。
このズレを調べるの方法は簡単です。
検索結果に表示されている1位〜3位の記事に何が書いてあるのかを調べるだけです。
今回のキーワードを調べてみたところ「アニメを見るためにおすすめの動画配信サービス」が紹介されていました。
このように、まずは検索上位に表示される競合記事と自社ページにギャップがないか確認しましょう。
タイトルタグ
次に、「タイトルタグ」をチェックしていきましょう。
タイトルタグでは、下記の点を意識します。
- キーワードは入っているか
- クリックしたくなるか
今回であれば、2位に位置しているサイトタイトルが参考になります。
【お試し無料】アニメ見放題サブスク11社比較|おすすめアニメ配信サービスを紹介
このタイトルは適切なキーワードも含まれていますし、クリックしたくなる仕掛けも含まれています。
具体的には【無料訴求】と【数字訴求】です。
このようにタイトルタグが優れているとクリック率が上がり、クリック率が上がると検索順位が上がるので、SEO対策を検討している方はタイトル作りもチェックしましょう。
ミドルキーワードの場合は複数の記事グループで対策する
ミドルキーワードで検索順位が上がらない場合は「ページが足りていない」「関連キーワードに対策しきれていない」などの問題があることが多いです。
今回は具体例として「動画配信 おすすめ」を題材にミドルキーワードの攻略方法を紹介していきます。
ミドルキーワードでチェックする項目は下記の通りです。
- 関連キーワードに対策できているか
- 内部リンクを設置しているか
関連キーワードに対策できているか
ミドルキーワードで検索順位が上がらない場合は、関連する記事が不足している可能性が高いです。
なぜなら、ミドルキーワードは対策しているページの内容のみならず、関連するキーワードについて対策しているページ群が評価されるからです。
例えば、「動画配信 おすすめ」というキーワードで1位を取るためには、どれほどの関連キーワードに対策する必要があるのでしょうか。
このことを調べるために、次のコマンドでGoogle検索してみましょう。
site:https://mag.app-liv.jp/ intitle:動画配信おすすめ
上記は「動画配信 おすすめ」で1位のサイトのURLですが、このように検索することで該当サイト内で「動画配信 おすすめ」というキーワードをタイトルに含んだページを炙り出すことができます。
その結果が下記の通りです。
調査によると、「動画配信 おすすめ」で1位を獲得しているサイトには、「動画配信 おすすめ」関連のページが23件存在します。
すなわち、「動画配信 おすすめ」で検索上位を獲得したいのであれば、「動画配信 おすすめ」に対策したページだけでなく、少なくとも22ページが別途必要だということになります。
ミドルキーワードで上位表示を実現したい場合は、そのページだけでなく、関連するキーワードに対してもページを作成しましょう。
関連キーワードの調べ方と対策とは?おすすめの取得ツールや表示の仕組み、Googleでの削除申請のやり方を解説
内部リンクを設置できているか
ミドルキーワードに対して対策したページと、関連するページ群を公開したら、それらを内部リンクで繋げる必要があります。
内部リンクとは、同じサイト内のページ同士を結んだリンクのことです。
関連ページを増やし、それぞれを内部リンクで繋げてあげることで、Googleは「このサイトは〇〇ジャンルに強いサイトである」と認識してくれます。
今回の場合だと「動画配信 おすすめ」のページから各関連ページへ内部リンクを貼り、各関連ページから「動画配信 おすすめ」に内部リンクを貼っていきます。
ここまでの内容通り、関連記事を作成して内部リンクを繋げた後は各ページで上位表示を狙い改善を行います。
内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説
ビッグキーワードの場合は「E-A-T」
ビッグキーワードで検索順位が上がらない場合は、スモール・ミドルキーワードへの対策方法に併せてサイト単位で「E-E-A-T」への対策が不足していることがほとんどです。
E-E-A-Tとは、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取った概念のこと。
ビッグキーワードで上位表示を実現するためには、サイト全体でE-E-A-Tを強化する必要があります。
E-E-A-Tを強化する具体的な方法は次の通りです。
- スモール・ミドルキーワードへの対策が完了している
- 信頼性が高く、なおかつ関連性の高いWebサイトから被リンクを獲得する
- PRや広告配信、オフライン活動などを通し、SNSをはじめとしたネット上で言及を増やす
例えば、ビッグキーワードの代表例として「動画配信」というキーワードの検索結果を見てみましょう。
「動画配信」というキーワードで上位表示されている上位3サイトは、下記のサイトになります。
順位 | ページ | 被リンク数 | 運営会社 |
1 | 【迷っているあなたへ】 動画配信サービスの人気ランキング15社を徹底比較 | 28,000 | ナイル株式会社 |
2 | 【2022年】動画配信サービスおすすめ13社を徹底比較! 人気アニメや映画がお試し無料 | 84,000 | アウモ株式会社 (親会社:グリー) |
3 | 【人気10社比較】動画配信サービス(VOD)のおすすめランキング! 比較するときのポイントも解説! | 206,000 | 株式会社ワン・パブリッシング (TV LIFE運営) |
どのサイトも被リンク数が多く、有名な企業でWeb上で言及が多いところばかりです。
コンテンツの質や関連キーワードの対策以外にも、E-E-A-Tが優れており、ビッグキーワードを獲得することができている状態です。
このようにビッグキーワードにおける上位表示は個人レベルのWebサイトではなかなか達成しにくいです。
そのため、もしもSEO初心者や個人レベルのWebサイトでSEOを行うのであれば、ミドルキーワードで上位表示を狙いながら、スモールキーワードの対策を行なっていくと良いでしょう。
ビッグキーワードとは?ミドル・スモールキーワードとの違いやSEO上位表示する方法を解説
検索順位を上げるために今すぐにすべきこと
検索順位を上げるために今すぐやるべきことは「SEO対策の土台」を作ることです。
SEO対策の土台とは、次のようなことを指します。
- 数値を正確に計測する
- 必要最低限のSEO対策を行う
- コンテンツを作成する
上記は基本的なSEO対策ですが、この部分ができていないと検索順位の上がらないサイトが出来上がってしまいます。
そうならないように、1つずつしっかりと対策していきましょう。
数値を正確に計測する
検索順位を上げるために今すぐやるべきこと1つ目は「数値を正確に計測する」ということです。
検索順位を正確に計測する方法は色々とありますが、中でもおすすめなのは検索順位チェックツールである「Nobilista」を利用することです。
Nobilistaとは、当社で開発・運営している検索順位チェックツールのこと。
Nobilistaの特徴は下記の通りです。
- 検索順位を毎日自動的に計測
- 順位の時系列グラフを取得
- 順位が変動したら通知メール送信
- 業界最安値の利用料金
- クラウド型なのでブラウザで利用可能
検索順位の改善には毎日継続的な順位の記録が必要ですが、Nobilistaを利用していただくことで、自動的に順位データを保存します。
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必要最低限のSEO対策を行う
検索順位を上げるために今すぐやるべきこと2つ目は「必要最低限のSEO対策」を行うことです。
基本的なSEO対策ですが、重要な施策なので必ず実施しましょう。
今回は、上記の中でも必ずやっておくべき、「サーチコンソールを使って検索エンジンにインデックス(登録)させる方法」を解説していきます。
もしも、WordPressをご利用の場合、検索エンジンへのインデックスができない設定になっている可能性があります。
一度、WordPressの管理画面にアクセスをして、「WordPress管理画面」>「設定」>「表示設定」と進んでみてください。
下記の項目にチェックが入っていないことを確認しましょう。(チェックを入れてしまうと、記事が検索結果に表示されなくなります。)
続いて、サーチコンソールへ行き、サイトURLを下記の画像のように検索欄に貼り付けて、クリックしましょう。
すると、下記画像のようにサイトURLがGoogleに登録されているかどうかが表示されます。登録されていない場合は、「インデックス登録をリクエスト」をクリックしましょう。
基本的なことですが、この項目ができていないと検索順位を上げることはできないので、必ず対応しましょう。
Webサイト表示速度の改善方法とは?読み込みスピードを計測するツールや数値の目安を紹介
ニーズを満たしたコンテンツを作成する
検索順位を上げるために今すぐやるべきこと3つ目は「コンテンツを作成する」ことです。
先ほど紹介した必要最低限のSEO対策を行ったとしても、検索上位に上げるためのコンテンツがなければ意味がありません。
ちなみに、コンテンツを作成する際は「ニーズを満たすこと」を意識しましょう。
そもそも、Google検索を利用するユーザーは「何かしらの疑問」を持って検索しています。
その疑問を解決できるコンテンツ=ニーズを満たしたコンテンツです。
コンテンツの作成手順としては、下記の通りです。
- ニーズのあるキーワードを選定する
- 実際に、キーワードを検索してみて競合記事を読んでみる
- 競合が提供する価値+aの情報を追加したコンテンツを作成する
簡潔に言うと、ユーザーニーズを満たし、かつ競合よりも価値ある記事を作成することが検索順位を上げるために必要なことだと言えます。
検索順位はいつ上がる?期間は?
結論から言うと、検索順位がいつ上がるのか・期間を明言することはできません。
と言うのも、執筆しているジャンルや検索ボリューム、サイト規模によって検索順位がいつ上がるのかはそれぞれ違うからです。
例えば、競合が少ないジャンル(高額アフィリエイト案件が少ないジャンル)であれば、始めたばかりのサイトでもすぐに検索上位に上げることができます。
一方で、競合が多いジャンル(金融や保険系)では、規模が大きいサイトであっても検索上位に中々上がりません。
また、競合が少ないジャンルであっても、収益が発生しやすいキーワード(商標名 評判や商標名 口コミなど)は検索上位に上げることが難しいです。
逆に、競合が多いジャンルの収益に絡まないキーワード(〇〇 独学、〇〇 自力など)は検索上位に早く上げることができます。
ここまでの内容をまとめると、検索順位は上がるまでの時間は、ターゲットとしているキーワード・サイト規模によって違いがあるということです。
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