SEO
公開日2023年10月5日
更新日2024年09月05日
Googleコアアップデートとは?2024年最新情報や歴史・履歴、対策を解説
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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ユーザーのため Googleは日々、検索エンジンの改良(アップデート)を重ねています。
そのひとつである Googleのコアアップデートは、検索順位を決める「検索アルゴリズム」の核(コア)を変更する大型アップデートです。
そのため、コアアップデート中や完了後に、順位が大きく変わる点に注意しましょう。
コアアップデートは不定期ですが、最近の傾向では年に 2〜3回の頻度が多いです。
2024年 1月時点での最新のコアアップデートは以下。
最新のGoogleコアアップデート日 | 2024年8月15日〜2024年9月3日 |
※参考:Google Search Status Dashboard
今回の Nobilistaブログでは、SEOに大きな影響を与える、Googleのコアアップデートについてご紹介します。
これまであったコアアップデートの実施状況をいち早く確認する方法など、コアアップデートの基礎をまとめて解説。
また、コアアップデート後に検索順位が下がった場合の対処法にも触れています。
なお、検索順位が下がったからといって、慌てて Webサイトをいじってしまうのはやめましょう。
さらに順位を下げてしまう可能性があります。
当記事で、ぜひ正しい対処法を身に着けていってください。
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Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説
Googleコアアップデートとは
Googleコアアップデートとは、Webサイトの検索順位を決める検索アルゴリズムの核(コア)の仕様を変更するアップデートです。
検索順位が大きく変動することから、Webサイト運営者がとくに注目する、SEOでは恒例のイベントともいえるでしょう。
なお、正式には「コアアルゴリズムアップデート」といいます。
コアアップデートの基礎について、くわしく見てみましょう。
Googleコアアップデートの頻度とかかる時間
ここ数年の傾向から、コアアップデートは年に2~3回の頻度でおこなわれています。
アップデート開始日 | アップデート完了日 | かかった日数 | |
2024年 | 8月15日 | 9月3日 | 19日間 |
2024年 | 3月5日 | 4月19日 | 45日間 |
2023年 | 11月2日 | 11月28日 | 26日間 |
2023年 | 10月6日 | 10月19日 | 13日間 |
2023年 | 8月23日 | 9月7日 | 15日間 |
2023年 | 3月15日 | 3月29日 | 14日間 |
2022年 | 9月12日 | 9月26日 | 14日間 |
2022年 | 5月25日 | 6月9日 | 15日間 |
2021年 | 11月17日 | 11月30日 | 13日間 |
2021年 | 7月1日 | 7月12日 | 11日間 |
2021年 | 6月2日 | 6月12日 | 10日間 |
2020年 | 12月3日 | 12月16日 | 13日間 |
2020年 | 5月4日 | 5月18日 | 14日間 |
2020年 | 1月13日 | 1月16日 | 3日間 |
コアアップデートが終わるまでにかかる時間は、大体2週間とアナウンスされています。
近年の傾向では、平均して 12日程度。
ただしアップデートの影響は、開始直後やアップデート完了後にも起こるため、いずれにせよしばらくは不安定な検索順位が続く、と考えた方がよいでしょう。
Googleコアアップデートの歴史とSEOへの影響
これまで Google検索エンジンにはさまざまなアルゴリズムが登場し、アップデートをくり返してきました。
- PageRank(1998年)
- Pandaシステム(2011年2月)
- Penguinシステム(2012年4月~)
- Hummingbird(2013年8月)
- セキュアサイト システム(2014年8月)
- モバイルフレンドリーランキングシステム(2015年4月)
- RankBrain(2015年10月)
- 健康アップデート(2017年12月)
- ページの表示速度システム(2018年7月)
- BERT(2019年12月)
- ページエクスペリエンスシステム(2021年5月)
- MUM(2021年5月)
- ヘルプフル コンテンツ システム(2022年12月)
引用:Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説
なかでも有名なのは「Pandaシステム」と「Penguinシステム」でしょう。
最近はなくなりましたが、過去の検索アルゴリズムは動物の名前を付けることが恒例でした。
これまで小手先のSEO(ブラックハットSEOやSEOに関するスパム行為)で上位表示できていた検索エンジンが、このふたつのアルゴリズムによって一変。
これを期に、SEOの基本は良質なコンテンツ作りが主流となります。
もうひとつ、SEOの歴史として注目しておきたいのが「健康アップデート」でしょう。
医療や健康に関するジャンルにおいて、権威性の重要度が上がったアップデートです。
健康アップデートは、異例の日本先行アップデートということで当時話題になりました。
ちなみに海外では、翌年に「Medic」という名称で健康アップデートが導入されています。
では、なぜ日本で先にアップデートされたのでしょうか。
考えられる要因としては、当時低品質コンテンツを量産する医療系キュレーションサイトが上位表示しており、社会問題となったことが挙げられます。
実際に健康被害が出たという声もあり、検索エンジンの問題性に対する指摘も起こり始めたタイミングでのアップデートでした。
以降、現在に至るまでSEOは、良質なコンテンツ作りに焦点が置かれ続けています。
併せて「YMYLジャンル」や「E-E-A-T」といった概念も注目され始め、良質なコンテンツへの注力がさらに加速しているといえるでしょう。
Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説
コアアップデート以外にもあるGoogleのアップデート
Googleのアップデートが、コアアップデートだけに限らないという点に注意しましょう。
そもそも、検索アルゴリズムは日々アップデートされています。
そのなかで、とくに大きな影響を与えると考えられるアルゴリズムの更新を「コアアップデート」といっているに過ぎません。
たとえば、ほかにも以下のようなアップデートが存在します。
- ヘルプフルコンテンツアップデート
- スパムアップデート
- リンクスパムアップデート(リンクスパムに特化したアップデート)
- レビューアップデート(現在日本は未対応)
コアアップデートがなくても、上記アップデートでもまた順位は変動するため、日ごろからアップデートに関する情報を収取するようにしましょう。
SEOスパムとは?種類一覧や行為によるリスク、判定基準を解説
Googleコアアップデート情報をX(Twitter)で取得する方法
コアアップデートが開始される前には、事前告知がされます。
ひとつは、Googleの公式 X(旧Twitter)アカウント「Google Search Central」でのアナウンスです。
そのため、事前にフォローしておくとよいでしょう。
ちなみに、すべて英語ですが翻訳機能が使えます。
英語でも、コアアップデート(core update)とも書かれているので、わかりやすいのではないでしょうか。
もうひとつは「Google Search Status Dashboard」です。
コアアップデートを含めた、アルゴリズムのアップデート状況がわかります。
アップデートを開始した日や完了までにかかった日数、まだアップデート中など進捗状況もこのページでわかるためおすすめです。
SEO最新ニュース情報が収集できるまとめサイト一覧!日本国内・海外に分けて紹介
最新のコアアップデートの履歴
最新のコアアップデート履歴とその反響を振り返ってみましょう。
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年8月
- 2023年3月
- 2022年9月
- 2022年5月
- 2021年11月
なお、記載の日にちはすべて米国時間です。
日本時間は目安として +1日程度遅れると考えてください。
【最新】2024年8月のアップデート
今回のアップデートは、過去数か月間のアップデートによって、一部のクリエイターやその他の方から寄せられた検索結果へのフィードバックが考慮されたアップデートです。
特に、小規模サイトや独立系サイトについて言及されており、小規模なWebサイトが検索結果で上位に表示されるようなアップデートになるのではないかと予想されています。
なお、コアアップデートによる検索順位の変動をいち早く察知するためには、「クラウド型の検索順位チェックツール」の活用がおすすめです。
中でも、当社で運営する「Nobilista(ノビリスタ)」を利用すれば、毎日自動的に順位計測を行うため、アップデートが生じた前後の順位変動が把握しやすくなります。
PCにインストールするタイプの検索順位チェックツールだと、順位計測のためにPCやソフトの起動が必要です。
そのため、アップデートが起きた日がたまたま休日だった場合、順位の記録ができません。
しかし、Nobilistaならクラウドで動いているため、毎日自動的に順位計測と記録を行います。
今回のようなアップデートにおいて、順位の記録を確実に行いたい場合、Nobilistaの導入をおすすめいたします。
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2024年3月〜4月のアップデート
2024年3月5日に始まった今回は、コアアップデートとスパムアップデートが同時に展開されています。
主に、以下のようなサイトに影響を与えると言及されています。
- 大量生成コンテンツを保有するサイト
- 中古ドメインを悪用したサイト
- サブディレクトリ貸しサイト
詳しくはこちらをご覧ください。
2024年3月のコアアップデートについて
2023年11月のアップデート
前回(2023年10月)のアップデートから、およそ1ヶ月で次のコアアップデートがロールアウトされました。
開始日は2023年11月2日、完了日は2023年11月28日となり、アップデート期間はおよそ26日間におよびました。
詳細な情報については現時点では明らかになっていませんので、分かり次第更新します。
2023年10月のアップデート
前回(2023年8月)のアップデートから、およそ1ヶ月で次のコアアップデートがロールアウトされました。
今回のアップデートでは、特にアフィリエイト報酬の高い領域(脱毛やクレジットカード、FXなど)で特に変動が大きく、アフィリエイトサイトの順位下落が目立ちました。
一方で公式サイトが運営するメディアなど、トップページとサブディレクトリのジャンルやテーマが一致したWebサイトでは、順位を上昇させているようです。
2023年8月のコアアップデート
2023年に入り 2回目となる「8月22日」におこなわれた、コアアップデートです。
9月7日にアップデートが完了。
8月のコアアップデートでは、完了直後に大きな順位変動が見られました。
そのあとも変動は続き、約 2週間ほど経って変動は落ち着きます。
基本的に、コアアップデートの内容は公開されません。
ただし、昨今は ChatGPTなど生成AIによる低品質コンテンツが問題となっています。
そのため、Googleが力を入れている低品質コンテンツ対策がさらに強化されたと考えてまずよいでしょう。
また、良質なコンテンツ、とくに E-E-A-Tに優れている Webサイトが、コアアップデートに伴い検索順位が上昇したとの声もあります。
低品質コンテンツとは?見分け方やSEOへの影響、削除するときの注意点
2023年3月のコアアップデート
2023年初となる、コアアップデートが「3月15日」におこなわれました。
アップデートは 3月28日に完了。
X(旧Twitter)の反応では、個人ブログに良くも悪くも影響が出ているようです。
下がった Webサイトもあれば、上がった Webサイトもあり、差が顕著といえます。
やはり、ジャンルごとの E-E-A-T、とくに「経験(Experience)」が優れている Webサイトは検索順位が上昇していると分析している方もいました。
また、YMYLジャンルのひとつである「健康系」では、E-E-A-Tの権威性(Authoritativeness)がさらに重視されるようになったとの声もあります。
SEOの権威性の意味とは?高める方法やGoogle検索における必要性を解説
2022年9月のコアアップデート
2022年最後のコアアップデートとなったのが「9月12日」です。
結果的に、2022年は9月と5月の2回のコアアップデートとなりました。
9月コアアップデートの影響は、それほど大きな変動がなかった印象を持ちます。
ただし、YMYLジャンルでは少し変動があったとの声もありました。
2022年は年の瀬の 12月に検索品質評価ガイドラインが更新され、E-A-Tが E-E-A-Tになった年でもあります。
この時から E-E-A-Tが注目されるようになり、最終的に Googleの公式ガイドラインにまで記載されるようになりました。
9月のコアアップデートはその前ぶりだった可能性もあるでしょう。
E-E-A-Tとは?Googleが重要視するSEO最重要評価基準を高める施策を解説!
2022年5月のコアアップデート
2022年、もうひとつのコアアップデートが「5月25日」です。
こちらも Xの反応では、下落または変動なしのWebサイトに分かれました。
SEO界隈で著名な米国のコンサルタント、リリー・レイ氏はこの 5月のコアアップデートで検索意図の解釈が変わったと分析しています。
その影響で、順位が大きく変動した可能性があるのかもしれません。
解釈の変化について、レイ氏はおもちゃの「レゴ」というキーワードを例に挙げています。
「レゴ」の検索意図を挙げると、レゴの意味やレゴの口コミ・レビュー、購入場所など、さまざまなものが考えられます。
そしてこの検索意図の解釈は、そのときどきで変わる可能性があるということです。
たとえば、以下のような理由があるでしょう。
- ユーザーの検索意図が従来と変わった
- 優先すべき検索意図が変わった
- 検索アルゴリズムの解釈精度が上がった(解釈の幅が広がった)
どの検索意図を優先するか、検索意図をどう解釈するかで、検索順位は大きく変わります。
順位変動が起きた際は、検索意図が変わった可能性やもともと異なっていた可能性を考えるべきでしょう。
検索意図とは?分類や調べ方、分析に役立つSEOツールを紹介
2021年11月のコアアップデート
2021年は、3回のコアアップデートがありました。
それが 11月と7月、6月です。
そのうち、2021年最後のコアアップデートが「11月17日」に開始。
購買意欲が高まる年末だったこともあり、Webサイト運営者にとって非常にタイミングの悪いコアアップデートとなりました。
とはいえ、実は 2020年も 12月という年末にコアアップデートをおこなっています。
そんな 11月のコアアップデートも、大きな順位変動が見られました。
とくに YMYLジャンルでの変動が大きく、突出していたのは健康系ジャンルです。
さらに、SEOツール「Semrush」の分析では、上位 20サイトのうち 16%が新しい Webサイト(これまで上位表示していなかったサイト)だったとのこと。
つまり、これまで上位表示していた 20サイトが、21位以降に下落していることがわかります。
それだけ、大きな順位変動だったということでしょう。
YMYLジャンルの変動が大きかったことも考えると、やはりこのアップデートでも E-E-A-Tにかかわる要素の改善がおこなわれたと予想できます。
Googleコアアップデートの本質的な対策
Googleコアアップデートに振り回されている方へ。
紹介する本質的な対策を意識すれば、コアアップデートにおびえる必要はありません。
これからは、Webサイトの「本質的な」改善を心がけていきましょう。
検索意図を正しく掴む
Googleはコアアップデートの対策として「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」というページを紹介しています。
以下は、その序文です。
Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
引用:Google
つまり、ユーザーのためになるコンテンツでなければ、上位表示はできません。
そしてそのためには、ユーザーが何を求めているか把握する必要があります。
そこで重要となるのが、検索意図の深掘りです。
あらためて、検索意図の分析方法を見直してみましょう。
検索意図とは?分類や調べ方、分析に役立つSEOツールを紹介
低品質コンテンツを作らず、良質なコンテンツを作る
ここ数年のGoogleコアアップデート履歴を振り返ってわかるとおり、コアアップデートの中心は良質なコンテンツを上位表示することです。
同時に、低品質コンテンツの対策もおこなっています。
つまり、コアアップデートの本質的な対策は、低品質コンテンツは作らず、良質なコンテンツを作り続けることです。
では、低品質コンテンツとはどういったものか。
良質なコンテンツとはどういったものか。
これらに答えられる方は、意外と少ないです。
まずは、低品質コンテンツと良質なコンテンツの定義を理解することから始めましょう。
低品質コンテンツとは?見分け方やSEOへの影響、削除するときの注意点
オリジナリティ・差別化を意識する
そのコンテンツの価値はどこでしょうか。
他サイトではなく、そのコンテンツを見るべき理由は何でしょうか。
その答えが、オリジナリティとなる部分です。
自身のコンテンツを見て、他サイトとどこが違うか、つまり差別化している部分をいえるかどうかあらためて考えてみましょう。
また、昨今のコアアップデートでは、E-E-A-Tがとくに重視されています。
- 経験(Experience)
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性(Trust)
これらもまた、コンテンツのオリジナリティにつながる要素といえるでしょう。
コンテンツの E-E-A-Tがどれだけ達成できているか、ぜひ 意識してみてください。
E-E-A-Tとは?Googleが重要視するSEO最重要評価基準を高める施策を解説!
SEOの本質を正しく理解する
もちろん、基本的な SEO対策ができていることが前提です。
個人的には、SEOの本質を理解していないがゆえに、間違ったSEO対策に手を出している方がまだまだ多いように感じます。
とくに「SEO=上位表示するためのテクニック」と理解している方は注意が必要。
その理由を以下の記事でお話しています。
SEO対策とは?初心者にもわかりやすく上位表示の基本的なやり方を解説
Googleコアアップデートで順位が下がったら?
コアアップデートで順位が下がった場合は、以下の流れで対処をおこないましょう。
検索順位が下がった原因と対策を解説!順位急落後やGoogle変動中にやってはいけないこと
【大前提】コアアップデートは仕様変更に過ぎない
大前提として、コアアップデート中の検索順位は不安定です。
コアアップデートが完了していない状態で順位が下がったからといって、手を加えないようにしましょう。
基本的に 2週間程度でコアアップデートは完了します。
そこからさらに変動することもあるので、可能な限り 1か月は様子を見てください。
1か月経ち、順位が安定した後で下落しているようであれば、改善を検討しましょう。
検索順位が下がった原因と対策を解説!順位急落後や変動中にやってはいけないこと
コアアップデートの影響を受けたページを特定する
まずおこないたいのは、どのページがコアアップデートの影響を受けたかの調査です。
調べる方法は「Googleサーチコンソール」と「検索順位チェックツール」の2種類。
最初に Googleサーチコンソールの調べ方を見てみましょう。
やや手順が必要ですが、無料で調べることができます。
- 「合計表示回数」をクリック
- 「日付:」を比較にする(カスタム推奨)
- 「表示回数差」でソートし、大幅に回数が減っているものを確認=下落ページ
まず「合計表示回数」をコアアップデート前と後の期間(カスタム)で比較します。
「表示回数差」が大幅に減っているページが、下落したページです。
さらに、下落ページが「どの検索キーワードで落ちたか」を調べるには、以下の手順をおこないます。
- 下落した URLをコピー
- 「+新規」から URLで絞り込み
- 「クエリ」の「表示回数差」をソート
- 大幅に回数が減っているもの=下落した該当ページのキーワード
まず、下落していたページURLをコピーしてください。
そして「+新規」から「ページ…」を選び URLで絞り込みをします。
「クエリ」に切り替えて再度「表示回数差」でソートすると、下落したページが「どのキーワードで下落したか」がわかります。
より簡単に調べたい方は、もう一つの方法「検索順位チェックツール」がおすすめです。
検索順位チェックツール「Nobilista」を例に見てみましょう。
たとえば以下は、指定したキーワードの検索順位の推移がわかる機能の画面です。
コアアップデート等で、順位が下落した際にもすぐにわかります。
また、Nobilistaには順位変動が大きかった場合にアラートで通知する「順位変動アラート」という機能もあります。
順位変動の把握に便利で、さらにアラートする変動幅の指定も可能です。
そのほかの便利な機能は「Nobilistaの機能」をご覧ください。
以下より、メールアドレス・パスワード設定で、かんたんに検索順位チェックツール機能をお試しいただけます。
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低品質コンテンツの可能性考える
検索順位が極端に下落している場合は「低品質なコンテンツ」と認識された可能性があります。
つまり、これまでは検索アルゴリズムの精度の関係で、低品質と認識されなかった Webサイトがコアアップデートによって精度が上がり、低品質と認識されたということです。
あらためて、低品質コンテンツの例を見てみましょう。
- ユーザーと社会に害となる(有害コンテンツ)
- ユーザーの検索目的が達成されない
- 満足できず、もう一度検索結果へ移動してしまうもの
- 検索意図と関係のない要素が多い
- ユーザーのために作られていない
- 特別な価値を持たない
- 情報の正確さや信頼性が疑わしい
- YMYLトピックでE-E-A-Tが不足している
もちろん、ブラックハットSEOやSEOスパムなどの禁止行為も、低品質コンテンツに含まれます。
禁止行為をおこなわないためにも、事前にブラックハットSEOとSEOスパムについて理解しておくことも大切です。
順位の下落ではなく、検索結果に表示されなくなったという方は、Googleペナルティの可能性も考えましょう。
くわしくは、以下の記事をご覧ください。
Googleペナルティとは?解除方法や確認方法、原因と対策を解説
順位の上がった競合サイトを調査する(競合分析)
コアアップデートによって検索順位の下がった Webサイトが、かならずしも低品質コンテンツというわけではありません。
Googleのコアアップデートとは、検索アルゴリズムの仕様変更。
要するに、Webサイトを評価する基準や方法が変わることです。
評価の基準や方法が変われば、これまで評価されていなかった Webサイトの順位が上がり、一方でこれまで上位表示していた Webサイトが下がるのは自然でしょう。
また、リリー・レイ氏の分析でもお話ししたとおり、検索意図の解釈が変わった可能性もあります。
そこでおこなうのが、検索順位が向上した Webサイトを調査すること。
つまり「競合調査(競合分析)」です。
新しく上位表示した Webサイトを比較分析することで、検索アルゴリズムがどのような Webサイトを評価するようになったか、検索意図はどう変わったか考えてみましょう。
SEO競合サイトの調査方法とは?他社サイト分析に役立つ無料ツールも紹介
良質なコンテンツにリライトする
わずかな順位下落であれば、あとはより良いコンテンツを作るのみです。
以下を参考に、下落したコンテンツのリライトを検討してみましょう。
例えば、以下のような視点で順位が低下したコンテンツを確認してみてください。
- ユーザーの検索目的がすぐに達成されるかどうか
- 検索ユーザーに絶対不利益を与えないとわかるか
- そのコンテンツにしかない特別な価値を持っているか
このような点を確認し、もし不足している要素があれば、コンテンツを修正するようにしましょう。
また、コンテンツの修正方法については、以下の記事でも解説していますので、併せて読んでみてください。
SEOのリライトのやり方とSEOのリライトのやり方とは?効果や記事選びのコツを解説は?効果や記事選びのコツを解説
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