SEO

更新日2023年12月01日

逆SEO対策とは?順位を下げる効果や手法、自分でできるやり方、誹謗中傷被害にあった場合の対策

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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会社やサービスに対して誹謗中傷やネガティブな評判が広がってしまうと、会社にとって大きなダメージを受けることになります。
その誹謗中傷がGoogle検索で上位に表示されていれば、もし誤った情報だったとしてもユーザーはその情報が正しいと勘違いしてしまいます。

そのような時に行う施策が「逆SEO」です。
逆SEOとは、SEO(検索エンジン最適化)の逆、いわゆる検索順位を下げることを目的とした施策です。

逆SEOは、基本的に風評被害を防ぐことを目的に用いられます。
この逆SEOは正攻法の手法からGoogleが認めていないグレーな手法まで存在しています。

もしグレーな逆SEOを行うと、対象サイトから法的措置を取られる恐れがあるので、絶対にやってはいけません。
本記事では、逆SEOの目的や効果自分でできるやり方専門業者へ依頼するときの注意点を解説します。

風評被害を受けているから逆SEOで対策したい、もしくは競合から逆SEOをやられて困っている場合は、ぜひ本記事を参考に対策していきましょう。

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逆SEOとは

逆SEOとは、SEO(検索エンジン最適化)の逆、いわゆる検索順位を下げることを目的とした施策です。

一般的なSEOは日本語で「検索エンジン最適化」という意味の言葉で、サイトの検索順位を上げるために用いる施策です。
検索順位を上げて上位に表示されることで、自然検索によるアクセスが増えていきます。

それに対して逆SEOとは、検索順位を下げるための施策のことです。
リバースSEOやネガティブSEOと呼ばれることもあります。

会社やサービスなどに対しての誹謗中傷やネガティブな口コミが広がってしまったときに、逆SEOを行い対象サイトの検索順位を下げます。
その結果、ユーザーの目に誹謗中傷やネガティブな口コミを触れさせないようにできるのです。

逆SEOには、正攻法で行うものからGoogleのガイドラインに違反したグレーな方法まで幅広く存在します。
ガイドラインに違反したグレーな逆SEO手法はGoogleペナルティの対象になる恐れがあるため、絶対に行わないようにしましょう。

Googleペナルティとは?解除方法や確認方法、原因と対策を解説

逆SEOの目的や効果

そもそもWebサイトを運営する上で、なぜ検索順位を下げる施策を行う必要があるのか、疑問に思っている方も多いでしょう。
ここでは、逆SEOを行う目的や効果を紹介します。

逆SEOの目的

会社やサービスなどに対する誹謗中傷等が書いてあるWebサイトの検索順位を落とすことで、風評被害を防げます。

例えば、会社名や自社のサービスを含んだキーワードで上位表示されているWebサイトに、自社に対する根拠のない悪評が書かれているとします。
そのサイトを何も知らないユーザーの目に触れることで、自社に対するイメージダウンや機会損失が発生する恐れがあるのです。

自社に対する誹謗中傷を行っているサイトを発見したら、まず最初にサイト運営者に連絡をしてコンテンツ削除の依頼をします。
それでも対応してもらえない場合の最終手段として、逆SEOを行うことを検討するのです。

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逆SEOの効果

逆SEOを行うことで企業や個人のイメージを守り、信頼性を高めることに繋がります。

例えば「株式会社〇  評判 詐欺」というテーマで、根拠もない悪評を発信しているサイトが上位表示されているとします。
その悪評が誤った情報であったとしても、何も知らないユーザーからするとその情報が本当の情報だと認識するため、マイナスイメージがついてしまうのです。

逆SEO対策を行うことで、そのような悪質なサイトの検索順位を下げたり、検索結果から除外させたりすることができます。

ただ、注意点として逆SEO施策を行ったとしても効果が出るまで時間がかかります。
高い効果が期待できる分、手間と時間がかかる施策ということを理解しておきましょう。

SEO対策の効果とは?効果が出るまでの期間や効果の高いSEO施策を紹介

風評被害対策としての逆SEO対策のやり方

風評被害対策としての逆SEO対策のやり方を紹介します。
後にグレーな逆SEO手法を紹介しますが、ここで紹介するのはガイドラインには違反しない逆SEO手法です。

  1. 別サイトを立ち上げて上位表示を狙う
  2. 上位表示したサイトの順位を維持させる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

別サイトを立ち上げて検索上位表示を狙う

別サイトを立ち上げて、ネガティブサイトよりもSEOで高い評価を獲得するのが正攻法の逆SEOです。

ネガティブサイトよりも高い評価を得ることで、相対的にネガティブサイトの検索順位の低下を狙います。
そうすれば、ネガティブサイトは自然と検索上位に表示されなくなり、ユーザーの目に触れにくくなるのです。

ただ、ネガティブサイトのドメインパワーによっては、複数のページですぐに上位表示を狙うのが難しい場合もあります。
また、通常のSEO施策で複数ページの上位表示を狙うので、SEOに関する知識や手間が必要になることも理解しておきましょう。

SEO対策で上位表示を狙うための方法は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

SEO対策とは?初心者にもわかりやすく上位表示の基本的なやり方を解説

上位表示したサイトの検索順位を維持させる

自サイトを上位表示できても終わりではありません。
Googleの検索順位は毎日少しずつ変化しており、その順位を維持するためにはサイトの管理が大切です。

逆SEOの効果が薄れたり、ネガティブサイトが再び上位表示されたりした場合は、コンテンツを見直してリライトする必要があります。
情報の更新などがあれば素早く対応して、常に最新で正確な情報をユーザーに届けることを心がけましょう。

なお、日々の検索順位の変動はツールを使って確認するのがおすすめです。
専用ツールには様々な種類がありますが、その代表格は「Nobilista(ノビリスタ)」です。

Nobilista(ノビリスタ)とは、インストール不要で利用できるクラウド型の検索順位チェックツールです。
検索順位を自動的に計測でき、PC以外にスマホやタブレットからでも気軽に順位確認ができます。

対策キーワードの検索順位変動を確認することは、逆SEO対策のみならず通常のSEO対策にも欠かせません。
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ガイドラインに違反した逆SEO手法

逆SEO手法には前章で紹介した正攻法のものもありますが、Googleのガイドラインに違反したグレーな逆SEO手法もあります。
推奨されている方法ではありませんが、ガイドラインに違反した逆SEO手法を4つ紹介します。

  1. コピーサイトを大量に作成する
  2. 低評価サイトから大量の被リンクを送る
  3. ウイルスに感染させる
  4. DMCA申請の悪用

1つずつ詳しく見ていきましょう。

コピーサイトを大量に作成する

コピーサイトを大量に作成するグレーな手法を行うことで、逆SEO対策につながる場合があります。
他サイトのコンテンツをコピーすることは、Googleのガイドラインによって禁止されています。

通常はオリジナルコンテンツを守るために、コピーコンテンツだけをGoogleのペナルティの対象としています。
しかし、Googleの検索エンジンはオリジナルコンテンツとコピーコンテンツを完璧に見分けられるわけではありません。

ごく稀にオリジナルコンテンツの方をコピーコンテンツとして認識してしまうことがあるのです。
この特徴を逆手にとって、逆SEOではコピーコンテンツを大量に作成してオリジナルコンテンツにGoogleペナルティを受けさせることを狙います。

上手くいけば、ネガティブサイトの検索順位を大幅に下げたり、検索結果から除外させたりすることができます。

Googleペナルティとは?解除方法や確認方法、原因と対策を解説

低評価サイトから大量の被リンクを送る

低評価のサイトから大量のスパムリンクを送るというグレーな手法もあります。
コピーサイトと同じように、Googleの施策を逆手にとったものです。

被リンクが多いというのは現在のSEOでは評価されるポイントの一つですが、低評価サイトからの大量の被リンクは、かえって逆効果になる恐れがあります。
つまり、あえて低評価サイトからの被リンクを大量に送ることで、対象サイトの検索順位を下げることができるのです。

ただし、この逆SEOはGoogleのガイドラインに違反した悪質な手法なので、絶対に行わないようにしましょう。

スパムリンクとは?目的やリスク、確認・判定方法、増加したときの対処法

ウイルスに感染させる

対象のネガティブサイトをハッキングしたり、ウイルスに感染させたりして検索順位を意図的に下げる逆SEOもあります。
ウイルスに感染したサイトは、ユーザーにとって不利益につながる恐れがあるので、Googleも検索順位を下げます。

ただし、日本には「不正アクセス禁止法」という法律が存在しています。
そのため、意図的に外部のサイトをハッキングし、ウイルスに感染させるという行為は絶対にやってはいけません。

DMCA申請の悪用

DMCAとは「デジタルミレニアム著作権法」というアメリカの法律のことです。
著作権侵害を理由に申請でき、申請された対象は削除の対象にもなります。

なお、DMCAはアメリカの法律ということもあり、Googleなどアメリカの企業に対して申請できます。
DMCAの申請は多くのケースで申請に通ってしまうため、対象にされてしまうと自社のコンテンツが削除されかねません。

そのため、適切な用途のみで利用するようにしましょう。

競合から逆SEOを受けたときの対策

自社のサイトが検索結果で上位表示されていると、競合から逆SEOを受ける場合もあるでしょう。
ここでは、競合から逆SEOを受けたときにできる対策を5つ紹介します。

  1. Webサイト運営者に問い合わせてみる
  2. Googleにコンテンツ削除を申請する
  3. ドメインパワーを上げる
  4. 被リンク元を定期的に確認する
  5. コメント欄を廃止する

1つずつ詳しく見ていきましょう。

Webサイト運営者に問い合わせる

競合から逆SEOを受けた時は、まずWebサイト運営者に問い合わせてみましょう。
自社に対するネガティブな情報だけが発信されていたり、自社のコピーコンテンツが公開されている場合には運営者に問い合わせてみるのが良いです。

自社のイメージやSEOの評価が下がってしまう恐れがあるからです。
サイトの問い合わせフォームや管理者の連絡先が掲載されているのであれば、その連絡先に問い合わせます。

相手側に何か目的がある場合は、その問い合わせに応じる可能性は低いかもしれませんが、問い合わせてみること自体に意味があります。

なお、問い合わせる際は怒りをぶるけるのではなく、丁寧な言葉遣いでコミュニケーションをとることが大切です。
その丁寧な対応が早期解決に繋がる可能性を高めます。

Googleにコンテンツ削除を申請する

Webサイト運営者にコンテンツ削除の申請をしても対応してもらえない場合は、Googleにコンテンツ削除を申請します。
著作権侵害の報告から誹謗中傷コンテンツの削除申請を行うことが可能です。

なお、該当するコンテンツがコメントが自社の誹謗中傷にあたるかどうかは、Google側が判断します。
そのため、申請したからと言って必ずしも削除してもらえるとは限らないことを理解しておきましょう。

自社サイトのドメインパワーを上げる

ドメインパワーを上げることも、競合から逆SEOを受けた時の対策として効果的です。

そもそもドメインパワーとは、検索エンジンから見たドメイン自体の評価・信頼性のことを指します。
現在のSEOでは信頼性や権威性の高いドメインが優遇されやすく、ドメインパワーが高いサイトが上位表示しやすいというのは事実です。
つまり、自サイトの評価を高めてドメインパワーを上げることで、逆SEOにも対処できるようになります。

とはいえ、ドメインパワーを高めるのは簡単なことではありません。
ユーザーにとって有益なコンテンツを提供し続けて、ほかのサイトから被リンクを増やすことが重要です。

他のサイトからの被リンクを増やすことで、Googleからも「ユーザーにとって有益なサイト」と認識してもらいやすく、ドメインパワー向上にもつながります。
長期的な視点で取り組む必要がありますが、ドメインパワーを上げることは現在のSEOにおいて避けられない施策なので、取り組む価値は十分あるでしょう。

ドメインパワーを上げる方法については以下の記事で詳しく解説しています。

ドメインパワーの計測方法・調べ方とは?上げる方法や無料チェックツールも紹介

被リンク元を定期的に確認する

被リンク元を定期的に確認することも重要です。
特定のキーワードで検索順位が大幅に下がった場合、Googleのガイドラインに違反したグレーな逆SEOにより自サイトがペナルティを受ける恐れがあります。

Google Search Consoleを使えば、被リンク元の確認ができる上、ペナルティを受けているかどうかも確認できます。
Google Search Consoleにアクセスし、左メニューから「リンク」をクリックします。

その中の「上位のリンク元サイト」というのは、被リンク元です。
被リンク元を確認し、低品質なサイトから逆SEOを受けていた場合は、否認申請を行いましょう。

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コメント欄を廃止する

自社サイトにコメント欄を設けている場合、悪質なコメントやスパムコメントが投稿され、そのせいで検索順位が下がる可能性があります。
健全なコメントだけであれば問題ないですが、悪質なコメントが多いとコメント欄を表示しておくメリットはほとんどありません。

コメント欄によって検索順位が下がってしまった場合は、コメント欄を廃止することも検討しましょう。

逆SEOは専門業者へ依頼するのが良い?

風評被害を受けてしまい、会社の売り上げやブランディングに大きな影響が出る場合は、SEOの専門業者へ依頼した方が良いです。
逆SEO対策に関する知識や経験がないサイト運営者が感覚だけで対策すると、時間や手間をかけた割に全く効果がなかったということもあるでしょう。

専門業者は逆SEOのノウハウを豊富に持っているため、効果的な風評被害対策ができます。
特にある程度知名度がある企業やリソースに余裕がある企業は、積極的に専門業者へ依頼することを強くおすすめします。

逆SEO対策の料金・費用相場

逆SEO対策を依頼する際の費用相場は、対策キーワードなどによって異なります。
また、逆SEO対策業者の料金体系は「定額制」と「成果報酬型」の2通りがあります。

定額制成果報酬型
仕組み毎月固定の金額を支払い、逆SEO対策を行ってもらう対策を行い成果に対して報酬を支払う
料金・
費用相場
月額5~30万円1記事10~20万円
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・積極的に施策の提案をしてほしい
・上位表示できるまでコストをかけたくない
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・対策を丸投げしたい
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逆SEO専門業者へ依頼するときの注意点

逆SEO対策の業者へ依頼するときは、以下の2点に注意してください。

  • 「すぐに結果が出します」「必ず成果を保証します」と発言する業者を選ばない
  • ガイドラインに違反する逆SEO対策をしている業者を選ばない

逆SEO対策も通常のSEO対策と同じく、この施策を行えば必ず結果が出ると保証されているものは存在しません。
にも関わらず「成果を保証する」という発言をする業者は怪しいと言えます。

また、ガイドラインに違反する逆SEO対策を行っている業者も選ばない方が良いです。
たとえ一時的に効果は出たとしても、対象サイトから法的措置を取られる可能性があるので、正攻法の逆SEO対策を行っている業者を選ぶことが重要です。

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逆SEOに関するよくある質問

逆SEOに関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。

逆SEOをやる目的は何ですか?

逆SEOは、会社やサービスに対する風評被害を防ぐために行います。
会社やサービスに対する、根拠のない誹謗中傷が書いてあるWebサイトの検索順位を下げることで、風評被害を防ぐことができます。

逆SEOは違法ですか?

結論から言うと、逆SEOに違法性はありません。
ただ、手法によっては違法またはグレーに近い場合もあるので、注意が必要です。

  • Googleのガイドラインに違反する逆SEO
  • ハッキングしてウイルスに感染させる

このような手法は違法またはグレーに近いので、どんな場合でも行うべきではありません。

ガイドラインに違反した逆SEOを行うとどうなりますか?

Googleのガイドラインに違反した逆SEOを行うと、Googleペナルティや法律に抵触する可能性があります。
最悪の場合、訴えられる恐れがあるので絶対にやってはいけません。

競合から逆SEOを受けた場合どうすれば良いですか?

競合サイトから逆SEOを受けた場合にできる施策は主に5つあります。

  • Webサイト運営者に問い合わせてみる
  • Googleにコンテンツ削除を申請する
  • ドメインパワーを上げる
  • 被リンク元を定期的に確認する
  • コメント欄を廃止する

自サイトの検索順位が急激に下がった時は、競合から逆SEOを受けている可能性があるので、定期的に検索順位の確認が大切です。

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