SEO

更新日2023年10月24日

メタキーワード(meta keywords)とは?不要で意味ない?書き方やSEOへの影響、設定時の注意点

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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メタキーワード(meta keywords)とは、HTML内に設置するメタタグのひとつです。
ユーザーの目に触れるものではありませんが、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

キーワードを設定して、検索エンジンにページの内容を認識してもらう役割がありました。
ただ、度重なる検索エンジンのアップデートにより、現在ではメタキーワードの有無によって検索順位に影響することはありません。

つまり、SEOの観点から言うと、各ページにメタキーワードを設定する必要が無くなったのです。
なお、設定すること自体SEOでマイナス評価を受けるわけではないので、現時点で設定しているメタキーワードを削除する必要もありません。

本記事では、メタキーワードの書き方SEOへの影響設定時の注意点を解説します。
メタキーワードの他にSEO対策で設定するべきメタタグについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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メタキーワードとは

メタキーワードとは、HTMLファイルのheadタグ内に設置するメタタグです。
一昔前まではページの内容をキーワードで表現して、検索エンジンに正しく認識させる役割がありました。

例えば「SEOに効果的なキーワード選定方法」という記事を作成するとします。
この時、「SEO・キーワード選定」の2つをメタキーワードとして設定することで、検索エンジンが「このページはSEOのキーワード選定のやり方を解説している記事」だということを認識していたのです。

ただ、度重なるアップデートにより、検索エンジンがページ情報を読み取れるようになったため、現在はメタキーワードの設定が不要になりました。
つまり、メタキーワードは設定しても設定しなくても、検索順位には影響がないということです。

なお、設定しても検索順位が下がるといったマイナスになることはないので、現在設定しているものを削除する必要はありません。

メタタグ(meta tag)とは?確認方法やSEOに効く書き方、設定方法を初心者にもわかりやすく解説

メタキーワードの使用ケースと書き方

メタキーワードがSEOに効果的だったころは、他のメタタグと同様にHTMLのheadタグ内に記述されていました。
具体的には、以下のコードを追記してメタキーワードを設定します。

<meta name = “keywords” content = “キーワードA”,”キーワードB”,”キーワードC”>

例えば「SEO リライト」というキーワードでコンテンツを作成したとすると、以下のように記述します。

<meta name = “keywords” content = “seo リライト,リライト やり方”>

メタキーワードはHTML内に記述するため、ユーザーの目に触れることはありません。

キーワードをカンマ(,)で区切ることで、複数のキーワードを設定することも可能です。
ただ、キーワードを設定しすぎると、SEOスパムと認識される恐れがあるため、キーワード数は2〜3つ程度、多くても5つ以内に抑えることが推奨されていました。

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WordPressでのメタキーワード設定方法

WordPressを使用している場合は、「SEO SIMPLE PACK」というプラグインを使うことで、簡単にメタキーワードの設定ができます。

SEO SIMPLE PACKをインストール・有効化した後、「新規追加」から記事作成ページを表示します。
記事作成ページを下にスクロールしていくと、下記のようにタイトルタグメタディスクリプション・メタキーワードなどメタタグを設定する画面が表示されます。

一番下にある「このページのキーワード」の欄に、メタキーワードとして設定したいキーワードを記述すれば設定完了です。

HTMLコードをいじる必要がないので、記述ミスの心配もありません。
複数のキーワードを設定する場合は、キーワードをカンマ(,)で区切るようにしてください。

WordPressのSEO対策設定のやり方とは?初心者向けにプラグインや投稿設定を方法を解説

メタキーワードのSEO効果とは

メタキーワードの設定が、SEOにどのような影響を与えるのか気になる方も多いでしょう。
結論から言うと、メタキーワードがGoogleのSEOに影響を与えることはありません。

実際に、Google公式でもメタキーワードの設定がランキングに全く影響しないとしっかり名言されています。

メタキーワード タグはGoogle検索では使用されず、インデックス作成やランキングにはまったく影響しません。

引用:Google検索セントラル

メタキーワードは一昔前まで、ページ内の重要なキーワードを検索エンジンに伝える役割がありました。
昔の検索エンジンは今よりも精度が低く、メタキーワードを元にページ内容を認識していたからです。

SEO対策において、そのページがどんな内容について発信しているかどうかを検索エンジンに正しく認識してもらう必要がありました。
そのため、メタキーワードの記述はSEO対策で重要な施策の一つになっていたのです。

SEO対策は意味がない?必要な施策と効果のない施策をまとめて紹介

今後メタキーワードが重視される可能性は?

繰り返しになりますが、現在メタキーワードの記述がGoogleの検索順位に影響を与えることはありません。

2009年にGoogle公式から正式に発表されてから、メタキーワードは長年無視され続けています。
そのため、今後もメタキーワードが重視される可能性も低いと言えます。

そう言い切れる理由は以下の2つです。

  1. 検索エンジンの技術や精度が向上したから
  2. メタキーワードを悪用したSEOスパムが増えたから

それぞれ詳しく見ていきましょう。

検索エンジンの技術や精度が向上したから

まず1つ目の理由は、検索エンジンの技術や精度が向上したからです。

以前は、検索エンジンの精度が低く、ページの内容を認識するのが困難でした。
そこで、メタキーワードに設定されているキーワードを参考に、ページの内容を認識していたのです。

ただ、度重なるアップデートにより、現在はページ内容を読み取れるまで検索エンジンの技術や精度が向上しました。
わざわざメタキーワードで伝えずとも、コンテンツ内のキーワードを認識できるようになったので、今後もメタキーワードが重要視されることは考えづらいと言えます。

Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説

メタキーワードを悪用したSEOスパムが増えたから

2つ目の理由は、メタキーワードを悪用したSEOスパムが増えたからです。

以前は、メタキーワードで上位表示したいキーワードを詰め込むというスパム行為が蔓延していました。
さらに、検索エンジンの精度も低かったため、キーワードを詰め込むだけで低品質なコンテンツでも簡単に上位表示できてしまっていました。

ユーザーファーストを掲げるGoogleはユーザーのためになる高品質なコンテンツを上位表示するために、スパム行為が蔓延するメタキーワードの重要性が下がりました。
そのため、今後もメタキーワードが重要視されることは考えづらいでしょう。

SEOスパムとは?種類一覧や行為によるリスク、判定基準を解説

メタキーワードは設定しておいた方が良いか

メタキーワードの設定は、SEOの観点で言えば不要です。
なぜなら、SEOに影響を与えないメタキーワードの設定をする必要がないからです。

SEOで検索順位を上げるためには、設定不要のメタキーワードに時間を割くよりも、他の施策に時間や労力を割いた方が効果的です。

なお、現時点でメタキーワードを設定している場合、そのメタキーワードを削除する必要はありません。
SEO効果がないとはいえ、メタキーワードを設定することがマイナス評価になるわけではないので、気にする必要はないでしょう。

SEO対策は意味がない?必要な施策と効果のない施策をまとめて紹介

メタキーワードの確認方法

メタキーワードを確認する方法は簡単です。
確認したいページを開いた状態で、右クリック→「ページのソースを表示」をクリックします。

すると、下記のようにページのソースコードが表示されます。

その中の「<meta name = “keywords” content = “キーワードA”,”キーワードB”>」というコードがメタキーワードです。
もし上記のコードが見つからない場合、メタキーワードを設定していないページだと判断できます。

メタキーワード設定時の注意点

メタキーワードの設定は不要ですが、もしも設定する場合は以下の3点に注意が必要です。

  1. 複数ページに同じキーワードを設定しない
  2. キーワードを盛り込みすぎない
  3. 記述ミスをしない

1つずつ詳しく見ていきましょう。

複数ページに同じキーワードを設定しない

複数(異なる)ページで、同じキーワードを設定しないようにしましょう。
なぜなら、同じメタキーワードを異なるページで設定すると、誤って重複コンテンツを作成する恐れがあるからです。

重複コンテンツを作成すると、SEO評価を下げる要因になったり、Googleペナルティを受けたりする可能性があります。
似た内容になってしまう場合は、新たにコンテンツを作成せずに既存のコンテンツを内部リンクを繋げることで、ユーザビリティが向上します。

メタキーワードの設定はSEOに影響しませんが、重複コンテンツの作成はSEOに悪い影響を与えてしまうので、同じキーワードを使用しないようにしましょう。

重複コンテンツを避ける方法とは?判定基準や原因別の対策方法、SEOへの影響を解説

キーワードを盛り込みすぎない

キーワードの盛り込み過ぎには注意しましょう。

設定するキーワードが多くなりすぎると、ページのコンテンツ内容も散漫になってしまいます。
現在は、メタキーワードが直接検索順位に決定に関わっていませんが、将来的にメタキーワードの有無が検索順位に影響を与える可能性が0ではありません。

その際に、キーワードをたくさん設定しているとSEOスパムとみなされてしまうかもしれません。
このリスクを回避するためにも、メタキーワードに設定するキーワードは2〜5個までに抑えましょう。

SEOキーワードの入れ方とは?検索キーワードの設定方法と確認ツールを紹介

記述ミスをしない

メタキーワードを設定する際は、記述ミスに注意しましょう。

基本的にメタキーワードの設定は不要ですが、もしメタキーワードを設定したいとします。
この時、HTMLコードの記述ミスをすると、ブラウザで表示したときにWebページのデザインが崩れる可能性があります。

結果的にクローラビリティやユーザビリティが下がり、SEOで悪影響を及ぼす恐れがあるのです。
もしもメタキーワードを設定する場合は、記述ミスをしないように十分注意してください。

なお、WordPressを利用している場合「SEO SIMPLE PACK」というプラグインを使えば、HTMLコードを触る必要がないので、記述ミスの心配もありません。

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メタキーワード以外でSEO対策で重要なメタタグ

メタキーワードはSEO対策に不要になりましたが、現在でも設定するべきメタタグも存在します。
ここでは、メタキーワード以外でSEO対策で重要なメタタグを紹介します。

  1. titleタグ
  2. メタディスクリプション

それぞれ詳しく見ていきましょう。

titleタグ

titleタグは、その名の通り、ページのタイトルを検索結果に表示させるメタタグです。

次に紹介するメタディスクリプションよりも目立つ場所に掲載されるため、クリック率やアクセス数に大きな影響を与えます。

タイトルは全角で30文字前後で検索結果に表示され、それ以降は「…」で途切れます。
「…」で途切れてしまうとユーザーが見ることができないので、ユーザーに伝えたい部分は必ず前半に含めておくことが重要です。

検索上位に表示できているのにも関わらず、なかなかアクセスが増えない場合は、タイトルに原因があることが多いです。
ユーザーがクリックしたくなるように魅力的なタイトルを設定しましょう。

SEOに効果的なタイトルの付け方は、以下の記事を参考にしてください。

【アクセス2.4倍!】SEOに効果的なタイトル(titleタグ)のつけ方を解説!

メタディスクリプション

メタディスクリプションは、SEOにおいて重要なメタタグになるので、必ず記述しておきましょう。
メタディスクリプションとは、検索結果のタイトルの下にページの内容を簡潔にまとめた文章です。

PC画面では120字程度、モバイル画面では70字程度の文字が表示されます。
ユーザーはタイトルとメタディスクリプションを見て、クリックするかどうかを判断するので、魅力的な文章にすることが重要です。

メタディスクリプションの設定はクリック率に大きく影響するので、設定するべきメタタグの一つです。

ちなみに、メタディスクリプションは自分で設定しなくても、検索エンジンが本文の内容を自動的に抜粋して表示してくれます。
ただ、意図しない文章が表示される可能性があるので、必ず自分で設定することが大切です。

メタディスクリプションの詳しい設定方法については、以下の記事を参考にしてください。

メタディスクリプションとは?SEO効果の高い文字数や書き方を例文を交えて解説!

メタキーワードに関するよくある質問

メタキーワードに関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。

  • メタキーワード(meta keywords)が意味ないって本当ですか?
  • 現在メタキーワードを設定している場合は削除するべきですか?
  • メタキーワードに設定するキーワードの個数に制限はありますか?
  • メタキーワードはどのように確認できますか?
  • メタキーワード以外で重要なメタタグはありますか?

メタキーワード(meta keywords)が意味ないって本当ですか?

はい、現在メタキーワード(meta keywords)はSEOの評価に直接影響しません。
実際に、Google公式でもメタキーワードの設定がランキングに全く影響しないとしっかり名言されています。

メタキーワード タグはGoogle検索では使用されず、インデックス作成やランキングにはまったく影響しません。

引用:Google検索セントラル

そのため、現在はメタキーワードの設定は不要です。

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現在メタキーワードを設定している場合は削除するべきですか?

いいえ、現時点でメタキーワードを設定しているページのメタキーワードを削除する必要はありません。
SEO効果はないですが、メタキーワードを設定することがマイナス評価になるわけでないからです。

メタキーワードに設定するキーワードの個数に制限はありますか?

制限はありませんが、メタキーワードは3〜5個までに抑えておくことをおすすめします。

メタキーワードはどのように確認できますか?

確認したいページを開いた状態で、右クリック→「ページのソースを表示」をクリックします。
その中の「<meta name = “keywords” content = “キーワードA”,”キーワードB”>」というコードがメタキーワードです。

もし上記のコードが見つからない場合、メタキーワードを設定していないページだと言えます。

メタキーワード以外で重要なメタタグはありますか?

メタキーワードは設定不要ですが、SEO対策をする上で特に重要なメタタグは以下の2つです。

これら2つは必ず設定するようにしましょう。

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