SEO
公開日2023年12月7日
更新日2024年02月13日
Google検索品質評価ガイドラインとは?日本語訳の見方や要点、SEOへの活用方法
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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検索順位を上げるためには、何より良質なコンテンツを作ることが重要です。
その参考になるのが、Googleが検索結果の品質を評価するために作成・公表している「検索品質評価ガイドライン」という文書です。
このガイドラインを読むことで、Googleがページを評価する上で何を重視しているのかが分かるので、望ましいコンテンツを作る指針となるでしょう。
しかし、検索品質評価ガイドラインは英語版のみで日本語版がありません。
また、文書のボリュームも160ページ以上に達するなど、収録されている情報量が膨大です。
そのため個人でこの資料を読み込むのは簡単なことではありません。
そこでこの記事ではGoogle検索品質評価ガイドラインについて、2023年11月に公開された最新版を元に概要や重要な点を抜き出し、簡潔に紹介をしています。
また、ガイドラインの翻訳方法や、どのように参考にして活用すれば良いかも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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検索品質評価ガイドラインとは
「Google検索品質評価ガイドライン」とは、Googleから業務を受託している外部の「検索品質評価者(サーチクオリティレイター)」が、人間の目で検索結果の品質を評価するために使うマニュアルです。
実際にアップロードされているPDFのタイトルは「Search Quality Evaluator Guidelines」となっていることから、「SQEG」と呼ばれることもあります。
Googleが考える「品質の高い検索結果」が説明されているので、このガイドラインの内容に沿ったコンテンツを作ることで検索結果の向上が期待できるでしょう。
全体の構成と概要
ガイドラインは下記のような構成になっています。
- 概要:ガイドラインの全体像
- 導入:検索品質評価の基礎的な知識
- Part1:ページ品質評価のガイドライン
- Part2:検索ユーザーのニーズを理解する
- Part3:ニーズ充足度評価のガイドライン
- 付録1:評価プラットフォームの使用
- 付録2:ガイドラインの変更記録
ボリュームは最新版で168ページ、本文に当たる部分はPart1〜Part3の三部構成です。
Part1:ページ品質評価のガイドライン
その名の通り、検索品質評価者が評価をするに当たって参照すべき基準が示されています。
評価に当たってはコンテンツを3つのパートに分け、総合的に目的がどれくらい達成されているかが問われます。
- メインコンテンツ:
目的の達成に直接的に役立つ部分。記事や商品紹介、ログインフォームなど - 補足コンテンツ:
直接的には役立たないが、その補助となる部分。ナビゲーションメニューや関連コンテンツの紹介など - 広告やマネタイズ:
収益化を目的として表示されている部分。広告やアフィリエイトなど
Part2:検索ユーザーのニーズを理解する
ここでは、特にモバイル環境への対応が重視されています。
ユーザーが現在いる場所に即した情報が提供されているか、などです。
Part3:ニーズ充足度評価のガイドライン
Part1やPart2を更に推し進めた内容になっています。
ユーザーのニーズがどれだけ満たせているか、その評価軸が、多数の実例を使って説明されているのが特徴です。
ガイドラインが必要な理由
検索品質評価は、下記のような目的で実施されています。
- Google検索エンジンのアルゴリズムが正しく効果的に機能しているか、人の目で見て確認する
- その評価を元に、アルゴリズムを改善する
- より質の高い検索結果をユーザーに提供できるようになる
この目的を達成するため、Googleでは社外の検索品質評価者にテストを依頼しています。
しかし何らかの基準がないと、テストのしようがないでしょう。
そこで「検索品質評価ガイドライン」が用意され、テストの際に検索品質評価者は、評価の基準としてこの文書を参照するのです。
実際の評価テストや改善実績は、Googleによる2022年の実績が下記のように公表されています。
・4,725件の公開された変更
引用:厳格なテストで検索機能を改善
・13,280件のライブトラフィックテスト
・894,660件の検索品質評価テスト
・148,038件の比較テスト
元々は検索品質評価者向けの内部文書
検索品質評価ガイドラインは検索品質評価者のために作られた文書であり、当初は極秘の内部文書でした。
近年になって公開されましたが、その理由がGoogleの公式ブログで下記のように説明されています。
Google検索の透明性を高めるとともに、Googleがどのようなウェブページを求めているかをウェブマスターの皆様にご理解いただくことを目的としたものでした。
引用:検索品質評価ガイドラインの更新について
ガイドラインは、Webサイトの制作や運営、SEOなどに携わる人に向けて書かれたものではありません。
しかし、Googleが求めるページの理解を深めるために有用な文書であると判断されたのです。
Webサイトの運営者は検索品質評価ガイドラインの内容に目を通すことで、検索の上位表示に何が必要なのかを把握できるでしょう。
検索順位には直接影響しない
検索品質評価のテストの結果は、検索アルゴリズムの改善に役立てられます。
直接的に特定のサイトの検索順位に影響を与えるものではありません。
特定のサイトをテストして、その評価が良かったからといって、そのサイトの順位が上がるわけではないのです。
目的はサイトの品質評価ではなく、あくまで検索アルゴリズムの評価です。
品質が高いと判断されたサイトが上位に表示されていれば、既存のアルゴリズムに問題はありません。
しかし、品質が低いと判断されたサイトが上位にランキングされていたなら、そのような判断を下したアルゴリズムを改善する必要性が出るでしょう。
とは言え、高い品質として評価されるサイトを作っていれば、いずれ検索エンジンがその品質を評価して検索順位の向上に繋がります。
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定期的に更新される
検索品質評価ガイドラインはこれまで、定期的にその内容がアップデートされてきています。
ここ数年の状況は、下記の通りです。
2017年3月14日
2017年5月15日
2018年7月20日
2019年5月16日
2019年9月5日
2019年12月5日
2020年10月14日
2021年10月19日
2022年7月28日
2022年12月15日
2023年11月16日
概ね1年に1〜2回程度の更新が行われていることが分かります。
更新が定期的に実施されるのは、より良いサービスを提供するため、Googleが常にアルゴリズムの改善を行っているからです。
検索品質評価ガイドラインを参照する時は、常に最新版を見るようにしましょう。
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2022年〜2023年版でのアップデート
最近になって実施されたのは、2022年の7月と12月、そして2023年11月のアップデートです。
ここでは、下記のような情報が追加更新されました。
2022年7月
2022年12月
- E-A-TにExperience のEを追加し「E-E-A-T」に
- ウェブマスターという用語を廃止し、ウェブサイトオーナーと、コンテンツクリエイターに
- 品質評価の概念と事例のリストを表にして再構成
2023年11月
- Needs Met(ニーズ充足度)の評価基準の定義を簡略化
- 検索目的を大きく満たす「Highly Meets」の基準を一部変更
- TikTokなど新しいコンテンツ形式の評価事例を追加
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検索品質評価ガイドラインに日本語版はある?
Googleが公開している検索品質評価ガイドラインは英語版のみで、日本語版はありません。
そのため、ガイドラインの内容を知るには、日本語に翻訳する必要があります。
公開はPDFのみ
元々が業務マニュアルであるため、公開されている形式がPDFのみというのも特徴です。
Webサイト上で公開はされていますが、アクセスビリティにはやや欠けます。
更新時はそれまでアップロードされていたURLが上書きされるので、古い情報に繋がることはありませんが、PDFをダウンロードしている場合には注意が必要です。
検索品質評価ガイドラインを日本語訳する方法
文書がWebページにHTMLで直書きされていれば、ブラウザの翻訳機能が使える可能性もありますが、元データがPDFなので多少の手間が掛かります。
まず、PDF本体をダウンロードしておきましょう。
次に「Google 翻訳」にアクセスし、ウィンドウ上部の「ドキュメント」ボタンをクリック。
「ドキュメントを選択」画面で「パソコンを参照」をクリック、ダウンロードしたPDFを選択します。
「翻訳先の言語(英→日翻訳で「日本語」)」を選択して、「翻訳」ボタンをクリック。
最後に「翻訳をダウンロード」から翻訳されたPDFをダウンロードします。
検索品質評価ガイドラインの要点
ガイドラインでは、下記のような内容の理解が重要となるでしょう。
- ページの目的
- YMYL(あなたの人生とお金)
- E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)
- ページ品質(PageQuality)の5段階評価
- モバイルでの使いやすさ
- ユーザーの検索意図の理解
- ニーズとの一致(NeedsMet)の5段階評価
ページの目的
Googleが品質評価者に求めるのは、まずそのページの目的を把握することです。
すべてのコンテンツには、作られた理由や目的が何かしらあるはずだとGoogleは考えます。
その多くは、誰かの疑問や悩みを解決するための情報です。
しかし、例えば多くの人を害することを目的にしていたならば、評価は低いものとなるでしょう。
コンテンツを作る際には、その目的性が非常に重要になるというわけです。
また、人の役に立つ内容であれば、異なる分野においてその間に優劣は発生しません。
行政が発信する条例に関する情報も、個人が発信するレシピに関する情報も、動物園が発信するパンダに関する情報も等しく評価されます。
ここで問題となるのは、コンテンツの目的性が、品質評価者のような第三者から見ても分かりやすくなっているかどうかです。
見ている人に目的が伝わらなければ、高い評価は得られません。
そして目的性が明確だからこそ、コンテンツの内容が目的を達成できているかどうかを判定できるのです。
例えば、ECサイトであれば、販売されている商品の情報や問い合わせ方法などが目的性となるでしょう。
一方、ニュースサイトであれば、そこまでの詳しい商品情報は必要ないかもしれません。
それより、その商品が社会にどのような影響を及ぼしたのか、しっかり説明できているかが問われるかもしれません。
つまり、目的性によって必要な内容が変わるため、まずはそこを明確にすべきということです。
YMYL(あなたの人生とお金)
YMYLとは、「Your Mone Your Life」の略で、人々の幸福・健康・経済・安全などに関わる分野を指します。
これらの分野は、人々の人生に大きな影響を与えるため、評価基準が他の分野に比べて非常に高くなっています。
コンテンツの内容によりユーザが何らかの損害を受けてしまった場合、検索エンジンからの評価は極めて悪いものとなるでしょう。
具体的には、下記のような分野がYMYLに該当します。
- ショッピングや金融取引
- 医療情報
- 法律情報
- 財務情報
- 重要なニュース記事
- 公的な情報
- 人種、性別、国籍、宗教、障害、年齢などに関する情報
- その他、人生に深い影響を与える可能性のある情報
(養子縁組、進学、転職、不動産売買など)
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E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)
ページの品質を担保する上で欠かせないとされるのが、「E-E-A-T」と呼ばれる4つの要素です。
元々は「E-A-T(専門性:Expertise、権威性:Authoritativeness、信頼性:Trustworthiness)」として2018年に導入されましたが、2022年のアップデートで「E(経験:Experience)」が追加され、今の形となりました。
これらが揃っているページは品質評価が高くなるということです。
特に、先ほど紹介したYMYL分野では、E-E-A-Tが厳しく問われることに注意しなければなりません。
特に、最後に追加された「経験」には大きな関心が必要です。
いかに専門性を持ち、権威や信頼を得ている人物の執筆であっても、内容が想像の産物であったら評価は一定以下になってしまいます。
それに対し、実際に経験した事実は強い根拠になり得るのです。
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ページ品質(Page Quality)の5段階評価
ページの品質確認の結果は、大きく5段階で評価されます。
実際にはそれぞれの中間点も使えるので、細かく分けると10段階評価です。
- Highest Quality Pages(もっとも高品質のページ)
- High Quality Pages(高品質のページ)
- Medium(普通の品質のページ)
- Low Quality Pages(低品質のページ)
- Lowest Quality Pages(もっとも低品質のページ)
それぞれの品質について、詳しく何十もの事例を用いて紹介がされています。
ここでの評価基準に強く関わってくるのは、以下の要素です。
- ページの目的
- ページのタイトル
- メインコンテンツの質(手間を掛けて作り込んでいるか)
- オリジナリティ
- YMYLかどうか
- E-E-A-Tの充実度
- 正確さ
- 補足コンテンツと広告の状態
ページ品質の5段階評価についても簡単に説明しておきましょう。
Highest Quality Pages(もっとも高品質のページ)
Googleが検索結果の上位に表示したいと思うページです。
その特徴は以下のようなもので、ネガティブな要素がありません。
- E-E-A-Tのレベルが極めて高い
- メインコンテンツの質が極めて高い
- Webサイトやコンテンツの作者の評判が非常に高い
- ページの目的が完全に達成されている
High Quality Pages(高品質のページ)
意味のある目的を持ち、それを達成できる内容を伴っているページです。
その特徴は、以下の通り。
- 有用な目的や内容を的確に表現しているタイトル
- オリジナリティのあるメインコンテンツ
- E-E-A-Tのレベルが高い
- Webサイトやコンテンツの作者の評判が良い
Medium(普通の品質のページ)
特に可もなく不可もない、凡庸な内容のページです。
その特徴は、以下の通り。
- 大きな問題はないが、特に優れた点もない
- 高品質のページの特徴と、低品質のページの特徴が混在している
- 独自性が乏しいメインコンテンツ
Low Quality Pages(低品質のページ)
何かしら問題を抱えているページです。
その特徴は、以下の通り。
- 誇張があったり、誤解を招くページタイトル
- ページの目的を達成できず、オリジナリティにも乏しいメインコンテンツ
- 不十分なE-E-A-T
- Webサイトやコンテンツの作者の評判が良くない
- 邪魔な広告表示がある
Lowest Quality Pages(もっとも低品質のページ)
人々や社会に害を与える可能性のある、信頼できないページです。
その特徴は、以下の通り。
- 目的に有害性がある
- YMYL分野なのにE-E-A-Tが低すぎる
- 特定のグループに損害を与える危険がある
- 有害な誤解を招く危険がある
- 完全なコピーコンテンツ
モバイルでの使いやすさ
コンテンツの評価では、その内容に加え、ユーザーエクスペリエンス(使いやすさ)も無視できない要素です。
検索品質評価ガイドラインでも「サイトの扱いやすさ」という項目があり、「重たくないか」「スクロールがしやすいか」などが問われます。
特に近年ではモバイル端末での使いやすさが重視され、2019年にはGoogleがモバイルファーストインデックス(MFI)を導入しました。
これによりモバイルでの使いやすさが問われるようになり、画面のデザイン面もさることながら、入力のしやすさや操作の簡素化なども注視されています。
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ユーザーの検索意図の理解
ユーザーがどのような検索意図を持って検索してきたのか、正しく読み解くことが欠かせません。
一見、シンプルな検索ワードでも、そこには様々な意図が隠されているかもしれないからです。
このパートはガイドラインのpart2に当たり、それまでの「品質評価」からテーマが切り替わります。
ボリュームは20ページ程度ですが、新たに章を起こしていることから、重視されている分野であることが分かるでしょう。
ガイドラインでは、検索意図の例として「4つの意図」を挙げています。
- Know:情報を知りたい
- Do:目標を達成したい
- Website:ウェブサイトを見たい
- Visit-in-person:その場所に行きたい
例えばお店を検索した場合、以下のように多様な意図があり、それぞれに異なる結果を返さなくてはなりません。
- Know:評判を知りたい=口コミ情報
- Do:予約をしたい=予約フォームや電話番号
- Website:お店の公式サイトを見たい=URL
- Visit-in-person:お店に行きたい=MAPと経路
また、同じ「フットボール(football)」でも、アメリカとイギリスとでは意味が違います。
アメリカでfootballと言えばアメフトですが、イギリスではサッカーです。
さらに、時間とともに変わる結果もあります。
例えば、2013年に「iPhone」で検索したら、「iPhone 5」に関する情報が得られたでしょう。
しかし2023年の年末に「iPhone」で検索した時、同じく「iPhone 5」が出てきたらガッカリでしょう。
ここでは新機種である「iPhone 15」に関する情報が望まれるからです。
検索意図とは?分類や調べ方、分析に役立つSEOツールを紹介
ニーズとの一致(Needs Met)の5段階評価
「Needs Met」はガイドラインのPart3そのものであり、実に約60ページに渡って基準や事例が詳細に記述されている重要な要素です。
ガイドラインのPart1では単体としての品質評価(目的と達成)が行われ、Part2では検索意図の把握が行われました。
前者はサイト側、後者はユーザー側が対象です。
そしてこのPart3では、両者が噛み合っているかが問われます。
つまり、検索意図に対して満足の行く内容を返しているか、という判定です。
その結果は5段階で評価され、単体のページの品質評価とは明確に意味合いが区別されています。
ニーズと完全に適合している(Fully Meets・FullyM)
- ユーザーの検索ニーズは、具体的かつ明確。
- ページのコンテンツは、ほぼ全てのユーザーのニーズを完全に満たしている。
- 殆どのユーザーは他のサイトで追加の結果を見る必要を感じない。
ニーズを高水準で満たしている(Highly Meets・HM)
- ページのコンテンツは、殆どのユーザーのニーズを満たしている。
- しかし、少数のユーザーは、他のサイトで追加の結果を見たいと思うかもしれない。
ニーズを中程度満たしている(Moderately Meets・MM)
- ページのコンテンツは、多くのユーザーのニーズを満たしている。
- しかし、一部または多くのユーザーは、他のサイトで追加の結果を見たいと思うかもしれない。
ニーズをわずかに満たしている(Slightly Meets・SM)
- ページのコンテンツは、品質が低く、鮮度や正確さに欠ける。
- 少数のユーザーの役には立つが、検索意図と強い繋がりはない。
- 多くのユーザーは、他のサイトで追加の結果を見たいと思う。
ニーズを満たしていない(Fails to Meet・FailsM)
- ページのコンテンツは、有害や信頼のできない情報が混じっている
- 殆どのユーザーの役に立たず、検索意図との繋がりも弱い
- 殆どのユーザーは、他のサイトで追加の結果を見たいと思う。
検索品質評価ガイドラインの活用方法
ガイドラインを上手に活用してサイトの品質を上げるには、下記のようなポイントを押さえましょう。
これらの対策が即順位に反映される可能性は高くはありませんが、長い目で見れば好影響に繋がります。
ガイドラインのコンセプトを理解する
個別の活用方法以前に、まずはガイドラインが持っているコンセプトを深く理解しましょう。
このガイドラインは、「検索結果の品質を評価する人」が使う業務マニュアルです。
自社サイトの検索順位を向上させるためのものではありません。
ガイドラインに沿ってサイトの改善を実施しても、必ずしも順位が上がるわけではないのです。
Googleのアルゴリズム精度が不十分だった場合、正当に評価されない可能性があります。
ただし元々、検索品質評価テストは、そのような不適正な状態を発見するのが目的です。
その結果アルゴリズムが改善されれば、検索順位に好影響が出るでしょう。
Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説
他のガイドラインも読み込む
GoogleはWebの担当者向けに様々な情報を発信しています。
特に実践的なSEOについては「Google検索の基本事項」(旧:ウェブマスター向けガイドライン)がおすすめです。
このガイドラインには、検索エンジンにWebサイトをインデックスさせる際に必要なルールが記載されています。
検索品質ガイドライン以上に検索順位に影響を与えるので、担当者であれば必読です。
また「検索エンジン最適化スターターガイド」にも目を通しておきましょう。
このガイドは、Googleからの評価を向上させるための方法が基礎から記載されています。
これら複数の情報を総合的に活用することで相乗効果が生まれるでしょう。
記事コンテンツSEO対策
100のチェックリスト
ユーザーニーズを踏まえてページエクスペリエンスを高める
ユーザーの検索意図とページの品質が釣り合っているほど、Googleからの評価は高まります。
特に「E-A-T」に「経験」が追加された「E-E-A-T」は、2022年のアップデートの目玉であり、品質向上に欠かせません。
しかし、単に情報の質を上げるだけでは不十分です。
使い勝手の向上も検索品質評価ガイドラインの大きなポイントであり、特にモバイル環境では重視されます。
画像を最適化して軽量にしたり、広告の表示が過度にならないよう配慮したりしましょう。
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