SEO

更新日2023年08月31日

noindexタグとは?設定方法やSEOへの影響、実装ページの確認方法を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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サイトを運営していると、ときに検索結果に表示する必要がないページが出てきます。
その際に利用するのが「noindexタグ」です。

noindexタグとは、検索エンジンが特定のページをインデックスしないように指示するタグのことです。
検索結果に表示したくない低品質なページや重複しているページにnoindexタグを設定することで、サイト全体の評価を下げるリスクを防げます。

noindexタグの設定はSEOへも大きな影響を与えるため、サイト運営者は正しいnoindexタグの設定方法を理解しておく必要があります。

この記事では、noindexタグの設定方法確認方法SEOへ与える影響noindexタグ利用時の注意点を解説します。
似た意味の言葉である「nofollow」や「robots.txt」との違いについても併せて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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robots.txtの書き方と設定方法|実際の使用ケースや記述例も紹介

noindexタグとは

noindexタグとは、検索エンジンが特定のページをインデックスしないように指示するHTMLメタタグです。
そもそも検索エンジンは、以下の流れでWebページを検索結果に表示しています。

  1. クローラーが巡回し、Weサイトの中身を確認する(クロール)
  2. Webページがインデックスされる
  3. Googleのアルゴリズムにより検索順位が決定する

noindexタグは、ステップ2の「インデックス」を回避するために使用します。
つまり、noindexタグを使うことでインデックスが回避されるため、その後の順位付けも行われず、検索結果に表示させないように設定できるのです。

noindexタグは検索順位に大きく影響するため、SEO対策の中でも重要視されている施策の一つです。

なお、ステップ1の「クロール」を避けたい場合は、robots.txtを設定します。

ただ、集客するためにWebサイトを運営しているのにも関わらず、検索結果に表示させない意味はあるのか、疑問に思っている方もいるでしょう。
noindexタグを使用する目的については、次の章で詳しく解説します。

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noindexタグの使用目的

noindexタグは、サイト全体の評価を下げないために使用するのが一般的です。

Googleなどの検索エンジンは、日々世界中のサイトをクロールして、インデックスを行っています。
そして、その結果からサイト全体の評価を決めて、検索結果に反映する作業を続けています。

もしサイト内に質の高くないコンテンツがあると、このページが検索エンジンにインデックスされることで、サイト全体の評価を下げてしまう可能性が高いです。
そのため、SEOで評価を下げる可能性があるページがインデックスされることを、事前に防ぐ必要があります。

noindexタグを使い、質の低いコンテンツがインデックスされることを回避すれば、サイト全体の評価悪化を防げるのです。

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noindexとnofollowの違い

noindexと似た言葉で「nofollow」があります。
noindexとnofollowは、サイトのSEO評価を下げないために用いるメタタグという点は共通しています。

  • noindex
    検索エンジンにページをインデックスさせないためのタグ
  • nofollow
    検索エンジンのクローラーにリンクを辿らせないためのタグ

ただ、以下のような違いがあります。

noindexnofollow
インデックス登録しないする
ページ内のリンク辿る辿らない

noindexは検索エンジンに対してインデックス登録はさせないですが、ページ内のリンクは辿っても良いという指示です。
一方、nofollowはインデックス登録はしても良いですが、ページ内のリンクは辿らせないという指示になります。

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noindexとrobots.txtの違い

robots.txtもnoindexに似たものですが、意味が異なります。
noindexはインデックスを禁止するためのタグであるのに対して、robots.txtはクロールを制限するためのタグです。

noindexrobots.txt
用途検索結果に表示したくないページを
インデックスさせない
クロールの制限
クロールするしない
インデックス残らない残る

インデックスからページを削除したい場合や検索結果に表示しないようにしたい場合はnoindex、クロール自体したくない場合はrobots.txtを使います。
ちなみに、noindexとrobots.txtを併用しないようにご注意ください。

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noindexタグ設置によるSEOへの影響

noindexタグを適切に設置することは、SEO対策にも効果的です。
前述したとおり、サイト内に低品質なコンテンツ重複コンテンツがあると、サイト全体の評価が悪くなり、SEOでも評価されづらくなってしまいます。

しかし、低品質なコンテンツや重複コンテンツにnoindexタグを設置しておけば、そのページがインデックスされなくなります。
その結果、そのページはSEOの評価対象外になり、SEO上のマイナス評価を防ぐことができるのです。
(場合によっては、canonicalタグを利用した方が良いケースもありますが、ここでは割愛させていただきます。)

その他の高品質なコンテンツだけがインデックスされれば、SEO評価も上がりやすく、検索エンジンで上位表示される可能性も高まります。

ただ、その他のコンテンツも低品質だと、当然SEOでの評価も上がりません。
noindexタグはあくまでマイナスの評価を防ぐためのものであり、noindexタグを使用したからといって、必ずSEO評価が上がることはないのでご注意ください。

重複コンテンツを避ける方法とは?判定基準や原因別の対策方法、SEOへの影響を解説

noindexタグの実装方法

ここでは、noindexタグの実装方法をご紹介します。

  1. HTMLに記述する方法
  2. WordPress利用する方法

それぞれ順番に見ていきましょう。

HTMLに記述する方法

noindexタグを設定する最も一般的なやり方は、ページを構成するHTMLにタグを記述する方法です。
HTML中の<header>…</header>に、以下のメタタグを記述すれば、そのページにnoindexタグが設定されます。

<meta name=”robots” content=”noindex”>

また、GoogleやYahoo!など特定の検索エンジンを対象に、noindexタグを設定することも可能です。

その際は「name属性」の値を変更します。
例えば、Googleの検索エンジンに対してのみnoindexタグを設定したい場合は、以下のように記述します。

<meta name=”googlebot” content=”noindex” />

nome属性を「bingbot」に変更すればBingに対する指示、「yahoobot」に変更すればYahooに対する指示になります。

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WordPressを利用する方法

WorsPressでサイトを運営している場合は、WordPressの管理画面からnoindexタグの設定が可能です。
サイトの全ページに対してnoindexタグを設定するなら、以下の手順でnoindexタグが設定できます。

1.設定→表示設定を選択

2.「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れる

最後に「変更を保存」をクリックすれば、noindexタグの設定が完了です。

ページごとにnoindexタグを設定する場合は、WordPressのプラグインを利用します。
「All in One SEO Pack」や「Yoast SEO」というプラグインを使えば、簡単にnoindexタグを設定できます。

上記2つのプラグインはnoindexタグの設定だけでなく、SEO対策全般に便利なプラグインなので、SEO対策をしたい方にはおすすめです。
なお、noindexタグの設定はサイト全体ではなく、ページごとに個別で設定するのが望ましいので、ぜひプラグインを導入してnoindexタグを設定しましょう。

WordPressのSEO対策設定のやり方とは?初心者向けにプラグインや投稿設定を方法を解説

noindexタグを使用するケースやページの例

ここでは、noindexタグを使用するケースやページの例をご紹介します。

  1. コピーコンテンツ
  2. 重複コンテンツ
  3. 低品質なページ
  4. 検索流入が必要ないページ
  5. あえてインデックスさせたくないページ

順番に詳しく見ていきましょう。

コピーコンテンツ

他サイトからコピーした(引用した)コンテンツが含まれるページには、noindexタグを設定します。
コピーコンテンツはGoogleから質の低いページと判断され、SEOでもマイナス評価につながるからです。

まずは、そもそもコピーコンテンツがサイトに必要なのかを検討する必要があります。
コピー元の他サイトへの外部リンクでも目的が達成できるなら、外部リンクの設置がおすすめです。

コピーコンテンツが必要な場合は、そのページにnoindexタグを設置すればサイト全体の評価悪化を防げます。

重複コンテンツ

内容が被っているコンテンツが同じサイト内に複数ある場合は、noindexタグを設置しましょう。
全く同じ内容でなくても、多くの部分が重複しているコンテンツも同様です。

サイト内に内容が重複しているコンテンツがあると、検索エンジンの評価が分散してしまい、Googleに質の低いサイトと判断されてしまいます。

重複コンテンツが存在する場合は、まずその必要性を考えて、不要なら削除しましょう。
必要な場合でも、内部リンクなどで繋げられないかを検討して、重複コンテンツを作らない工夫が大切です。

どちらのコンテンツも必要だと判断した場合は、noindexタグを使用して、検索エンジンにインデックスされるページを限定しましょう。
(場合によっては、canonicalタグを利用した方が良いこともあります。)

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低品質なページ

低品質だと判断したページにもnoindexタグを使用しましょう。

Googleの検索エンジンでは、文字数が少ないページを低品質と判断する場合が多いです。
「文字数が少ないコンテンツ=ユーザーの悩みを解決するのに必要な情報を提供していない」と判断されやすいからです。

Googleの検索エンジンに低品質と判断されると、サイト全体のSEO評価を下げてしまう可能性があります。
低品質なページは、まず必要性を検討して、不要であれば削除しましょう。

必要と判断した場合は、noindexタグを設定するか、コンテンツ量を増やして品質を高めるなどの対策が必要です。

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検索流入が必要ないページ

検索流入が必要ないページにもnoindexタグを設置しましょう。

具体的には「問い合わせありがとうございました。」という問い合わせ完了ページや、申し込み後の「申し込みありがとうございました。」といったページが典型的です。
これらのページはサイトに必須のページですが、検索結果に表示される意味はありません。

低品質なコンテンツと判断されないためにも、検索流入が必要ないページには、noindexタグを設定しておきましょう。

低品質コンテンツとは?見分け方やSEOへの影響、削除するときの注意点

あえてインデックスさせたくないページ

作成中のページやテストページなど、作業が終わるまで検索結果に表示されてほしくないページにもnoindexタグを設定しましょう。

作業中だけnoindexタグを設定しておけば、検索結果に表示されることはありません。
また、限られたユーザーだけに公開するための限定ページなども該当します。

このようにサイトの中には、あえてユーザーに公開したくないようなページが存在します。
そういったページには、忘れずにnoindexタグを設定して、インデックスされないようにしましょう。

なお、noindexの設置例に関して、株式会社デジマケの「noindexタグの正しい使い方と設置方法」という記事にて、詳しく解説されています。合わせて参考にしてみてください。

noindexタグが設置されているか確認する方法

noindexタグが設置されているか確認する方法を2つ紹介します。

  1. ブラウザで確認する方法
  2. Googleサーチコンソールで確認する方法

それぞれ順番に見ていきましょう。

ブラウザで確認する方法

まずは、ブラウザで確認する方法をご紹介します。
noindexタグが設定されているか確認したいページのソースコードを表示し、noindexタグを探します。

確認したいページ上で「Ctrl + u」を同時に押すと、ページのHTMLが表示されます。

その中に、noindexタグが設定されているタグが見つかれば、noindexタグが設定されているということです。
目視で確認するのが大変な場合は、GoogleChromeの拡張機能NoFollow」を使えば、簡単に確認できます。

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Googleサーチコンソールで確認する方法

続いて、Googleサーチコンソールで確認する方法をご紹介します。
Googleサーチコンソールの画面を開きメニュータブから「ページ」を選択します。

その中に「noindexタグによって除外されました」という項目が表示されるので、クリックします。
すると、該当サイトの中でnoindexタグが設定されている数とそのページのURLが表示されます。

意図しないページが自動的にnoindexタグが設定されている場合があるので、必ず確認しましょう。

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noindexタグ利用時の注意点

noindexタグを利用する際は、以下の3つにご注意ください。

  1. noindexタグを利用しすぎない
  2. noindexタグはクローラーの巡回を制御できない
  3. 不要なnoindexタグが設定されていないか確認する

順番に詳しく見ていきましょう。

noindexタグを利用しすぎない

noindexタグを設定するのは重要なSEO対策ですが、闇雲にnoindexタグを利用するのは避けましょう。

noindexタグが設定されたページは、検索結果に表示されることはありません。
つまり、自然検索での流入が0になるということです。

noindexタグを設定する場合は、まずそのページの必要性を考えましょう。
特にページの質が低いことが理由でnoindexタグを設定しようと考えている場合は、まずはページの質を高めることが最優先です。(=リライト

noindexタグを使用しすぎることは、ユーザーの流入機会をロスすることに繋がるので、注意しましょう。

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noindexタグはクローラーの巡回を制御できない

noindexタグは、検索エンジンにページをインデックスさせないためのタグであり、クローラーの巡回を制御することはできません。

クローラーの巡回を制御したい場合は、robots.txtを設定しましょう。
robots.txtタグを設定すれば、クローラーによるクロール作業を禁止することができます。

その際、noindexタグを設定したページにrobots.txtタグも設定すると、noindexを設定してインデックスを拒否していることがクローラーには伝わりません。
つまり、noindexタグとrobots.txtを併用してはいけないということです。

robot.txtタグを設定する際は、そのページにnoindexタグが設定されていないか確認してから行いましょう。

robots.txtの書き方と設定方法|実際の使用ケースや記述例も紹介

不要なnoindexタグが設定されていないか確認する

不要なnoindexタグが設定されていないかを定期的に確認しましょう。

サイトのリニューアル時など、テスト段階にnoindexタグを設定して、タグを外し忘れてそのまま公開しているというケースが非常に多いです。
この場合、どれだけ質の高いコンテンツであっても、検索結果に表示されることはありません。

確認不足によってユーザーの流入機会をロスしてしまう可能性があるので、必ず確認しましょう。

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