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更新日2024年06月27日

nofollow属性とは?SEO上の役割や使い方、記述・設定方法を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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他サイトへの発リンクで、おもに使われる「nofollow属性(rel=”nofollow”、content=”nofollow”)」。

このnofollowの意味を、間違えて覚えている方をたびたび見かけます。
たとえば、以下のような使い方や認識をしていませんか。

外部リンクには、かならずnofollowをつけるべきだ!」
「でないと、ドメインパワーSEO評価が他サイトへ渡り、順位が下がってしまう!」

上記のSEO知識は、2023年現在では通用しないどころか、マイナスの効果を与える可能性もあります。
nofollowの使い方は、2019年に出されたGoogleの声明から大きく変わりました。

そして、nofollowリンクを使うシーンはたった2つです。
つまり、とても限られています。
そのため、ほとんどのWebサイトで、nofollowを気にする必要はありません。

ということで、今回のNobilistaブログのテーマは「nofollow属性」。
ぜひ当記事をご覧になって、あらためてnofollowの正しい知識を確認されることをおすすめします。

また、広告リンクやアフィリエイトリンクに設定したい「sponsored属性」。
コメント機能、口コミ・レビューなどの投稿サイトに使用したい「ugc属性」についてもくわしく触れています。

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nofollow属性とは

「nofollow属性」とは、特定の記述をタグ内に追加することで、クローラーにリンクをたどらないよう提案ができる属性値のひとつです。

nofollowのついたリンクは、基本的にクロールされず、また検索エンジンからのSEO評価リンクの効果:ページランク)も得られません。
そのため、被リンク対策においては、nofollowリンクか通常のリンク(俗に言うdofollowリンク)かはとても重要といえます。

◎通常のリンク(dofollowリンク)
<a href=”https://example.com/”>EXAMPLE</a>

◎nofollowがついたリンク
<a rel=”nofollow” href=”https://example.com/”>EXAMPLE</a>

ちなみに、nofollowはあくまで、クローラーに対するものです。
見た目に変化はありませんし、リンク先のWebサイトに移動することも問題なくできます。

nofollowを使ったリンク(表示される画面上)は次のとおり。

ここからは、より具体的に「nofollowとは何のためにあるのか」「SEOにどのような影響を与えるのか」「リンクをたどらせない、リンク効果を与えない意味とは」について考えていきたいと思います。

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外部リンクのSEO効果とそれを打ち消すnofollow

nofollowは、外部リンクのSEO効果を狙った、SEOスパムの対抗手段として生まれました。
まず、外部リンクにはどのようなSEO効果があるのか、簡単に触れておきましょう。

外部リンク発リンク被リンク)には、以下のような意味や役割があります。

  • 発リンクはページの信頼性を保証する行為(自サイトの評価を分け与える)
  • リンク先の内容と関連性を、ページ理解のヒントとしている

Googleは過去に、Webサイト間のリンクを「信頼の投票」と例えました。
つまり、被リンクが多ければ、コンテンツの信頼性も高いと考えたのです。

さらに、発リンクには、自サイトの評価の一部を分け与えるという効果があります。

他のサイトにリンクすると、自分のサイトに対する評判の一部を別のサイトに与えることになります。

引用:リンク先に注意する

また、検索エンジンは、ページの内容をより正確に理解するために、発リンク先ページとの関係や関連性、コンテンツの内容も参考にすることがあるようです。

Linking to other websites is a great way to provide value to your users.

Oftentimes, links help users to find out more, to check out your sources, and to better understand how your content is relevant to the questions that they have.

(意訳:他のウェブサイトへのリンクは、ユーザーに価値を提供する優れた方法だ。
多くの場合、リンクはユーザーが詳細を調べたり、ソースをチェックしたり、コンテンツがユーザーの質問にどのように関連しているかをより理解するのに役立つ。)

引用文:Are Outbound Links A Google Search Ranking Factor?

In the same way that Google trusts sites less when they link to spammy sites or bad neighborhoods, parts of our system encourage links to good sites.

(意訳:Googleは、スパムサイトや悪質サイトにリンクしているサイトをあまり信頼しないように、良いサイトへのリンクを推奨するシステムがある。

引用:PageRank sculpting

このように、外部リンクには魅力的なSEO効果があります。
一方で、nofollowはこの評価の受け渡しを、無効にする効果があります。

なぜGoogleは、nofollowを作ったのでしょうか。
それは「自作自演による外部リンクを阻止するため」でした。

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リンクスパムの横行とnofollowの誕生

外部リンク評価の一部を渡す仕組みがあり、発リンク先のページは、ページ理解と関係している。
このことを知った人のなかに、とあるアイデアがひらめきます。

「有名なWebサイトのレビュー機能に、自サイトへのURLを張ったら、高い評価がもらえるのでは?」
「コメント欄に、低品質サイトへのリンクをたくさん張ったら、サイト評価を下げられるかもしれない。」

実際に、このような意図を持ったスパムが横行しました。
もちろん、Googleもすぐに対策に乗り出します。
そして生まれたのが、nofollow属性というわけです。

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リンク先との関係性を伝える「rel属性」

そのnofollowですが、一体どのようななのものなのでしょうか。

最初に属性値と説明しましたが、よりくわしく説明すると、nofollowは「rel属性」や「content属性」で使われる「値」のひとつです。

rel属性は、クローラーに対して、リンク先との関係性を伝えられる要素とされています
実際「rel」は「relationship(関係性・関連性)」という意味。

では、nofollowをつけることで、クローラーにどのような関係性を伝えられるのでしょうか。
 HTMLの標準仕様である「HTML Standard」の定義を見てみると「コンテンツ制作者が保証しないリンク」となっています。

つまり、nofollowリンクはクローラーに「訳あってリンクはしてるけど、信用できないページだし、内容も関連性ないから、わざわざクロールして評価する必要ないよ」と言っているようなものです。

ちなみに、のちほどくわしく触れますが、nofollow以外にもクローラーにリンク先サイトとの関係性を伝える属性値もあります。
たとえば、以下の2つ。

  • ugc
    投稿サイト、掲示板などユーザーによって自由に書き込み・投稿のできるUGCサイト用の属性値
  • sponsored
    広告リンク、アフィリエイトリンクなどの有料リンク用の属性値

Googleはnofollowを含めて、それぞれのリンクに適した属性値を使うよう推奨しています。

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nofollowのSEO効果と役割

SEOの観点で見ると、nofollowにはどのような効果があるのでしょうか。
おもに以下の3つです。

  • リンクをたどらないSEOの評価対象から除外)
  • クロールされないので、関連付けがされない(発リンクの影響を受けない)
  • リンク先の信頼性を保証しない(リンク先に評価を渡さない)

このように、nofollowが設定されると、そのリンクはまったくSEO効果を得られなくなります
だからこそ、あらかじめリンクスパムの可能性がある箇所にnofollowを設定しておくことで、ペナルティの回避ができるのです。

そのため、nofollowのおもな役割をひと言で表現すると、クローラーに対してリンクの関係性を伝えることで、意図しないリンクや、やむを得ないリンクによるペナルティを、未然に防げるといえるでしょう。
実際に、現在UGCサイトの多くが、自動でnofollowの入るよう設定しています。

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nofollowの効果的な利用シーン

ここからは、nofollowの正しい使い方を見ていきましょう。
とはいっても、2023年現在、nofollowを使う可能性があるシーンは、以下の2つのみです。

  1. やむを得ず「低品質・スパムサイト」にリンクする場合
  2. ウィジェットリンクがある場合

※UGCサイトや有料リンクはnofollowリンクでも問題ありませんが、基本的にugcリンクやsponsoredリンクが推奨されています。そのため利用シーンとして紹介していません。
くわしくは、後述の「nofollowとugc、sponsoredの違い」をご覧ください。

やむを得ず「低品質・スパムサイト」にリンクする場合

低品質なWebサイトやスパムサイトなどに、やむを得ずリンクを張らなくてはいけない場合に「nofollow」は最適です。

まず、nofollowを設定しておけば、リンク先サイトとの関連付けをしないのでWebサイトを守ることができます。
また、自サイトの評価を渡す必要もありません。

とはいえ、このようなケースはほとんどないでしょう。

そのため、あるサイトに否定的に言及するとともに、自分のサイトへの評判をそのサイトには与えたくないと考える場合もあるでしょう。

(省略)

他の人に警告するため、コンテンツにそのサイトへのリンクを掲載したいけれど、リンクすることで、自分のサイトへの評判をそのサイトに分け与えたくはありません。
このような場合は nofollow を使用するのが適切です。

引用:リンク先に注意する

ウィジェットリンクがある場合

ウィジェットリンクとは、Webサイト内で使うウィジェットにつく、リンクのついたクレジットなどです。
たとえば、特定のWordPressテーマを使用した際に、Webサイトの一番下に表示されるクレジットなどが当てはまります。

上の画像のようなウィジェットリンクでも、nofollow設定がされていれば問題ありません。
ただ、nofollowが設定されていない場合は、ガイドライン違反となりペナルティを受ける可能性が高いです。

ウィジェットの制作者が、SEOに理解のある人物であれば、最初からnofollowの設定がされていますが、一度確認されることをおすすめします。(リンクがnofollowかどうか「調べる方法」は、記事の最後でご紹介しています)

もっというと、基本的にWordPressのクレジットは、非表示が望ましいでしょう。
なぜなら、WordPressは世界的に使われているCMSであり、その分ハッキングなどの標的にされやすいからです。

テーマによっては、phpなどの専門的な知識が必要ですが、セキュリティの観点からは、クレジットを非表示にすることをおすすめします。

nofollowタグの記述・設定方法

nofollowを記述・設定する方法は、以下の2つです。

方法適用範囲
リンクごとのaタグにnofollowを設定記述した外部リンクのみ
metaタグにnofollowを設定ページ全体
(ページ内のすべての発リンクにnofollow効果をつける)

「リンクごとのaタグにnofollowを設定」は、外部リンクごとにnofollowを設定したい際におすすめの方法です。
多くの場合、こちらの方法を選ぶことになると思います。

一方で「metaタグにnofollowを設定」は、ページ内にあるすべてのリンクに、nofollowの効果を適用させたい際におすすめです。

とはいえ、ページ全体にnofollowのみをつけるケースはほとんどありません。
あるとすれば、noindexと併用して、不要なページを確実に検索結果から削除したいケースくらいでしょう。

むしろ、nofollowが不要なリンクにも適用してしまうことで、検索エンジンに不信感を与えてしまう可能性もあります。
基本的に、aタグを使った設定方法で、必要な外部リンクにのみ、nofollowを設定するようにしましょう。

WordPressで設定する方法

WordPressを使っているのなら、テーマの設定やプラグインから簡単にリンクをnofollowにすることができます。
使っているテーマやプラグインによって方法は違うので、それぞれ検索して調べるようにしましょう。

ちなみに、nofollowで便利なWordPressのプラグインは以下です。

  • WP Custom Noindex Nofollow
  • WP External Links
  • Title and Nofollow For Links
WordPressのSEO対策設定のやり方とは?初心者向けにプラグインや投稿設定を方法を解説

直接コードに記述する方法(aタグ、metaタグ)

直接コードにnofollow属性を記述する場合。
まず、リンクごとに設定する際は、設定したい外部リンクの「aタグ内」に「rel=”nofollow”」と記述しましょう。

●例1
<a rel=”nofollow” href=”https://example.com/“>EXAMPLE</a>

●例2
<a href=”https://example.com/” rel=”nofollow”>EXAMPLE</a>

ページ内のすべての外部リンクをnofollow属性にしたい場合は、<head>内に以下のタグを設置します。

 <meta name=”robots” content=”nofollow”>

こちらは、meta要素(metaタグ)に入れる方法です。
meta要素とは、そのページに関する情報(descriptionのようなページの説明やauthorのような制作者の情報など)を伝えるためのものだと、ひとまず覚えておきましょう。

上記を<head>内に記述することで、ページ全体のリンクに対して、クロールしないよう提案することができます。

ちなみに、nofollow属性と同じ属性値のugcやsponsoredは、 metaタグでは使用できません。
metaタグを使いたい場合は、nofollowをかわりに設定するようにしましょう。(nofollowを使っても問題はありません)

nofollowと通常のリンクの違い

nofollowと通常リンク(dofollowリンク)の違いは以下です。

nofollow通常リンク
リンク先へのクロール×
リンク評価の受け渡し×

通常リンクでは、リンク先のクロールを行いますが、nofollowを設定したリンクは基本的にクロールされません。
また、自サイトの評価も渡しません。

ただし、nofollow属性の強制力がなくなったことから、あくまで「その可能性がある」という点は忘れないでおきましょう。

nofollowとugc、sponsoredの違い

最初にも軽く触れたとおり、リンク先サイトとの関連性を伝える属性値は、nofollow以外にもあります。
なかでもGoogleが推奨しているのが以下の2つ。

  1. ugc
  2. sponsored

いずれも、nofollowと同じ効果(リンク先をクロールしないように伝える・評価の一部を与えないようにする)を持っています。
ただし、その理由をより具体的に説明し、クローラーの理解を助けることが可能です。

とくに、nofollowがヒントとなったいま。
なぜnofollowを設定してリンクをたどらせないように提案するのか、その理由をクローラーに説明することは大切だと感じています。

それぞれの属性値の使いどころや、クローラーにどのようなことを伝えているのかを見てみましょう。

ugc

「ugc属性(rel=”ugc”)」は「UGCサイト」へのリンクに推奨されている属性値です。

UGCとは「User Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ)」という意味。
たとえば、SNSや口コミ・レビューサイト、掲示板など、ユーザーによって作成・更新されるコンテンツをこのように呼びます。

  • TwitterやFacebookなどのSNS
  • YouTube、Wikipedia、noteなどの投稿サイト
  • Yahoo知恵袋、発言小町、QuoraなどのQ&Aサイト
  • 口コミ、レビューサイト、コメント欄
  • 掲示板サイト

◎「ugc」の記述例
<a rel=”ugc” href=”https://example.com/”>EXAMPLE</a>

UGCサイトは、ユーザーが自由にリンクを記載できる場所ともいえます。
自作自演のリンクを記載できる場でもあるため、スパムリンクによる被害に遭わないためにも、ugcリンクを使用するようにしましょう。

ちなみに、ugcをリンクに設定したからといって、SEOに何か影響があるわけではありません。
ただ、スパムリンクによるペナルティを受けている場合は、nofollowもしくはugcの設定によって問題が解決する可能性もあります。
また、Googleはあくまでugcリンクの使用を推奨しているだけなので、現在nofollowを使用している場合はnofollowのままでも問題ありません。

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sponsored

「sponsored属性(rel=”sponsored”)」は、広告リンク(画像・テキスト問わず)やアフィリエイトリンク(報酬が出る記事依頼も含む)といった、リンクに対して「金銭や何かしらの対価(商品やサービスを得るなど利益となること)が発生する有料リンク」に推奨されている属性値です。

Googleは、検索順位のためのリンク購入をガイドラインで禁止していますが、ビジネス(宣伝や広告)のためのリンクまで禁止しているわけではありません。
ガイドライン違反と判断されないためにも、sponsoredリンクを有効活用することをおすすめします。

◎「sponsored」の記述例
<a rel=”sponsored” href=”https://example.com/”>EXAMPLE</a>

sponsoredについても、現在すでにnofollowを使っているのであれば、そのままでもSEO上は問題ありません。

ただし、有料リンクにugcを使うのは避けましょう。
こちらについては、Googleもはっきり「問題だ」といっています。

そして、今後有料リンクを張っていくのなら、sponsoredを使うよう意識しましょう。

nofollow・ugc・sponsoredの違い【まとめ】

nofollowugcsponsored
主な役割リンク先ページの信頼性が保証できないため、
クロールしなくてよいことを伝える
UGCからのリンクであるため、
クロールしなくてもよいことを伝える
金銭や報酬が発生している有料リンクであるため、
クロールしなくてよいことを伝える
記述する場所・aタグ内
・metaタグ内
aタグ内aタグ内
設定を推奨する
リンク例
ugc、sponsored以外でクロールによって
関連付けられたくないリンク
コメント欄や投稿サイト、掲示板など
「スパムリンクの可能性があるUGC」を扱うWebサイトのリンク
広告リンクやアフィリエイトリンクなどの「有料リンク」

nofollow・ugc・sponsoredの違いは、あくまでリンク先との関係性をどう説明するかにすぎません。
そのため、それぞれの属性値によって、SEOへの影響に差が出るということはないのでご安心ください。

ちなみに、nofollowとugcやsponsoredを、組み合わせて設定することも可能です。
半角スペースやカンマで区切って、属性値を記述しましょう。

●例_1
<a rel=”ugc nofollow” href=”https://example.com/”>EXAMPLE</a>

●例_2
<a rel=”ugc,nofollow” href=”https://example.com/”>EXAMPLE</a>

nofollowと混同しやすい言葉

しばらくSEOを行っていると、似た名前や働きをするものに出会います。
たとえば、nofollowと以下4つの違いを説明できるでしょうか。

  1. noindex
  2. nooperner
  3. noreferrer
  4. robots.txt の disallow

nofollowと同じ「no」がついたものや、クロールにかかわるrobots.txt など。
私もSEOビギナーのころ、上記4つを何度も調べては忘れて、を繰り返していました。

そこで、nofollowと4つの違いを、あらためて整理したいと思います。
効果や用途、具体的な使用シーンなど、それぞれの違いをしっかり理解しておきましょう。

効果(指示)適用範囲
nofollowクロールの拒否・属性値を記述した発リンク
・ページの全リンク
noindexインデックスの削除・除外属性値を記述したページ
noopeneropenerを使わない属性値を記述した発リンク
noreferrerリファラを伝えない
(情報を与えない)
属性値を記述した発リンク
robots.txt(disallow)クロールの禁止指定したページ
リファラー(Referrer)の意味とは?GA4でチェックする方法と取得できない理由・対策を解説

noindex

noindexnofollow
効果・
指示
インデックス(検索結果)からの削除
・インデックスの除外
・リンク先をたどらせない
・リンク先に評価を分け与えない
・リンク先との関連付けをしない
用途・
使用シーン
・検索結果への表示が不要なページ
(ログインが必要なページやサイトマップなど)
・検索結果へ表示しないようにする
・ページを完全に削除したい
重複コンテンツの除外
・信頼性を保証できないページへのリンク
・ウィジェットリンク
その他の
違い
クロールはされる(ただし、noindexの期間が長いと次第にクロール頻度が下がる)リンク先のページがクロールやインデックスされる可能性はある
(別ページのリンクからなど)

同じ「no」がついているnoindexとnofollowですが、そもそも役割が大きく違います。

「noindex(content=”noindex”)」は、設定したページを「インデックスさせない(インデックスから削除する)」ための属性値です。

インデックスされないということは、検索結果にも表示されません。
つまり、結果的に「検索除け」という効果があります。

noindexとnofollowの違いは「インデックスに対するものか」「クローラーに対するものか」といえます。

noindexは「インデックスを削除(除外)」するためのもの。
nofollowは「ページ内にあるリンク先へのクロールや評価を無効化」するためのもの。

さらに、noindexはリンク先へのクロールが可能であり、nofollowはインデックスが残るといった点も違いのひとつです。

ただ、noindexの期間が長いと、最終的にクロールの頻度も落ちていきます。
クロールの訪問がなくなれば、リンクをたどられることもないので、ある意味では同じ状態になるともいえるでしょう。

ちなみに、noindexとnofollowは、以下のように一緒に使用されることもあります。

<meta name=”robots” content=”noindex nofollow”>

上記は、たとえば、質の低いコンテンツを削除したい場合に使われる記述です。
インデックスから削除しつつ、質が低いため、該当ページにある内部リンクによって悪い評価が渡らないようにするための施策。

くわしいnoindexの活用方法は、以下の記事をご覧ください。

noindexタグとは?設定方法やSEOへの影響、実装ページの確認方法を解説

noopener

noopenernofollow
効果・指示外部リンク遷移時に
別タブでopenerを使わない
・リンク先をたどらせない
・リンク先に評価を分け与えない
・リンク先との関連付けをしない
用途・使用シーン外部リンクを別タブで開く際
(セキュリティ対策として)
・信頼性を保証できないページへのリンク
・ウィジェットリンク
その他の違い外部リンクと挙動にかかわる属性値外部リンクとクローラーにかかわる属性値

「noopener(rel=”noopener”)」は、nofollowとおなじrel属性の値のひとつ。
aタグ内でnoreferrerとセットで使われているのを見た、という方も多いのではないでしょうか。

<a href=”http://example.com” target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>EXAMPLE</a>

noopenerとnofollowもまた、似ている見た目に反して、効果や役割がまったく違います。

noopenerは「target=”_blank”」がタグにあるとき、自動で追加されることが多い値です。
「target=”_blank”」とは、別タブ(新規タブ)で外部リンクを開く際に使われる属性。

ただ、この「target=”_blank”」には、とある問題があります。
それは「window.opener」というオブジェクトによって、セキュリティの面でもろい箇所があるということ。
そこで、セキュリティ強化に一役買っているのが「noopener(=openerを使わない)」というわけです。

このとおり、nofollowと似たような場所(aタグ)にあり、似たような名前で、さらには同じrel属性の値ですが、実はクロールとのかかわりは一切ありません。

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noreferrer

noreferrernofollow
効果・指示外部リンク先に元ページのリファラ
(URLなどの情報)を与えない
・リンク先をたどらせない
・リンク先に評価を分け与えない
・リンク先との関連付けをしない
用途・使用シーン・外部リンクを別タブで開く際
(セキュリティ対策として)
・「target=”_blank”」のついたリンクでnoopenerが使えないブラウザの場合
・SEOツールで行動を読み取られたくない場合
・信頼性を保証できないページへのリンク
・ウィジェットリンク
その他の違い外部リンクとサーバーとのやりとりに
かかわる属性値
外部リンクとクローラーにかかわる属性値

「noreferrer(rel=”noreferrer”)」も、noopenerと同様、nofollowとはまったく異なる役割を持っています。
noreferrerは、リンク先サイトにリンク元のURLなど情報(リファラ)を渡さないことができる属性値。

セキュリティ(個人情報の保護など)といった点はもちろん、リファラによってはどこのページから遷移してきたか、どういったキーワードで検索したかなど、読み取ることができます。
そのため、ツールなどで情報を読み取られたくないときにも有効。

また、noopenerが使えない古いブラウザもあり、その際の代わりとしてnoreferrerを使うこともあるようです。

noreferrerもまた、nofollowと似てはいますが、使いどころがまったく違うということを覚えておきましょう。

SEOとURLの関係性とは?SEOに効果的なURLの設定方法を解説

robots.txtのdisallow

robots.txt(disallow)nofollow
効果・指示・指定ページのクロールをさせない・リンク先をたどらせない
・リンク先に評価を分け与えない
・リンク先との関連付けをしない
用途・使用シーン・自サイト内でクロールが不要なページ
(クロールの節約のため)
・信頼性を保証できないページへのリンク
・ウィジェットリンク
その他の違い・指定したページへのクロールを禁止
(=自サイト内のクロール管理ができる)
・強制力がある
・設定したリンク先へのクロールを拒否
(=外部サイトへのクロールを管理できる)
・強制力はない

nofollowと同じく、クローラーが制御できる「robots.txt」。
両者ともに、クロールに対するものという点は一緒です。

大きな違いは、nofollowがページからのリンクに効果を発揮するのに対し、robots.txtのdisallowは指定したページのクロールを禁止にできること。

さらには、robots.txtの指示には、強制力があります。
つまり、絶対にクロールされません。
設定方法も、robots.txtはファイルの作成とアップロードが必要です。

より具体的な、robots.txtの効果的な利用シーンは、以下の記事をご覧ください。

robots.txtの書き方と設定方法|実際の使用ケースや記述例も紹介

nofollow利用時の注意点

nofollowを設定する際の注意点を見ていきましょう。

  1. nofollowに強制力はない
  2. すべての外部リンクにnofollowは「間違い」
  3. 内部リンクにnofollowは設定しない

nofollowに強制力はない

nofollowに強制力はありません。
検索エンジンの判断によっては、リンク先をクロールする点に注意しましょう。

Googleは2019年から、nofollowを「ヒント」として扱うようになりました。

その経緯は「外部リンクすることで、自サイトの評価がリンク先サイトに流れてしまう」という話から「評価を渡したくないなら、すべての外部リンクにnofollowをつけるべき」といった間違ったSEO手法が広まったためといわれています。
ただし、これは間違った認識です。

SEO上級者だけがやっている5つのSEOテクニック

すべての外部リンクにnofollowは「間違い」

ただただ、自サイトの評価を他サイトに渡したくない。
このような理由で、すべての外部リンクにnofollowをつけるといった、過剰な利用はおすすめしません。(UGCサイトのような、基本ugc、nofollow設定が必要な場合は除く)
とはいえ、たしかに自サイトの評価が他サイトに行ってしまうと聞くと、外部リンクにnofollowをつけたくなる気持ちもわかります。

ただ、これに対してGoogleのジョン・ミューラー氏が、興味深い発言をしています。

nofollowリンクを設定した方が、通常リンクよりも検索順位が上がるということは絶対にありえない。
むしろ、通常リンクを使用した方が、時間とともに検索順位が少し上がる可能性が高い。

引用:English Google Webmaster Central office-hours hangout from July 26, 2019

つまり、上位表示を考えても、nofollowは正しく使うべきなのです。

Googleいわく、検索エンジンは不自然な挙動やWebサイトを察知できるとのこと。
また、nofollowはあくまでヒントなので、もしGoogleの判断でクロールをされた場合、リンク先がまったく問題なければ、逆に悪い評価を受ける可能性もこの先考えられます。
ぜひ、正しいnofollowの使い方を意識しましょう。

内部リンクにnofollowは設定しない

内部リンクにnofollowは使うべきではありません。

nofollowは信頼できないページに対して使うものです。
内部リンクに使用してしまうと、自サイト内のページを信頼できないといっていることになります。

もしクロールしてほしくないページ(またはクロールが不要なページ)があれば、robot.txtのdisallowを使いましょう。

内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説

被リンクはdofollowを意識する

被リンクについても、nofollow設定になっていないか、よく確認することが大切です。
いくらnofollowがヒントとなったとはいえ、無視する基準や頻度はわかっていません。
万が一、nofollowが反映されていれば、SEO効果はまったく得られないため、被リンクがdofollowかnofollowかはよく意識しましょう。

被リンクの増やし方とは?良質な被リンクの獲得方法や事例を紹介

nofollowに関するよくある質問

ここでは、nofollowでよくある質問について、回答していきたいと思います。

nofollowリンクかどうかを調べる方法はありますか?

nofollowかどうかを調べる方法は、2つあります。

  • 「ソースコード」または「検証」でnofollowを検索する
  • Chrome拡張ツール「Nofollow」を使う

「ソースコード」または「検証」でnofollowを検索する

まず、右クリック「ページのソースを表示する」でソース画面上を表示します。
「Ctrl+F」で、右上に検索窓が出てくるので「nofollow」または「外部リンクのURL」を検索してください。
URLを調べた場合、nofollowの属性値は、前後どちらかにあるはずです。

また、同じく右クリックの「検証」でも調べることができます。

まず、右に出てきた画面の「四角と矢印」マークをクリックしてください。

元の画面上の外部リンク部分にカーソルを合わせると、色が変わります。
そのまま、クリックしましょう。
すると、右の画面の外部リンク箇所に色がつきます。
目視でnofollowの有無を確認してください。

Chrome拡張ツール「Nofollow」を使う

nofollowをより簡単に調べたい場合は、Chrome拡張ツール「Nofollow」がおすすめです。
「Nofollow」が利用できる状態であれば、つねに画面上にあるnofollowリンクを赤い枠線で囲ってくれます。

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広告リンクやアフィリエイトリンクは「sponsored」に変えるべきですか?

Google目線で回答したら、変えるべきでしょう。
Googleは、有料リンクであれば、sponsoredリンクに変えることを推奨しています。

そして、個人の目線で回答するのであれば「今のところ変える必要はない」です。

nofollowだからといって(適切でない属性値だからといって)、悪い影響を受ける可能性は「いまのところ」ありません。

Googleも、影響がないことは明言しています。

時間に余裕があったら、手間でなかったらsponsoredリンクに変えていく、といったスタンスでよいのではないでしょうか。
もちろん、新しく有料リンクを設定するのならnofollowリンクではなく、sponsoredリンクにするべきです。

nofollowリンク使用は、外部サイトに悪い影響を与えますか?

たしかに、nofollowは信頼性を保証しないと伝えるものです。
しかし、nofollowリンクをたくさん受けたことで、評価がマイナスになることはありません。

なぜなら、nofollowリンクによって評価がマイナスになるのなら、たくさんのnofollowリンクを設定することでスパム行為ができてしまうからです。
また、Googleがスパムの余地を与えることは考えられないため、おそらくその辺を気にする必要はないでしょう。

ということで、今回のNobilistaブログは「nofollow属性」についてご紹介しました。
結論、通常のWebサイトでnofollowを使う機会は、ほとんどありません。

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