SEO
公開日2024年1月12日
更新日2024年03月16日
Googleサーチコンソールでサイトマップ登録・送信方法とは?エラーの解消や確認方法、更新方法も解説
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは、検索エンジンにクロールしてほしいページを伝える、リストのようなものです。
また、Webサイトのどこに、どのようなページがあるか、サイト構造を示す役割もあります。
とはいえ、ただサイトマップを作成するだけでは、その真価が発揮されることはありません。
そこで行いたいのが「サイトマップの送信・登録」です。
サイトマップの存在を検索エンジンに伝えることをこのように言います。
XMLサイトマップを検索エンジンに伝える方法はいくつかありますが、中でも一般的なのが、Googleサーチコンソールを使った方法。
今回のNobilistaブログでは、このGoogleサーチコンソールを使ったXMLサイトマップの送信方法をくわしくご紹介します。
新しくサイトマップを追加・更新する方法やサイトマップを削除する方法。
さらには、エラーが出た際の対処法についても触れていますので、ぜひご覧ください。
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Googleサーチコンソールとは?できることや使い方、登録方法・設定方法を解説
XMLサイトマップとSEOの関係性
残念ながら、XMLサイトマップとSEOに直接的な関係性はありません。
つまり、サイトマップを送信すれば、上位表示ができるわけではないため注意しましょう。
ただし、以下のような間接的な影響はあるといえます。
クロールされる確率が上がる
サイトマップによって、クローラーがページを見つけやすくなり、クロールとインデックスされる確率が高まります。
言い換えれば、検索結果に表示されやすくなるといえるでしょう。
あらためて、Webページが検索結果に表示されるまでの流れを見てみます。
- クローラーが訪れ、ページをクロールする
- ページの情報を持ち帰りインデックスする
- 検索されるたびにインデックスからページ情報を取得→順番に並び替えられる(=検索結果)
ご覧のとおり、クローラーが訪れなければ、上位表示どころか検索結果に表示されることもありません。
とはいえ、Googleいわく、すべてのページが適切にリンクされていれば、クローラーはほとんどのページを認識できるようです。
ただし、常にそうとは限りません。
とくに、ページ数の多い大規模サイトや複雑な構造のサイトは、クローラーがページを見落とす可能性があります。
一方で、サイトマップに記載されているページは、高い確率でクロールされます。
そのため、保険としてサイトマップを送信しておけば、たとえクローラーがページを見落としても、ページの存在を伝えクロールを促すことができるのです。
検索順位を上げる方法とは?順位の仕組みやSEO施策も解説
クロールの効率が上がる
サイトマップを送信することで、クローラーは効率的にサイトをクロールできます。
SEO対策は、時間がかかる施策です。
早くクロールしてもらうに越したことはないでしょう。
その点でいつまでもクロールされないと、どんどん成果が出る時間も遅れるといえます。
クローラビリティとは?SEOにおける重要性や改善方法、状況確認の方法を紹介
検索エンジンの正規化の精度が上がる
内容の似たページが複数ある場合、検索エンジンは代表としてインデックスし、検索結果に表示させるページを選びます。
それが「正規ページ(正規URL)」です。
SEO評価も、この正規ページでおこなわれます。
正規ページを選ぶ際、検索エンジンは、サイトマップに記載されているURLかどうかも考慮するようです。
Google は、いくつかの要因(シグナル)に基づいて正規ページを選択します。
シグナルには、ページが HTTP と HTTPS のどちらで配信されているか、ページの品質が高いか、サイトマップに該当 URL が存在するか、rel=canonical ラベルが付けられているかなどがあります。
引用:Google がインデックス登録で正規 URL を選択する方法
意図したページを正規ページにする際、サイトマップの存在が影響を与えるといえます。
URL正規化とは?SEOに必要な理由や最適化のやり方
XMLサイトマップの作成方法
XMLサイトマップの一般的な作り方は、以下の2つです。
それぞれの作成方法とおすすめプラグイン・ツールを見てみましょう。
WordPressのサイトマップ自動生成プラグイン「XML Sitemap & Google News」
WordPressをお使いの方は、XMLサイトマップの自動生成と自動送信・更新までおこなってくれるプラグインを活用しましょう。
XMLサイトマップを自動生成してくれるプラグインは「Yoast SEO」や「All In One SEO Pack」など、さまざまなものがあります。
ただし、これらはいずれも複数のSEO機能を兼ね備えたプラグインです。
シンプルにXMLサイトマップだけのプラグインをお探しなら、おすすめは「XML Sitemap & Google News」です。
プラグインのインストールから有効化までの方法は以下です。
- WordPressの左メニュー「プラグイン」を選択
- 画面左の「新規プラグインを追加」を選択
- 画面右にある検索窓からプラグイン名「XML Sitemap & Google News」を検索
- 「今すぐインストール」を選択
- ボタンが「有効化」に変化→クリックし有効化する
あとは任意で「設定」からプラグインの初期設定をおこないます。
とはいえ、基本的には初期設定のままでも問題ありません。
よりくわしい設定方法は、以下の記事をご覧ください。
XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは?作り方やSEO効果、Googleへの送信方法を解説
XMLサイトマップ作成ツール「sitemap.xml Editor」
WebサイトのURLを入力するだけで、XMLサイトマップを作成してくれるツールです。
ページ数(URL数)に制限はあるものの、サイトマップを作成するなら無料のものでも十分でしょう。
なかでもおすすめのXMLサイトマップ作成ツールが「sitemap.xml Editor」です。
もちろん、無料でお使いいただけます。
ページ数が1,000以下であれば、WebサイトのURLを入力するだけでサイトマップを作成してくれます。
また、インストールもユーザー登録も不要。
「sitemap.xml Editor」を使ったサイトマップの作成方法を見てみましょう。
まず、WebサイトのURLを入力します。
そして、適宜オプション設定をおこないますが、基本的にそのままで問題ありません。
「サイトマップ作成」をクリック後、ダウンロードページが表示されるため、ファイルをダウンロードしましょう。
お使いのブラウザによっては、安全性を理由にダウンロードがブロックされることがあります。
ダウンロードが正しくできたか、よく確認してください。
なお、作成ツールはサイトマップを作るだけです。
サイトマップの自動生成や自動更新はされません。
新規ページを大量に追加したり、コンテンツを大量にリライトしたり。
または、ページを削除した場合は、サイトマップを新しく作り直す必要があります。
とはいえ、最初にもお伝えしたとおり、内部リンクがしっかり張り巡らされていれば、本来は自動でクローラーがページを見つけ認識してくれます。
クロールやインデックスに問題がなければ、何度もサイトマップを作る必要はないでしょう。
内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説
(補足1)作成したサイトマップのファイルはWebサイトへのアップロードが必要
作成ツールを使って作ったサイトマップは、ファイルをWebサイトにアップロードする必要があります。
お使いのFTPソフトを使って、サイトマップをWebサイトのルートディレクトリ(/)に配置しましょう。
ただし、ホスティングサービスによっては、ルートディレクトリへの配置ができない場合があります。
その際は、各ホスティングサービスごとに適切な配置場所を確認してください。
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(補足2)サイトマップに検索エンジンがアクセスできる状態か確認する
サイトマップは、検索エンジンがアクセスできる状態でなければ意味がありません。
アップロードしたサイトマップに、検索エンジンがアクセスできる状態か確認しましょう。
Googleからアクセスできるか確認する方法は、Googleサーチコンソールが便利です。
確認は、Googleサーチコンソールの「URL検査」にある「公開URLをテスト」からおこなえます。
サイトマップのURLでURL検査をおこない、右上にある「公開URLをテスト」をクリック。
サイトマップのURLとは、たとえば以下のようなものです。
https://example.com/sitemap.xml
Webサイトのどこにサイトマップを配置したかで変わります。
テスト開始後、しばらくするとライブテストの結果が表示されます。
「ページの可用性」のアコーディオンを広げると、概要が表示されるので「ページの取得」欄に注目しましょう。
この部分が「成功」であれば、Googleからアクセスできる状態といえます。
GoogleサーチコンソールのURL検査ツールとは?使い方や見方、上限を気にせず一括調査するための外部ツールも紹介
Googleサーチコンソールでサイトマップを送信する方法
サイトマップを検索エンジンに送信し、その存在を伝えましょう。
Googleの場合は、Googleサーチコンソールを使って送信するのが一般的です。
- Googleサーチコンソールの左メニュー「サイトマップ」をクリック
- 「新しいサイトマップの追加」にサイトマップのURLを入力→「送信」をクリック
- 「サイトマップを送信しました」と表示されたら完了
- 「送信されたサイトマップ」のステータスが「成功しました」か確認
Googleサーチコンソールの左メニューにある「サイトマップ」をクリックします。
「新しいサイトマップの追加」とあるので、空欄にサイトマップのURLを入力してください。
ファイル名の最後尾がXML形式か、このとき再度確認しましょう。
右にある「送信」をクリックし「サイトマップを送信しました」と表示されれば完了です。
念のため「送信されたサイトマップ」のステータスも確認します。
ステータスの欄が「成功しました」であれば、問題ありません。
ステータスが「取得できませんでした」や「○件のエラー」だった場合。
クリックして詳細画面に入り、エラーの理由を確かめましょう。
くわしくは、後述「サイトマップにエラーが生じたときの対処法」で解説します。
なお、サイトマップを送信したからといって、かならずクロールやインデックスがされるとは限りません。
あくまでサイトマップは、クロールしてほしいページURLを伝えるだけです。
また、サイトマップの送信が成功しても、すぐにクロールが訪れ、インデックスされるわけではありません。
ただし、ステータスが「成功しました」にもかかわらず、1~2週間経ってもクローラーが来ない場合は、別の原因があると考えましょう。
くわしくは、以下の記事をご覧ください。
Googleにインデックスされない原因別の対策方法!クローラーが来ない問題の解決方法やインデックスを促進する方法
Googleサーチコンソールでサイトマップを確認する方法
Googleサーチコンソールで送信したサイトマップを確認する方法を見てみましょう。
同じ「サイトマップ」画面の「送信されたサイトマップ」から確認できます。
まず、見たいサイトマップをクリックしてください。
すると、認識できたURLの数など、Googleがサイトマップから認識できた情報を見ることができます。
右上の「サイトマップを開く」は、サイトマップ自体を見ることができます。
サイトマップにエラーが生じたときの対処法
XMLサイトマップがうまく送信できていない。
XMLサイトマップ自体に何らかの問題がある。
このような場合に、Googleサーチコンソールの画面にはエラーと記載されます。
「送信されたサイトマップ」の「ステータス」の欄に「取得できませんでした」や「○件のエラー」と表示されるため確認してみましょう。
ステータスの記載内容別にエラーの原因を見ていきます。
エラーの内容は各サイトマップの詳細画面にも記載されるため、参考にしてください。
「取得できませんでした」
ステータスに「取得できませんでした」とある場合、考えられる原因は以下です。
- サイトマップが存在しない(Webサイトにアップロードしていない)
- robots.txtでサイトマップをブロックしている
- Googleから手動によるペナルティを受けている
- サイトマップ内のURLが正しくない(ページが存在しない など)
- 一時的なエラー(サーバーが利用できない など)
詳細画面に入り「サイトマップを読み込めませんでした」の概要を見れば、おおよその原因が判断できます。
たとえば、「一般的なHTTPエラー」とあり「HTTPエラー:404」であれば、サイトマップ内のURLが間違っていたり、存在しない可能性が考えられます。
また、Webサイトにアップロードできていないときも、404エラーとなります。
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「○件のエラー」
ステータスが「○件のエラー」となっている場合。
サイトマップは読み取れるものの、中身に問題があり、検索エンジンが正しく認識できなかった可能性があります。
詳細画面に移ると「サイトマップは読み取り可能ですが、エラーがあります」と表示されているので、概要を見てみましょう。
よくあるエラーの理由は「サイトマップが HTML です」です。
こちらは、サイトマップが、XML形式ではなくHTML形式になっている際に出るエラー。
WordPressのプラグインや作成ツールを使ってサイトマップを作った際に、XML形式以外でファイルを作成している可能性があります。
プラグインや作成ツールの設定を見直しましょう。
そのほか、エラーの理由表記の意味については、Googleの「Google – サイトマップ エラー」ページをご覧ください。
Googleサーチコンソールでサイトマップを削除する方法
Googleサーチコンソールで送信したXMLサイトマップを削除する方法をご紹介します。
新しいサイトマップを追加して、古いサイトマップと入れ替えたい場合は、不要なサイトマップを削除してしまいましょう。
- 削除したいサイトマップをクリックし、詳細画面に入る
- 画面右上の「…」(その他のオプション)をクリック
- 「サイトマップの削除」と出るので選択→削除が完了
なお、サイトマップを削除しても、ページまで削除されるわけではありません。
そのため、検索結果にページは残り続けます。
ページを検索結果から完全に削除(=インデックスからの削除)したい場合は、noindex設定をおこないましょう。
単純に特定のページへのクロールを禁止したい場合は、robots.txt設定がおすすめです。
robots.txtの書き方とは?確認方法やSEO意識した使用ケース、記述例も紹介
Googleサーチコンソールとサイトマップに関するよくある質問
サイトマップの送信は必須ですか?
XMLサイトマップの登録・送信は、必須ではありません。
もともと検索エンジンの仕組みとして、定期的にクローラーがWebサイトへ訪れ、新しいページを自動で認識するようになっています。
そのため、クローラーの通り道である内部リンクがサイト内にしっかり張り巡らされていれば、頻繁にサイトマップを送信する必要はないでしょう。
ただし、すべてのページが、常に、かならずクロールされるとは限りません。
とくに、以下のようなWebサイトでは注意が必要です。
- 立ち上げたばかりの新規サイトで、外部からのリンクが少ないWebサイト
- ページ数が1000以上の大規模サイトや複雑な構造をしているWebサイト
- 画像や動画、アニメーション、音声などテキスト以外のメディアを使ったコンテンツが多いWebサイト
クローラーが来ない、なかなかインデックスされないとお悩みの方は、まずサイトマップの送信をおこなってみましょう。
改善される確率が高いです。
実際、サイトマップを送ったらすぐにインデックスされた、という声もあります。
サイトマップ送信時の注意点はありますか?
サイトマップ作成・送信時に気を付けたい点は以下です。
- 1つのサイトマップにつき、URLの数は5万以下
- サイトマップのファイルサイズが圧縮していない状態で50MB以下
上記の制限を超えるようであれば、サイトマップのファイルを分割して送信しましょう。
サイトマップは1サイトにつき1つしか作成できませんか?
サイトマップはいくつでも作成できます。
つまり、1サイトにサイトマップは1個と決まっているわけではありません。
そのため、サイトマップのファイルを複数に分割して、Googleサーチコンソールで送信することもできます。
サイトマップ送信後、どれくらいでクロールされますか?
正確には不明です。
ただ、Googleの発言を参考に考えると、おおよそ1~2週間だと思われます。
一般に、Google のクロール頻度は 1~2 週間は比較的安定しているはずです。
引用:Google – クロールの統計情報レポート
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