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更新日2024年07月08日

重複コンテンツを避ける方法とは?判定基準や原因別の対策方法、SEOへの影響を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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Webサイト内のコンテンツが増えてくると、重複コンテンツが含まれてしまう場合があります。
重複コンテンツとは、サイト内外問わずコンテンツ内容が似通ったページ同士のことです。

Googleアルゴリズムは「独自性のある高品質なコンテンツ」を重要視しているため、他のサイトをコピーしたようなコンテンツは評価されません。
Webサイト内に重複コンテンツがあると、検索順位が下がったりGoogleペナルティを受けたり、様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、コンテンツが重複しないように対処して、SEO評価が下がるリスクを回避する必要があります。

この記事では、重複コンテンツの判定基準チェック方法原因別の対策方法SEOへの影響を解説します。
本記事を参考に、重複コンテンツによるマイナス評価を受ける可能性を回避しましょう。

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重複コンテンツとは

重複コンテンツとは、タイトル名やテキストなどのページ内容が似通ったページ同士のことです。
コピーコンテンツとも呼ばれています。
Google公式サイトでは、重複コンテンツについて次のように定義されています。

単一のページに複数の URL でアクセスできる場合や、異なるページのコンテンツが類似している場合(たとえば、あるページにモバイル版とPC版両方のURLがある場合)、Googleはそのようなページを同じページの重複版と見なします。

引用:Google検索セントラル

多くのWebページを作成すると、似たような内容のページが複数存在してしまう場合があります。
このような重複コンテンツはSEO上で悪影響を及ぼします。

ただ、重複コンテンツがあるからと言って、必ずしもペナルティを受けるとは限りません。
なお、重複コンテンツの対象となるのは、同一ドメイン内のコンテンツだけではありません。

他サイトのコンテンツと内容と酷似している場合も、重複コンテンツとみなされる場合があります。
そのため、他サイトのコンテンツをコピペするのは絶対にやめましょう。

重複コンテンツによるSEOへの影響

重複コンテンツはSEOに大きな影響を与えます。

  1. 被リンクの評価が分散する
  2. 検索順位が下がる恐れがある
  3. Googleペナルティになる恐れがある

1つずつ詳しく見ていきましょう。

被リンクの評価が分散する

内容が重複したページが別のURLで存在している場合、そのページに対して集まっている被リンクの効果が分散します。
その結果、適切なSEO評価を得られない可能性があります。

例えば、本来被リンクの評価が80点受けられるはずが、重複コンテンツによって半分の40点の評価になる恐れがあるのです。

評価の分散はGoogle側で対処してくれる場合もありますが、必ずしもそうではありません。
被リンクの適切な評価を受けられるように対処しましょう。

被リンクの増やし方とは?良質な被リンクの獲得方法や事例を紹介

検索順位が下がる恐れがある

重複コンテンツは、サイト全体の評価を下げる原因にもなり得ます。

Googleの検索アルゴリズムは、200種類以上の要素によって検索順位を決めています
特に、独自性のある高品質なコンテンツは評価されやすいです。

一方、他のサイトをコピーしたような低品質のコンテンツは、SEOでも評価されません。
Googleは重複コンテンツを検索結果に表示させるくらいなら、他のコンテンツを表示させたいと考えます。

最悪の場合、検索結果に表示されなくなる恐れもあるので注意しましょう。

Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説

Googleペナルティになる恐れがある

重複コンテンツと判定されただけでは、Googleペナルティの対象になることはありません。
なぜなら、重複コンテンツは自然に生まれてしまうものであり、Googleもそれを認めているからです。

ただ、検索順位の操作を目的に作成されたコンテンツや他のサイトの内容をコピーしただけのコンテンツは、Googleペナルティを受ける恐れがあります。
Googleが公開している「無断複製されたコンテンツ」は次のようなコンテンツです。

・元のコンテンツや価値を追加せず、元のソースを引用することなく、他のサイトからコンテンツをコピーして再公開するサイト
・他のサイトからコンテンツをコピーし、それをわずかに変更して (類義語を置き換えたり、自動化された技術を使用するなど)、再公開するサイト
・ユーザーに何らかの独自のメリットを提供することなく、他のサイトのコンテンツ フィードを複製するサイト

引用:Google検索セントラル

もし、上記に該当するコンテンツがある場合は、すぐに対処しましょう。

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重複コンテンツの判定基準

重複コンテンツは大きく分けて2種類あります。

  1. 自サイト内で同じ内容を発信している
    サイト内部の別々のページ同士の重複コンテンツ
  2. 他サイトと同じ内容を発信している
    外部サイトとの重複コンテンツ

自サイト内で同じ内容を別のURLで発信していると重複コンテンツとみなされます。
特にコンテンツ量が増えてくると、意図せずに同じ内容を発信している場合があるでしょう。

また、他サイトと同じ内容を発信していると外部サイトの重複コンテンツとみなされます。
特に上位表示されている記事を参考にコンテンツを作成していると、内容が似てしまうので注意が必要です。
文末だけを変えるような執筆方法でも重複コンテンツとみなされてしまいます。

さらに、自サイトが上位表示されていると、他サイトからコンテンツを盗用されるケースもあります。
そのため、サイト運営者は自サイトのコンテンツが盗用されていないか、こまめに確認しておかなければいけません。

重複コンテンツのチェックに便利なツール

重複コンテンツがSEOに悪影響を与えることは理解できたとしても、目視で重複コンテンツを見つけるのは難しいです。
重複コンテンツはツールを使うことで、効率的に見つけることができます。

ここでは、重複コンテンツのチェックに便利なツールを4つ紹介します。

  1. Google Search Console
  2. sujiko.jp
  3. CopyContentDetector
  4. Google検索のコマンド

1つずつ詳しく見ていきましょう。

Google Search Console

Google Search Consoleでも重複コンテンツの調査ができます。
以下の手順で、重複コンテンツの調査を行います。

  • セキュリティと手動による対策
  • 手動による対策
  • メッセージを確認

重複コンテンツなど何かしらの問題が発生した場合には「〇件問題が検出されました」と表示されます。
問題が検出された場合は、サーチコンソールの指示に従い、改善しましょう。

現状サイトに問題がなければ「問題は検出されませんでした」と表示されます。

Googleサーチコンソールとは?できることや使い方、登録方法・設定方法を解説

sujiko.jp

sujiko.jpは、入力した2つのページの類似度を判定できるツールです。
当該ページのURLを入力し、判定ボタンを押すだけでページの類似度を表示してくれます。

自サイトの重複コンテンツの確認はもちろん、他サイトのコンテンツとの類似チェックにも便利です。
上手に活用すれば、重複コンテンツ調査を効率的に進められます。

CopyContentDetector

CopyContentDetectorは、入力したテキストがWeb上に存在するコンテンツの内容と重複していないかを確認できるツールです。
通常は、コピペチェックツールとして利用されています。

会員登録が不要で、1日30件(1回4,000文字上限)まで無料で利用可能です。
チェックしたい文章を登録するだけで、以下の情報が分かります。

  • 検索エンジンに登録されているコンテンツとの類似度・一致率
  • 過去に登録した文章との類似度

良好・要注意・コピーの疑いの3段階の判定に加えて、0〜100%の割合で結果が表示されます。
重複コンテンツの恐れがあるのかを、視覚的にわかりやすくチェックできるのが特徴です。

Google検索のコマンド

Googleの検索画面で「URL + &filter=0」と入力すると、該当するURLと重複コンテンツを確認できます。

Googleは類似率の高いコンテンツを検索結果に表示させないために、フィルタをかけています。
「&filter=0」を追加して再検索すれば、フィルタを除外した検索結果が表示されるので、本来表示されないページもチェックできるのです。

表示されたページが重複コンテンツとは限りませんが、類似した内容のページである可能性が高いです。

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重複コンテンツの原因と対策

重複コンテンツになる原因は1つではありません。
ここでは、重複コンテンツになる4つの原因とその対処法をご紹介します。

  1. URLが正規化されていない
  2. 定型文が繰り返される
  3. 他サイトにコンテンツを盗用された
  4. 自サイトまたは外部サイトのコンテンツをコピーしている

順番に詳しく見ていきましょう。

URLが正規化されていない

URLが正規化されていないと、重複コンテンツとみなされてしまいます。
URLの正規化とは、同じ内容のコンテンツを1つのURLにまとめることです。

具体的には、以下のようなURLが正規化されていないと言います。

  • httpとhttpsが統一されていない
  • wwwの有無
  • index.htmlとindex.phpの混在

上記のページは、コンテンツの内容が同じでもURLが異なるため、検索エンジンは別ページと認識してしまいます。
URLが正規化されていない場合は、次の施策を行うようにしてください。

それぞれ順番に見ていきましょう。

301リダイレクト

301リダイレクトとは、特定のページに流出したユーザーを別のページに転送するための手続きです。
主にWebサイトをリニューアルした際などに、古いURLから新しいURLに転送させたいときに利用します。

301リダイレクトを行いURLを統一すれば、重複コンテンツを避け、検索エンジンからの評価を1つに集約することができます。

例えば、同一コンテンツでも次のように2つのURLが存在するとします。

  • www.sample.com
  • sample.com

「www.sample.com」が正規のURLだとすると「sample.com」に301リダイレクトの処理を行うことで「www.sample.com」にURLを統一できるのです。

301リダイレクト設定を行うには、まず「.htaccessファイル」を作成します。
下記コードを保存して、WordPressがセットアップされているサーバー上にアップロードすれば完了です。

RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*) (httpsから始まるURL)$1 [R=301,L]

301リダイレクト設定を行わないと、重複コンテンツとみなされる上にSEOでもマイナスになるので、必ず設定しましょう。

301リダイレクトとは?設定方法・確認方法やSEOとの関係、.htaccessの書き方を解説

canonicalタグの設定

canonicalタグとは、サイト内で評価される正規のURLをGoogleの検索エンジンに認識させるタグです。
canonicalタグを設置すれば、類似コンテンツの中で最も評価してほしいURLを検索エンジンに示す役割があります。

例えば「https://www.sample.com/contents」と「https://www.sample.com/contents?utm_source=Google」という2つのURLがあるとして、「https://www.sample.com/contents」に統一させたいとしましょう。
この場合、タグ内に次のように記述します。

<link rel = “canonical” href = “https://www.sample.com/contents”>

canonical(カノニカル)とは?設定方法や書き方、重複URLの正規化によるSEOへの影響

alternateタグの設定

PC用とモバイル用で別のURLが存在している場合は、alternateタグを設定します。
alternateタグとは、Googleにモバイル用ページの存在を伝えるためのタグです。

alternateタグを設定することで、PC用ページとは別にモバイル用ページが存在していることをGoogleに伝えられるため、重複コンテンツとみなされずに済みます。

まずは、PC用ページに下記を記述します。

<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”モバイル用ページのURL”>

続いて、モバイル用ページに下記を記述します。

<link rel=”canonical” href=”PC用ページのURL”>

これで、alternateタグの設定が完了です。

alternateタグ(Link rel=alternate)の意味とは?記述方法や多言語・スマホサイトなど事例を解説

定型文が繰り返される

Webサイト内のコンテンツ量が増えてくると、同じ内容の説明や定型文を使いまわしたりする場合があります。
特に、著者情報や商品・サービスの紹介文は定型文になりやすいです。

多少なら問題ないですが、多くなると重複コンテンツとみなされる場合があります。

できるだけ定型文を使いまわさずに、オリジナルのコンテンツを作成しましょう。
独自性のないコンテンツは、重複コンテンツとみなされるだけでなく、SEOでも評価されません。

運営会社の紹介文や執筆者情報など、複数のページに共通したコンテンツがある場合は、別途紹介ページを用意して内部リンクを設置するのがおすすめです。

他のページにはない独自性のある内容を追加して、SEOにも強いコンテンツを作成しましょう。

良質なコンテンツとは何か?Googleの定義や作り方のポイントを解説

他のサイトにコンテンツの盗用された

自サイトのコンテンツが検索上位に表示されていると、外部サイトにコンテンツを盗用される場合があります。
通常は後からコピーしたコンテンツが重複コンテンツと判断されるだけで、自サイトのコンテンツには悪影響を及ぼしません。

ただ、万が一自サイトのコンテンツが重複コンテンツとみなされないためにも、対処しておくことが大切です。

コンテンツの削除申し立て

他のサイトに許可なくコンテンツが盗用されている場合は、Webサイトの運営者にコンテンツの削除申し立てをしましょう。

Webサイトに設置されているお問い合わせフォームなどから削除申し立てを行います。
申し立てに応じない場合やお問い合わせフォームがない場合は、DMCA申請を通じて、Googleにコンテンツの削除を申請します。

Googleが著作権侵害と判断すれば、対象コンテンツのインデックスが削除されます。

DMCA(デジタルミレニアム著作権法)とは?申請方法や悪用された時の異議申し立てのやり方

自サイトまたは他サイトのコンテンツをコピーしている

対策キーワードが同じだったり、似たテーマを扱っていたりすると、意図せず内容が他のコンテンツと重複してしまうケースもあります。
もし意図していない場合でも、重複コンテンツとみなされる恐れがあるため、発覚したらすぐに対処する必要があります。

コンテンツが酷似してしまった場合の対処法を2つ紹介します。

  1. コンテンツを削除する
  2. URL削除ツールを使う

それぞれ順番に見ていきましょう。

コンテンツを削除する

もし自サイトに重複コンテンツがあれば、削除しましょう。
重複したコンテンツがサイト内にあることは、SEOで一切プラスに働きません。

特に外部サイトのコピーはSEOでマイナス評価を受けるだけでなく、著作権侵害とみなされる恐れもあるため、発覚したらすぐに削除しましょう。

URL削除ツールを使う

Webサイトから削除しても検索結果画面に残ってしまい、コンテンツが表示される場合があります。
Googleが提供しているURL削除ツールを使い申請すれば、重複コンテンツを完全に削除できます。

URL削除ツールは、Google Search Console内から表示可能です。

Google Search Consoleの左メニューの「インデックス作成」→「削除」→「新しいリクエスト」の順にクリックします。
下記のような画面が表示されるので、削除したいページのURLを入力して、リクエストしましょう。

リクエストがGoogleに承認されたら、6か月間検索結果にそのページが表示されなくなります。

重複コンテンツに関するよくある質問

重複コンテンツに関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。

重複コンテンツはSEOに悪影響を与えますか?

重複コンテンツはSEOに悪影響を与えることがあります。

重複コンテンツがあることはデメリットでしかなく、メリットはありません。
SEOに悪影響を与えないためにも、重複コンテンツを公開しないように注意しましょう。

重複コンテンツはGoogleペナルティの対象になりますか?

重複コンテンツがあるからと言って必ずペナルティになるわけではありません。
ただ、検索順位の操作を目的に作成されたコンテンツや他のサイトの内容をコピーしただけのコンテンツはペナルティを受ける恐れがあります。

ペナルティを受けると、検索順位が大幅に下がったり、検索結果から除外されたりします。
サイト全体の評価を下げる原因にもなるので、十分注意しましょう。

Googleペナルティとは?解除方法や確認方法、原因と対策を解説

コンテンツの内容が一部被ってしまうのもダメですか?

コンテンツの内容が一部被ってしまう程度なら問題ありません。
サイト内のコンテンツ量が増えてくると、多少内容が被ったり、定型文を使いまわしたりすることはよくあります。

ただ、コンテンツ内容がほとんど被ってしまう場合は要注意です。
内容がどうしても被ってしまう場合は、内部リンク引用などを使い、重複コンテンツとみなされない工夫をすることが大切です。

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画像や動画も重複コンテンツに含まれますか?

画像や動画も重複コンテンツに含まれます。
他サイトの画像を無断で使うのは、著作権侵害に該当します。

重複コンテンツとみなされないためにも、有料素材サイトで購入したり、ツールを使ってオリジナル画像を作成するのがおすすめです。
利用可能な他サイトの画像を引用するときは、引用ルールを守って掲載するようにしましょう。

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