SEO
公開日2023年5月30日
更新日2024年01月12日
ページランクとは?調べ方やアルゴリズムの仕組み、数値を把握するツールを紹介
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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ページランクとは、Webサイトの人気や重要性を表わす指標です。
ページランクは、Googleが考案した指標で、Webサイトの重要性を判断するために役立ちます。
現在はGoogleのページランクが廃止されているため、他のツールを用いてWebサイトの評価をおこないます。
Webサイトの評価を上げることはSEO対策においても重要です。
本記事はページランクの調べ方やアルゴリズムの仕組み、数値を把握するツールを紹介しています。
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ページランクとは
ページランクとは、Webサイトの人気や重要性を表わす指標です。
Google創設者のLarry Page(ラリーペイジ)とSergey Brin(セルゲイブリン)がスタンフォード大学で開発したシステムで、検索エンジンの結果表示のランキングにも使われています。
ページランクは「0~10の11段階」でランク付けされており、ランクの数字が高いほど検索エンジンの評価が高いWebサイトです。
つまり、ページランクが高いほど検索で上位に表示されやすくなります。
ページランクがGoogleの検索結果に大きな影響を与えることから、SEO対策としてページランクの向上が重要視されてきました。
なお、現在ではページランクという言葉はそれほど使われなくなっており、それに近しい言葉として「ドメインパワー」という言葉が使われるようになりました。
ドメインパワーとは、Webサイトのドメインの権威性を数値化したもの。
ドメインパワーという言葉は、正式な専門用語ではなく俗称ですが、ページランクと似たような意味を持ちます。
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ページランクが決まる仕組みと計算方法
ページランクを決めるのは、Webサイトの人気や重要性となります。
価値が高いWebサイトかどうかの判断をする要素は他サイトからのリンク数です。
ここでは、ページランクが決まる仕組みと計算方法について下記の順番で解説します。
- 外部のWebサイトからのリンク数
- ページランクの計算方法とイメージ
外部のWebサイトからのリンク数
ページランクは、外部のWebサイトからの被リンク数によって決まります。
なぜなら、多くのWebサイトにリンクされることは、多くの人が参考にしている有用性の高いサイトであることを意味するためです。
特に、ページランクが高いWebサイトからリンクされているWebサイトは、ページランクも高くなります。
反対に、多くのWebサイトにリンクされていても、リンク元のWebサイトのページランクが低いと自サイトのページランクは上がりません。
むしろ、質の悪いWebサイトの被リンク数が多くなるとSEOスパムと判断されて、Googleからペナルティを受ける可能性もあります。
その理由は、ページランクが検索結果に影響を与えることが知られるようになり、SEO対策として被リンクを増やすような取り組みがおこなわれるようになったためです。
被リンクが人工的に作られたものではないWebサイトを評価するために、GoogleはリンクしているWebサイトのページランクも重要視してページランクを決めています。
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ページランクの計算方法とイメージ
ページランクの計算式は次の通りです。
[PR(A) = (1-d) + d (PR(T1)/C(T1) + … + PR(Tn)/C(Tn))]
引用元:Search Engine Watch
T1とTnはランク付けされたページでdは減衰係数となります。
ページランクの計算式は非常に複雑です。
大まかに解説すると、質の高いWebサイトからのリンク数が多いほどページランクも上がる仕組みとなっています。
質の高いWebサイトというのはページランクが高いWebサイトです。
3つのケースを事例に図解で解説します。
※画像内の数値は実際に使われている数値ではなく、ページランクをイメージしやすいように独自の数値を用いています。
※数値が高いほどページランクが高いサイトです。
ケース1:Aサイトは4本のリンクが集まっているサイトです。
4本のリンクを合計したポイントは100となります。
ケース2:Bサイトは2本のリンクが集まっているサイトです。
2本のリンクを合計したポイントは120となります。
ケース3:Cサイトは3本のリンクが集まっているサイトです。
3本のリンクを合計したポイントは130となります。
被リンクが多いのは4本のリンクが集まっているAサイトです。
しかし、リンクをしているサイトの評価は低く合計は100ポイントとなっています。
この中でもっともページランクが高いのは3リンクのCサイトです。
Aサイトに比べると被リンク数は少ないものの、1つ1つのサイトの評価はAサイトよりも高く、総合点数も130ポイントと高くなっています。
このように、Webサイトのページランクはページランクの高いサイトから多くのリンクをもらうと上がる仕組みです。
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ページランクの調べ方(廃止済み)
ページランクの調べ方について下記の順番で解説します。
- ページランクは廃止されているため直接調べる方法はない
- ページランクのアルゴリズムは消えていない
- ページランクは代替ツールがある
ページランクは廃止されているため直接調べる方法はない
ページランクの確認には、もともとGoogleのツールバーを利用する必要がありました。
しかし、現在はGoogleツールバーの提供は終了しているため、ページランクの確認はできません。
ページランクが廃止された理由として下記の3つが挙げられます。
- Googleツールバーの利用者が減少したため
- PR性の高いリンクを購入する業者が増えてリンクスパムが蔓延したため
- 他に多くのランキング要素があるため
Googleツールバーが廃止されたことで、現在はページランクを直接確認する方法はありません。
ページランクのアルゴリズムは消えていない
ページランクは廃止されましたが、ページランクのアルゴリズムは現在も存在しています。
そのため、被リンク数が多いほど検索エンジンに有利になる仕組みは変わっていません。
Googleの社員であるGary Illyes氏もページランクが廃止されたあとに下記のように述べています。
DYK that after 18 years we’re still using PageRank (and 100s of other signals) in ranking?
引用:https://twitter.com/methode/status/829755916895535104
Wanna know how it works?
(18 年経った今でもランキングに PageRank (およびその他の数百ものシグナル) を使用していることに疑問を感じますか?その仕組みが知りたいですか?)
Googleは依然としてページランクの仕組みを利用しています。
たとえば、GoogleがWebサイトの信用度を評価する要素としている「E-E-A-T」もそのひとつです。
E-E-A-Tの評価を高める上で被リンクの獲得が有効となります。
なぜなら、被リンクを獲得することでページランクが高まり、第三者から信頼されているサイトであると認知されてるためです。
そのため、SEO対策では優良なWebサイトから被リンクを獲得し、ページランクを高めることが重要です。
E-E-A-Tとは?Googleが重要視するSEO最重要評価基準を高める施策を解説!
ページランクは代替ツールがある
ページランクは調べることができないため、代替ツールを使ってWebサイトの評価を調べる方法があります。
代替ツールを使ってページランクの元となる被リンクを意識しながらSEO対策をおこないましょう。
優良なWebサイトからリンクをもらうためにはWebサイトの高品質化が重要です。
Webサイトの質を上げることはページランクを上げることにもつながるため、代替ツールを活用しながらWebサイトの質を向上させましょう。
【無料アリ】被リンクチェックツール5選!リンク元の調べ方やデータ活用例を解説
ページランク調査の代替ツール
ページランク調査の代表的な代替ツールとして下記の3つが挙げられます。
- Ahrefs
- Moz
- Majestic
それぞれの代替ツールの特徴や使い方などを解説します。
Ahrefs(エイチレフス)
Ahrefs(エイチレフス)は全世界で使用されている有料のSEO分析ツールです。
26兆以上の巨大なリンクデータを保有し、4,000億をこえるページURLを網羅しています。
Ahrefsをページランクの代替にする場合は下記の2つをダッシュボードからチェックします。
- UR(URLレコーディング)
- DR(ドメインレーディング)
URはWebページ単位、DRはドメイン単位での測定です。
1から100のスケールで示す指標となり、数値が高いほどページランクが高いと判断できます。
AhrefsのSEO関連のデータは、Googleのオリジナルデータではありません。
Ahrefsの独自クローラーを用いて算出されているため、実際の数値や評価はGoogleと異なる場合があるため注意しましょう。
Moz(モズ)
Moz(モズ)は全世界で使用されている人気のSEOツールです。
Moz(モズ)が独自に開発したPA(ページオーソリティ)は、特定のページにおいて検索エンジンの結果がどのようにランク付けされるか予測します。
PAの評価基準は1~100で、スコアが高いほどWebページの評価も高いです。
一方、DA(ドメインオーソリティ)はドメインに対する評価となり、1~100の範囲内でスコアが高いほどドメインが高く評価されています。
権威性チェッカーは1日3回まで使用可能です。
1日3回以上利用する場合は有料会員になる必要があります。
SEOスコアとは?チェックツールやスコアを上げるよりも大切なこと
Majestic
Majesticとは、被リンクを分析するSEOツールです。
Majesticは分析したいURLをボックスに入力するだけで下記の情報を得られます。
- TF:リンクの質
- CF:リンクの量
TFとCFの数値が高いほどサイトのページランクも高い仕組みです。
参照元ドメインやIP、サブネットの値などを調べるためには有料会員になる必要があります。
TFやCFの分析は無料会員でも可能です。
ページランクを高める方法
ページランクは下記の方法で高められます。
- コンテンツの質を高める
- nofollow属性を活用する
- 検索順位チェックツールで効果測定を行う
コンテンツの質を高める
ページランクを高めるためには優良なWebサイトのリンクを集める必要があります。
そのためには、コンテンツの質を高めることが重要です。
具体的には下記のような方法となります。
- ターゲットとするキーワードフレーズごとに別のWebページを作成する
- 記事に関連するソースや追加情報のリンクを張る
- コンテンツを定期的に更新する
- 画像や動画にはaltタグやキャプションを入れる
- リンク切れや重複リンクをこまめに確認して修正する
SEO対策として公的機関のサイトを引用してリンクを張るのは効果的です。
しかし、リンク切れや重複コンテンツがあるとページの評価は下がります。
定期的にリンクのチェックをおこない、リンク切れや重複コンテンツの修正をおこないましょう。
良質なコンテンツとは何か?Googleの定義や作り方のポイントを解説
nofollow属性を活用する
nofollow属性は、信頼性の低いサイトや自サイトとは関係のないリンクに設定する属性値です。
nofollowを設定すると、Googleがリンクを辿らないようにできます。
nofollowを使用する主な目的は下記の3つです。
- 有料リンクを辿らせない
- コメントのリンクを辿らせない
- ユーザーが書き込みできるコンテンツを辿らせない
有料リンクは、Googleのペナルティの対象となるためnofollowを設定しましょう。
また、コメントやユーザーが書き込みできるコンテンツなどはユーザーが勝手にリンクを張ってしまう場合があります。
本来であれば、自分自身で信頼できないサイトのリンクを張ることはありません。
しかし、上記のような理由で不要なリンクが生成される場合はnofollowを設定してGoogleの評価を下げないようにしましょう。
nofollow属性とは?SEO上の役割や使い方、記述・設定方法を解説
検索順位チェックツールで効果測定を行う
ページランクを高める施策をおこなったあとに、効果測定をする方法として検索順位チェックツールの活用があります。
Webサイトの順位をこまめにチェックすることでGoogleに評価されるコンテンツかどうかの判断が可能です。
検索順位チェックツールは「Nobilista(ノビリスタ)」をおすすめします。
Nobilista(ノビリスタ)には下記のようなメリットがあります。
- クラウド型でパソコンを起動する必要なし(スマホでチェックができる)
- キーワードやURLを登録するだけで使える
- 検索順位を毎日自動で計測、保存
- 過去の検索順位の変化をグラフ表示
- 競合サイトの順位を同時に測定してパフォーマンスを比較
Webサイトの順位をこまめにチェックし、順位が下がったら新規コンテンツの作成やリライトをおこなうなどの対応も可能です。
Nobilista(ノビリスタ)はパソコンを起動するだけで使えるため、日々の順位も簡単に把握できます。
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ページランクに関するよくある質問
ページランクに関するよくある質問をまとめています。
ページランクとはなんですか?
Webサイトの人気や重要性を表わすGoogle検索アルゴリズムのひとつです。
ページランクは「0~10の11段階」でランク付けされています。
数値が高いほどページランクが高く検索エンジンの評価が高いWebサイトです。
以前はGoogleツールバーに設置されていましたが、現在は廃止されています。
ページランクを調べる場合、AhrefsやMoz、MajesticなどのSEOツールで代用可能です。
Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説
ページランクはSEO対策で重要ですか?
重要です。
なぜなら、ページランクの仕組みはGoogleの検索アルゴリズムに取り入れられているためです。
そのため、ページランクが高いWebサイトは検索エンジンで上位に表示されやすくなります。
ページランクを高める施策をおこなうことはSEO対策のひとつです。
ページランクを上げるためにはどうしたらいいですか?
信頼性と質の高いWebサイトからリンクを得る必要があります。
そのためには、Webサイトのコンテンツを充実させて有意義な情報の提供が必要です。
また、Googleの検索エンジンの評価を下げないために、有料リンクや不要なリンクが張られる可能性のあるコメントページにはnofollow属性を設定しましょう。
ページランクを高める施策をおこなったあとは、検索順位チェックツールを活用して成果が出ているかどうかの確認も大切です。
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