SEO
公開日2023年11月21日
更新日2024年03月16日
PLP(PreferredLandingPage)とは?管理・対策のやり方と便利SEOツールを紹介
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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Googleの判断によって、意図しないページが上位表示するケースはよくあります。
その際に便利な考え方が「PLP」です。
PLPとは、対策キーワードに対して、優先的に上位表示させたいページのこと。
SEOツールによっては、このPLPを管理するための機能が備わっているものもあり、この機能を使うことで意図していないページの上位表示をすぐに見つけられます。
今回のNobilistaブログでは、PLPの概要やPLP管理のやり方をお伝えします。
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PLPとは
SEOにおけるPLP(PreferredLandingPage)とは、対策キーワードに対して、優先的に上位表示させたいページのこと。
SEOツールによっては、このPLPを登録し、キーワードに紐づけることで、意図したページがランクインしているか、つねに監視できます。
以下の画像は、弊社が提供する検索順位チェックツール「Nobilista」のPLP機能です。
意図した(事前に登録した)ページが、ランクインしている場合は「○」。
そうでない場合は「×」と表示されます。
Nobilistaでは、よりわかりやすく「優先URL機能」という名称で搭載。
このようにツールによって呼び方が異なるため、注意しましょう。
ECサイトにおける「PLP」は意味が異なる
海外でPLPというと、実はECサイトの「ProductListingPages(商品リストのページ)」を指すことのほうが多いです。
「商品一覧ページ」といった方が、馴染みがあるかもしれません。
ECサイトによっては、カテゴリページがPLPにあたるケースもあるでしょう。
ちなみに、PLPとセットで頻出する「PDP」という用語も存在します。
「ProductDetailPage」の略で、こちらは商品詳細ページのことです。
SEOに強いECサイトの作り方とは?通販サイトで商品ページを検索上位表示させるためにやるべきこと
LP(ランディングページ)とPLPの違い
優先ランディングページ(PLP)の「ランディングページ」について補足しておきます。
ランディングページ(LP)とは、広義の意味でユーザーが最初にアクセスしたWebページです。
ペライチページや縦長のページ、という印象を持つ方も多いでしょう。
こちらは、狭義の意味でのランディングページといえます。
優先ランディングページ(PLP)は、広義の意味でのランディングページです。
その検索キーワードで訪れたユーザーに、最初にアクセスしてほしいページ。
つまり、上位表示させたいページという意味になります。
LP(ランディングページ)がSEOに弱い理由とは?サイト一体型LPで上位表示する方法と運用の進め方
PLP管理の重要性
ここからは、どのようなときに意図しないページが上位表示してしまうのか。
より具体的に、PLPの活用シーンを見ていきましょう。
キーワードのカニバリを対策できる
日ごろからPLP管理をおこなうことで、キーワードのカニバリ(カニバリゼーション)にもすぐに気づけます。
キーワードのカニバリとは、同じサイトのコンテンツ同士が、同じキーワードで順位を争う現象のこと。
Google検索では、同じサイトのコンテンツが複数一緒に上位表示するケースは少ないです。
これは、検索結果に多様性を持たせるためです。
また、両ページが争うことで、SEO評価が分散してしまい、どちらも上位表示されないケースもあるほど。
こういった理由から、キーワードのカニバリは見つけ次第、何らかの対処が基本です。
キーワードのカニバリが起こる主な要因は、キーワード選定の甘さ(とくにグルーピング不足)や検索意図の調査不足です。
その結果、以下のような重複コンテンツがカニバリを起こします。
- キーワードひとつに対して、複数の記事を作っていた
- 内容の似た記事がある(=検索意図が同じ記事がある)
- 「検索意図が同じ」で「異なる」キーワードを別々の記事で対策していた
検索意図が同じで異なるキーワードとは、たとえば[トースト アレンジ]と[トースト レシピ]や[引っ越し 役所]と[転居 手続き]のようなキーワードです。
いずれも使用しているワードは違うものの、ユーザーの検索意図は変わりません。
キーワードのカニバリは、SEOに慣れていない人ほど起こりやすいです。
そのためPLP機能は、SEO初心者ほどあると安心の機能といえるでしょう。
検索意図とは?分類や調べ方、分析に役立つSEOツールを紹介
URLの正規化を確認できる
ページのランクイン状況がわかるPLPは、正規化の確認に便利です。
Googleは、意図しないページを正規URLにすることがあります。
正規URL以外の重複ページは「重複URL」となり、インデックスされません。
つまり、ページが重複URLと判断されれば、いつまでもインデックスされないままです。
そのためURLの正規化が正しくできているかは、SEOでも重要な要素といえます。
その正規化の確認が簡単にできるのが、PLPというわけです。
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(補足)とくに注意したい「大規模データベース型サイト」
大規模なデータベース型サイトでは、PLP機能がとくに活躍します。
データベース型サイトとは、情報を一定の形式で管理し、コンテンツを生成・提供するサイトです。
たとえば、以下のようなサイトが当てはまるでしょう。
- ECサイト(Amazon、楽天など)
- 口コミサイト(食べログなど)
- 物件情報サイト(SUUMO、ホームズなど)
- 求人サイト(求人ボックスなど)
データベース型サイトでは、意図しないページがランクインする可能性が高いです。
その理由は、内容の似たコンテンツが生成されやすいからです。
たとえばECサイトの場合、同じ商品でもカラー違い、サイズ違いで個別にページを作ることがあります。
もちろん、カラーやサイズ以外、内容はまったく一緒です。
Googleとしてはどちらを表示すればよいのか、判断が難しいところでしょう。
URLが異なれば、Googleは違うページと認識します。
しかし、内容が同じだとGoogleも判断に迷い、意図しないページが上位表示される可能性が高いです。
また、ページ数が多いため、管理が行き届きづらい点も要因のひとつでしょう。
クロールバジェットとは?大規模サイトのSEOやGoogleの見解を解説
PLP管理のやり方と改善方法
ここでは、PLP管理のやり方と具体的な改善方法を見てみましょう。
インデックスの状況を確認
そもそも、意図したページはインデックスされているでしょうか。
まずは、上位表示させたいページのインデックス状況を確認しましょう。
上位表示させたいページのインデックスが完了していないために、意図しないページが表示されている場合があります。
ページがインデックスされなければ、もちろん検索結果にも表示されません。
簡易的にインデックス状況を確認するなら、Googleサーチコンソールの「URL検査」や検索コマンド「site:」がおすすめです。
Googleサーチコンソールは、上部の検索窓にページURLを入力するだけ。
「site:」も、Googleの検索窓に「site:」を先頭につけたURLを入力するだけです。
もしインデックスされていない場合でも、ページをアップしてからすぐ(2週間以内)であれば、様子を見ましょう。
それでもインデックスされなければ、以下の記事を参考に、より深く原因を調査します。
Googleにインデックスされない原因別の対策方法!クローラーが来ない問題の解決方法やインデックスを促進する方法
意図しないページを観察・コンテンツのリライトに活かす
インデックスされているのに、意図しないページが上位表示している場合は、意図しないページを観察して、その理由を考えてみましょう。
可能性として高いのは、意図しないページの方が質が高いという理由です。
つまり、上位表示したいページの質が低い可能性があります。
質の低いコンテンツに該当しないか、いま一度確認してみましょう。
(具体的な解説は、引用先の記事をご覧ください)
・ユーザーと社会に害となる(有害コンテンツ)
引用:低品質コンテンツとは?見分け方やSEOへの影響、削除するときの注意点
・ユーザーの検索目的が達成されない
・満足できず、もう一度検索結果へ移動してしまうもの
・検索意図と関係のない要素が多い
・ユーザーのために作られていない
・特別な価値を持たない
・情報の正確さや信頼性が疑わしい
・YMYLトピックでE-E-A-Tが不足している
意図しないページを参考に、コンテンツのリライトをおこないます。
このとき、どのような検索キーワードで流入しているかにもぜひ注目してみてください。
リライト時の参考になります。
流入キーワードは、Googleサーチコンソールのデータを意図しないページのURLで絞り込むことで確認できます。
良質なコンテンツとは何か?Googleの定義や作り方のポイントを解説
3.適宜URLの正規化も検討する
状況によっては、URLの正規化も検討しましょう。
たとえば、コンテンツのリライトでは改善が難しい重複コンテンツです。
ランクインしている意図しないページが不要な場合は、301リダイレクトをおこなうことでより確実にページをランクインさせることができます。
逆に意図しないページも残したい場合は、canonicalタグがおすすめです。
とはいえ、ページは残ってもインデックスはされなくなるので、注意しましょう。
URL正規化とは?SEOに必要な理由や最適化のやり方
PLP管理に役立つツールと使い方
PLP機能は、一部の検索順位チェックツールに搭載されています。
弊社Nobilistaの「優先URL機能」もそのひとつ。
Nobilistaを例に、PLPの使い方をくわしく見ていきましょう。
優先URL機能の使い方
キーワードごとに個別にPLPを設定したい場合
まずは、キーワードごとにPLPを設定する方法をご紹介します。
Nobilistaの左メニュー「優先URL設定」を選択します。
上部に表示される「ウェブサイト」で登録サイトが選べるので、PLPを設定したいサイトのURLを選んでください。
登録しているキーワードが、一覧で表示されます。
設定したいキーワードの「編集(歯車アイコン)」をクリックしてください。
入力ボックスが表示されるので、URLを入力→保存でPLPの設定は完了です。
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複数のキーワードを一括でPLP設定したい場合
次に、複数のキーワードに対して、一括でPLPを設定する方法です。
まずは同じく、左メニュー「優先URL設定」を選択し、設定したいサイトURLを選びます。
次に、PLPを設定したいキーワードのチェックボックスに、チェックを入れます。
すべてチェックをし終えたら「優先URL一括設定」をクリックしてください。
ページURLを入力するボックスが表示されます。
URLを入力→保存で、一括でのPLP設定は完了です。
日々のPLP管理はNobilistaの場合、詳細レポートの「優先URL」列を確認するのみ。
「×」のページが表示されていたら、リライトを検討しましょう。
※その他の機能は「Nobilistaの機能」をご覧ください
本当に必要な機能と便利な機能を厳選しつつ、長く快適に使えるツールを目指しました。
実際にトライアルにてご体感いただけますので、ぜひお試しください。
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