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更新日2023年07月31日

発リンクのSEO効果とは?本数・リンク先のチェックツールやデメリット、設置時の注意点を解説

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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発リンク(アウトバウンドリンク:OBL)とは、他サイトへのリンクを設置すること。
つまり、リンクを受ける側である「被リンク」に対して、その被リンクを発する側になることが「発リンク」ということになります。

最近、発リンクの重要性が注目されていますが、一方で使い方に不安を持つ方は多いと思います。

「発リンクしたいけど、自サイトの評価を渡してしまうと聞いた。」
「発リンクしては、自サイトのSEOに影響があるのではないか。」
「すべての発リンクにnofollowをつけるべきか。」

実際、発リンクによって評価が渡されるのは事実です。
さらには、発リンクをすること自体にSEO効果はなく、ランキング要因でもないとGoogleの社員が明言してしまっています。
しかしその一方で、Googleは発リンクを推奨。

また、くわしくは後述しますが、個人的にはユーザーのためになるのであれば、発リンクがSEOにマイナスになることはないと思っています。
なぜなら、現在検索エンジンは「信頼性(E-E-A-T)」を非常に重視しているからです。

そのため、あえて発リンクすべてに「nofollow」をつけるというのはおすすめしません。

ということで、今回のNobilistaブログでは、発リンクの使用例SEO効果発リンク数をチェックできる無料ツールをご紹介します。

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発リンクとは

発リンクとは、自サイトからドメイン(URL)の異なる「他サイト」へのリンクを設置すること。
ただし、本来の意味は、自サイトのページ同士をつなぐ「内部リンク」を含んだ、ページ外へのリンクを総称する言葉です。
つまり、自サイト内でのリンクに対しても、ページが異なれば発リンクと言います。

そのため、厳密に言うと発リンクは、以下の2種類に分けられます。

  1. 内部発リンク(内部リンク)
  2. 外部発リンク(アウトバウンドリンク:OBL)

内部発リンクと外部発リンク

内部発リンクとは、同じサイト内の異なるページへの発リンクです。
いわゆる、内部リンクのことを指します。

内部発リンクには、たとえば同じサイト内にある記事Aから記事Bへのリンクだけでなく、グロバールナビゲーション(ナビゲーションメニュー)やサイト内バナーといったサイト内のページ間をつなぐリンクも含まれます。

一方、外部発リンク(OBL)とは、ドメインの異なる他サイトへの発リンクです。(画像内に記載されているURLの赤字や青字部分が「ドメイン」)
他サイトがかかわるリンクの総称「外部リンク」のひとつで、海外では「アウトバウンドリンク(OBL:Out Bound Link)」と言われています。

基本的に発リンクと言うと、外部発リンク(アウトバウンドリンク:OBL)を指すことがほとんどです。

今回は外部発リンクを中心に解説していくため、内部発リンク(内部リンク)については以下の記事をご覧ください。

内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説

発リンクと被リンクの違い

発リンク被リンク
設置する場所自サイト他サイト
リンク先自サイト・他サイト(※)自サイト
SEO効果(直接的には)ないある
※)外部発リンクに限る

発リンクと被リンクは、同じ外部リンクの仲間です。
ただし、両者は明確に違うものと考えましょう。

発リンクと被リンクは、まずリンクを設置する場所に違いがあります。
発リンクは自サイト上にリンクを設置しますが、被リンクは他サイトにリンクを設置するものです。

そして、もうひとつの違いは、リンク先のWebサイトがどこか。
発リンクは、他サイトへのリンクを設置します。
被リンクは、自サイトへのリンクを設置してもらえることです。

SEO(検索順位)に対する効果も、両者は大きく異なります。
まず、被リンクはGoogleからランキング要因だと明言されており、被リンクを獲得できれば、目に見えずとも得られる効果は確実といえるでしょう。
一方で発リンクは、Googleから「ランキング要因ではない」とSEO効果を否定されています。

とはいえ、後述の理由から、発リンクを行うメリットがないわけではありません。
その発リンクのSEO効果に触れる前に、より理解を深めるため、発リンクの代表的な使用例についても見ておきましょう。

被リンクの増やし方とは?良質な被リンクの獲得方法や事例を紹介

発リンクの使用例

発リンクの代表的な使用例は以下です。

  1. 引用元リンク・参考文献リンク
  2. アフィリエイトリンク(広告リンク・有料リンク)
  3. プロフィール内リンク

引用元リンク・参考文献リンク

発リンクをもっとも使うシーンが「引用元リンク・参考文献リンク」です。

他サイトのデータやテキスト、画像を引用したり、コンテンツ内で話題に出したりする際にリンクを設置することを「引用元リンク」「参考文献リンク」と言います。
一般的には、テキストリンクの形式で張られることがほとんどです。

他サイトのデータやテキストを利用した際は、かならずリンクの設置を行ってください。
とくに引用をした場合は、引用元を記載しないとコピーコンテンツ(コピペサイト)を疑われる可能性があります

引用タグのSEO効果とは?blockquoteの使い方や画像・口コミをブログで引用する場合のルールについて

アフィリエイトリンク(広告リンク・有料リンク)

アフィリエイトリンクなどの広告リンクや有料リンクも、発リンクのひとつです。
ちなみに、アフィリエイトや広告リンクといった発リンクには「rel=sponsored」という属性値を使うようGoogleが推奨しています。(くわしくは後述)

プロフィール内リンク

記事の執筆者や監修者のプロフィールに記載される関連サイトへのリンクも、発リンクに多い使用シーンです。
たとえば、監修した医師のプロフィール内に、所属する病院への発リンクを記載するなどが代表的な例でしょう。

薬日日本堂

発リンクのSEO効果

発リンクには、検索エンジンがコンテンツを理解するのを助けるSEO効果があります。

一方で、発リンクはランキング要因ではありません。
そのため、直接的なSEO効果はほとんどないといえるでしょう。

また、他サイトに離脱してしまう可能性や、評価の一部を発リンク先サイトに渡してしまうといった留意しておきたいデメリットもあります。

それでも、必要であれば発リンクを制限する必要はありません。
それはなぜか、発リンクのSEO効果と併せて見ていきましょう。

発リンクをするメリット

発リンクには、検索エンジンがコンテンツを理解する際に、それを助ける効果があります。
つまり、発リンクのメリットは、より正確に検索エンジンがコンテンツを理解でき、同時に正しく評価してもらえる可能性が高まるという点です。

Google uses links as a signal when determining the relevancy of pages and to find new pages to crawl.
(意訳:Googleは、ページの関連性を判断する際やクロールのための新しいページを見つける際にリンクをシグナルとして使います。)

引用:Link best practices for Google

発リンクのデメリット

その一方で、発リンクはランキング要因ではありません。
つまり、直接的なSEO効果もないことがわかっています。

これは、Google社員から何度も言及されていることです。
2015年と2016年にあった、発リンクに関するGoogle社員の発言を見てみましょう。

We would say there’s not any SEO advantage of linking to anyone else’s site.
(意訳:他の誰かのサイトにリンクすることのSEO上の利点はないと言えるでしょう。)

引用:English Google Webmaster Central office-hours hangout

From our point of view, external links to other sites – so links from your site to other people’s sites – isn’t specifically a ranking factor.
(意訳:私たちの見解では、他サイトへの外部リンク、つまりあなたのサイトから他人のサイトへのリンクは、とくにランキング要因ではありません。)

引用:English Google Webmaster Central office-hours hangout

また、発リンクをすることで、リンク先のWebサイトに被リンクという形で評価を与えてしまうといったデメリットもあります。

他のサイトにリンクすると、自分のサイトに対する評判の一部を別のサイトに与えることになります。

引用:リンク先に注意する

これは、Googleアルゴリズムのひとつの「PageRank」によるものです。
PageRankとは、コンテンツの質をリンクの数(と質)によって判断するアルゴリズム。
これをGoogleはわかりやすく「信頼の投票」と例えました。

現在PageRankは、コアアルゴリズムに組み込まれているものの、今も利用されていることがわかっています。

ほかにも、発リンクすることで自サイトから他サイトへ離脱してしまう可能性があるなど、発リンクにはたしかにデメリットもあることを理解しておくべきでしょう。

ページランクとは?調べ方やアルゴリズムの仕組み、数値を把握するツールを紹介

SEO効果以外で発リンクを推奨する理由

ここまでの話だけでは、発リンクをするデメリットの方が大きいように思えます。

ただ、最初にもお話したとおり、デメリットを恐れてあえて発リンクを制限する必要も、またnofollowをつける必要もありません。
なぜなら、発リンクには以下の期待があるからです。

  • 信頼性(E-E-A-T)が高められる可能性がある
  • Googleはユーザーのためになる発リンクを推奨している

信頼性(E-E-A-T)が高められる可能性がある

昨今の検索エンジンは、コンテンツの信頼性(E-E-A-T)をとくに重要視しています。
それは、各種Googleの公式資料・ガイドライン・社員の発言からも明らかです。

・記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。

引用:質の高いサイトと見なされるもの

コンテンツは、明確な情報源、掲載されている専門知識の証左、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(例: 著者のページへのリンク、サイトの概要ページ)を示すなど、掲載内容が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供していますか。

引用:専門性に関する質問

・制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価

Google のランキング システムは、E-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)で表される品質を満たした、オリジナルかつ高品質のコンテンツを評価することを目的としています。

引用:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス

発リンクとはユーザーに対して、しっかりとした情報源や根拠を持つ、信頼のできるコンテンツである証明にもなります。
まさに、コンテンツの信頼性を高めるためには、発リンクはとても有効だといえるでしょう。

さらに、発リンクのネックとなっている被リンクの重要性が、いま弱まっていると2022年のGoogle社員によって明らかになりました。

まず、ランキング要因としての被リンクの影響力は、Google検索が始まった何年も前に比べてかなり小さくなっています。

引用:English Google SEO office-hours from November 2022

つまり、発リンクによって評価が受け渡されてしまうデメリットよりも、信頼性を高めることの方が、上位表示への効果が期待できるというわけです。

E-E-A-Tとは?Googleが重要視するSEO最重要評価基準を高める施策を解説!

Googleはユーザーのためになる発リンクを推奨している

そしてもうひとつは、Google自身がユーザーのためになる発リンクを推奨しているということです。

Thoughtful outbound links can help your credibility.
(意訳:思いやりのあるアウトバウンドリンクは、あなたの信頼性を高めることができます。)

引用:Linking out: Often it’s just applying common sense

Linking to other sites isn’t something to be scared of; in fact, using external links can help establish trustworthiness (for example, citing your sources).
(意訳:他サイトへのリンクは何も怖いものではありません。実際、外部リンクは、信頼性の証明に役立ちます(たとえば、出典の引用など)。)

引用:External links: link to other sites

本当に発リンクにはSEO効果がないのか?

これらを踏まえて、さらに個人的な見解では、発リンクにも微々たるSEO効果があるのではないかと踏んでいます。

理由としては、まずGoogleが過去に発リンクはランキング要因ではない(SEO上の効果はない)と言ったのが、2015年とだいぶ前のことという点。

そして、その発言のあとの2016年の秋に、日本ではいわゆる「WELQ問題」が社会問題に発展しました。
ちなみに「WELQ問題」とは、ヘルスケアキュレーションサイト「WELQ」に掲載されていた大量の質の低い医療系記事や、著作権侵害コンテンツが上位表示され続けた問題です。

翌年の2017年12月にGoogleは、異例の日本の検索エンジンを優先としたアルゴリズムを導入。
いわゆる「健康アップデート」です。

健康アップデート以降いまに続くまで、検索エンジンは信頼のできるコンテンツを重要視するようになりました。
同時に、Googleからの良質なコンテンツ制作に対するアドバイスの中にも、信頼性(E-E-A-T)に対する言及が増えていきます。

そして、以下は2022年のGoogleSEOオフィスアワーにおける社員のある回答です。

ページの価値を高めるものへのリンクを追加することをおすすめします。やみくもにウィキペディアのリンクを追加することは価値を高めることになりません。

引用:ウィキペディアのリンクを追加することは推奨されませんか?

つまり、一連の出来事といまの検索エンジンの傾向から、現在も発リンクにSEO効果がないとは言い切れないのではないでしょうか。
そのため、もしそれがユーザーのためになる発リンクであれば、デメリットを恐れる必要はないと個人的には思っています。

Googleアルゴリズムとは?仕組みやランキング要因、アップデートの歴史を解説

発リンク数やリンク先URLをチェックする方法(ツール)

どのようなWebサイトに発リンクしているか、アンカーテキストに不備はないか、リンク切れはないかなど、発リンクの管理も適宜行うことをおすすめします。

自サイトからの発リンク数やリンク先のURLを確認する際は、専用の発リンクチェックツールを活用しましょう。
今回は、無料のツールで発リンクの管理におすすめの2つのツールを紹介します。

  1. SEONET.JP「発リンクチェック」
  2. SEOチェキ「発リンクチェック」

【無料】SEONET.JP「発リンクチェック」

広告もなく、瞬時に該当ページの発リンク数を調べられるのが、SEONET.JPの「発リンクチェック」です。

発リンクの総数(内部発リンク含む)とリンク先のURLだけでなく、発リンクに使用しているアンカーテキストや画像のalt属性(代替テキスト)も併せて確認ができます。

ほかにも、以下の発リンクをまとめて確認することも可能。
項目をクリックすることで、URLを一覧で見ることができます。

  • 重複URL(リンク先が重複している発リンク)
  • 外部リンク(他サイトへのリンク)
  • Nofollowリンク(rel=nofollowがついたリンク)
  • 他リンク(pdf など特殊なリンク)

【無料】SEOチェキ「発リンクチェック」

ひと目で、内部発リンクを含めた発リンクの総数や外部発リンクの数がわかる、SEOチェキの「発リンクチェック」もおすすめです。

  • 総発リンク数
  • 重複を除いた場合の発リンク数
  • 外部リンク数
  • 内部リンク数
  • nofollowリンク数

発リンクの一覧リストは、太字が外部リンク、細字が内部リンク、緑字はnofollowリンクと瞬時にわかるようになっています。

SEOチェキの使い方とは?見方や活用方法、データの信憑性について解説

発リンクを設置するときのポイントや注意点

メリットのある発リンクですが、その一方で使い方によってはガイドライン違反となり、手動のペナルティを受けるといった注意点もいくつかあります。
事前に発リンクの正しい設置の仕方を理解しておきましょう。

  1. 発リンク先サイトの関連性と質に注意
  2. アンカーテキストは適切なものにする
  3. 過剰な発リンクはしない
  4. 発リンクすべてをnofollow設定にしない
  5. 発リンクには適切な属性値を使用する
  6. 発リンク先のリンク切れや内容の鮮度に注意
  7. ユーザーの役に立つ発リンクを意識する

発リンク先サイトの関連性と質に注意

発リンク先のWebサイトと自サイトコンテンツの関連性に気を配りましょう。
たとえば、自サイトのコンテンツがペット関連で、発リンク先のWebサイトのコンテンツがダイエット関連だった場合。
検索エンジンは、コンテンツの関係性が理解できず混乱してしまいます。

ユーザー自身が理解できるものであればまだよいですが、そうでないのであれば、特別な理由がない限り関連性のないWebサイトへの発リンクは避けましょう。

また、リンク先サイトの品質についても注意してください。

In the same way that Google trusts sites less when they link to spammy sites or bad neighborhoods, parts of our system encourage links to good sites.
(意訳:Googleは、スパムサイトや悪質サイトにリンクしているサイトをあまり信頼しないように、良いサイトへのリンクを推奨するシステムがある。)

引用:PageRank sculpting

上記のとおり、質の低いWebサイトや手動のペナルティを受けているWebサイトへの発リンクは、自サイトの信頼を下げる可能性があります。
もし、特別な理由があり、発リンクが必要な場合は「nofollow」を使いましょう。

ちなみに、Googleの公式資料やガイドラインからわかる、質の低いコンテンツや低品質なWebサイトの定義は以下です。

  • 誤字脱字が多い
  • 誇張や誤解を招く表現、煽るようなタイトル・見出し
  • ユーザーをだますようなコンテンツ
  • コンテンツの閲覧を阻害する過度な広告
  • 似たような記事を量産する
  • ユーザーに被害や不利益を与えるコンテンツ
  • 特定の集団に対して負の感情を助長させるような内容
  • コピーコンテンツ
  • 安全性の低いページ
  • スパムサイト(ハッキング、ページの改ざんのあるサイト)
  • そのほかのユーザーに有益でないサイト(目的のないサイト)
  • レビュー評価が過度に低いサイト

発リンクはかならずコンテンツとの関連性が高く、良質なコンテンツに対して行うようにしましょう。

良質なコンテンツとは何か?Googleの定義や作り方のポイントを解説

アンカーテキストは適切なものにする

発リンクをテキストリンクの形式で行う場合は、アンカーテキストを適切なものにしましょう。

アンカーテキストとは、テキストリンクに使用する文字列や文章です。
リンクを設置した際に、青くなる部分とも言えます。

適切なアンカーテキストとは、以下のようなものです。

  • リンク先の内容がわかる
  • 簡潔である
  • 適度にキーワードが盛り込まれている

逆に、ガイドライン違反となる、不適切なアンカーテキストの例も見ておきましょう。

  • 「こちら」「ここをクリック」といった、リンク先が不明瞭なもの
  • 文脈から伝わらない「サプリ」「ドッグフード」といった、キーワードや単語のみのもの
  • 数行にわたる長い文章のアンカーテキスト
  • 「ビフィズス菌ビフィズス菌ビフィズス菌」といったキーワードの羅列

また、画像リンクの場合も、アンカーテキストの代わりに「alt属性(代替テキスト)」を入れることをおすすめします。
alt属性の挿入は、Googleも推奨している要素です。
ちなみに、WordPressであれば、画像のある「メディア」で簡単にalt属性の記載が可能です。

アンカーテキストとは?SEOに最適な書き方や役割を解説

過剰な発リンクはしない

過剰な発リンクは避けるべきです。
場合によってはリンクスパムを疑われ、手動ペナルティを受ける可能性もあります。

・Including too many links on one page confuses visitors (we usually encourage webmasters to not have much more than 100 links per page).
(意訳:・1ページにたくさんのリンクを含めると、訪問者を混乱させてしまいます(私たちは通常、サイト管理者に1ページあたり100リンクを超えないよう推奨しています)。)

引用:Linking out: Often it’s just applying common sense

発リンクのメリットはたしかにありますが、発リンク数の多さだけが検索順位に影響することはほぼありえません。
なぜなら、発リンクを増やせば、簡単に検索順位を操作できてしまうからです。
おそらく検索エンジンはそう簡単に作られていません。

そのため、発リンクはあくまで必要最低限にとどめましょう。
何よりも、ユーザーを第一に考えて発リンクの設置は検討すべきです。
発リンクの恩恵は、ユーザーの役に立ってはじめて得られるものだと考えてください。

発リンクすべてをnofollow設定にしない

自サイトの評価を渡したくないために、発リンクをすべてnofollowにするという方がいます。
これは、SEO(検索順位)にも悪い影響を与える可能性があるためおすすめしません。

まず、そもそも間違った使い方だということをよく理解しましょう。
nofollowとは信頼のできないWebサイトに対して、やむを得ず発リンクしなければならないときに使うリンク属性値です。
たとえば、質の低いコンテンツとはどういったものか、その見本として低品質サイトに発リンクするといったケースが挙げられます。

そして、nofollowを付ければ絶対にクロールをしないというわけではありません。
つまり、発リンク先のWebサイトをクロールする可能性もあるということです。

いま検索エンジンは、不自然な挙動を理解できると言われています。
もし問題のないWebサイトに対してnofollowがつけられていたり、すべての発リンクにnofollowがついていると気づいたら、SEOを過剰に意識した信頼のできないWebサイトと判断されるかもしれません。

実際、Googleはここ最近、このSEOを意識し過ぎたWebサイトへの対策を強めています。
たとえば、2022年の末に導入された「ヘルプフル コンテンツ システム」というアルゴリズムがまさにそうです。

ヘルプフル コンテンツ システムは、検索エンジンのトラフィックを集めることを主な目的として作成されたコンテンツではなく、人間が人間のために作成された、独自性の高い有益なコンテンツが検索結果で表示されるようにするために設計されたシステムです。

引用:ヘルプフル コンテンツ システム

この「検索エンジンのトラフィックを集めることを主な目的として作成されたコンテンツ」というのが、SEOを意識し過ぎた、上位表示のためにコンテンツを作っているWebサイトを指しています。
要するに、ユーザーを第一に考えていないWebサイトは評価しないとGoogleは言いたいのでしょう。

そしてさらに、Googleのジョン・ミューラー(John Mueller)氏は、発リンクへの過剰なnofollow設定に対して以下のような発言をしています。

nofollowリンクを設定した方が、通常リンクよりも検索順位が上がるということは絶対にありえない。むしろ、通常リンクを使用した方が、時間とともに検索順位が少し上がる可能性が高い。

引用:English Google Webmaster Central office-hours hangout from July 26, 2019

以上のことから、nofollowの間違った使い方は検索順位に悪影響を与えると考えられるため避けるべきでしょう。
nofollowリンクの正しい使い方は、以下の記事をご覧ください。

nofollow属性とは?SEO上の役割や使い方、記述・設定方法を解説 

発リンクには適切な属性値を使用する

Googleは発リンクをする際に、検索エンジンにリンクの関係性を伝えられる「属性値」を使うよう推奨しています。
さきほどのnofollowもそのひとつです。

そして、そのなかで知っておきたいもののひとつが「sponsoredリンク」。
「rel=sponsored」は、アフィリエイトリンクのような広告リンク(有料リンク)をはじめ、そのリンクに対価が発生するものに使用します。

基本的に上位表示目的のリンクの売買(利益を伴うやり取り)はガイドラインで禁止されています。
ただ、宣伝や広告といったビジネス目的の発リンクはGoogleも制限していません。
そのかわり、検索エンジンがガイドライン違反でないことを理解するために、かならずnofollowもしくsponsoredの属性値をつける決まりとなっています。

これまではnofollowでも問題ありませんでしたが、昨今はnofollowよりもsponsoredを使うようGoogleも強調。
そのため、今後広告リンクを設置する際は、sponsoredの利用を意識しましょう。

sponsoredやnofollow、その他の属性値については以下の記事でもくわしく紹介しています。

nofollow属性とは?SEO上の役割や使い方、記述・設定方法を解説

発リンク先のリンク切れや内容の鮮度に注意

発リンクをした後に注意したいのが、リンク切れや情報が古くなり有益でなくなったページへのリンクです。

最初にもお話したとおり、リンク先サイトもまたユーザーにとって有益でなければ、効果的な発リンクとはいえません。
リンク切れしているものや時間がたちコンテンツの内容が古くなってしまったものは、ただちに発リンクをやめるなどの対処をしましょう。

ちなみに、リンク切れを調べるには「リンクチェッカー」というSEOツールがおすすめです。

自サイトのURLを入力するだけで、リンク切れしているURLとその発リンク元ページのURLを表示してくれます。

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ユーザーの役に立つ発リンクを意識する

どのSEO対策にも言えることですが、発リンクもまた「ユーザーに役立つものか」を意識して設置しましょう。
基本的に発リンクは、必要最低限にとどめるべきです。
いくら被リンクの効果が弱まっているといっても、評価の受け渡しは行われています。
そのため、本当に役に立つ発リンクのみに絞ることが、発リンクの正しい活用の仕方といえるでしょう。
ぜひいま一度、自サイトの発リンクについて考えてみることをおすすめします。

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