SEO
公開日2023年5月8日
更新日2024年04月26日
相互リンクのやり方とは?SEOへの影響や依頼方法、メリット・デメリットを解説
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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相互リンクとは、2つのWebサイトがお互いにリンクを張り合うことです。
この相互リンクをうまく行えば、SEOの良い効果が期待できます。
一方、質の低い相互リンクを張ってしまうと、SEOでマイナス評価を受けます。
最悪の場合Googleペナルティを受けて、検索結果から除外されてしまう恐れがあるのです。
このように相互リンクは、SEOでプラスにもマイナスにも働くため、Googleのガイドラインに沿った正しい方法で行う必要があります。
この記事では、相互リンクのやり方やメリット・デメリット、SEOへの影響、依頼方法を解説します。
相互リンクのSEO効果やメリット・デメリットを理解した上で、必要だと感じたら正しいやり方で相互リンクを獲得していきましょう。
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相互リンクとは
相互リンクとは、2つのWebサイトがお互いにリンクを張り合うことです。
相互リンクは、外部サイトからのアクセスが期待できるとして、昔から使われている施策です。
一昔前までは、個人ブログにお互いの関係性を示すために相互リンクが使われていました。
しかし、現在の相互リンクは、基本的にSEO対策で用いられることがほとんどです。
Googleの検索エンジンは外部サイトからの被リンクの数や質に大きく影響されるため、被リンクを増やしやすい相互リンクは多くのWebサイトで行われています。
とはいえ、闇雲に相互リンクを募集して、数を増やすのはSEOで逆効果になり得ます。
というのも、Googleは過剰な相互リンクが張られているWebサイトをSEOスパムであると認識すると明言しているからです。
そのため、とりあえず相互リンクを増やせば良いというわけではなく、関連性の高いWebサイトと相互リンクすることが重要です。
SEOスパムとは?種類一覧や行為によるリスク、判定基準を解説
相互リンクのSEO効果・影響
相互リンクはSEOでプラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともあります。
ここでは、相互リンクによるSEO効果を解説します。
- 自サイトと関連性があればSEOの効果が期待できる
- 質が低いWebサイトとの相互リンクはSEOでマイナスになる
順番に詳しく見ていきましょう。
自サイトと関連性があればSEOの効果が期待できる
相互リンクは自身のサイトと関連性があれば良いSEO効果が期待できます。
なぜなら、関連性の高いWebサイトからのリンクは、ユーザーの利便性向上につながると考えられるからです。
検索エンジンのクローラーは、リンクを辿ってWebサイト間を巡回するとき、リンク元からリンク先に対してSEOの評価を渡しています。
内容が似ている高品質なWebサイトにリンクが張られていると、ユーザーは有益な情報を簡単に見つけやすくなります。
そのため、すでに検索エンジンに高い評価を得ているWebサイトと相互リンクができると、自サイトの評価も高まりやすくなるのです。
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質が低いWebサイトとの相互リンクはSEOでマイナスになる
関連性の高いWebサイトからの相互リンクはSEO効果が期待できますが、質の低い相互リンクはSEOでマイナスに働きます。
Google公式でも、次のように公言されています。
Googleは、ウェブページの関連性を判断するための重要な要素としてリンクを使用しています。
Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。
これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
リンクスパムの例としては、次のようなものが挙げられます。・過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する
引用:Google検索セントラル リンクスパム
・自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成する
このようにランキング操作を目的とした相互リンクはGoogleの規約違反となり、ペナルティの対象です。
ペナルティを受けると、検索順位の大幅低下や検索結果からの除外につながってしまいます。
闇雲に相互リンクを増やすことはSEO効果が期待できるどころか、マイナス評価の原因になってしまうので、注意しましょう。
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相互リンクのメリット
相互リンクのメリットは主に3つあります。
- リンク先からのアクセスが増える
- ユーザーの利便性が向上する
- 検索順位の上昇が期待できる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
リンク先からのアクセスが増える
相互リンクを行うことで、リンク先からのアクセスが増えます。
Googleのガイドラインに沿っている適切な相互リンクであれば、関連性のある自サイトにも、ユーザーが興味を持ちやすくなるからです。
また、コンテンツの質も伴っていれば、自然と良質な被リンクも増えていきます。
結果として、SEOにも良い影響を与えます。
たとえ検索順位に影響しなかった場合でも、サイトを開設して間もないのであれば、リンク先からアクセスが増えるだけでモチベーション維持に繋がります。
アクセスが全くなくサイト運営に悩んでいる運営者にとっては、大きなメリットになるでしょう。
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ユーザーの利便性が向上する
Webサイトと関連性のあるページのリンクが設置されていると、ユーザーの利便性向上が期待できます。
なぜなら、詳細情報や関連情報に簡単にアクセスできるからです。
例えば、ダイエットブログを運営している場合は、ダイエットに関するサイトと相互リンクすると、ユーザー属性が近いため「こんなサイトもあるのか」と新しい発見につながります。
ユーザーが有益なサイトと判断すれば、サイトの滞在時間も長くなります。
ユーザーに親切なサイトはGoogleの検索エンジンにも好まれる傾向にあるので、SEOでも良い影響を与えやすいです。
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検索順位の上昇が期待できる
適切な相互リンクは、検索順位の向上が期待できます。
Googleのガイドラインに沿った適切な相互リンクは、良質なリンクと判断されます。
ユーザーファーストのコンテンツを作成していれば、自然と良質な被リンクが増えていきます。
良質な被リンクがあるということは、外部からも「良いサイト」と評価されていると判断され、結果的に検索順位の向上が期待できるのです。
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相互リンクのデメリット
相互リンクにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
主なデメリットは次の2つです。
- リンク元からの悪影響を受ける可能性がある
- Googleペナルティを受けるリスクがある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リンク元からの悪影響を受ける可能性がある
被リンクを受けると、リンク元の評価に影響される場合があります。
公的機関や教育機関など、すでに評価の高いサイトからのリンクであればWebサイトにも良い影響を与えますが、その逆もあります。
つまり、評価の低いWebサイトやペナルティを受けているWebサイトからリンクされていると、自分のWebサイトの評価も下がってしまう恐れがあるのです。
知らないうちに悪影響を及ぼすリスクを軽減させるためにも、むやみに相互リンクを増やすのはやめましょう。
Googleペナルティを受けるリスクがある
過剰な相互リンクは、Googleペナルティを受ける可能性があります。
Googleは公式でも「過剰な相互リンク」が張られているサイトをSEOスパムであると認識すると言われています。
Googleから過剰な相互リンクと判断されてしまうと、ペナルティを受けて検索結果から除外されてしまう可能性があるのです。
そのため、相互リンクに魅力を感じない場合は、あえて張らない方が無難でしょう。
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相互リンクのやり方・依頼方法
相互リンクのやり方には、いくつか方法があります。
ここでは、相互リンクのやり方・依頼方法をご紹介します。
- 運営サイト同士で相互リンクする
- お問い合わせフォームやコメント欄から連絡する
- SNSを活用して営業する
1つずつ詳しく見ていきましょう。
運営サイト同士で相互リンクする
自社で複数サイトを運営している場合は、複数のサイト同士で相互リンクするのがおすすめです。
全く関係性のないジャンルだと、相互リンクを張り合うことにSEO効果は期待できませんが、容易に被リンクを得ることができます。
ただし、低品質なサテライトサイトとの被リンクや過剰に相互リンクを設置するのは逆効果になります。
運営サイト同士の相互リンクは、1つのWebサイト内に1〜2つ程度に抑えましょう。
サテライトサイトとは?作り方やペナルティのリスク、見本・事例を紹介
お問い合わせフォームやコメント欄から連絡する
相互リンクしたいWebサイトに問い合わせフォームやコメント欄から連絡すれば、相互リンクしてもらえるかもしれません。
ドメインパワーが高いWebサイトに営業をかけても断られる可能性が高いですが、提案をすること自体に損はありません。
相互リンクしたいWebサイトがあれば、積極的に相互リンクの提案をしてみましょう。
提案例は次のとおりです。
株式会社〇〇
ご担当者様突然のご連絡失礼いたします。
検索順位チェックツールNobilistaの〇〇申します。貴社サイトのブログで発信中の情報が弊社サービスと親和性が良く、相互リンクとしてご掲載をお願いできないかと思い、お問い合わせさせていただきました。
—————
▼ご提案内容
貴社サイトと弊社サイトの相互リンクです。
具体的には貴社の「検索順位チェックツールおすすめ10選」の記事に弊社サービスNobilistaを掲載していただき、弊社サイトからも、メディア掲載実績として、貴社のサイトへリンクを掲載させていただきます。—————
ご検討いただけるようでしたら、お手隙の際にお返事いただけますと幸いです。
恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
また、相手のサイトに自サイトのオリジナル画像や図解が使用されている場合は、連絡することでリンクを張ってもらえる可能性が高いです。
引用されるようなオリジナル画像や図解を作成している場合は、無断で使われていないか画像検索で確認してみましょう。
なお、当社Nobilistaでは、Nobilistaのレビューを書いてくださった個人ブロガー様や、Nobilistaをメディアで紹介してくださった法人様に限り、公式サイトのお知らせ欄で紹介させていただいております。
もし、上記の条件を満たしており、Nobilistaとの相互リンクをご希望の方がおられましたら、以下よりお問い合わせください。
ドメインパワーの計測方法・調べ方とは?上げる方法や無料チェックツールも紹介
SNSを活用して営業する
TwitterやInstagram等のSNSを活用して、相互リンクの営業をするのも効果的です。
有名ブロガーや有名YouTuberなど、影響力の大きい方と相互リンクできれば、高いSEO効果やアクセス増加が期待できます。
もし自サイトと同じジャンルで有名な方がいれば、相互リンクの営業をしてみましょう。
SNSはSEOに効果がある?Twitter運用による拡散・流入の影響とは
相互リンクの注意点
ここでは、相互リンクの注意点を3つ紹介します。
- 相互リンクをむやみに増やさない
- テーマが同じサイトとのみ相互リンクする
- nofollowの設定や削除依頼をする
1つずつ詳しく見ていきましょう。
相互リンクをむやみに増やさない
適切な相互リンクはSEO効果が期待できますが、むやみに増やすのはやめましょう。
現在のSEOでは、被リンクの数よりも質の方が重要視されています。
前述したとおり、質の低いサイトやペナルティを受けているサイトからのリンクは、自身にもサイトにも悪影響を及ぼす可能性があります。
また、過剰な相互リンクはGoolgleペナルティを受ける恐れがあります。
Googleペナルティを受けると検索結果から除外されてしまう恐れがあるので、本当に必要なリンクかどうかを考えて設置を検討しましょう。
被リンクの増やし方とは?良質な被リンクの獲得方法や事例を紹介
テーマが同じサイトとのみ相互リンクする
ジャンルの異なるWebサイトとの相互リンクは避けましょう。
なぜなら、ジャンルが異なるWebサイトの相互リンクを張っても、ユーザーの利便性が向上しないからです。
ユーザーの利便性が向上しない被リンクは、SEOでもプラスに働きません。
逆に質の低いリンクとして、低評価を受ける可能性が高まります。
そのため、相互リンクを設置する際は、ジャンルが同じWebサイトに限定することをおすすめします。
nofollowの設定や削除依頼をする
もし相互リンクをしたことで自サイトの検索順位が下がったり、ペナルティを受けたりした場合は、被リンクが原因の可能性が高いです。
その場合は、相互リンク先のWebサイト運営者に対して、被リンクへnofollowタグの設置を依頼するか、リンク自体を削除してもらいましょう。
nofollowとは、リンク先のページへの評価移動を無効化するリンクタグです。
つまり、nofollowをリンクに設置すると、リンクによる評価を渡さないようにGoogleに伝えられます。
なお、相互リンク先が対応を拒否したり、応答がなかったりする場合は、Google Search Consoleの「リンク否認ツール」を使いましょう。
リンク否認ツールの使い方とは?低品質サイトから被リンクを否認する方法と効果が出るまでの期間
相互リンクに関するよくある質問
相互リンクに関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
- 相互リンクをいくつ設置しても問題ないですか?
- ドメインパワーが高いサイトと相互リンクすれば自サイトのドメインパワーも高くなりますか?
- 相互リンクだけを目的としたページを作るのは有効ですか?
- 危険な相互リンクを見つけたらどうすればよいですか?
相互リンクをいくつ設置しても問題ないですか?
過剰な相互リンクはペナルティを受ける恐れがあります。
特に関連性の低いサイトや検索エンジンから低評価を受けているサイトからの相互リンクは逆効果です。
相互リンクの数よりも質を重視することが重要です。
ドメインパワーが高いサイトと相互リンクすれば自サイトのドメインパワーも高くなりますか?
ドメインパワーが高いサイトと相互リンクすると、自サイトのドメインパワーも高くなる傾向にあります。
ドメインパワーとは、検索エンジンから見たドメインの評価・信頼性のことです。
なお、ドメインパワーはGoogleの評価に関わっているであろう要素を数値化して、そのサイト全体を評価した俗語であり、Google公式の指標ではありません。
ドメインパワーが高くなれば、Googleからの評価につながり、検索順位も上がりやすいです。
ドメインパワーの計測方法・調べ方とは?上げる方法や無料チェックツールも紹介
相互リンクだけを目的としたページを作るのは有効ですか?
相互リンクだけを目的としたサイトを作り、自サイトと相互リンクをするのはGoogleの規約違反です。
スパムサイトと判断され、Googleペナルティを受ける恐れがあります。
ブラックハットSEOが流行していた時代には有効とされていましたが、現在では作成するメリットがありません。
ただ、コーポレートサイトやECサイトのように自社で複数サイトを運営している場合、サイト同士で相互リンクするのは問題ありません。
Googleペナルティとは?解除方法や確認方法、原因と対策を解説
危険な相互リンクを見つけたらどうすればよいですか?
危険な相互リンクは、Googleペナルティを受ける可能性があるので、早めに対処する必要があります。
具体的な対処方法は次の2つです。
- サイト管理者にリンクの削除を依頼する
- Google Search Consoleからの被リンクを否認する
サイト管理者へ削除依頼をしても対応してもらえるかはわからないので、Google Search Consoleから被リンクを否認する方が確実です。
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