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公開日2023年5月25日
更新日2023年10月17日
「他の人はこちらも検索」とは?仕組みや無効/消す方法、「他の人はこちらも質問」との違い
「他の人はこちらも検索」とは、現在の検索ワードに関連する他のキーワードを検索結果画面に自動的に表示する機能のことです。
海外では「People also search for」と言い、PASFと呼ばれることもあります。
この機能は、2016年10月にGoogleが取り入れた機能で、ユーザーの検索行動を補助する役割があります。
もちろんユーザーにとっても便利な機能ですが、SEO対策を行うWebサイト運営者にとっても便利な機能です。
「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードは、実際にユーザーが知りたい情報で、なおかつ現状の上位サイトではその情報について書かれていない可能性が高いからです。
つまり、新規コンテンツを作成する際や既存コンテンツをリライトする際に、「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードを見出しに加えることで網羅性が高まります。
ただ「他の人はこちらも検索」に表示される仕組みやコンテンツ作りに、どのように活かせば良いのかわからない方も多いでしょう。
そこで本記事では、「他の人はこちらも検索」が表示される仕組みやキーワード傾向、他の人はこちらも質問との違い、SEO対策へ活用する方法について解説します。
「他の人はこちらも検索」の機能を活かして、SEOに強いコンテンツを作っていきましょう。
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「他の人はこちらも検索」とは
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「他の人はこちらも検索」とは、現在の検索ワードに関連するキーワードを検索結果画面に自動的に表示する機能のことです。
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海外では「People also search for」と言い、PASFと呼ばれることもあります。
Webサイト訪問後にブラウザバックすると、Googleの検索エンジンは「ユーザーが求めていた情報を見つけられなかった」と判断します。
その時に、次の検索候補として「他の人はこちらも検索」を表示するのです。
検索ワードに関連したキーワードを表示することで、ユーザーが知りたい情報にたどり着きやすくなります。
「他の人はこちらも検索」の仕組み
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「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードがどのように選ばれているか、そのロジックが明確に公表されているわけではありません。
ただ、はっきりしている点としては、最初の検索時には表示されないということです。
「他の人はこちらも検索」は、ユーザーがいずれかのWebサイトに訪れて、再び検索結果画面に戻ったときに初めて表示されます。
最初に訪れたサイトでは「探している情報にたどり着けなかった」「ほしい情報が得られなかった」場合が想定されます。
そういったユーザーに対して、関連キーワードを表示して、次の検索行動を促してくれる機能なのです。
なお、「他の人はこちらも検索」は1ページ目(1位〜10位)までのWebサイトが対象で、2ページ目以降には適用されません。
また、同じ検索キーワードでも「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードが異なるのも大きな特徴です。
たとえ同じ検索キーワードであっても、ユーザーごとに検索意図が異なる場合があります。
検索エンジンがユーザーの行動によって検索意図を読み取り、検索意図に適したキーワードを紹介するため、「他の人はこちらも検索」の表示内容が変化する場合があるのです。
検索意図とは?分類や調べ方、分析に役立つSEOツールを紹介
「他の人はこちらも検索」が表示されるようになった背景
「他の人はこちらも検索」が表示されるようになった背景は、ユーザーが知りたい情報にいち早くたどり着くからだと考えられます。
つまり、Google自体の利便性を向上させるためです。
ユーザーが検索したキーワードで、必ずしも知りたい情報にたどり着けるわけではありません。
もしユーザーが知りたい情報に辿りつけなかった場合に、検索エンジン側がキーワードを提示し、ユーザーが深く考えなくても知りたい情報にたどり着きやすくなります。
結果的に、ユーザビリティの向上が期待できるのです。
検索エンジンの仕組み・特徴とは?Google検索で順位が決まる仕組みを分かりやすく解説
「他の人はこちらも検索」が表示されないケース
「他の人はこちらも検索」は、1ページ目にあるWebサイトに訪問してから再び検索結果画面に戻ったときに表示されます。
ただ、場合によっては表示されないときもあります。
具体的に以下のようなケースでは、「他の人はこちらも検索」に表示されない可能性が高いです。
- 検索結果が下位のWebサイトを閲覧した場合
- 検索結果が上位のWebサイトで閲覧数が少ないサイトに訪問してから戻った場合
- 「行きたい」「何かをやりたい」と言った検索意図のキーワード
これは、閲覧数が少ないWebサイトでは当然訪れるユーザーの数も少ないため、「他の人はこちらも検索」で紹介できるだけのデータが集まっていないからです。
また、キーワードの検索意図によっても表示されない場合があります。
「他の人はこちらも検索」は「知りたい」という意図が強い検索キーワードで表示されやすい傾向にあります。
一方で「行きたい」「何かをやりたい」といった意図で検索した場合には、表示されない可能性が高いです。
行きたい場所ややりたいものに関しては、位置情報や趣向データなどキーワード検索以外に活用できるデータがあります。
そのデータから検索エンジン側があらかじめ推測して、「他の人はこちらも検索」よりも優先していることが考えられます。
「他の人はこちらも検索」と「他の人はこちらも質問」の違い
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「他の人はこちらも検索」と似た言葉で「他の人はこちらも質問」という機能があります。
どちらも比較的新しい機能で、見たことはあるけど一体どんな違いがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは「他の人はこちらも検索」と「他の人はこちらも質問」の違いをご紹介します。
- 他の人はこちらも質問とは
- 他の人はこちらも質問は最初の検索時から表示される
それぞれ順番に見ていきましょう。
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他の人はこちらも質問とは
「他の人はこちらも質問」は、検索キーワードに対して、他のユーザーがどんな疑問を持ち、どんな質問をしているかが表示される機能です。
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アメリカでは2017年ごろから表示されるようになり、日本では2022年ごろから表示されるようになりました。
アメリカでは「People Also Ask(PAA)」と呼ばれています。
検索キーワードに対して、一定の枠内に4〜6つの質問とその回答がカード形式で表示される仕組みです。
ユーザーはページにアクセスしてほしい情報を探す必要がなくなり、いち早く自分のほしい情報だけを入手することができます。
他の人はこちらも質問は最初の検索時から表示される
「他の人はこちらも検索」は、検索上位サイトに訪れて検索結果画面に戻ったときに表示される機能でした。
一方、「他の人はこちらも質問」は、キーワードから想定される疑問とその回答が検索時にいきなり表示されます。
表示される回答は、検索結果に表示されている関連サイトのFAQや本文の中から関連性の強い一文が自動的に選定されます。
サイト運営者にとっては「他の人はこちらも質問」に自サイトが掲載されることで、アクセスアップが期待できます。
なお、当社で提供している検索順位チェックツール「Nobilista(ノビリスタ)」では、「他の人はこちらも検索」や「他の人はこちらも質問」といった、SERP Featuresの取得に対応しています。
以下のように、検索順位のレポート画面に、検索結果に表示されているさまざまな要素を表示します。
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なお、表示に対応している要素は下記のとおりです。
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このように、現在の順位情報以外に、どの程度検索結果に要素が表示されているかを把握できるため、キーワードごとにどの程度クリック率がありそうかの評価がしやすくなります。
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「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードの傾向
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「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードには特徴があります。
ここでは、「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードの傾向を紹介します。
- サジェストキーワード
- 関連キーワード
- キーワードの検索意図によって異なる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
サジェストキーワード
「他の人はこちらも検索」に最も多く表示されるのが、サジェストキーワードです。
サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力したときに、自動的に表示される検索候補のことです。
検索エンジンが事前にユーザーが検索したいであろうキーワードを先読みして候補をサジェスト(提案)するという意味で、サジェストキーワードと言われています。
Googleでは、オートコンプリート機能とも呼ばれています。
例えば「SEO対策」と検索窓に入力すると、検索候補に以下のようなサジェストキーワードが表示されます。
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ユーザーの検索頻度やキーワードとの関連度合いによって、表示されるキーワードが異なります。
サジェストキーワードは、ユーザーニーズが強く反映されるため、「他の人はこちらも検索」にも反映されやすいです。
Googleサジェストとは?表示の仕組みや削除方法、ツールを用いてSEOへ活用する方法
関連キーワード
関連キーワードも「他の人はこちらも検索」に表示されやすい傾向にあります。
そもそも関連キーワードとは、メインとなるキーワードから連想されるキーワードのことです。
例えば「SEO対策」の関連キーワードは、以下のようにGoogleの検索結果画面に表示されます。
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関連キーワードもユーザーニーズが反映されるので「他の人はこちらも検索」にも表示されやすいです。
関連キーワードの調べ方と対策とは?おすすめの取得ツールや表示の仕組み、Googleでの削除申請のやり方を解説
キーワードの検索意図によって異なる
サジェストキーワードや関連キーワードが表示されやすいと解説しましたが、必ずしもその2つに当てはまるわけではありません。
キーワードの検索意図によっては、まったく関係のないキーワードが表示されることもあります。
言葉のとおり、他のユーザーが検索しているキーワードが表示されるため、関連キーワード以外が多く検索されている場合は、そのキーワードが優先的に表示されます。
基本的にはサジェストキーワードや関連キーワードが表示されますが、キーワードの検索意図によっては、全く別のキーワードが表示されるケースがあることは把握しておきましょう。
検索意図とは?分類や調べ方、分析に役立つSEOツールを紹介
「他の人はこちらも検索」を一括取得できるツール
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SEO担当者の方は「他の人はこちらも検索」を取得して、コンテンツ作成に活かしたいという方もいるでしょう。
ここでは「他の人はこちらも検索」を一括取得できる「Extract People also search phrases in Google」という拡張機能を紹介します。
- Extract People also search phrases in Googleのインストール方法
- Extract People also search phrases in Googleの使い方
無料で利用できるので、SEO担当者の方は、ぜひ導入してみてください。
Extract People also search phrases in Googleインストール方法
Extract People also search phrases in Googleは、「他の人はこちらも検索」のキーワードをまとめて表示してくれる拡張機能です。
インストール方法は簡単です。
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まずは、Google Chrome拡張機能ページに移動して「Chromeに追加」ボタンをクリックしてください。
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「拡張機能を追加」をクリックして、追加完了のメッセージが表示されれば、インストール完了です。
Extract People also search phrases in Googleの使い方
インストールが完了したら、実際に使い方を見ていきましょう。
Chrome拡張機能を有効化した上で、通常通りGoogleで検索するだけです。
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すると、検索結果の右側に「他の人はこちらも検索」のキーワードが一覧で表示されます。
こちらを参考にすれば、網羅性の高いコンテンツが作れるのでおすすめです。
ユーザーのためになる高品質なコンテンツを作成したい方は、Extract People also search phrases in Googleを導入してみてください。
プロは何を使ってる?SEO対策に必須のChrome拡張機能12選!
「他の人はこちらも検索」をSEO対策へ活用する方法
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「他の人はこちらも検索」のキーワードは、SEO対策に活用できます。
ここでは「他の人はこちらも検索」をSEO対策へ活用する方法をご紹介します。
- 記事内の見出しに追加する
- 内部リンクを設置してユーザーの離脱を防ぐ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
記事内の見出しに追加する
「他の人はこちらも検索」に表示されているキーワードを見出しに追加するのは効果的です。
記事内の見出しに追加することで、今まで含められていなかったトピックが追加でき、検索意図を満たしやすくなります。
結果的にSEOの検索順位に良い影響をもたらす可能性も高いです。
新しく記事を作成するときはもちろん、検索順位が上がらず悩んでいる時には、他の人はこちらも検索のキーワードを見出しに追加してみてください。
見出しタグ(h1やh2タグ)のSEO上の役割とは?付け方や使い方、設置時の順番のルールを事例を交えて解説
内部リンクを設置してユーザーの離脱を防ぐ
「他の人はこちらも検索」のキーワードで新規記事を作成し、その記事を内部リンクで繋ぐことも効果的です。
内部リンクとは、自サイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
適切に内部リンクを設置することで、クローラーが巡回しやすくなったり、ユーザーにとっての利便性が高くなるため、SEOで良い影響をもたらします。
内部リンクで繋ぐことで、自サイトで疑問を解決できるようになるので、競合サイトに流れてしまう心配がありません。
内部リンクとは?SEOに効果的な張り方や最適化のメリット・コツを徹底解説
「他の人はこちらも検索」に関するよくある質問
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「他の人はこちらも検索」に関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
- 「他の人はこちらも検索」は消す・無効にすることはできますか?
- 「他の人はこちらも検索」はSEOに活かせますか?
- ネガティブワードが出たらどうすれば良いですか?
「他の人はこちらも検索」は消す・無効にすることはできますか?
「他の人はこちらも検索」は便利な機能ですが、中には非表示にしたいと思っている人もいるでしょう。
しかし、Googleの標準機能として組み込まれているため、通常利用の場合は非表示に設定することはできません。
なお、枠上のバツ印をクリックすれば、一時的に非表示にすることはできます。
また、もしGoogle Chromeをご利用の方であれば、「No Search For」というプラグインをインストールしていただくことで、常時非表示にすることができます。
記事コンテンツSEO対策
100のチェックリスト
「他の人はこちらも検索」はSEOに活かせますか?
「他の人はこちらも検索」はユーザビリティを向上させるための機能ですが、SEO対策にも活かせます。
具体的な活かし方は次の2つです。
- 記事内の見出しに追加する
- 内部リンクを設置して再検索を防ぐ
「他の人はこちらも検索」をうまく使って、網羅性の高いコンテンツを作りましょう。
ネガティブワードが出たらどうすれば良いですか?
「他の人はこちらも検索」には、さまざまなキーワードが表示されますが、自分が知りたいキーワードだけが表示されるわけではありません。
例えば、芸能人の名前を検索すると「嫌い」「逮捕」などネガティブなキーワードが出て不快に感じるユーザーもいるでしょう。
Googleに報告して削除申請をすれば、ネガティブなキーワードが表示されないようになります。
ネガティブワードが不快に感じる場合は、Googleに対して削除申請してみることをおすすめします。
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