SEO
公開日2023年5月16日
更新日2023年12月28日
リンク否認ツールの使い方とは?低品質サイトから被リンクを否認する方法と効果が出るまでの期間
甲斐龍之介
SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動。
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リンク否認とは、低品質なサイトからの被リンクを拒否することです。
現在のSEOでは、被リンクの品質がプラスにもマイナスにも働きます。
高品質なWebサイトからの被リンクはSEOでもプラスに働きますが、低品質なWebサイトからの被リンクはマイナスに働いてしまいます。
そのため、もし低品質なWebサイトから被リンクを受けている場合は、そのリンク評価を無効にしてもらわなければいけません。
そのために、リンク否認ツールを使い、リンク評価を無効にしてもらうようGoogleに申請をします。
この記事では、低品質サイトから被リンクを否認する方法や効果が出るまでの期間、リンク否認ツールの使い方を解説します。
本記事を参考に、被リンクによるマイナス評価を防ぎ、適切な評価を受けられるようにしておきましょう。
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リンク否認とは
リンク否認とは、低品質なサイトからの被リンクを拒否することです。
現在のSEOでは、被リンクの品質は検索順位の結果に大きな影響を及ぼします。
高品質なWebサイトからの被リンクはSEO効果が期待できますが、低品質なWebサイトからの被リンクはマイナス評価を受ける恐れがあります。
つまり、低品質なリンクを否認することで、SEOの評価を適切に保つことができるのです。
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リンク否認ツールとは
リンク否認ツールとは、低品質なサイトからの被リンクを無効化するツールです。
現在は、ペンギンアップデートやリンクスパムアップデートにより、スパムリンクは評価が自動的に無効化されるようになりました。
ただし、全てのスパムリンクが確実に無効化されるとは限りません。
そのため、明らかに不自然なスパムリンクを発見した場合は、リンク否認ツールを使い、早めに対策しておくのがおすすめです。
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リンク否認のメリット
リンク否認をするメリットは、Webサイトの評価を適切に保つことです。
現在のSEOは被リンクの影響を大きく受け、プラスにもマイナスにも働きます。
品質の高い被リンクならプラスに働きますが、質の低い被リンクはSEOでマイナスに働くため、注意しなければいけません。
そこで自らリンクを否認することで、そのマイナス評価を無効にし、評価を適切に保つことができるのです。
リンク否認のデメリット
リンク否認をするデメリットは基本的にありませんが、強いて言えば、適切なリンクを無効にするリスクがあることです。
低品質な被リンクや不自然な被リンクを否認することは、SEOでプラスに働きます。
ただ万が一、適切な被リンクや高品質な被リンクを誤って否認してしまうこともあるかもしれません。
もし、適切な被リンクや高品質な被リンクを否認してしまうと、せっかくのリンク評価を失ってしまいます。
リンク評価を受けられず、検索順位が下がってしまうこともあるでしょう。
そのような事態を防ぐためにも、リンク否認作業は慎重に行う必要があります。
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被リンクを否認すべきか判断する方法
否認すべき低品質な被リンクとは、ユーザーにとって有益ではなく、サイトの検索順位操作を目的としたリンクのことです。
低品質なリンクはGoogleのガイドラインに反するため、被リンクの効果が無効になるだけでなく、ペナルティの対象になります。
もしペナルティを受けてしまうと、検索順位が大幅に下がってしまう恐れがあるので、速やかに否認する必要があるのです。
具体的に以下のようなリンクはGoogleのガイドラインに反します。
・ランキングを上げることを目的とした有料で売買されているリンク
引用:Google検索セントラル リンクスパム
・過剰な相互リンク
・リンク収集目的のサイトからのリンク
・質の低いディレクトリやブックマークサイトのリンク
・ランキングクレジットを転送するリンク
・コピーコンテンツからのリンク
上記のようなリンクが自サイトに張られているとSEOでマイナス評価を受ける恐れがあるので、無効化する必要があります。
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リンク否認の前に削除依頼をする
リンク否認は基本的にGoogleのリンク否認ツールを使って行いますが、その前に削除依頼をするようにしましょう。
なぜなら、いきなりリンク否認ツールを使ってしまうと、誤って良質な被リンクまで無効化してしまう恐れがあるからです。
せっかく獲得した良質な被リンクまで削除してしまうと、SEOの評価が下がってしまいます。
実際にGoogle公式にも、リンク否認ツールについて次のような記載があります。
否認ツールは複雑な機能であるため、慎重に使用する必要があります。
引用:Search Console ヘルプ
使い方を間違えると、Google検索結果でのサイトのパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。
せっかくの被リンクを無駄にしないためにも、リンク否認ツールは最終手段として利用するのが望ましいです。
自サイトに無効化したい被リンクを確認したら、サイトに記載されている連絡先や問い合わせフォームから削除依頼をしましょう。
削除依頼をしても「応答がない」または「削除してもらえない」場合の最終手段として、リンク否認ツールを使うようにしてください。
リンク否認ツールの使い方
リンク否認ツールは、Google Search Console(サーチコンソール)上で利用できます。
以下の4ステップでリンクの否認を申請します。
- 被リンクを確認する
- 低品質な被リンクを精査する
- 否認リストを作成する
- 否認リストファイルをアップロードする
順を追って詳しく見ていきましょう。
被リンクを確認する
まずは、自サイトが獲得している被リンクを確認します。
獲得している被リンクは、Google Search Consoleを使えば確認できます。
Search Consoleにログインして、次の手順で進めていきましょう。
1.左サイドバーの「リンク」を選択
2.「上位のリンク元サイト」の詳細を選択
3.右上の「エクスポート」ボタンを押し、ファイルをダウンロードする
最大1,000件のドメインが表示されます。
表示される各ドメインをクリックすれば、上位のリンク元ページでリンクしているページURLが表示される仕組みです。
1,000件以上の被リンクを確認したい場合は「Afrefs」などの有料被リンクチェックツールを使う必要があります。
なお、被リンクが1,000件以下の場合は、Search Consoleのリンク否認ツールで十分です。
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低品質な被リンクを精査する
被リンクの抽出が完了したら、低品質な被リンクを精査していきます。
精査する際は、画面右上にある「エクスポート」からファイル(Googleスプレッドシート・Excel・CSV)をダウンロードすると効率化できます。
リンク1つ1つを確認しながら、品質の良し悪しを判断していきましょう。
この精査を雑に行ってしまうと、良質な被リンクも否認してしまう可能性もあります。
大変な作業ですが、1つ1つ慎重に精査するようにしましょう。
否認リストを作成する
否認したいリンクのページまたはドメインが決まったら、アップロードするための否認リストを作成します。
否認リストを作成する際の注意点は次の通りです。
- リストはテキストファイル(.txt)に記述する
- 1行につき1つのリンクを記述する
- 否認するリンクのURLは省略せず記述する
- コロンは全角ではなく半角コロン「:」を使用する
- 特定のドメインからの被リンクをすべて否認する場合はドメインの直前に「domein:」を記述する
以上を踏まえて、否認するドメインまたはURLを記述し、テキストファイルを作成します。
特定のドメインから大量の被リンクを受けている場合は、否認リストを作成するのが大変なので、ドメインごと否認する方が良い場合もあります。
ファイルは最大で100,000行、2MBまで記載可能です。
詳しい否認リストの作成方法については、Search Console ヘルプを参考にしてください。
否認リストファイルをアップロードする
否認リストが作成できたら、最後に否認リストをアップロードします。
具体的には、次の4ステップで進めていきます。
1.リンク否認ツールのページにログイン
2.「サイトへのリンクを否認する」を選択し対象のドメインを選ぶ
3.作成した否認リストをアップロードする
4.「〇ドメインと〇URLが否認されています」の結果を確認する
上記の手順で進めていけば、リンク否認の申請が完了です。
もし誤って否認すべきではないURLをリストに含めてしまった場合は、リストから削除して再度アップロードしてください。
通常は申請から数日~数週間で否認処理が完了します。
なお、ファイルをアップロード後、否認処理が完了してもGoogleから通知が来ることはなく、正確な反映タイミングはわかりません。
リンク否認するときの注意点
ここでは、リンク否認するときの注意点を紹介します。
主な注意点は次の2つです。
- リンクの否認は慎重に行う
- リンク無効化が完了しても通知は来ない
それぞれ順番に見ていきましょう。
リンクの否認は慎重に行う
リンクの否認は低品質なリンクを無効化できる半面、適切なリンク評価も無効にしてしまうリスクがあります。
そのため、リンクの否認は慎重に行わなければいけません。
現在のSEOでは被リンクがかなり重要視されており、リンクを否認したことにより、サイトの評価が低下してしまう恐れもあります。
怪しいからとりあえず否認するのではなく、丁寧に精査することが重要です。
まずは、リンク元サイトの運営会社・管理者を確認して、怪しい場合は問い合わせフォームなどから連絡してみましょう。
連絡しても応答がないまたは削除を断られた場合の最終手段として、リンク否認ツールを利用するようにしてください。
リンク無効化が完了しても通知は来ない
Googleがリンクの無効化を実施するまで数週間かかることもあります。
また、リンク否認ツールを使い、リンクが無効化されてもGoogleから通知は来ません。
もしも誤った申請をしてしまうと、リンク否認が認められた時に突然検索順位が下がることもあります。
リンク否認申請後は、定期的に検索順位のチェックを行うようにしましょう。
なお、順位の計測を継続的に行う場合、弊社のNobilista(ノビリスタ)のご利用がおすすめです。
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リンク否認に関するよくある質問
リンク否認に関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
- リンク否認の効果が出るまでの期間はどのくらいですか?
- リンク否認ツールを使うタイミングはどのような時ですか?
- Googleから否認完了の連絡が来ないのですが確認するべきですか?
- 否認した後も被リンクが張られたままなのはなぜですか?
リンク否認の効果が出るまでの期間はどのくらいですか?
リンク否認の効果が出るまで基本的に数週間ほどかかります。
これは、否認ツールを用いて指定されたURLをGoogleのクローラーが再クロールして、再度インデックスし直す処理を行うからです。
なお、クロールの頻度が低ければ、さらに効果が出るまでに時間がかかります。
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リンク否認ツールを使うタイミングはどのような時ですか?
サイト運営者に削除依頼をしても対応してもらえなかった場合に、最終手段としてリンク否認ツールを使いましょう。
これは、リンク否認で良質な被リンクまでを無効化してしまうのを防ぐためです。
良質な被リンクまで無効化してしまうと、かえってSEO評価を下げてしまう恐れがあります。
せっかくの被リンクを無駄にしないためにも、リンク否認ツールは慎重に使いましょう。
Googleから否認完了の連絡が来ないのですか確認するべきですか?
いいえ、確認する必要はありません。
リンク否認ツールを使いリンク否認が完了しても、Googleから連絡は来ません。
否認した後も被リンクが張られたままなのはなぜですか?
リンク否認はあくまで被リンクを無効化するものであり、張られたリンクを削除するわけではありません。
なお、リンクは無効化されているため、その被リンクによってSEOでマイナスの評価を受ける心配はないのでご安心ください。
もしリンク自体を削除してほしい場合は、サイト運営者に削除申請をするしかありません。
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