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更新日2024年05月28日

見られると恥ずかしい?Google Chromeの検索履歴を削除・非表示・保存しないための設定方法

甲斐龍之介

SEOツール「Nobilista(ノビリスタ)」の事業責任者。株式会社IIPにて取締役兼SEO担当者。中小企業庁が設置した経営相談所、福岡県よろず支援拠点にてSEOコンサルタントとしても活動

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Googleでインターネットを検索すると、Googleは過去の検索履歴などをGoogleアカウントに保存し、ブラウザでも表示されます。
しかしそのようなデータは、他人に見られてしまう危険があるため、必要に応じて削除したり、記録が残らない方法を使うことも必要です。

そこでこの記事ではGoogle Chromeでの検索履歴を削除したり非表示にしたりそもそも保存しない方法などを紹介します。
また、あなたのデータが閲覧される可能性があるのは誰なのかや、それを防ぐ方法もお伝えするので参考にしてください。

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他人に検索履歴を見られてしまうシチュエーション

インターネットでの履歴が見られる可能性があるのは、下記のような人や団体です。

ただし、その多くは閲覧履歴が対象です。
また、Googleは検索結果を暗号化しているため、第三者に正確な検索履歴が見られる可能性は少ないでしょう。

とは言え、何気なく検索した情報に紐づく広告が、急にSNSに出てくる経験をした人も多いはずです。
情報やプライバシーのコントロールは現代では必須のスキルと言えます。

他のユーザー

まず最も危険なのは、他のユーザーとデバイスを共有している場合です。
何らかの手を打たないと、次に使う人に検索履歴がそのままバレてしまいます。

特にログアウトは必須でしょう。
そのまま渡してしまうと、次にそのデバイスを使う人にもGoogleでの検索履歴が共有されてしまうからです。

また、すぐ近くにいる人にも注意しなくてはなりません。
肩越しに覗かれてしまうことも考えられます。
会社はもちろん、カフェでブラウジングしている時なども、周囲に気を配るようにしてください。

Google(検索エンジン)

多くの人にとってGoogleなどの検索エンジンは、インターネットへの窓口です。
検索エンジンでは、ユーザーがこれまでに検索した履歴を蓄積し、サービスの向上につなげています。
そのため莫大なデータを記録しており、当然ながら、あなたが検索したキーワードも収集されているという訳です。

単なる検索キーワード以外にも、下記のようなデータが取得されます。

  • 結果画面でクリックされたリンク
  • アクセスされたWebページでの挙動や滞在時間など
  • 使用したデバイスの情報
  • 位置情報

これらのデータは他社のアプリやWebサービスにも提供されており、広告配信にも利用されます。
それが嫌な場合は、Google Chromeではなく、よりプライバシーを重視したブラウザへの転換を検討しましょう。
また、多くの情報はGoogleアカウントに紐づくため、ログインするアカウントを変えるというのも有効です。

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インターネットサービスプロバイダー(ISP)

インターネットサービスプロバイダー(ISP)は、物理的なインターネットへの入口です。
Google Chromeが検索エンジンを利用する時、必ずISPを通過します。
そのため、一般的な通信では、何を検索したのかなどが漏れる危険があるのです。

これを解決するのが、HTTPS(Hyper Text Transfer Protocol Secure)で、重要な情報が暗号化されます。
どのサイトを閲覧したかや、何を検索したかはログが残りますが、ブラウザの表示には影響を与えません。

また第三者への開示も警察の要請などがなければ行われることはないので、大きな心配は不要でしょう。

Webサイト

Webサイト上でも、多くの情報が収集されます。
特にCookieは近年では必須とされ、多くのサイトで、Cookieの受け入れ可否を尋ねる表示が出るようになっているでしょう。

注意すべきは、Webサイト上での検索フォームです。
これはGoogle検索が応用されている他、サイト独自で検索機能を装備していることもあります。

いずれも、次に同じ仕様のフォームを使った場合、以前の履歴がGoogle Chromeに表示されることがあるのです。
これらへの対処は、Cookieを削除したり、受け入れを拒否したりするなどがあります。

ネットワーク管理者

オフィスでWi-Fi環境を使っている場合、ネットワーク管理者がインターネットへの挙動を観測できます。
必要があれば、ネットワークの不適切な使用を抑止するため、履歴を調べることでしょう。

ただし、訪問したサイトは分かっても、そこでの検索履歴などは分かりません。
また有線環境は、Wi-Fiよりも安全性が高くなっています。

ハッカー

ユーザーのコンピューターやネットワークに侵入し、様々な情報を盗んでいくのがハッカーです。
侵入を許せば、Google Chromeに記録された検索履歴も彼らに見られてしまいます。

公衆Wi-Fiを使っている場合も危険です。
電波を傍受し、デバイス上での挙動を補足されてしまいます。
マルウェアのインストールや、セキュリティやOSの抜け穴などにも注意しなければなりません。

政府機関

セキュリティ意識が低く人権感覚の鋭い日本では考えにくいことですが、世界に目を転じれば、政府機関が個人情報を補足することは珍しくありません。
特にアメリカ、ロシア、中国などの大国は独自の調査機関を持っています。
監視対象になれば、多くの情報が補足されてしまうでしょう。

日本においては、警察機関が捜査のために、ISPやSNSの運営元にインターネットでの閲覧履歴の提供を要求できます。
そうなれば、殆どの企業では従う以外の選択肢はありません。
特に反社会的なキーワードで検索を掛けた場合、海外においては、政府機関に補足される危険があります。
国内でも事件の容疑者ともなれば、詳しく調べられてしまうでしょう。

Google Chromeアドレスバーの検索履歴を今すぐに非表示にする方法

Google Chromeのアドレスバーにキーワードの頭文字を打ち込むと、過去の検索履歴から候補がリストで表示されます。
これを非表示にして、他人から見られなくするには、下記のような方法を試してください。

  1. 検索候補を個別に削除していく
  2. 検索履歴を一気に非表示にする

検索候補を個別に削除していく

まずは、Chromeのアドレスバーから過去の検索履歴を個別に削除する方法です。

アドレスバーをクリックして文字を入力すると、その頭文字に合致した過去の検索履歴が表示されます。
下記は「確定」を打ち込んだ場合の履歴です。

リストはドロップダウンとなっており、個々が予測候補(サジェスト)として、リンク先に接続できるようになっています。

ここで過去の履歴を選択しましょう。
すると、右端に「×」印が現れます。

この時、リストをクリックしないように注意しましょう。
選択する列は、キーボードの「↓」「↑」キーでも指定できます。

そのまま「×」にカーソルを合わせ、クリックすると表示が消え、以後は検索候補に表示されません。

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検索履歴を一気に非表示にする

キーワードの頭文字はほぼ無限にありますから、個々に消して行くのは大変です。
一気に非表示にしたい場合は、下記の方法を試してください。
この方法は、PC・iPad・スマホなどで共通です。

右上端のアカウントアイコンから「Googleアカウントを管理」に入り、「データとプライバシー」をクリック。

「ウェブとアプリのアクティビティ」をクリックし、

オフにするに切り替えます。

これで、操作をしたアカウントでは検索履歴が表示されません。

反映には多少の時間がかかる事があるので、しばらくたってからWebウェブページの再読み込みをしてみましょう。

Chrome検索履歴をパソコンで一括削除する方法

Google Chromeで過去の検索履歴を消す場合、以下の2つがあります。

  1. 過去の履歴をまとめて削除する
  2. 過去の履歴を個別に削除する
  3. 過去の履歴を自動で削除する

前者はブラウザでの検索が対象なので、別のデバイスからの検索では過去のデータが表示されます。
後者ではアカウント単位での削除となるので、どのデバイスからアクセスしても表示はされません。

過去の履歴をまとめて削除する

PCのブラウザに残されている履歴を削除する方法は、以下の通りです。
厳密には検索履歴ではなく閲覧履歴ですが、Google検索も過去の閲覧に入るため、結果的に目的は果たされます。

右上にある「オプションアイコン」(・が縦に3つ並んだ場所)をクリックし、「履歴」を選択。
サブメニューの「履歴」に進んでください。
もしくは、「閲覧履歴を消去」か、上部メニューの「履歴」から「全履歴を表示」を選んでも同じ画面が出ます。

ここで左側の「閲覧履歴データの削除」をクリックしてください。

すると、詳細の設定画面となります。

「基本設定」タブが選択された状態で、削除する「期間」を設定してください。
デフォルトは「全期間」になっています。

消す対象は「閲覧履歴」です。
「Cookieと他のサイトデータ」のチェックは外します。

「詳細設定」タブでは、さらに細かい選択が可能です。

消すのは「閲覧履歴」ですが、通常の削除であれば、ここでの作業は必要ありません。

画面下部の「データを削除」をクリックすると、指定した期間の過去の検索履歴が削除されます。

削除されるのは、現時点までの履歴です。
検索を行うと再び過去の候補が表示されるようになります。

過去の履歴を個別に削除する

上述の手順では閲覧履歴をすべて削除しましたが、不要な閲覧履歴だけ選んで削除することもできます。

「オプションアイコン」(・が縦に3つ並んだ場所)→「履歴」→「履歴」、もしくは上部メニューの「履歴」→「全履歴を表示」と進んでください。
すると日付ごとに分類された過去の履歴が並ぶので、削除したい履歴にチェックを付け、画面右上の「削除」ボタンをクリックします。

削除の確認メッセージが表示されたら「削除」ボタンをクリックしてください。
上部の「検索履歴」を使用すると、対象となる過去の履歴を見つけられます

過去の履歴を自動で削除する

Googleには、自動で過去の履歴を削除できる機能があります。
過去の検索履歴を定期的に削除するには、以下の方法を試してください。

右上端のアカウントアイコンから「Googleアカウントを管理」に入り、「データとプライバシー」をクリック」。
画面下部の「自動削除オプションを使用します」を選択します。

「次の期間が経過したアクティビティを自動削除する」をクリックして、期間を選んでください。
3か月、18か月、36か月から選択できます。

「次へ」をクリックし、「決定」ボタンをクリックすると、自動削除の設定は完了です。

Chrome検索履歴をスマホ(iPhone・Android)で一括削除する方法

スマホでの削除でも、一括削除と個別の削除という2つの手段があります。
一括削除の場合、期間を選択できるのも同様です。
また、自動での削除にも対応しています。

iPhoneやiPadで一括削除

iOSを使ったiPhoneやiPadのChromeブラウザから、Google検索履歴を削除する方法です。

iPhoneやiPadでChromeアプリを開く
下部のメニューにある「オプションアイコン」(・が横に3つ並んだ場所)をクリック。

サブメニューの「履歴」をクリックします。

すると過去の履歴の一覧が開くので、下部のメニューから「閲覧記録データを削除」をクリック。

表示されたページの上部メニューから「期間」を設定します。

ここでは、以下の項目から選べます。

  • 1時間以内
  • 過去24時間
  • 過去7日間
  • 過去4週間
  • 全期間

選択したら元の画面に戻って、「閲覧履歴」にチェックが入っていることを確認。

下部メニューの「閲覧記録データを削除」をクリックすると、過去のデータが削除されます。

iPhoneやiPadで個別に削除

過去の履歴の一覧ページの下部メニューから「編集」をクリック。

すると個々を選択できるようになるので、削除したい項目を選択し、最後に「削除」をクリックします。

iPhoneやiPadでGoogleアカウントから削除

Googleトップページからアカウントアイコンをクリックし、「Googleアカウントを管理」に入ってください。
ここで「検索履歴」をクリックすると、過去の履歴が表示されます。

ここで「検索履歴」をクリックすると、過去の履歴が表示されます。

以下の選択肢から削除したい対象を選んでください。

  • 今日のアクティビティを削除
  • 指定の期間を削除
  • すべてを削除

また、自動削除を使用すると、3か月・18か月・36か月より古い検索を自動で削除します

AndroidのChromeで削除

AndroidのChromeブラウザから、Google検索履歴を削除する方法です。

AndroidでChromeアプリを開き、下部メニューの「オプションアイコン」(・が横に3つ並んだ場所)をクリックし、「履歴」を選択します。

  • 一括で削除したい場合は、期間を設定し、「閲覧データを消去」をクリック
  • 個別に削除したい場合は、項目の右側にある「☓」で選択してから、右下の「データを消去」をクリックします。

Googleアカウントからも削除できます。

Googleのトップページからアカウントアイコンをクリックし、「Googleアカウントを管理」→「検索履歴」と進みます。
iPhoneと同様に、「削除」から対象を選んでください。

自動削除を使用すると、3か月・18か月・36か月より古い検索を自動で削除します

Google Chromeで検索履歴を保存しない設定方法

そもそも検索履歴が保存されないならば、過去の履歴がChromeに表示されることはありません。
そのためには、以下の方法があります。

  1. シークレットモードを使う
  2. ゲストモードを使う

シークレットモードを使う

Chromeの「シークレットモード」を使うと、過去の閲覧履歴が残りません。
すると検索履歴も残らないので、Chromeでの表示を防げます。
過去の記録を残したくない場合、シークレットモードを使うのが最適でしょう。

シークレットモードは、右上にある「オプションアイコン」(・が縦に3つ並んだ場所)をクリックし、「新しいシークレットウィンドウ」で呼び出せます。

Windowsの場合は「Ctrlキー + Shiftキー + nキーの同時押しで、Macの場合は「コマンド+ Shiftキー + nキー」を同時押しでも可能です。
通常のモードに戻る時は、シークレットモードのウィンドウを閉じると、自動で戻ります。

スマホの場合は、下部メニューの「オプションアイコン」(・が横に3つ並んだ場所)から「シークレットタブ」を選択します。

ゲストモードを使う

シークレットモード以上に強いプライバシー保護が可能なのが、「ゲストモード」です。

シークレットモードでは検索履歴そのものは記録されませんが、検索した時、過去の履歴が候補として出てきてしまいます。
しかしゲストモードであれば、そこも含めて非公開モードとなるのです。

ゲストウィンドウを開くには、ご自身のアイコンをクリックし、そこから「ゲスト」を選ぶだけです。

するとゲストウィンドウが立ち上がります。

ゲストウィンドウは、ウィンドウを閉じると終了します。

履歴を完全に漏らさない方法

一般的な使い方では、情報が通過していくISPやネットワーク管理者に、検索履歴が漏れてしまう可能性を排除できません。
履歴を漏らさないためには、以下の方法が考えられます。

  1. VPNを使用する
  2. Torブラウザを使用する
  3. プロキシサーバーに接続する

VPNを使用する

VPNとは、仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network)のことです。
情報を暗号化してくれるだけではなく、IPアドレスもVPNサーバーのものに変更するので、高い秘匿性が保たれます。
あなたが何を検索したのか、追跡されることを防げるでしょう。

また、広告をブロックしたり、地理的制限を回避できるなどのメリットもあります。
デメリットは、回線速度がわずかに低下することです。

Torブラウザを使用する

Chromeは高機能なブラウザですが、反面、多くの個人情報も記録します。
それに対し、よりプライバシーに配慮したブラウザも開発されているので、乗り換えを検討する手もあるでしょう。

たとえば「Torブラウザ」はChromeやEdgeとは異なり、接続を暗号化し、世界中の無数のノードを使うことで情報の追跡を困難にします。

しかし、高いプライバシー保護機能は、ユーザーの快適なブラウジングの大敵です。
ページの読み込み時間やビデオの再生などに悪影響が出るでしょう。

その辺のバランスを取っているのが、FirefoxやBraveなどのブラウザです。
これらは接続の暗号化はしませんが、Chrome以上に情報の追跡を防ぎます。

プロキシサーバーに接続する

プロキシサーバーは、IPアドレスをマスクします。
そのため、アクセス先のWebサイトに、あなたのIPアドレスが漏れることはありません。
ただしデータの暗号化は行わないため、情報が抜かれてしまうと、検索履歴もバレてしまいます。
VPNに比べると、信頼性は下がるでしょう。

Google Chromeで削除した検索履歴を復元する方法はある?

一度削除した検索履歴を元の状態に戻すことはできません。
後で必要になる可能性がある場合、削除ではなく、上記の「検索履歴を一気に非表示にする」を試してください。

Google Chromeの検索履歴に関するよくある質問

最後に検索履歴に関する質問をまとめました。

検索履歴を確認するにはどうしたらよいですか?

Google Chromeを開き、右上にある「オプションアイコン」(・が縦に3つ並んだ場所)をクリックし、「履歴」を選択してください。

シークレットモードでも検索履歴を見られることはありますか?

シークレットモードは、Webページの閲覧履歴を保存しないため、通常のブラウジングよりは安全です。
しかしネットワーク管理者やISPなどには、閲覧情報が残ってしまいます。そのため第三者に見られる可能性は排除できません。

傍受を防ぐ唯一の方法は、データの暗号化です。
VPN、HTTPSプロキシ、Torブラウザなどが役立ちます。

検索履歴が削除できないのですが

古いバージョンのChromeを使っていると、うまく削除ができない可能性があります。
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